職場から、休職の許可が出た。そして、入院することになった。期間は二週間。病院のベットが空き次第入院が始まる。
今の、かのんの状態は、好きなこともできない状態だ。ただ、ダラダラとスマホを見たりして1日が終わる。好きなことも好きと感じられない。虚無。そんな感じ。
家事も溜まっていて、台所のシンクが悲鳴をあげている。片付けないといけないのはわかってはいるが…体が動かない。体が重くて動かない。
今の、かのんの目標。それは、「好きなことをできるようになる」だ。大好きだった手帳デコ、ティモンディ前田さんのエッセイ。またできるようになりたい。読めるようになりたい。
が、どうすればいいかわからない。
とりあえず、早く病院から連絡こーい。
最近、かのんはお疲れ気味だ。
朝ごはんが食べられない。お風呂に入れない。朝起きれない。夜ぐっすり眠れない。生きていく自信がない。…続く、ないないない。
生きているのが辛くなってしまった。朝起きると、泣きたいのに泣けない、苦しい思いが続いた。
さすがに、主治医に相談した。すると主治医から、疲れが溜まっている。という理由で、入院を勧められてしまった。
びっくりする、かのん。かのんは自分でそこまで悪くなっていると思っていなかった。主治医は続けて「仕事が休めるのならそれで良いけどね。でも、家にいて家事が気になっちゃいそうだから、私は入院を勧める。」と言った。…悩む。
とりあえず、トレーナーと支援者に相談の連絡をした。しかし、本格的に動くのは週明けだという…。…マジかぁ。遅いな。
とりあえず明日、どうなるかわかりそうだ。
かのん的には二週間くらい仕事を休めればなぁ。と思っている。
むむむむむ…どうなる?!かのん?!
1月のよく晴れた日、夫のじいちゃんが火葬された。
寂しがりやなのに1人暮らしで。
かのん夫婦はけして、じいちゃん家の近くに住んでいたわけではないのに、よく、電話で「呼び出し」をされた。
「暇な時は、けー。(来い)」「暇な時は来なんぞ。」が口癖だったじいちゃん。血が繋がっていない、かのんに対しても夫と結婚する前から、愛情を注いでくれていた。
じいちゃんとはよく一緒に買い物に行っていた。その際、「わしは自動レジがわからんけん」と、かのんに財布を預けてくれた。後でそのことを夫に話すと「じいちゃんの財布、俺しか触ったことなかったのに。」と驚いていた。それだけ、信頼されてたんだなぁ。と、かのんは嬉しくなった。
じいちゃんが火葬される前、親族で手紙を書き、それぞれ棺の中に入れていった。
じいちゃん、かのんです。
かのんのこと、孫の仲間に入れてくれてありがとう。
かのんには仕事をしている時の悩みがあった。
それは、仕事をしている時に頭の中にふっと過去の思い出や考えが入ってきて仕事に集中できなくなってしまうことだ。また、仕事中その悩みが出ると、頭と身体両方使ってしまうのでとても疲れるのだ。
その悩みを四者面談時に相談したところ、「カウンセリングで相談してきてほしい。」と言われた。
そして、カウンセリングの日を迎えた。
四者面談時、言われたことをカウンセラーに相談したところ、詳しく状況を聞かれた。
かのんは仕事中ほとんど1人なこと、外から刺激が入ると過去の思いや考えが断ち切られることなどを話した。
その上でカウンセラーは一つの方法を伝授してくれた。
それは、「過去に行っている頭を現在にいる身体に合わせること」である。
…なんのこっちゃという感じだろう(笑)
詳しく書いていくと、かのんが仕事中過去の思い出や考えに頭をシフトしている時は、「頭は過去」にいる。でも、「仕事をしている・動かしている身体は現在」にいる。頭と身体の位置がずれてしまっているので、キツく、辛いのだ。なので、頭と身体の位置を合わせる必要がある。
そのためにはどうしたら良いのか?
カウンセラーに尋ねると「身体の感覚を頭で感じてみるといい」とアドバイスをしてくださった。
…これもなんのこっちゃであろう(笑)
詳しく書いていこうと思う。
かのんは外部の刺激が入ると過去の思いや考えが断ち切れることを冒頭に書いた。
なので、例えば服の肌触り(ふわふわ、重いなど)を身体で感じたことを頭で言葉にしてみる。そうすることで服の肌触りが外部の刺激となり、頭が過去から現在へとシフトするのだ。
かのんは「商品番号を声に出して読んでみよう」と思った。こうすることで過去に行っていた頭が現在に戻り、楽になりそうだと思った。
また、カウンセラーは「疲れていると誰でも切り替えが難しくなるのでリズムを整えて生活すること」「過去の出来事やモヤモヤが整理できていないことも考えられるのでカウンセリングで整理していきましょう!」ということも言ってくださった。
モヤモヤが解消できそうなことがわかったので、かのんはカウンセリングが終わった後とてもスッキリして帰路に着いた。
もう、次の仕事が楽しみだ。