金沢の兼六園、水戸の偕楽園に並び日本三名園と称される岡山後楽園。
三百年前の姿を今に伝える歴史的にも貴重な大名庭園です。
池田家の領地につくられた岡山後楽園は、江戸藩邸の社交を目的とした庭園とは異なり、藩主自らのやすらぎの場でした。大名の住まいや政庁がある岡山城のうしろで「御後園」と呼ばれ、ゆったりとくつろげる、おおらかな庭園です。
ここは、園内最大の池、沢の池から唯心山とその背景の岡山城が望める観光スポットの一つ、通常の昼間風景です。
夕闇があたりを包むころ、臨時に設営された明かりが点灯され、幻想庭園の開始です。この沢の池は・・・
こんな感じの幽玄の世界が忍び寄る感じです。
西の空はまだ残照があり、ほのかな天然の明るさが見えます。
同じく、沢の池東端の中の島に建つ島茶室にも明かりが点灯されます。
夜の帳が次第に深くなりつつあります。
島茶屋に渡る幅1.2mの太鼓橋、欄干のついた反り返った橋を袂のろうそくの明かりで浮き出されているようです。
沢の池の向こう、園内最高地点の唯心山頂上から暮れなずむ後楽園幻想庭園のほぼ全景を望んで見ました。
正面は西空です。はるか遠景に市内中心部のビルの姿が僅かに望めます。もちろん昔はなかったはずです。手前の建物は園内最大の建物、栄唱亭とその右が鶴鳴館です。ろうそくの明かりが点々と望めます。
この建物が、栄唱亭。母屋は茅葺、ひさしはこけら葺で日本伝統の数寄屋造りです。
この栄唱亭の東を通って南へ流れる曲水は園内を回遊し流れの動線が生き生きとして、独特の庭園構成を生み出しています。
濃紺に見えるのが曲水の流れ、正面、茶庭型の石灯篭は入園者全員に配布されるパンフレット表紙を飾っているめずらしい灯篭です。
青い曲水の流れと背面の木立を照らす照明はまさしく幻想庭園そのものと言えるでしょう。
(この写真は3年前のものです。その後省エネ時代に突入し前記、今年の写真のように少々寂しくなりました)
園内片隅の古い五重石塔も照明が当たればこのように幽玄の世界を醸し出してくれます。
沢の池の西北、園路を挟んだ松林の南にある小さい草ぶき四畳半の寒翠も照明が入って情緒たっぷりの感でした。
最後に今一度振り返り、沢の池と背景青く光るの岡山城の風景に普段とは異なる幻想的な雰囲気を脳裏に納めて帰途につきました。
※おまけ
園内、ビアガーデン風景。芝生の上ではるかに岡山城を望みながらの一杯は最高!
夕暮れから、夜にかけての変化もよく表されていて
説得力を感じました。
是非訪ねてみたい名所ですね
薄暮から灯りが徐々に増えていくさまを眺めるなんて 何たるシアワセ・贅沢
さすが天下の名園 節電の為とかで中止にしないところが 気に入りました
夜にしか味わえない幻想庭園
3年前のは豪華ですけど 今年のも趣があって素敵です
お茶を一服戴きたくなりました~
いつか行ってみたいなぁ(゜o゜)
子育て終わったら・・・(^_-)-☆
浜松からはずいぶん遠いです。
でもいつか行けるかな。
またお邪魔します。
この時間帯の撮影は難しいいですね。
手動で設定したんだけど、PCに入れて
みたら、カメラの方が賢いみたいでAUTO
の方が綺麗なようでした(笑)
機会がありましたらお訪ね下さいね。
コメントありがとう
今年は、非常事態ゆえ中止も検討された
ようですが、やはり元気だすにはこのイベント
も必要とのことで開催されたようです。
お盆でそろそろ岡山に帰省されおられる方々
も交って賑いでいました。
昔の池田家のお殿様、もし今この様子を
ご覧になったら、何と申されるでしょうね。
そんなこと、思いながら帰途につきました。
コメント
そうね、今は子育て大切だものね。
一段落したら、「旅」に出よう!
岡山後楽園にもお出かけ下さい。
コメント
子銀くんも「きれいだね」って
言ってくれたようですね。
「子銀くん、ありがとう」
浜松から新幹線で2時間半位かな~
いつか、「旅路」の世界を歩むことが
出来るといいね。
コメントありがとう
パピーさんのカメラの腕も凄い
プロ波です。
私も子育て一段落ついてきたので、
ぜひ、行ってみようと思っています。
ありがと~