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にらみもせず、力みもせず、泰然自若を貫いた。涌井がテンポよく投げ込んだ。左足を踏み込み、軸足に体重を残す。鍛えられた腹筋が成す独特の投球フォームで、8回まで108球を涼しい顔で投げ抜いた。安定感抜群の投球に打線も呼応。序盤のリードを悠々と守り、10勝目に到達した。「それに関してもすごい満足できると思う。先発の区切りとして、1年間投げる中で規定投球回と2桁。ある程度、投げていく中でしっかりと達成できたのは良かった」とうなずいた。
ボクシング6階級王者の“腹”が安定感を生み出す。ハードパンチャーで成り上がったマニー・パッキャオの腹筋トレを動画サイトで研究し、取り入れた。勝ち続けるメンタリティーは競技が違えど共通点はある。西武、ロッテ、楽天の3球団で2桁勝利を達成。プロ16年目、自身8度目の大台はリーグ最速。史上初の3球団での最多勝も待ち受ける。
nikkansports.com
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カブスのダルビッシュが米大リーグの日本選手では初となる最多勝(8勝)に輝いた。「一緒にプロ入りし、競い合ってきた。一番気になる存在だし、あいつのニュースだけは見る。あいつが、意識してくれるように頑張る」と涌井。同学年の盟友に刺激を受け、自身4度目の最多勝を狙う。
sanspo.com
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太田がケガで離脱中。この日は自身の指名もあり、21歳の石原と初めてバッテリーを組んだ。「彼も寅(とら)年で(息が)合うかなと。(1軍捕手で)一番若いのでガンガン行くだろうな」。初回から得点圏に走者を置くピンチもあったが「(前回対戦は5回8失点で)2回連続やられるわけにはいかない」と要所を締めたプロ16年目。クオリティースタート(6回以上自責3以内)もリーグ最多の12度目となり、開幕から抜群の安定感で白星を積み上げてきた。
スポーツ報知
メジャーにはいけなかったけど、日本で頑張ったから増えた記録
宝物です。