カタスミ

『ししりばの家』澤村伊智著

比嘉姉妹シリーズの最新作です。
シリーズ最高に面白かったのではないか?
以下ネタバレあり。
























いやぁ、すごい面白かった!
もうやめられない止まらない…
ぼぎわんの時もそうだけど、続きが気になって気になって…
ぼぎわんは前半がめちゃくちゃ良かったけど
後半が突然世界観変わってアクションものになってしまったので
( ゚д゚)ポカーンって感じでしたが
ししりばはホラーの雰囲気も壊さず解決し、めちゃくちゃ楽しめました。

今回は琴子姉ちゃんの登場でそれもまた嬉しい!
真琴は力が足りなさ過ぎて頼りないのよね…
ぼぎわんよりも前の話だから
死なないの分かってよりいっそう安心して読めるw

姉ちゃんの同級生だった五十嵐哲也と
結婚して関西から東京へ引っ越してきた専業主婦の笹倉果歩、
この2人の目線から話が進んで行くのですが、
とにかく果歩の方がホラーとかサスペンスにありがちな
危険な方にあえて突っ込んでいく系キャラだったので
割とイライラしました。

専業主婦でやる事がなくて人に飢えていた果歩は
たまたま道で出会った昔の同級生の平岩の家に行く事になるが、
その家はあちこち砂がまき散らされた異常な家で、
そこに行くと体調めちゃくちゃ壊してしまう。
旦那にも心配されて、二度とその家に行くなって言われてるにも拘らず
その家で結婚指輪を落としたからと探しに行く…
何で行くの!?と思いますわな…
(まぁ行かんと話が進まないんですけど…)
どう考えても近寄ったらあかん家じゃないですかぁ…
そのせいで人めっちゃ死んでますし。
旦那も死にますし。おまけに自分は霊に操られ、
意にそぐわない妊娠をしたあげく、その子を殺して
半分精神崩壊してるような感じになってしまう結末で胸糞。
ホラーだからこういう結末は仕方ないのかもだけど、何だかねぇ…
ししりばに呼ばれちゃった、って事なのかねぇ…?
五十嵐君の方は霊障から立ち直り、いい方向に向かえてよかったです。

今回は犬がキーワードになってますが、
果歩がすぐに殺されなかったのも犬とぶつかったからなのでしょうか?
めっちゃ遠くから指笛だけでやってくる犬って
どんだけ忠犬やねん!と思いましたがw
残念なのは姉ちゃんがやられっぱなしで、結局犬に全部持って行かれたとこかなぁ…
犬がきてピンチ脱出して、姉ちゃんがもうちょっと活躍したらよかったなぁ…

面白い本の欠点は、ゆっくり時間かけて読めないって所でしょうか?
もうあっという間に読んじゃったわw
果歩の方の描写がちょっとイラっとするのでそれを差し引いたとしても
十分面白いが勝ちます。星は4.5。

このシリーズはほんと外れないわぁ~。
弟の話とかも今後あれば読みたいです。
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