老いの坂道(パピー)

楽しい心で歳を取り、働きたいけど休み、喋りたいけど黙る。
そんな気持ちで送る趣味を中心に日々の一端を書き留めています。

『初秋の花を訪ねて(2)』 

2012-09-28 | 花日記

温暖な瀬戸内気候の吉備の国は「晴れの国」と云われ、日本でもっとも

年間における晴天の日が多いと云われているのが岡山県です。

朝晩はすっかり涼しくなりましたが、昼間はまだまだ30度に近い晴天が続いているようです。

前々回、小さな秋を求めて岡山後楽園の花々をご紹介しました。

今回はその第二回目として初秋の花を撮って来ました。

秋と言えば中秋の名月のお供えとして風情あるたたずまいを見せてくれる「ススキ」。

 

秋風に揺れる花穂は、獣の尾に似ているため別名を「尾花」ともいうそうです。

秋が深まるにつれて、花穂は黄褐色から紫褐色に、最後は真っ白な綿毛のようになりますね。

山上憶良が「万葉集」で「萩の花尾花葛花撫子の花女郎花また藤袴あさがおの花」と詠んで以来、

ススキは秋の七草のひとつとして秋の情景には欠かせないものになったようです。

この9月30日が中秋の名月ですね。台風17号がこちらに向かっています・・・さて、どうなることか。

写真のススキ後方の建物は園内最大の建物「鶴鳴館」です。昔は大広間と言ったようで、

賓客接待の準備をしたり、御用係の控えの間に使われたそうです。

 

 秋、彼岸の頃、舞い降りたように鮮やかな赤い花を開く「曼珠沙華」。

名の由来は「法華経」にある天界に咲く赤い花を表す梵語だそですね。

燃える炎のような美しさは、人生の死生観に深く染みる花の姿のようにも見えます。

「彼岸花」といった呼称でも、親しまれてますね。

園内を巡る水路「曲水」の水辺に咲いた「ヒガンバナ」を撮ってみました。

背景の水路には秋の青空が映えてこの赤い花弁を一層美しく浮き上がらせているようでした。

 

 初夏、少しギザギザのある葉の付け根に薄紫色の小さな花が群れ咲き、花のあとにつけた紫色の実。

これが「コムラサキ」です。その気品ある紫色の実の美しさから、平安の才媛として誉れ高い、

「源氏物語」の作者、紫式部にたとえて名付けられた「紫式部」の仲間ですね。

園内最大の池、「沢の池」に浮かぶ「中ノ島」の池畔にありましす。よ~く気をつけて見ていないと見逃してしまいますね。

実は、ボクも今年、初めてこの「コムラサキ」の存在を知った次第です(汗)。

濃い緑色の葉と鮮やかな紫色のコントラストが実に見事でした。

 

 前回もご紹介しました「モミジ」。

今回は、園内最大の森、「花葉の森」内に建つ茶室「茂松庵」の茅葺屋根に降りかかるよに迫る「モミジ」です。

昼なお暗き静寂の所にあって一ぷくの茶に浮世を忘れることの出来るお気に入りの茶室です。紅葉が待たれますね。

 

 さて、秋の花の代表はやはりこの花の登場でしょう。

  後楽園外園の旭川放水路の土手には毎年コスモスの可憐な花が咲き乱れています。

画像のバックを少しばかり、「いたずら」して見ました(笑) 邪道ですね、やっぱり・・・

でも、また、遊んでみたくなるかもしれません(笑)

 

 秋の花を訪ねた後楽園の第二回はここまでとします。やっぱり花は春だな~の印象が強いです。

待たれるのは11月下旬の真っ赤に染まった「紅葉」でしょうね。 

 

 後楽園を後にするにあたり、現在の園内風景をごらんいただきましょうか。

 「唯心山」の山頂から見た「沢の池」と、そこに浮かぶ「中ノ島」、そして茶室となっている「島茶屋」風景です。

この中ノ島に渡る太鼓橋の麓に「コムラサキ」がひっそりと佇んでいました。。。

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※今回の付録はランチ風景じゃなくてゴメンなさい。珍しいものをご覧頂きましょう。

 後楽園、正面入り口の向かいに「岡山県立博物館」があります。先日まで「昭和ものがたり」という企画展示会が

開催されていました。その中で唯一写真撮影が許された展示品です。岡山県倉敷市の水島にある三菱自動車

水島製作所で昭和22年~29年の間に製造されていた「みずしま号」というオート三輪車です。記憶にありませんが・・・

この後、例の大村昆さんだったかな、あの一時ブームとなったオート三輪車「ダイハツミゼット」が走り回っていましたね。

それは記憶にあるのですが・・・平成も24年、昭和は遠くなったな~・・・

  では、今回はこれにて。。。最後までご覧頂きありがとう♪

 

 


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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りえもんたん)
2012-09-29 13:43:55
ステキ小さい秋のフォトがいっぱい♪
立派なススキや色合いがステキな「コムラサキ」
どれもうっとり!!!
茶室の辺りのモミジが紅く色づくのが待ち遠しいですね。
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Unknown (パピー)
2012-09-29 23:03:00
りえちゃん、こんばんは。

ススキってよく見るとなかなかのものですね。
月見団子の横にいつも母が飾っていたのを
思い出しました。

写真って意外に奥深いですね。
試行錯誤の連続です。

モミジが赤くなるのは11月下旬ですから、勉強して
もう少し腕を上げたいですが・・・ですね(笑)

コメントありがとう
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Unknown (たまご)
2012-09-30 22:28:30
凄い!
写真迫力あってキレイですv^^v
30℃近いとは暖かいですね!とはいえ少しづつ秋が近付いているのですね。
後楽園は四季を満喫できる公園ですね^^
晴れの国ですか^^お散歩日よりも多いですね♪
紅葉のお写真も楽しみにしています^^
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Unknown (Kanon)
2012-10-01 07:17:08
初秋の秋の風景ですね。コスモスの花のアップ、他の所はぼかして映っています。私のは自動ですから、パピーさん、なんか技巧をこらしたようですね。

コムラサキとは、こういう花だったんですね。ありがとう!
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秋いっぱい (しぃ)
2012-10-01 08:47:21
秋を実感しますねぇ~♪
秋と言えば、コスモス…淡い色が綺麗です☆
秋の風景は、心が穏やかになりますね~

昨日は台風のおかげで、残念ながら中秋の名月は見られませんでした…
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おはよぅ♪ ()
2012-10-01 09:22:04
毎回 素敵な季節の彩りを見せてくれる(ん?パピーさん
が かな…笑)岡山後楽園 本当に1度は足を運ばない
とです^-^v
ススキに曼珠沙華・もみじ・コスモスそしてコムラサキ…
ここでも見る事は出来るけど背景がねぇ~--;

で、オート三輪車は子供の頃に魚屋さんが乗っていた
記憶が…って、昔々の記憶 当てにはならないかも(笑)
返信する
Unknown (パピー)
2012-10-01 10:00:01
たまごさん おはよう~

台風は大丈夫でしたか。。。
今回は写真を少し大きくしてみました。
画面の関係で見難いかもしれませんね、やはり
以前の大きさがいいかな。

後楽園は1年365日、休園日がありません。まさに
年中楽しめる公園ですよ。
街中にも近いし、散歩コースには最適です。

11月下旬には真っ赤な紅葉を眺めることが出来ます。
大きな山が眺められないのが残念です。里山
ばかりです。

コメントありがとう
返信する
こんにちは♪ ()
2012-10-01 13:48:34
素敵な所ですねぇ~!
しかもとっても落ち着けそうですね (^^)
コムラサキは毎年撮るんですが
今年は特に色づき始めた時から撮ってました♪
彼岸花もやっと咲きましたね!
水面近くで咲くのは初めて見ましたが
爽やかな感じで綺麗ですねぇ~♪
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Unknown (パピー)
2012-10-01 17:26:24
kanonさん、こんばんは。

コスモスですか、これは「背景暈し」という機能が
あるんです。ただ新米だからどの程度暈せばいいのか
今ひとつつかめていなんです。それから色の調整も
少ししてみました。なかなか機能を使いこなすことが
出来ません。勉強しなきゃ~ですね。

コムラサキの色がとっても綺麗でしょう。これはそのままの色ですよ。 古人は「紫式部」を連想したのでしょうね。
コメントありがとう
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Unknown (パピー)
2012-10-01 19:09:00
しぃちゃん、こんばんは。

コスモスって最も秋らしい花のひとつですね。
本当はもっと沢山のコスモスが群生してる風景が
欲しいんだけど・・・車で1時間以上走らないと・・・

11月になって燃えるような紅葉の時期になると心が
騒ぐかも・・・楽しみですね。

コメントありがとう
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