関西棋士会

関西総本部の囲碁棋士によるブログ。イベントのお知らせなど。

会長のひとりごと(12/19)

2024-12-19 20:22:48 | 日記
みなさま、こんばんは!

今日は中国の囲碁世界大会「春蘭杯」準決勝
芝野虎丸九段VS朴廷桓九段 の戦いがありました。



凄まじい後半戦の内容でした。
芝野九段が上辺で妙手を打ち、相手が頭を抱えている場面です。

しかし、ここからの朴九段の受けが凄い。
被害を最小限に食い止め、勝負の均衡を保ちました。

この後も難解さを極めていて、更に時間もないのに、双方大きなミスをしない。
観ていてしびれる勝負だったのですが、この緊張感がみなさまにどれほど伝わっているでしょうか。

昨今、局面をいかに平易に言語化できるかが重要と言われています。

正直そんなこと、棋士はみんな分かってます。

最高峰の勝負の機微を、それでもあまり囲碁を知らない人に伝えようとした場合、どうしてもその濃度を薄めて伝えないといけない訳です。

それは大切な核の部分を捨てることにもなります。

この伝え方のバランスのとり方が難しいのです。











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