私は4年生の10才から胸がふくらみはじめた。
ジュニアブラを母は購入してくれなかった。
「まだ必要ない!」と冷たくいい放った。
しかし、体操着に着替えたり夏服だったりすると胸の膨らみが目立つ。
恥ずかしくて毎日、乳首に絆創膏を貼っていた。
そうすると、乳首の突起物が緩和されるからだ。
ある日、友達のお母さんが言った。
「そろそろブラをしたほうがいいよ?目立つよ。お母さんに言って買って貰いな?」と。
私は母に言った。
母は急に怒りだした。
「他人が偉そうに!」と。
後日、またその友達のお母さんが言った。
「買ってくれないの?年ごろだから必要よ。お母さんに言ってあげるよ?」と。
その日、友達のお母さんから電話があった。
母は怒り狂い、私に「恥をかかせやがって!」とわめいた。
私は大学生になってはじめてひとり暮らしをして、アルバイトで得たお金ではじめてブラを買った。
それまで、ブラをしていなかったから乳首が気になりわざと猫背にして生きてきた。
クラスの男子たちからもよくからかわれていた。
だから私は母親となった今、同じことは絶対にしない。