かのんが入院している病院では、OTというプログラムがある。
OTは薬物治療以外に運動や作業を通して病気を治療しようというものだ。
かのんはOTでスクラッチアートをしているが、いつも、かのんの隣りの席座ってミサンガを一生懸命編んでいる青年がいる。
OT担当の先生が休憩を促しても一生懸命編み続けている。
今でこそ休憩の達人である、かのんだが(笑)その青年のような時期が長かった。
休憩を促されても、絶対しなかった。休憩を悪いことだと思い込んでいた。
様々な人から「休憩は悪いことではない。」「休憩も仕事のうちだ」と言われた。しかし、言葉ではわかっていても、身体が、心がいうことをきかない。人生初の入院で「休憩の大切さ」の言葉を聴いてから本当に心に浸透させるまでに、かのんは10年の月日を要した。
ミサンガ青年が休憩についてどう思っているかはわからないが、休憩の大切さを知るにはまだ時間がかかりそうだな。と、30代既婚女子は思った。
かのんのようにふーっと一息つけるのに10年の月日を要する人もいる。
それだけ休憩は奥深い。
たかが休憩、されど休憩。
皆さんも休憩出来るときは思いっきり休憩してほしい、とかのんは願う。
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