お祝いの花～祝賀会のギフト～

お祝いの会では花束を贈ることが多いので、「贈る」瞬間の贈る方と受け取る方、そして、その贈る様子を見る方々を想定して、会場の照明や広さも考え、いわゆる「見栄え」のする花束を用意させていただくことにしています。

ただ、特に花束にこだわらない方や会の場合には、私はアレンジメントをオススメしています。
アレンジメントなら、いただいた方はお持ちになった後で、花瓶や水切り、花瓶に生ける作業の心配なしにそのまま飾っていただくことができるからです。
ご自宅やオフィスでラッピングのセロファンをはずしたら、お好みの場所にポン！と置くだけでよいので、いただいた方の負担になりません。
もちろん、ご自身でお花を活けるのがお好きな方には少し丈の長めのお花を用意させていただいています。

もうひとつは、お持ち帰りになるまでのお時間です。
空調のきいた、照明のある会場では、お花は意外と傷みやすいものです。
パーティの始まる前にお届けした花はパーティが終わって、ご自宅などへ持ち帰っていただくまでに、時間がかかります。
アレンジメントは給水の心配がないので、お花も長持ちします。



と…ここまで、ながながと語って？しまいましたが、こうした理由で、今回のお祝いのお花はアレンジメントにさせていただきました。

小さくて可憐な啓翁桜やちょっぴりダークカラーのラナンキュラス、薄いピンクの八重咲きのチューリップはアンジェリケ、明るいイエローのバラで、遠くからみても目立つ色にしました。



スイートピーに金魚草…

春の花をたくさん入れてお届けです。

女性の方へのお花ということでしたので、全体に華やかで優しいイメージに…

楽しいパーティにまさしく「華」を添えることができますように！！

お好みセレクトレッスン～好みはそれぞれ…～

「お好みセレクトレッスン」はその名前の通り、それぞれの生徒さんが好みの花器や花材を活かして思い思いの創作をするレッスンです。

今日は、同じデザインのハート型のアイアンベースを使ってお二人の仲よしさんがアレンジをしました。

おひとりはアイアンをモダンに活かしたランをメインのデザインです。
インテリアに手作りのハワイアンキルトを飾っていらっしゃるとのことで、ランの花ならインテリアにもぴったり！とのセレクトでした。
個性的な斑入りのランをメインに白いランや細かな房状のランなどを加えてみました。



花の流れをいかした仕上がりです。ちょっぴりリゾート気分が味わえそうな、癒されるアレンジですね～




おひとりはプリザーブドに興味があって、インテリアは白がベースということでしたので、プリザーブドをメインにナチュラルな仕上がりに…
淡いピンクのスカビオサとシャンパンホワイトのローズが優しい印象の作品になりました。



アーティフィシャルのラベンダーやビバーナムがアクセントになっています。
プリザーブドのグリーンをふんわりと加えて、最後に小鳥を１羽、ちょこんとプラス！！
「ガーデンパーティみたい！」と生徒さん。



本当にお茶にお呼ばれしたくなるような爽やかなガーデンのイメージに仕上がりました。

カルチャーのアレンジ ～予定していたデザインではなくなってしまいましたが…～

カルチャーのレッスンでは、あらかじめデザインを決めてテキストを作成していくのですが、生徒さんの希望で、デザインが変更になることも…
今回は、スクエアの器に低く四角いアレンジをしようと思いながらレッスンに向かったのですが、やはり玄関などに飾る予定の生徒さん達には、高さのあるボリュームたっぷりのアレンジの方が喜ばれます。
で、急きょ、アレンジの中央を高くしてコーン（円錐形）のようなアレンジに変更になりました。
ピンク系の花材でも、紫がかったワインの大輪カーネーションがアレンジの雰囲気を引き締めてくれています。
とても大きな花をつけているバラはスイートアバランチェ＋、カーネーションはゴレムです。
アリウム　コワニーやスイートピー、トキワガマズミの枝と実もボリュームたっぷり！！

実際には写真よりも大きく感じるアレンジにしあがりました。
もちろん、目を引く作品です。



ミニゼンマイの水揚げが悪くて、ちょっとふにゃり…
ふんわりの花が多いので、これもご愛敬？？？





「恥ずかしいです～」と写真を撮影する前に車に運び込んでしまった方もいらして、とてもきれいにできていたのに、いつも控えめな方なのです。

次回は是非、撮影させてくださいね！！

演奏会の花～バイオリンの発表会に～

可愛い姪っ子のバイオリンの発表会がありました。

少し背の伸びてきた可愛いバイオリニストはソロの演奏も合奏も見事にこなして、素晴らしいひとときをプレゼントしてくれました。

素敵な演奏のお礼に春らしいキュートなアレンジをプレゼントしたくて、白いアイアンのバスケットにピンクのチューリップを添えて…



チューリップの後ろはパープルのスカビオサと大輪のカーネーション、

白いアリウムやスイートピーもふんわりプラス！





ピンクのリボンとエンジェルベアでガーリーに仕上げました。

来年はどんな演奏を聴かせてくれるのでしょうね～

とっても楽しみです！

シルキーガール～お悔みの花から～

お悔みの花といえば、白や紫、ブルーが私のイメージです。

でも、時には故人の好きだった色や花を使うこともあります。

今回は、特にお花の指定はなかったのですが、大輪の優しい色合いの菊を使ってみました。



「シルキーガール」という名前のその菊はふんわりと大きく開く美しい菊です。
もちろん、いつものフラワーアレンジメントに使うこともある、組み合わせによってはとても華やかな菊ですが、白とあわせると静かな花になるように思います。





見る人の心によって花のイメージも変わります。

そのイメージをどのように広げていくのか、も花をお届けする仕事には大切なことあらためて感じています。