命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

『フィナーレを 迎えるキミへ』を読んで


大丸に通っていた時に 書いた一文が見つかった

載せるべきか・・・丸めて捨てるか・・しばし迷って

書き始める





また 大丸へ行く道・・・

娘の本『フィナーレを迎えるキミへ』を 読み続けた

涙を たれ流しにしている



いろんな想いが込みあげてくる

愛するものを送った娘の哀しみ

その娘への想い・・あいとの思い出・・・様々なことが 涙の原因だ




でも・・・それとは別に

この本が呼び水となって・・・過去の私の悲しみが甦ってきた


かつて 私は娘と連絡が取れなくなった時期があった

ここ3年間の辛く苦しい年月より

「今までで 一番辛かった事は?」と聞かれたら

(そんなこと比べる事じたい、変なのだけれど・・・)


娘を見失ったその時期 一番泣いていた



娘の本のなかで

あいを 団地に残しているとき

地震が起こったら、火事になったらと ずっと心配していたという箇所



私は・・・娘と別れていた当時

若い女性の事故のニュースを聞くたび

心臓の止まるような思いだった

「娘だったら どうしよう!」

画面を食い入るように見つめた

その時の気持ちが重なる



また・・・あいちゃんがフィナーレを迎えてから

あれも、これも・・・もっと 食べさせたかった・・と娘が悲しむ場面では


正反対かもしれないけれど

当時 私はスーパーで買い物をしていた時

娘の好きな食材をみかけるのが
胸が押しつぶされるほど 辛かった

共に暮らしていた時、モロヘイヤのお浸しに凝っていた娘だったから
モロヘイヤが並べられているコーナーからは

怖いものがあるかように くるりと踵を返した



なにを・・・書いているんだろう・・・私


ただ・・・

大切なものを失くした哀しみは

出来事も、形も・・・なにもかも・・・違っても



どこか・・・似ている




眠れなくて・・・それでも いつしか眠って・・眼が覚めたとき

なんだ・・・いなくなったのは夢だったのだと瞬間思えて

やっぱり夢でなかった事に気づき・・・更に泣く



むなしく 宙をまさぐる

求めて、求めて・・・ 彷徨い続ける


本の前半部分は

特に・・・娘の哀しみへの想いと自分の当時の哀しみが時空を越えて混ざり合い

どっちで泣いているのか・・・わからなくなる



でも・・・私は その時代があったからこそ 今身近に娘を感じることができ

娘は 喪失を抱きながら・・・今を生きている



この本『フィナーレを迎えるキミへ』

ペットをなくした方だけに限らず 読んでもらいたいな



大切なものとの別れの記憶がある人

喪失を抱えている人・・・

大切な何かを持つ人・・・


そんなふうに 考えっていったら

すべての人・・・かもしれない


親ばかを承知で言います

いい本です・・・哀しみだけではない

たくさんのことが詰まっている



娘一人のことだけでなく

何人かの人間達の人生がつまってる


・・・と思う


手にとっていただけたら・・しあわせです




symbol3人気ブログランキングに参加していますsymbol3近所に家が建つらしく、窓から見える僅かな緑すら無くならないかと心配な可南にポチっと応援して頂けるとうれしいです(*^-^*)




ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

よっし~
私が言うのもおこがましいのですが、

お二方とも歩んできた道

時には、細くでこぼこだったり

障害物があったりしたかもしれませんが

そのような道でも、歩み進んできて

今という“時間”があるのだと思います。

きっと、娘さんだけではなく

今、関わりのある人々との

“いと“も、そういう道を歩んできたからこそ

寄り集まってきたのですよね。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事