花凛舎のブログ

花凛舎の日々のお仕事あれこれです。
花にインテリア、手仕事にと徒然なるままに書きつけています。

夏のアレンジ~事務所の活け込みから~

2012年08月06日 | 
暑い日が続くと、生花のアレンジメントはケアが大変です。

どんなに頑張ってもお花は長持ちしないし…

活け込みの注文をいただいている事務所では、ここ数年は1年を通して、アーティフィシャルのアレンジメントをお納めしています。

今回は、真っ白な鉄砲ユリにほんのりピンクのオリエンタル咲きのユリを加えて、リンドウとアザミを彩りに添えました。

8月になるとお盆過ぎには少しだけ秋が恋しくなる頃を迎えますので、グリーンのリーフにパープルの枝物も合わせて使います。

小枝を組み合わせて作られたバスケットにL字のラインでアレンジしました。



一足早い初秋の風をお届けです。

8月のひまわり~活け込みのお花~

2012年08月04日 | 
ここ数日、カメラが見つからず、焦っておりましたが、昨日、ひょこっとカメラ登場!!

意外なところで発見しました。

そこで、ようやく写真をアップすることができました。

カメラの発見を願いつつ?、暑さに耐えているうちに、8月を迎えていましたが、8月は終戦の月でもあります。

毎年、この時期になると、満州から引き揚げる道の両側に一面のひまわり畑が広がり、そのひまわりの中を「生きて また ひまわりを見ることができるのだろうか」と思いながら、歩き続けた、という話をある方から聞いたことを思い出します。

その方はすでに故人となってしまいましたが、ひまわりを見るといつもその方の姿が浮かんできます。

あかるい黄色の世界と真っ青な空の世界を思う時、言葉では言い表せないような苦しさを感じるのです。



8月には心を込めて、ひまわりを活けているのですが、今年はたくさんのひまわりを素朴な土の花器に盛りこんでみました。



アーティフィシャルのひまわりですが、大きなアレンジメントになると、力強い作品になりました。

花の持つ力は、人の想いとは別に、ただただそこにあるものなのだと不思議に納得してしまいました。