昨日(4/14)、熊本で震度7の地震がおきました
突然、一瞬にして日常の生活が奪われてしまう…
TVの画面からの映像を観ているだけの自分は
現実として受け止めようとしていないかのように
昨日と何も変わらない生活を送っています…
どこかで、これが身近で起きたらという恐怖を感じながら…
被災した熊本城は、昨年訪れたところ
余震がおさまって、これ以上の被害が起きないことを祈っています
今年は、京都ではなく奈良へ
4月8日~9日、吉野山千本桜満喫の旅2日間
8:03東京駅発 新幹線で名古屋駅10:09着
10:30名古屋駅発 近鉄特急で名張駅11:56着
車中で窓の外の桜を見ながら、昼食のお弁当を頂きました
ここからバスに乗り換え
名張の駅前に「江戸川乱歩」の銅像が立っていました
幼い頃に「怪人二十一面相」を読んだ記憶が…ここが生誕の地だそうです
バスに乗車して、まずは「室生寺」へ
奈良時代末期、時の東宮、山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒のため、室生の地において延寿の法を修したところ
竜神の力で見事に回復したので、興福寺の僧・賢憬が朝廷の命でここに寺院を造られたそうです
長らく興福寺との関係が深かったが、江戸時代の元録11年、興福寺の法相宗から独立して、真言宗寺院となりました
高野山が女人禁制であるのに対し、女人の入山が許されたことから「女人高野」と呼ばれ、室生寺の代名詞にもなっています
室生川に架かる朱塗りの太鼓橋を渡って
右方にしばらく行くと仁王門
仁王門を過ぎ、急な石段を上がると正面に金堂(平安時代初期(国宝))
石段の両側には、石楠花が沢山あって…まだ時期ではなかったのですが、真っ赤な石楠花が少し咲いていました
金堂は、正面側面ともに五間の単層寄棟造り柿葺。内陣には、堂々とした一木造りのご本尊・釈迦如来立像を中心に、向かって右側に薬師如来像、地蔵菩薩像
左側に文殊菩薩像、十一面観音菩薩像の各象が並び、その前に運慶の作と伝えられる十二神将像が一列に並べられています
本尊の背後にある板壁には、珍しい帝釈天曼荼羅図が画かれていて、とても見ごたえのあるお堂でした
参道をさらに上ると鎌倉時代に建立され国宝となっている本堂があり
如意輪観音菩薩像が安置されています
本堂の奥には「五重塔」高さ16.22mで、屋外に建つ五重塔では日本で最も小さく
その小ささから、「弘法大師一夜造りの塔」と例えられています
塔の最上部を飾る相輪が珍しく、九輪の上の水煙を置く部分に、受花つきの宝瓶を載せて宝鐸を吊りめぐらせて天蓋を作ってあることなど、他に類がない塔だそうです
さらに奥に登っていくと奥の院があるのですが、集合時間に間に合わないのでここから戻ることに…
仁王門の手前を左に行くと護摩堂の前に「乙松桜」紅ヒガンザクラがとても綺麗に咲いていました
仁王門を再びくぐってバスへ戻りました
次は、奈良大和路の花の御寺「長谷寺」へ
真言宗豊山派の総本山
初瀬山の西の岡に道明上人が天武天皇のために「銅板法華説相図」を安置したことにはじまり
のちに徳道上人がご本尊十一面観音を東の岡にお祀りになりました
その後、平安時代より一般民衆に流行した「初瀬詣で」の賑わいが現在まで続いている寺院です
長谷寺の山門「仁王堂」は、残念な事に修復工事中でシートに覆われていました
「仁王門」をくぐると「登廊」が先へと延びています
399段、上中下の三廊に分かれていて、下・中廊は明治27年再建で風雅な長谷型灯籠を吊るしています
とても素敵なところでした
本堂は、小初瀬山中腹の断崖絶壁に懸造り(舞台造)された南面の大殿堂で、舞台からの眺望は雄大
ほの暗い内陣の中には、本尊の十一面観世音菩薩像が祀られており、その無限の眼差しに思わず手を合わせてしまいます
近江国高島から来た楠の霊木を用いて三日間で造り上げたといわれ、全国に広がる長谷観音の根本像
御身の丈三丈三尺(十メートル余)、右手に錫杖、左手に水瓶を持っています
度重なる火災で炎上しているが、頂上仏のみが焼け残ってきたという
現在の御像は東大寺仏生院実清良学の作と伝えられ、両側には難陀龍王と雨宝童子が仕えています
能満院「日限地蔵尊」の境内前には、毛糸の赤帽子をかぶった沢山の小さな水子地蔵が奉納されています
弘法大師御影堂
宗祖 弘法大師1150年御遠忌を記念して、昭和五十九年総檜で建立されました
新緑のもみじも鮮やかで檜の建物に生えていました
大黒堂
大和七福神八宝霊場の一所
尊像は弘法大師の制作と伝われています
大黒様の笑顔にほっこり
帰り道…桜の花びらと遅咲きの桜と新緑が春景色を彩っていました
境内が広いので、人ごみもなく静寂の中ゆっくり散策する事ができ、また訪れてみたい寺院でした
本日の観光は、これで終了
宿泊するホテルへ向かいます
15:30頃、奈良ホテル到着
明治42年に「西の迎賓館」として創業
100余年の歴史と伝統を誇る奈良ホテルは、風光明媚な奈良公園の高台に位置し、文化財指定の旧大乗院庭園に連なっています
海外の著名人も多く宿泊しており…アインシュタイン、ヘレンケラー、マーガレット王女、オードリー・ヘップバーン、ダライ・マラ14世等…
皇族の奈良宿泊の際には、このホテルが利用されることが専らかである
瓦屋根の本館は、桃山御殿風檜造り 新館には吉野地方の建築様式「吉野建て」を採用、全室が中庭に面しており、緑の景観が心和む空間です
新館のほうへ宿泊、荷物をおいて一休みしてから、庭を散策
夕食はメインダイニング「三笠」でフレンチ
鮮魚のサラダ仕立て、本日のスープ(カボチャ)、魚のポワレ海老添え赤ワインソース
シャーベット、国産牛フィレ肉のステーキ鴨フォアグラ添えマデラソース
デザート、コーヒー
赤ワインを飲みながら、ゆっくり楽しみました
ショップでお土産をみて、部屋へ戻りました
格式高い空間で行き届いたサービスを受けて…素敵な時間を過ごせました