合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

パリ-ブレスト-パリの1200km

2007-08-22 | 自転車の旅におつきあい

世界一の歴史を誇る長距離自転車ライドPBP1200km。(動画のインタビューで、参加人数で世界第三位のイベントと言っていたようだけど、こちらは未確認)パリを出発して、90時間以内に西海岸の町、ブレストまで走り抜け、またパリに戻るという物好き超人的な、このお祭りイベントに出かけたオットですが、PBPの公式サイト情報によれば、オットの通過情報は…
est passé le 21/08 à 19h57 à TINTENIAC (4)
est passé le 21/08 à 15h07 à FOUGERES (3)
est passé le 21/08 à 08h58 à VILLAINES (2)

…となっており…でも地図も出てないし、時差もあって、正直訳がわかりません。とりあえず、まだ時間制限に引っかかって失格!ってことにはなっていないようですね。去年のバンクーバー島1200kmは80時間ちょっとで完走できたものの、3年前のロッキーマウンテン1200kmでは、見事この時間制限に引っかかって途中のコントロールポイントで失格になっています。その時は寒さが敗因。去年は寒さを新聞紙で乗りきって完走でした。今年のフランスも異常気象で8月としてはあり得ない寒さだとか…。

一応完全防備で臨んだはずなので、まあがんばってほしいところです。時間制限さえなければ走りきれないことはないはずだけど、プレッシャーかかるからねー。


制限時間を90時間と書きましたが、これはオットがエントリーしたカテゴリー。80時間とか85時間とかのカテゴリーもあり、それぞれ出発時間が違います。なにしろ5300台超の自転車集団が国土を横断するんですから、時間差でもつけないとどうしようもないですよね。

もっとも、そういう大多数の集団とはレベルの違う一団も存在するわけで、過去2回1200kmのブルベで光栄にも一緒に走らせていただいている、世界最速のうちの一人B氏なんかは、驚くべきことに50時間台で1200kmを走破してしまいます。何故そんなに差が付くか、というと、もちろんスピードが速いからなんですが、スピードが速いということは、走行時間が短い、走行時間が短いと休憩時間も少なくて済む。他の人が3回仮眠を取るべきところ、仮眠1回で済んでしまうのだ…とか。初めてこのしくみを聞いたときは目からウロコが落ちました。超人です。しかも、彼、うちのオットよりも軽く20歳は年上のはず…。しかも、彼はそのイベントの前の週に別の1200kmを走りきった、なんてこともしてたりして。…普通のおじいちゃんに見えるんだけど…


とにかく、5400人のスゴい人達が今頃フランスで完走を目指しているんですね。拍手拍手!



PBP1200kmの公式サイトより。


フランス語と英語のチャンポンで泣きたくなるサイトですが、WEBTVのページから写真を見つけました!ド真ん中にオット。ただし後ろ姿(笑)。

オット出発/ブーの本免許

2007-08-18 | 自転車の旅におつきあい

今日からまたもやオットが留守です。自転車で1200kmを走りきる正気じゃないイベント(PBP1200km)のために、なんとおフランスflag8へお出かけしてしまいましたのでござる。ひっそりと挑戦して、完走できたらいいな…くらいのつもりだったらしいのですが、職場に1週間超の休みを申請したところ、昨日、「緊急会議だ」と呼び出された本社ビルディングでflag1サプライズの壮行会flag2が開かれてしまったそう。社員全員(なんたって小さい会社だから)のサイン入り激励カードまでもらっちゃって、あーあ、もう後には引けませんね。


走っている様子もwebテレビで見られるし、エントリーナンバーがわかっていれば、何時何分にどこのコントロールポイントを通過したかもネットで追えるとのこと。しかも、オットの会社では、入り口に飾ってある大画面にそれを映しておく、というではないですか。DNF(Did Not Finish…つまり完走成らず)にならないよう、がんばってくださいまし。



そして我が家には運転手が私一人…と言いたいところですが…


「道路に恐ろしいものが放たれたと聞きました」


恐怖の仮免許取得から、かれこれ10ヶ月。なんと、いよいよブーが、運転免許を取得しました!みなさん、気をつけてね。



いざゆかん。


試験官にプリウスの点検を受けた後、助手席へ乗ってもらい、指示通りに運転するのです。途中で、maneuverability(マニューヴァビリティ)と言われる最大の難関、いわゆる縦列駐車や平行移動のテストも受けます。

本試験前の一週間、オットが会社から借りてきたコーンをドライブウェイに並べて、ブーは一人でせっせと練習していました。真茶郎をイケニエに助手席へ据えて。


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「あぶないでち!」


練習の甲斐あって、テストでは難なく通過したそうです。

路上での減点は3カ所。左折の大回りと、時々ステアリングの手の位置が安定しないことと、一時停止時の目視確認不十分。よくそれで通ったなぁ、と感心するものの、ともあれ一安心です。ビザの関係で仮免許がexpireするまであと4日という超綱渡りだったから。

よかったね。早速保険にも入りました。各方面から、「ティーンネイジャーの保険料は驚くほど高いよ!」と脅されていたけれど、学校で一定以上の成績を収めていれば大幅ディスカウントになるとかで、成績表をFAXしたところ、拍子抜けする程度でした。めでたしめでたし。

晴れて、ドライバーズライセンスを手にしたブーは、妹のフーを引き連れて2人だけでバイオリンのレッスンへ行ってきました。ああ、怖い。でもこれで、母の肩の荷、またひとつ降りてしまいました。


「寿命がいくつあってもたりません!こういう仕事はほぷおねいさんに代わってほしいでち!」



「わたしはきょう、にげらのはなをさかせるのにいそがしかったのよ~。きれいでしょう?」



バンクーバー島旅行記 やっと完結編

2006-09-29 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程8日目 7月9日   Victoria - City of Vancouver

旅行記がズルズルと長引いています。最初から読んでくださる方は、画面左メニューの「記事カテゴリ」-「バンクーバー島1200km」の古い記事から続いていますのでそちらからどうぞ。

え~、7月初旬に、オットの自転車レースで出かけたバンクーバー島旅行記をそろそろ終わらせたいと思います(…9月が終わりますが…)



レースとブチャートガーデンの興奮を引きずりながら、翌日は朝から打ち上げ朝食会へ。
















本当にどこも花でいっぱいの街、ヴィクトリアです。



実況記事にもしましたが、正統英国式!の素敵なお店でした。


あまり甘いものを食べない私があろうことかレモンメレンゲケーキなんぞを注文!でも上品な甘さで本当に美味しかったです。手編みのティーコジーも可愛い。こういうのはアメリカではまず見られないですね。それなりのレストランでもカップに入ったぬるいお湯とティーバッグを別々に持ってくる国だもの。




そしてこれが!栄えある完走の証。本当に1200kmを自転車で走りきったんですねえ。改めてえらいっ!>オット



しかし、タフな人たちの集まりでした。1200kmを走り終えてぐったりしているかと思ったのに、見ているだけで胸焼けしそうなパンケーキ大盛りにベーコン、卵にバタートースト、そしてケーキ…こんな爆発的なごはんを朝から平らげながら、話す内容は、

次は来年の大きな1200kmブルベ、フランスのPBP(パリ-ブレスト-パリ)で会おうぜ!


…だって( ̄▽ ̄;)。繰り返しますが、ウチのオットが若い方から3番目です。平均年齢50代です。普通1200km走り終えた翌日に次の1200kmのこと、考えますか…もっとも、最速と呼ばれる何名かのみなさんは、2週続けて1200kmに出場したりもするそうなので、ここでは彼らが普通なんでしょう、きっと。

ともあれ、ここで何人かの新しくできた友達とemailアドレスの交換なんかしましたが、そのメールアドレスがね、「もっと走りたい!」とか「速く走りたい」とかそういう文字列なんですよ。例えば「runrunrun@ドメイン」みたいな。うーむ。そこまでしますか。そういえば車のナンバープレートも「自転車!」みたいな文字列にしてるヒトもいました。

トップの選手には白ワインが贈られ、面白いことには最下位の選手には赤ワインが。これは自転車のテールランプの色を表しているんだそうです。

簡単な表彰と簡単なスピーチ、話は尽きないようでしたが、これにて今年のバンクーバー島1200kmを自転車で走るブルベはお終いです。PBPで会おう!を合い言葉に、名残惜しそうに店を出るみなさんでした。

我が家はホテルをチェックアウトすると一路北へ。とうとうバンクーバーアイランドを後に、フェリーで本土のバンクーバー市に向かいました。一昨年のロッキーマウンテン1200kmで知り合った友人夫婦のお宅に1晩、招待してもらったのです。



残念ながらクジラは見られませんでした。


友人宅に着き、再会を喜びながら、温かいホスピタリティに感激しました。なんとかお礼を、といつも思うのですが、「僕らが君たちのところを訪れたらきっと同じようにしてくれるだろう?同じだよ。」と取り合ってくれません。彼らが私たちの街を訪れることはきっとないだろうけれど、「いつか日本に遊びに行くことはあるかもしれないから、その時案内してよ。」と笑うD氏でした。



Tiggerにもお世話になりました。また会えるかしら。元気でね。


翌日は市内観光。鮭の養殖場を見学したり、ロープウェイで山に登ったり。

Grouse Mountainへ。



頂上のロッジ



ここも木彫りで有名なところです。この彫刻が一本の木から出来ているなんて信じられません。



これも1本の木です。人のサイズは実物大。


野生で母親を殺され、人間に保護されたグリズリーベアや、鷹のパフォーマンスなどもありました…が、この前数日間、オットのサポートドライビングでろくに寝ていなかった私は激しい頭痛に襲われて一人、どこにも行かず休んでいました。残念。また心残りが一つできちゃった。



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バンクーバーの空港はクマだらけ。


バンクーバーからシアトルまではまたまた18人乗りのプロペラ機で。








シアトルの空港はどことなくほのぼのとしていました。雨傘のキャラクターグッズも可愛くて。いつか行ってみたいです。


スヌーピーもいたしねえ。


でもね、シアトルはともかく、次の空港で待ち合わせ5時間。「れ」が持ってきたトランプで上海ラミーをして遊んだりもしましたが、いくらなんでも長すぎでした。結局バンクーバーの友人宅から家まで20時間。日本に行けちゃいますね。

それでも犬たちの顔を見たら一瞬だけ疲れもふっとんだけど。



長らくのおつきあいありがとうございました。読んで下さる方がいて、励みになりました。
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バンクーバー島旅行記15(かな?)

2006-09-09 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程7日目 7月8日   Victoria近郊Butchert Gardens

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ブチャート・ガーデンにて

踊り出したくなるようなケルティック・ミュージックの生演奏がありました。
実際、客席と舞台の間のスペースで小さな子どもたちが即興で踊り狂っていたのが可愛かったこと!なんでおじさんたちの頭しか写ってないのかしらん。


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庭園の中央付近に位置するバラ園入り口。

ウチの家族は、私がバラを植えることにずっと反対していました。


ところが・・・











バラ園を出る頃にはコロッと変わって「バラ、いいねえ。」なんて言い出してるんだから可愛いものです。これで反対派は、ちょうどこの頃ホテルで大いびきをかいていたはずのオットのみとなりました。



なんと間抜けなことに、この時ビデオカメラをホテルに忘れた挙げ句に、デジカメの容量がギリギリでこれしか写真が撮れなかったのです!今回の旅で一番の見所だったのにぃ!もっとも容量があればあっただけこの連載も終わらなかったでしょうから、これで良かったのかなあ。


それにしても一番悔やまれるのはここの花火が撮れなかったことです。夏の間だけ、土曜の夜に行われる花火。広い芝生の斜面に何千人もの観客が座り込み、音楽と共に打ち上げられる花火や、さまざまな仕掛け花火、水面に映る光を楽しむのです。アメリカでも音楽付きの花火は見かけるのですが、ロックミュージックに合わせて「これでもか!」という感じなのに対してここのはもっと上品な感じで素晴らしかったです。

ここを勧めてくださった、ブーの通っていた獣医さんが「あんなものは他のどこでも見られないよ。」とおっしゃった意味がわかりました。トクしちゃった!美しい庭園や花を見て、プロフェッショナルの仕事に触れ、こんな花火まで楽しめるなんて、ここにずーっといたい、できることならここで働きたい!と本気で考えてしまうほどでした。


Butchart Gardenの公式サイトはこちら


バンクーバー島旅行記、もう少しだけおつきあいください。

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ブチャート・ガーデン2 バンクーバー旅行記14(ぐらい)

2006-09-03 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程7日目 7月8日   Victoria近郊Butchert Gardens

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初めて見た!と思った花はよーく形を覚えて、後から植物のインフォメーションセンターで訊くと教えてくれるんです。創設者であるブチャート氏の意向で、あくまでも個人の庭園の雰囲気を大切にしたいので、植物一つ一つにラベルを付けるようなことはしないのだとか。これはフロックスだと言われて驚きました。こんなフロックスがあるんですねー。




ペラルゴニウムの一種らしい花。イタリアンガーデンにありました。
Zonal Geraniumの Happy Exotica Orange という品種のようです。



インフォメーションセンターのカウンター。
明らかに質問が多いであろうと思われる花はここに見本があります。


今回このブチャート・ガーデンで一番すごいっ!と思ったのはこのインフォメーションセンターの職員さん。どうみても20代前半のおにーちゃんだったんですが、私が口頭で「こういう花を見たんだけど」と簡単に訊くだけで、「どこで見た?高さはどれくらい?葉っぱもスパイキーシェイプだった?」と的確な質問を2,3して、パパッと超分厚い植物図鑑を開き、「これでしょう」と見せてくれるのです。プロッ!

しかもしかも、ここの植物があまりにも生き生きとして綺麗なので、肥料について訊いたところ、サラサラと出てくる出てくる!


「まず、花壇かハンギングバスケットかで違うんだけど、○○なら3-6-3くらいの低いものを週に2度、△△は2-4-2だね。で、お尋ねのゼラニウムだったら6-8-6くらいで週に1回くらい。それからバラはちょっと特殊で4-20-4。それから◇◇のときには5-20-10にして・・・・とにかくみんなオーガニックのチキン堆肥から作る液肥だよ。」

私ったら、忘れちゃいかんと必死にメモを取って、その後も何度か読み返して、そのうちブログに載せようと思っているうちに早、2ヶ月近くが経過・・・。

今日、この記事を書くためにメモを出して見てみたら…

・・・・・何が何やら意味がわかりません(爆)・・・・

実はかなりショックです。N-P-Kという肥料の割合も日本と名前が違うので(日本のK=
カリウムは英語ではP=ポタシウムです)頭の中で必死に翻訳しながら苦労して聞いたのに・・・。その時はちゃんとわかって、忘れるわけがないと思っていたのに・・・。



いくら数字が書いてあってもどれを何に使うのか忘れちゃったら、ただの数字・・・


それにしても、肥料の割合なんて、今までほとんど気にしたこともなかった私。「とにかく花を咲かせるならリン酸が一番多くて、カリがその次ならいいんでしょ。」と思ってました。用途によってこんなに使い分けをして、しかもチキンのオーガニックを使うなんて考えたこともなかった…っていうか、オーガニックで、こんなに割合のコントロールができるなんてことも知りませんでした。第一、オーガニックの液肥なんてものが存在することも存じませんでしたーっ!今回はそれがわかっただけでもヨシとするか~?

でもここの庭園以外でも、綺麗な花を見かけるたびに、「手入れはどうやって?肥料は?」なんて聞いて回ったんですが、案外みなさん無頓着で、「春が来るとウキウキしてガーデニングに燃えるのよねー。それでオーガニックの元肥をしっかりやって植え付けて…最初のうちは嬉しくてこまめに肥料を足して…でも8月くらいになってくるともう飽きちゃってロクに手入れもしなくなるの。」という感じでありました。手入れはそんなもんなのか…でもとにかくやっぱりオーガニックなんですね。私も方針変えようかなあ。




これ、一面のキンギョソウです。赤と白のキンギョソウをここまで魅せるとは!なんだか形もすっきりと尖って美しい。


これも続きます・・・



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ブチャート・ガーデン バンクーバー島旅行記その13

2006-08-23 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程7日目 7月8日   Victoria近郊

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1200kmの85時間あまりの走行を終えてさすがにぐったりのオットをホテルへ送り届け、子どもたちと私は、ビクトリアの北、20kmほどのところにあるButchart Gardensという世にも美しいと評判の庭園を見学することにしました。

正直言うと、この数日間、オットほどではないにしろ、やはりろくに眠らず、慣れない車での長距離ドライブ、それなりに疲れていた私と子どもたち、もうやめちゃおうかな~と思ったのです。でも、この島を訪れたことのある人が口を揃えて「あそこだけは絶対に外せない」「あれほどのものは他のどこでも見られない」「特に土曜の花火は素晴らしい」と言うので、文字通り自分にむち打って、カフェインを飲みながら向かったButchart Gardensでした。


この島のお約束というか、それほど有名で、由緒ある、随一の観光地だというのに、道路標識がいい加減!(泣) ハイウェイを降りるところまでは大々的に「ブチャート・ガーデンに行くならここで降りてね!」と標識が出ているのに、降りてしまったらもうほったらかしです。どうせ嫌でもたどり着くようにできているのだろうとタカをくくって、ろくに地図も見ていなかったので見事に迷ってしまいました。あんなにわかりにくいなんて思わなかったよー。


ともあれ、やって参りました!

土曜の夜、閉園までわずか数時間のために一人25ドルだかの入場料を払う物好きはそんなにいないだろうと思いきや、駐車場は今から入る車と観光バスでごった返していました。この島でこんなに人を見たのはここが最初で最後です。一瞬よぎる後悔…でももう来ちゃったんだしね、とにかく見て帰りましょう。そんなふてぶてしい気持ちで入場。

ところがですね。噂に違わず、すごいんですよ。もう駐車場から花だらけ。右を向いても左を向いても…

そして園内に入るといきなりこの看板が目に付きました。



どっぐずますときーぷおーなーずおんなりーしゅ 
犬たちは飼い主をちゃんと引き綱につないでおくこと!)


私はこういうユーモアに弱いのです。それにしても、こんな花だらけの庭園に犬を許可するなんて太っ腹に感心。



ところどころにこんな水飲み場もありました。素敵!


入り口付近に案内所があり、各国語のパンフレットが置いてあります。もちろん日本語のも。ここはなんだか異世界でした。観光地でもあるし、もともとカナダなのでいろいろな人種の人が入り乱れているのはどこでもまあ同じなのですが、ここでは聞こえてくる言語がものすごい種類なんです。アジアでも中国語や韓国語なら聞けば大体見当が付くけれど、隣から後ろから耳慣れない言葉がたくさん、ヨーロッパもフレンチっぽい言葉やドイツ語っぽい響き、かと思うとたぶん東欧!とかロシア語かな?とか。こちらでESLに通っていたのでこういう雰囲気には慣れているような気がしていたけれど、それぞれがお構いなく母国語を喋りまくるのがただ頭上を飛び越えていくというのはなかなか強烈でした。

ともあれ、時々「こっちやでぇ~!」なんて関西弁も聞こえてきたりして「ここはどこ?」状態になりながら、まずはベゴニアやフクシアのハンギングバスケットから。


衝撃的にゴージャスです。どれも手入れが行き届いてました。




人のいない一瞬に撮った写真



とにかく広いんです。



(たぶん)一番メインのSunken Garden

この辺りまで来るともう圧倒的な花の量や質に圧倒されるばかり。これだけの広さの庭園に、花がら一つない(ように見える)んです。毎日どれだけの手がかかっているのか…。




斑入りゼラニウムもこれだけ揃うとお見事。


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大勢の人がここで写真を撮っていました。


ブチャート・ガーデンその2に続く

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野生のアザラシ バンクーバー旅行記12

2006-08-19 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程7日目 7月8日ブルベ(長距離自転車競技)1200kmゴール後   Victoria近郊

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ゴール後、その場で満足げにビールを楽しむオットを残して、奥様陣と散歩へ出ました。


自宅から徒歩1分でこの風景って羨ましすぎっ!




泳ぐにはちょっと冷たい海ですが。


今回のレースのスタート地点だったこの港、あのときは夜だったのでよくわかってなかったけれどこんなに綺麗なところだったとは!



なんてことのないデザインの寄せ植えでも花が鮮やかなこと。気候のせい?

それに、ヨットハーバーの中心まで来るとそこには・・・


「あ、どーもー」


彼ら、sealと呼ばれていたけれど、日本語でアザラシなのかアシカなのか私にはよくわかりません。野生なんだそうですが、すっかり人間馴れしちゃって、観光客にエサをねだります。


「くれ」
    「くれ」
        「くれ」





芸なんかもしちゃったりして。いいのか、そんなんで!


sealsに興奮した我々は疲れて座り込んでいたオットを引きずるようにして港へ連れてきました。


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ヨットハーバーの上にあるレストランにて。


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どうみても一番そぐわない服装の人と



ホタテパスタです。


エディブルフラワーが添えられたハリバット(おひょう)のパスタ。






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バンクーバー島旅行記11 とうとうゴール!

2006-08-15 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程6日目 ブルベ(長距離自転車競技)1200km最終日 7月8日 その3  Mill Bay-(Duncan)-Victoria

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さて、マーケットで散々楽しんだ我々、ふと気付くとお昼!オットは既に最後の半島をぐるりと周り、ゴールに向かっている頃です。慌ててダンカンの町を後に。


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数字が我々サポート隊の宿泊ポイント。
1. Victoria
2. Campbell River
3. Sayward
4. Mill Bay
5. Victoria


ここから慌ててゴールに間に合うよう、追いかけます。


と言っても、やはり車は速い!国道1号線をひた走るとあっという間にヴィクトリアの町に着いてしまいました。


戻ってきた!Victoriaの街!


途中、山道で何台かのブルベ参加者を発見。この時間にこの場所を走っているということは…完走はもとより、次のコントロールポイントでの足切りも危ないのでは?1000kmも走ってきてここで失格では気の毒です。ガンバレ~!

我々はまず、ホテルにチェックイン。最初に泊まったのと同じホテルで勝手がわかっているので楽でした。でも部屋にはちょっと不満。バスルームの掃除が行き届いていないのは×です。でも他に見つからなかったので今回は仕方ないか。

オットのゴールまでのちょっとした時間、街をブラブラしてみました。


観光客で賑わうダウンタウンに突然ガラス工房が。


2階から下の作業場が見られるんです。ものすごい熱気の中、真っ赤に溶けたガラスが釜から出され、みるみるうちに形を整えられます。


一軒の土産物店にカウチンセーターが置かれていました。今まで何軒もの店でダメだったけれど、ここでもダメもとで聞いてみます。「カウチンの毛糸を扱っているか?」と。

それがここにあったんです!現在、市内でもカウチン毛糸を扱っているのはここだけだと。カウチン族が減ってきている今、この毛糸もいつまで産出されるのか…。とにかくセーターが一着編めるだけの毛糸を手に入れました!

クッキー、お土産だよー!

「オレ、セーターはエンリョしとくから」


お土産屋さんをブラブラしている時、私の携帯が鳴りました。オットからかな?何かあったんだろうか?緊張して出ると、何故か一緒にいるはずのブーから。どーいうこと!?


「あ、ママ?わたし、迷子になっちゃったみたいなんだけど。」

なんとびっくり。私とフーがカウチン毛糸に夢中で店の奥へ入り込んでいた間にブーは、私たちが先に店を出てしまったと勘違い、私たちを追って(実際には置き去りにして)港のインフォメーションセンターまで行ってしまったようです。ブーは方向感覚も良く、地図を読む能力も素晴らしいので全く心配していなかったんだけど、それが仇になったというか…。でもまあ自分のことは自分でなんとかできる人なので良かったです。ほどなく、ちゃんと自力で元の場所まで戻ってきました。

バタバタしているうちにもうすぐオットのゴール推定時間。大急ぎでホテルに戻り、車をゴールのあるOak Bayまで走らせました。

ゴールとなるB氏の自宅では既にゴールした人たちが木陰にイスを並べて和やかに談笑中。飲み物を出してもらったりしてしばらく待たせてもらいました。そこへオットから電話。

「最後のコントロールポイントを過ぎた。」

B氏に聞くとそこからはもう10分ちょっとで着くとのこと。

待ちます…




待ちます…





待ちます…





・・・来たっ!


遠くに角を曲がってくるオットの青いヘルメットと赤い水玉のジャージが見えました。前回のロッキーマウンテン1200km、ゴールを果たせなかったブルベのジャージです。今回は十分に満足できるタイムでのゴール!



「パパ、おめでとう!」



世界最速・鉄人ケンおじさんにねぎらってもらうオット、「サ、さんきゅーべりまっち」…だって…85時間のライド疲れで舌まで硬直しているようです。そりゃ、疲れたよね。やっと雪辱です。おめでとう!


1200kmの公式完走メダルです。


次は野生のアザラシにおいしい夕食、そしてガーデナー必見の世界で一番美しい庭園、Butchart Gardensへ。

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バンクーバー島旅行記10 カウチンセーターの歴史・ダンカンの街

2006-08-10 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程6日目 ブルベ(長距離自転車競技)1200km最終日 7月8日 その2  Mill Bay-(Duncan)-Victoria

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Quw'utsun' cultural and conference centre でトーテムポールを一通り巡ったところで、スタッフの方に声をかけられ「映画を見ませんか」と。どうやら人数が集まらないので、施設内の数少ない客を呼び込んでいるようです。民族についての映画には興味があったので二つ返事で建物に入りました。他にもぞろぞろと…と言っても10人ほど…続きました。

奥の方は映画を上映できるようになっているけれど、入り口のロビーには…


とうとう対面!本物のカウチン・セーター

実際にカウチン・インディアンの村で使われていたもので、穴が空いていたりもします。

  

 

これもカウチン?と思うようなデザインのものもありました。

実際は、カウチン・セーターの歴史というのはそれほど長いわけではなく、羊毛を編む技術を持ってきたヨーロッパ人との文化の混合で生まれたものなのだそうです。白人の入植以前は、地元の山羊(マウンテン・ゴート)の毛で床に敷く毛織物を作る文化があったようで、当時の家の模型の中にミニチュアの敷物が飾られていました。


羊毛をカーディング(毛の繊維の向きをそろえる)・スピニング(ねじって毛糸にする)するための機械。


シンガーのミシンを改造したスピニング・マシーンも。


紡ぐ端から編んでいくんでしょうか。それとも展示用?


ここでカウチン・インディアンの歴史に関しての映画を見ました。詳細は覚えていないのですが、大変興味深く、後からじっくり振り返りたい内容でした。映画はドキュメンタリーの本に沿って解説されていったので、あとでこの本を買おうと思ったのですが・・・。

映画が終わり、売店に駆け込んで「今の映画の本を…」と言うと「ああ、あれね…すみません、今品切れで。でも他に何か似たような本が…あ、あれも売り切れだ。すみません。」と言われてしまいました。

やる気あるのかしらん。とても人の良さそうな先住民のスタッフさんなんですが、もうちょっと積極的にアピールしてくれてもいいんじゃないかなあ。

続いて、
「ウッドカービングのクラスがあると聞いたけど…」
「あ、えーと、彼は今ツアーに出てるなあ。何時に戻るかちょっと…」


「え!じゃ、じゃあ、(ここに来た最大の目玉の)カウチンセーターのデモンストレーションは?」
「あー、実は今日ニッティングのスタッフは休みを取っていて…」


…というわけで、残念ながら、念願だった、カウチンセーターを編む本物のニッターには会えずに終わってしまいました。後から調べたらもう何カ所か、訪ねる価値がありそうな場所があったのですが、今回は仕方ないです。旅は一つくらい心残りを置いておかないとね。それに、この観光地とは思えないほどの「見てくれ!」精神のなさこそがカウチン族の個性なのかな、とも思いました。いずれまた訪れることになるかな。

かいつまんで書いておくと、もともとカウチン族の文化には羊毛というものが存在しなかったのです。羊を飼い、その毛を紡ぐ文化は白人の入植と共にヨーロッパから伝わったもの。それ以前は、地元の山に生息するマウンテン・ゴートという山羊の毛を使って、敷物などの織物を作るのがカウチン族の産業だったようです。彼らもまた、インディアンとして迫害を受けたわけですが、その課程で白人の持つ羊毛の文化とカウチン族の織物の文化が融合し、カウチン・セーターが生まれたそう。つまり、カウチンセーターの歴史白人の入植以降に始まったということです。


それでも、やはり本物は厳しい寒さにも耐えるよう、目の詰まった、脂を落としきっていない太い羊毛で編まれ、その模様もまた、星や幾何学模様はスコットランドの伝統を受け継いだもの、クジラやサンダーバードはカウチン族の伝説、とうまく融合しています。

カウチン・カルチャー・センターを後に、すぐ近くで開かれている土曜日のマーケットへ。ケーナや南米の楽器を一人で演奏しているおじさんがいました。否が応でも盛り上がるマーケットの雰囲気。





ビーズのアクセサリーやコルクで作ったリース、手作りのジャム…見慣れたマーケットの風景です。でも手作りのベンチとか、鳥の巣箱、綺麗なスープミックスなんていうおもしろいお店もありました。


スープミックス。このまま煮込めばスープになるのです。








美味しいものも食べました!

結婚資金を貯めるため、とパキスタン人のおにいさんがやっていた屋台

チキン・カレーにパコラス(?)にサモサ!パコラスはイモや豆が入ったテンプラみたいなもの。サモサは春巻きみたいな肉の揚げ物。初めて食べたけど美味しかった~。そして、ヨーグルトとコリアンダーのソースとチリ・ソースがついてくるのがまたたまらない!このチリ・ソースは激辛なんだけど、いくらでも食べたくなる不思議な味わいがありました。チリ・ソースだけおかわり!そして「どこで買えるの?」と聞いたことから、お兄さんの即席講義が始まりました。

美味しいチリ・ソース、手作りだったんです。もちろんその場でレシピもメモしましたよー。

10 Red Thai chilli
20 Habanero
10 green small chilli
30 cloves of garlic
1-2 little of vinegar
Huge can of Tomato sauce
2 tbs. of Salt
Lime
Cumin
これらを4時間煮込むんだそうです。

量がハンパじゃないのでした。「Huge can of Tomato Sauce」って…「これくらい」と手で示してくれたのは軽くバケツ一杯分くらいの大きさでしたが。これで半年分くらい作り置きになるんだそうです。我が家だったら一生分だな(笑)

それに、ハバネロ!?あの世の中で最も辛いとされるハバネロを20個!もちろん我が家で作るのはこの10分の1量くらいでしょうが…まだ各種唐辛子が手に入っていないので保留中ですが、この夏の宿題。楽しみだわー。

灼熱の青空の下で食べる激辛チリの美味しかったこと。続いてお隣の屋台でマンゴーアイスクリームを注文。ああ、天国。おかげで、この直前、カルチャーセンターの映画館にサイフを落としたウーをこづきながら取りに走ったツラい思い出は帳消しになりました。



寄せ植え25ドル也。


花の色も鮮やかだった。


我々がこうして楽しい思いをしている頃、オットはひたすら最後の半島を黙々と走っていたのでした。お疲れさま。

次はいよいよ1200kmのゴール!

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バンクーバー島旅行記9 トーテムポール

2006-08-02 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程6日目 ブルベ(長距離自転車競技)1200km最終日 7月8日  Mill Bay-(Duncan)-Victoria


旅行記がズルズルと長引いています。最初から読んでくださる方は、画面左メニューの「記事カテゴリ」-「バンクーバー島1200km」の古い記事から続いていますのでそちらからどうぞ。



モーテルのベランダから。


早朝4時頃ここに着いて仮眠を取ったオットは、8時過ぎに出発しました。

いよいよ最終日です。5日の午前3時にヴィクトリアをスタートし、海岸線を島の最北まで走って戻ってきたブルベの一行は、この日の午後8時までにゴールしなくてはなりません。もちろん途中のCP(コントロールポイント)ごとのデッドラインも決められています。前回のロッキーマウンテン1200kmではそれに引っかかり完走が果たせなかったオットですが、今回はここ、Mill Bayの街からヴィクトリアへ戻り、更に半島を一周したらゴール。130kmです。よほどのことがなければ完走できるでしょう。それだけに慎重にね!






行ってらっしゃーい!


この後、すぐ近くの国道(ハイウェイ)まで出てビデオを撮ったのですが、私がオットの去りゆく姿を撮影している間、ウーはあろうことかハイウェイのフェンスの内側へ入り込んでいました。もちろんハイウェイとは言え、日本のように厳重な物ではなく、普通の道路と変わらない作りです。でも走っている車は軽く時速100km超。カメラのスイッチを切るのも忘れ
「なんでそんなとこにいるのっ!?ばかっ!

・・・と怒鳴った私の声がビデオカメラにしっかり記録されてしまいました(涙)。まったくもう・・・。


そして、モーテルをチェックアウトした我々サポート隊は一路っ!



…観光へ(爆)。スミマセーン( ̄▽ ̄;) だって別にサポートすることないんだもん。

前日の疲れをバネに、Duncanの街へ戻り、今度こそカウチンセーターのふるさとを訪ねることにしました。まずインフォメーションセンターで必要な情報をget。そして目指すQuw'utsun' cultural and conference centre へ。

カウチン湖のインフォメーションセンターで話をしてくれた職員のお姉さんが強く勧めてくれたのがここです。カウチンの歴史や文化を知るならここが一番、と。Quw'utsun'という表記は、彼らの言葉をできるだけ忠実に英語表記に近づけたものだそうです。普通英語ではCowichanと書かれますが、このQuw'utsun'の方がより近いのだとか。

鼻息も荒く開館と同時に入場!…のつもりが10時過ぎても開かないし…。どうしよう…と思っていたら数分過ぎてからやる気なさそうにドアがオープンしました。

職員は見たところネイティブの方がほとんどのようです。持ってきたBuy One Get One Freeクーポン(インフォメーションセンターでもらえます)を使って入場。ちょっと嬉しい。早速トーテムポールを見て回ります。

はっきり言って、見慣れないとただの奇妙な前衛芸術のように見えてしまうトーテムポール。実は一つ一つにネイティブの人たちの物語や言い伝えが込められているのです。解説とかぶりつきで一つずつ見ていくとおもしろい。





トーテムポールをぐるっと見て回るコースのすぐ裏にはカウチン川が。ものすごい透明度です。浅く見えるのに、石を投げると深~い音が。



マリッジ・ポールだったかな?結婚祝いに贈られるものらしいんですが。ちょっと自宅の庭には…うーむ。


あ、これは例の、鮭を食い荒らす悪いクジラ(鯱)をサンダーバードがやっつけている伝説ですね。



欲張りな人が何匹もの鮭を自分のものにしている下で、心優しい人がみんなに分け与え、彼の子孫は栄えました…と書いてあったような…上の鷹はなんだっけ?


次はいよいよカウチンセーターと対面!

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バンクーバー島旅行記 8 カウチン湖

2006-07-30 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程5日目ブルベ開始から2日後 7月7日  Sayward - Mill Bayその2

旅行記がズルズルと長引いています。最初から読んでくださる方は、画面左メニューの「記事カテゴリ」-「バンクーバー島1200km」の古い記事から続いていますのでそちらからどうぞ。

さて、Qualicum Beachを出て、復路を南へ。


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数字が我々サポート隊の宿泊ポイント。
1. Victoria
2. Campbell River
3. Sayward
4. Mill Bay
5. Victoria

この日、3から4へ向かっています。間にはカウチンベイやカウチンレイク、カウチンリバー。ああ、本当にカウチンのふるさと。



国道沿いの花壇にはサンダーバードが


サンダーバードはカウチン族の言い伝えで、大切な資源である鮭を食い散らす悪いシャチをやっつけてくれたサンダーバードがカウチン湾近くの伝説の山に住んでいるというものです。今は入植してきたヨーロッパ人の島になってしまったけれど、もともとはカウチン族を含むネイティブ民族、コースト・セーリッシュ族の島だったのでした。

Qulicum Beachで長いこと遊んだせいかPerksvilleのあたりで突然空腹に襲われた私たち、一つの町を過ぎると次の町まで何もないので、この町が勝負!と目をこらすことに。

そこで見つけたのがフィッシュ&チップスのチェーン店。まともなフィッシュ&チップスなんてオーストラリア以来もう5年も食べてない!全員一致でその店を選び、飛び込みました。午後3時、中途半端な時間帯で店に他の客はなく、のんびりとした雰囲気。


店内には各種魚のポスターが。しかも英語の他、フランス語と、何故か日本語(ローマ字)での表記がありました。


フィッシュ&チップスを頼むことは決まっていても、魚のチョイスがいくつもあって嬉しい悲鳴でした。電子辞書まで駆使して悩んだ末、私は高級魚のハリバット(おひょう)、他の3人はそれぞれコッド(鱈の仲間)を注文。


店の壁画

店員さんや店の中の雰囲気も良かったです。

タルタルソースも付いてきて、もちろんビネガーもテーブルに備えてあって、美味しかったっ!ああ、中西部にもこんなチェーン店が欲しい!地元で選べる魚と言えば鮭かなまず、ニジマスくらいだもんね…。

遅い昼食を終えると、本来なら国道をただ走って、Mill Bayまで行けば良かったものを、途中どうしてもカウチン湖へ行ってみたくなった私は往復60kmの寄り道を決行してしまいました。

ブーとウーは車内ほぼ爆睡。かろうじてフーが話につきあってくれたり、ビデオを撮ったり。目指すカウチン湖に着きましたが、なんだか観光地とはほど遠い雰囲気。なんと言っても人が少ない!ゆったり滞在して楽しむリゾートになっているようです。

インフォメーションセンターへ入ってしばらく相談の順番待ち。こういった観光客のための建物は地元の木材を使って、居心地の良い丸太小屋作りになっていたりします。中にいるだけで心地良く疲れが取れていく感じ。

客は私たちの他、1組だけだったけれどその人達の相談が長いこと長いこと。さすがにちょっと気になりだしました。カウチンセーターの情報がどこで得られるかを聞きたいだけなのになあ。

するとようやく順番が来ました。「待たせちゃってごめんなさいね。」と謝ってくれちゃって、こちらのイライラが伝わったのかな、とちょっと反省。

開口一番「カウチンセーターのことを聞きたいのだけど」と切り出す私に、彼女は「残念だけどカウチンセーターはここにはないのよ」と。ガーン・・・
昔読んだ本でカウチンセーターのふるさとをカウチンレイクだと思ってしまったのは私の覚え違いでカウチンとはこのエリア全体を指し、特にセーターが発達したのは国道沿いのダンカン市だとか…大失敗!

帰宅して本を確認しました。(あんな古い本をよくアメリカまで持ってきていたものだ)出発前にカウチンセーターとバンクーバーの関係に気付かなかったのが本当に悔やまれます。知っていたら訪ねてみたい場所がもっともっとあったのに!

そこで、その若い職員さんは現在のカウチン・インディアン(とここでは呼んでおきます)たちの状況や簡単な歴史を話してくれました。かなり最近まで部族に生まれた子どもを親から引き離し、白人と一緒に育てるような教育が行われたり、インディアンたちは居留地に追いやられたりして、今ではすっかり数も少なくなり、セーターを作ることのできるカウチン族はもう数家族しか残っていないとのこと。居留地の人々は目的も失い、アルコーホリックの問題を抱えているそうです。オーストラリアのアボリジニと同じでしょうか。いずれにせよ、カウチン族は昔のように生き生きと自然と共に暮らすことはできていないようです。


それにしても若い職員の女性が自分の言葉でしっかりとそういう話をしてくれたことにちょっと感動しました。ただの観光案内ではなく、事実を伝えること、歴史を伝えることをきちんと仕事にしている。仕事が好きで仕方ないのだろうという印象を受けました。

カウチンレイクのインフォメーションセンターを後に、一路国道へ戻り、ダンカン市のインフォメーションセンターにようやくたどり着いたのはもう6時過ぎ。閉まってました…。

隣のスーパーマーケットで生野菜やオリーブ、パンや果物、ハムの缶詰などを買い込み、今晩の夕食に。カウチン湖への道のりが無駄足だったことに加えてダンカン市の情報が何も入らないまま夜を迎えて我々は疲れ切っていました。

でもダンカンの観光は諦めきれず、とりあえず今日はMill Bayまで行って、明日、ダンカンへ戻ってくることで合意。モーテルへ向かいました。


Mill Bayで一件しかないモーテルの名前はDeer Lodge。国道から入ってすぐの、わりと雰囲気のある花が綺麗な建物。いい感じ。実はここで、我が家の予約が1日間違って入っていたことが発覚!今日泊まれないってこと!?一瞬パニックになる私にフロントのおばちゃんはとことん豪快で明るく、

「だーいじょうぶだいじょうぶ、今日部屋空いてから。ホラ、一番良い部屋が空いてる!そこにアップグレードしてあげるわよっ!」

いいんでしょうか・・・。同じ料金で最高の部屋に泊まらせてもらっちゃいました。大きな部屋の真ん中に大きな暖炉があって、2部屋分のベランダからは目の前に海!おまけにベランダにホットタブ!(温度が白人仕様で、出るとブルブル寒かったです)

夜中過ぎに到着のオットのためには、
「封筒に名前と部屋番号を書いて、部屋のカギを入れておくから。これをフロントの外に貼り付けておくわね!」
だって…

不用心じゃない?ま、いいか。



モーテルのベランダから別棟を


翌朝の朝日、ブーが粘りに粘って撮ってくれました。


というわけで、部屋とロケーションはすばらしかったんですが、ここのキッチンは、ちょっと問題あり。コーヒーメーカーに電子レンジ、冷蔵庫、食器は揃っているのに、ストーブ(日本語で何て言うんでしたっけ?料理する一番大事なところ。コンロ??)がない!そして水道とシンクがバスルームと共有。

…トイレの横で野菜洗うのってやっぱり…抵抗ありました。さすがの私もちょっとなあ。でも基本的にキャンプが好きでなんとか生き延びるタイプの我が家、ウーなんか電子レンジで無理矢理インスタントラーメンを作ってました。



というわけで火を使わない晩ご飯
缶詰の肉に缶詰のスープ、生野菜のサラダとカマンベールチーズにリンゴ、そして決め手はキッコーマン!イタリアンドレッシングにちょっと垂らすと美味しいのですよ。


オットは午前4時に到着しました。ここまでくればあと130km。制限時刻は夜の9時よほどのことがなければ大丈夫です。軽く食事をして、倒れ込むように眠ってしまいました。この日、膝に痛みがあると言っていたので、ちょっとエミューオイルを付けてマッサージしてみたんですが、おかげで(?)軽傷で済んだようです。

次はダンカンへ戻っていよいよカウチンセーターに対面!

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花いっぱいのバンクーバー島旅行記7

2006-07-26 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程5日目ブルベ開始から2日後 7月7日  Sayward - Mill Bay その1

オットは朝Saywardを経ちました。続いて今日は2日目に次ぐ長距離ドライブの我々も出発。



途中山道でオットを追い越して、まずはCampbell Riverのインフォメーションセンター(観光案内所)で、前日に書いた記事のup。ここで再び元気なくきほぷの姿と、モニターのみなさんのレポート、そして面会に行ってくださったLさんのメールをありがたく拝見。何千キロも離れたところから愛犬の様子がわかるってなんてありがたいことか!

そこを出ると今度は海沿いを南へ。実は前夜、遅ればせながら旅行の予習一夜漬けをして、この島にあるカウチンという地名があのカウチンセーターで有名なカウチン湖のカウチンだということに気付き、一気に盛り上がった私なのでした。


私は家庭科関係、特に布を扱うとおっそろしく不器用なのですが、どういうわけか編み物は得意でも裏側とか端っことかは見せられないですが!。あの単調さが合っているようで、秋が来ると編み物がしたくてワクワクしてしまう。中でも、昔一度だけ編んだカウチンセーターはとても特別だったし、その本に載っていたカウチンセーターの現地レポートが妙に魅力的だった記憶がよみがえってきました。あれはここだったのか!


波頭にサンダーバード、スコットランドの影響を受けたという雪模様に幾何学模様。自分でいろいろ組み合わせた図案だけど、ちょっとしつこかったな。


カウチン風のセーターは世界中で作られているけれど、本物のカウチンはここが違う、この模様にはこんな意味がある、と言った解説に妙に心引かれた記憶がン十年ぶりによみがえってきました。でも記憶はおぼろげです。インフォメーションセンターで入手したカウチンエリアのパンフレットを見ると、原住民の集落や木彫りのトーテムポールで有名なダンカンの町を中心に、カヌーやカヤック、サイクリング、水上スキーにゴルフ、とすっかりリゾート化しているようです。カウチンセーターの写真くらいは載っているものの、あまり詳しくはない…。行ってみるしかないでしょう。更に読むと、翌日の土曜日にはマーケットも立つようです。ラッキー!


海岸沿いを走り、Qualicum Beachのインフォメーションセンターでちょっと休憩。あまりにもビーチが綺麗だったから。そして、建物の前にはドドーンと、これまた見事な花たちが。



ウィンドウ・フラワーボックス


ハンギングバスケット


このまぶしいばかりの色彩は一体どうしたことでしょう?やっぱり気候が関係してるのかなあ。とても真似できそうもないなあ。

ここでカウチンセーターについて尋ねました。ちょっと遠いので詳しいことはわからないのだけど、と前置きしつつ、ダンカンの町にはカウチンの伝統を伝えるカルチャー・センターがあって、そこでは木彫りやカウチンセーターのデモンストレーションもあるはずだと教えてくれました。

さすがに観光の島だけあって、どこのインフォメーションセンターも綺麗で快適、職員がみんな親切です。「出来る限りのアドバイスをするわよー」というやる気に満ちていて嬉しい。ビンにちょっとだけ寄付のコインを入れて気持ちよく建物を出るとそこはビーチ!



海辺の小さな家も花がお見事。









カモメを追いかけてしばらく遊んでみました。


水は怖ろしくつめたいのだけど、犬が泳いでいたなあ。何が楽しいのか、棒きれを投げてもらっては大喜びで水に入って棒を取りに行く。毎日ああして遊んでいるんでしょうね。羨まし~い(うっとり)。ウチも海が近かったらねぇ・・・。


「じょーだんじゃないぞ!」

海辺にはどれだけ長くいても決して満足しない子どもたちを追い立てるように、Qualicum Beachを後にしました。



島のあちこちにトーテム・ポールが立ってます。


次はPerksvilleを抜けてカウチン湖へ


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バンクーバー島旅行記6 Sayward

2006-07-23 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程4・5日目 7月6・7日  Sayward

旅行記は6日目ですが、オットのブルベ(自転車競技)は3日目。Elk Fallへ寄り道した後、Saywardのモーテルへ向かいました。ここまで来ると山の中って雰囲気です。国道からほんの数百メートル離れたモーテル…と言ってもタウンハウスのようなキャビンで、目の前にはオブジェにかこまれたキャンプサイトがあります。


木彫りのイルカは建物のテラスにいました。



バラって育てるの難しいはずでは…



コンビニ…というよりも町のなんでも屋さんのようなグローサリーストアが受付。予約してあるのですんなりとカギを受け取り、夜中に到着するオットのために、掲示板に部屋番号とメッセージを書いてもらうことにしました。




ここのキッチンが一番使いやすかった。


部屋はキャビンの2番。メニューはグリーンサラダとドボン鍋(まるごとキャベツに切れ目を入れてコンビーフを押し込み、ひたすら鍋で煮込む)、ご飯、そして果物。この日は少々疲れた体を休めたり、洗濯したり、トランプをしたりテレビを見たり、ここまでの写真をみんなで眺めたり…でのんびりと。


そして11時頃に寝たまではよかったけれど、3時頃到着予定だったオットがいつまで経っても着きません。前日は順調だったはず。そして、折り返してくる山間部は野生動物が多く、危険なので道ばたで寝てはいけないとわざわざ注意が出ているようなところです。もしや…と思い始めるとさすがに不安になりました。

朝まで待っても来なかったので、寝ている子どもたちをキャビンに残して様子を見に行くことに。国道の入り口でブルベの参加者2人を見かけました。こんな時間に派手なサイクルジャージを着て、両手足に反射ベルトを付け、大きな三角の反射板まで背負っているおぢさん、ってそうそういないからすぐにわかります。

「あのー、うちのオットを見ませんでしたか?」

やっぱり唯一のアジア人はお得。みんながオットを知っているのです。

「ああ、彼か。確か一つ前のWossのCP(コントロールポイント)で休んでいたんじゃないかな。」

「そうだ、それにそろそろ出るような感じだったから、もうここに着くと思うけど」

とりあえず、クマに食われたわけではなさそうなので一安心。それなら最高でも65km。このまま行ってみることにしました。Saywardまで来るはずだったのにWossで休んだということは何かトラブルが起きたかと思って。

彼らにお礼を言って国道に乗り、峠を登って15kmほど走ったところで黄色いレインウェアに身を包んだコルナゴ(オットの自転車)を発見。オット、生きてました


でも気付かずにすれ違ってしまったので慌てて追いかけた。



ひたすら上り坂。しんどそうですな。



がんばれ~!


なんでもPort Hardyで折り返して、Wossにたどり着いたところで、そのままSaywardまでノンストップで走るのに不安を感じたらしい。その間は何しろ木しかないところ(いやクマもいる)なので途中では休めないのです。幸いCPでは部屋がメンバーのために確保してあり、仮眠もさせてもらえたので、2時間休んでずいぶん元気になっていたようです。

とにかくクマに食われてなくてよかった。後で聞いたところでは、実際、参加メンバーの多くはクマを見かけたそうです。オットは、走っている最中に林で音がしたのには気付いたようなのですが、怖いので見ないようにして全速で通り抜けたとか。それで、立ち止まって食糧を出すのが怖くて走り続けたので危うくハンガーノックで倒れそうになったと言っていました。怖いねえ。



Saywardに着いたオット、雨で濡れた服を脱ぐと、下から新聞紙が現れたのには笑いました。足なんか新聞の文字が転写されてるし。

寒さには新聞紙、有効らしいですよ。


シャワーを浴びている間に濡れたグローブやスパッツを大急ぎで手洗いして乾燥機へ。


1時間半後に出発しました。

綺麗な花やオブジェ、見ていったのかな?







次は一路、Mill Bayへ戻ります


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バンクーバー島は木彫りの島 番外

2006-07-21 | 自転車の旅におつきあい

原住民のトーテムポールはもちろんのこと、他にもとにかくあちこちに木彫りのオブジェが…。









ここまでは前日 通りがかった海辺の公園


そして、Saywardのモーテル前にディスプレイされていた木彫り彫刻たち。数日前にここでワールドコンペティションが行われたそうで。しかも数日後からはまた新しい作品が作られるところだったそうで…見逃したー(涙)。


























キャンプサイトも兼ねたモーテル前にゴロゴロゴロゴロと置かれていました。よくわからないのも多かったけれど、もともと木彫りが好きだったフーなんぞはすっかりインスパイアされてしまい、帰宅してからもそこらへんの木ぎれを拾ってきては彫刻刀を振るう日々です。(笑)。今日はWood Curvingの専門店を訪ねてきちゃいました。

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バンクーバー島 旅行記 5 Elk Fallへ

2006-07-19 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程4日目 7月6日 Campbell River - Sayward

この日、我々サポート隊は、コースの北端まで行って折り返してくるオットに最後までつき合うことはせず(非情?)Campbell Riverから70km先のSaywardという小さな町のそのまた入り口の小さなキャビンに泊まることになっていました。

やっと少しゆっくりできるとあって、のんびり朝食を採ったり、溜まっていた洗濯をしたり。



朝食はマフィン、オレンジにコーヒー、紅茶、ジュースでした。



さりげなく置かれているアンティーク物が…デカい!(笑)




ロッジのすぐ後ろには鮭の穫れる川が流れています。


ピンクのラベンダーが咲き乱れていました。


11時のチェックアウトギリギリまでのんびり過ごして、また重い荷物を車に積み込むと出発!

今日はほんの少しだけ内陸へ向かって行き、Elk Fallという滝を見に行くことにしました。(おお、観光だ!)

ところがここが、看板らしい看板もなく、ひたすら針葉樹に囲まれた道路。心細かったです。一、二度優秀な(はずの)ナビさんが血迷ったおかげで違った道に入り込みつつも、なんとか到着。車体の幅が大きいのに、道は狭いし、人っ子一人いないし、何かあったらどうしようかとちょっと心臓がバクバクしてしまいました。


鬱蒼とした森




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小雨の中、5~6台も停まればいっぱいになってしまう駐車場からものの5分も歩くと…


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ELK FALL
息が止まるような爆音なんです。吸い込まれそう。何か大事なものを落としてしまいそうな気がして恐怖で足がすくみました。それにしても鮭はこんな滝も登るんでしょうか。多くの滝には鮭が遡上しやすいように人間の手が加えてあるそうですが…。


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記念撮影する間も怖かった



恐怖のあまり、つい、「一番最後に取り残された人はクマに食べられちゃうね」などと、一番想像したくないことを口走る母親。途端にギャアギャアと走り出す子どもたち。と、取り残されてクマに食べられる運命だったのはもちろん私でございました。うえーん、怖いよぉ。後ろから我が家の、修理もできる力持ちのクマ15歳に取り押さえられたときの恐怖ったら…

あまりに静寂と水の音が怖かった私は、こうしてクマごっこで怖さを紛らわしながら駐車場へと逃げ戻ったのでした。いつの間にこんなに自然を恐れるようになってしまったんだろう。


ドライブに戻ると、また大雨。この雨の中オットたちは北を目指していたんですね。後から聞いた話ですが、我がオットが「寒くて耐えられず、ジャージの下に新聞紙を巻いて走ったというこの日、地元カナディアンの皆さんは「暑くなくて素晴らしい一日だったよね」と喜んでいたそうです。恐るべし、白色人種。

一旦キャンベル・リバーの町に戻った後、国道1号を北上し始めると、誰かが言った「Trees, Trees, Trees, but Trees!!!」という言葉の通り、本当にしかない。車内でお腹を空かせた私たちはひたすら


杏ジャムとクラッカー

をむさぼり食いながらSaywardへ向かいました。この容器は、Victoriaのスーパーで見た目に騙されて買ったチーズケーキのもの。フタと底を逆に使ったら立派なプラ容器に変身。一口食べて、失敗した!と思ったけれど、このコンテイナーがこんなに便利な旅のお供になるとはわからないものです。旅の準備に必須のジップロックを今回忘れてしまったけれど、おかげで助かりました。

旅の準備と言えば、反省が一つ。どんなに準備しても、何を持ったか忘れてしまったら、持っていないのと同じ、いや、旅先で歯磨き粉を買っちゃってから荷物に入っていたのを発見するなんて、忘れるよりも悪い。頭痛薬も、虫さされ薬も乾燥機のシートも、みんな持っていたのに一度も出てこなかった、こんなんじゃダメじゃん!ああ、情けなや…。


次回は木のオブジェ特集です。(たぶん)

おかげさまで、オットのマニアックなブログのランキングも上がってきているようです。ありがとうございます!

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