合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

バンクーバー島旅行記 4 やっとCampbell River

2006-07-17 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程3日目 7月5日 Victoria→Campbell River その2

Nanaimo近辺でオットと分かれ、走る参加者たちをぽつぽつと追い越しながら北へ。フェリーターミナルへ迷い込んだり、海岸を見れば車を止めたり。


バンクーバー島は木彫りの島。トーテムポールだけでなく、いろいろなオブジェが至る所に置かれているのです。



国道はこんな感じ。ひたすらまっすぐ。自転車たちには違って見えるんでしょう。


オイスター・ベイにて。遠くに雪をかぶった山。



名前の通り、裸足で歩けないほど、牡蠣、牡蠣、牡蠣!


さて、ここで見つけたのは…
(お食事中の方は以下ちょっと後にした方がいいかな?)

観光の島バンクーバー島では、旅行者のために、無料で地図やガイドブックをくれるインフォメーションセンターやトイレなどが国道沿いに完備されているのです。でもここはさすが民家もない海辺。旅行者用のトイレはポットン式でしたが、驚いたのはその清潔さ!匂いも全くありません。壁にはバクテリアが排泄物を分解するしくみが解説されていました。
※島の一番の産業は林業、二番が漁業、そして三番目が観光業とのこと。




清潔そのもの!





海沿いに次々現れる公園。競い合うように花が咲き乱れていました。



今度来るときはここに泊まろう!と思ったキャビン。


部屋から見えるのはこんな風景。


まだブルベ初日です。最初にゆっくり時間を取りすぎて300km超の運転がだんだん厳しくなってきました。できれば途中でcaveに行ったりもしてみたかったのだけど(懲りてないのかしらん>私)、余裕なし。詳しくは続いていない97年のオーストラリア旅行記をお読み下さい

ひたすらひたすら走ります。そして途中でCAA(アメリカのAAA、日本のJAFのカナダ版)に立ち寄って地域別の詳しい地図をget!これで安心です。今回は、バンクーバー島全体の地図しか持たずに来てしまったのが失敗。本当はアメリカにいるうちにもらってくるべきでした。


夕食は「町一番のチャイニーズレストラン!」と銘打ったPerksvilleのバフェに立ち寄りました。ここ、まずかったとは言わないけれど…うーん。見た目はチャイニーズだけど中身は普通のアメリカ料理と変わらないものだったような。スープにミックスベジタブルが入ってる中華はちょっと悲しい。なんとなく期待していただけにちょっとガッカリ。でもお腹はいっぱいになりました。

ようやく目指すキャンベルリバーの町に着いて、お約束のインフォメーションセンターへ。もう夕方だったけれど、翌日は70kmしか運転しない日。見て回る場所の見当をつけなくては。

一通りパンフレットをもらい、2ドルのdonationでインターネット回線を使用。クキホプは元気!モニターのみなさんありがとう。



このセンターを訪ねた世界中からの旅行者が地図にピンで目印をつけていました。


断然ヨーロッパが多い


日本にピンは4本。我が家はアメリカと日本の両方に刺してきました。



ようやく今日のモーテルに到着。

ホットタブに入り、川辺で遊ぶ子どもたちを見ながら絵はがきなんか書いたりして、ドライブの疲れをゆっくり癒し、食事も済ませた夜10時前、オット到着。予定よりも早いので驚きました。追い風だったそうです。既にげっそりやつれて消耗しているように見えましたが本人は至って元気。わりとしっかり食事して、3時間きっちり眠って、目覚ましよりも早く目覚めて身支度を整え、午前2時、元気に出かけて行きました。

見送りはフーと私とボランティアさん



ここから山間部。私たちが次の町で待つ間に、オットは折り返しのPort Hardyまで行って戻ってこなくてはならないのです。野生動物の危険があるので道ばたでの仮眠も禁止。名実共に山場となります。

symbol7「読んだよ!」クリックお願いしまーす!→海外人気ブログはこちらから!


バンクーバー島旅行記 3 いよいよスタート

2006-07-16 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程3日目 7月5日 Victoria→Campbell River その1

この日の午前3時にいよいよスタートです。2時集合、つまり1時には起床。オットは夜早くからベッドに入ったけれど、私と子どもたちは寝そびれてしまいました。普段なら午前3時くらいなんてことないのだけど、3時間の時差のために、私の体内時間6時ではちょっと辛かったです。

ともあれ、ホテルのロビーでトランプ、上海ラミーで時間をつぶし、部屋に戻って朝食(深夜食?)の支度をしているうちに時間となりました。ブーはさすがに深夜に少し仮眠をとったけれど、ウーは「一回寝たら起きられないから」とがんばりました。みんなすっかり無理の利く年齢になって旅がずいぶん楽です。


持ってきたお米で炊いたご飯で作ったおにぎりと手巻き寿司(中身はキュウリと梅だけ)、インスタントのみそ汁、オムレツにソーセージ、ヨーグルトにあんずジャム。

ご飯を炊くのに、鍋のついていない小鍋が一つとフライパンしかなく、どうなることかと思いましたが、鍋の上にフライパンを載せるとちょうどよいサイズ!ここは背に腹は代えられない、と無理矢理使ってみるとなんとか成功、ほかほかのご飯ができました。

杏はスーパーで買ってみたものの、まだ熟していなくて食べられなかったから、ホテルに備えてあったコーヒーシュガーで急遽ジャムにしちゃった。クラッカーにもぴったりでした。

今回全部のアコモをキッチン付きにしてもらったけれど、そのレベルはさまざま。電子レンジがついていたりいなかったり、鍋が揃っていなかったり、なんとなく不潔だったり、シンクと水はバスルームのを使うようになっていたり。今回は一カ所1、2泊くらいだからこれでもなんとかなったけれど、もしも長く腰を据えるならキッチンの充実度は重要チェックポイントかも。

ゴソゴソしているうちにオットが起床。やる気に満ちてます。私はこの期に及んでコースの確認。いつも現地に着いてそこの空気を吸い、自分の足(もしくは自分の運転)で動き回らないと実感が湧かないのです。やっと地理を把握しようという気になりました。オットが出かける前に確認しなくちゃ。キューシートと観光地図だけは準備できているものの、コースの把握はブーにまかせっきり、さすがにちょっと慌てたけれど、軽く見る限りでは国道はほぼ一本道。オットも自分の入り組んだコースに私たちが着いてくることは期待していない様子なのでなんとかなるでしょう。

慌ただしく準備をして出発。スタート地点は何マイルか離れた海辺の公園…真っ暗で恐ろしく寒く、陰鬱な場所に見えました。この場所、ゴール後に快晴の真っ昼間に見たらこの世の天国のようなところだったんですけどね(笑)。

続々集まってくるライダーたちは静かに興奮して異様な雰囲気。総勢37名、3人の女性を含みます。平均年齢は53歳とか。

知らない人が見たら引くに3千点!


静かなんです。静かに光る集団。コワイでしょ?



こんなところにもゴージャスなハンギングバスケット。


実際のレーススタートはここから10分ほど走った銀行前なのですが、とにかくここに全員集合。主催のKenから注意事項やコースの確認を聞いて、あとは緊張した時間を過ごします。子どもを含む家族連れはどうやら我が家ともう一家族のみ。あとは奥さんが着いてきていたり単独だったり。世代が違うのですね。

3時前、スタート地点へ全員でぞろぞろと移動し、そのままスタート。走る車の中からオットを見送って、サポート隊はホテルへ。朝まで爆睡。

でもゆっくり寝てもいられず、8時半には起きて朝食と荷物のまとめ。オットからは携帯にメッセージが入っていました。7時40分、ビクトリアの街を出たとのこと。10時過ぎにはこちらもホテルをチェックアウト。ホテルのロビーでクキホプ最後のチェック。モニター隊のみなさんのレポートをありがたく拝読しました。

国道1号線を一路北に向かい、峠を越えていよいよ海辺の道路へ…と思いきや…道に迷いました。唯一の頼りだったオット作成の、GPSによる地図がわかりにくいこと!慌ててキューシートを頼りつつ、パニックになった母、今度はブーを罵倒…orz

このあたりの地名って、先住民の言葉から来ているので発音が難しいんです。CowichanとかChemainusとかQualicumとか。で、覚えづらいからブーが「Qナントカを超えたら3.6km走って信号を右折!」とか言うわけです。「Qナントカって何よ!」とか車の中で怒号が飛び交い、「地図よこしなさい!」「キーッこんな地図じゃ全然わからない!」と今度はその場にいないオットにまで八つ当たり。

私と旅行するのって大変よね>子どもたち 同情&反省致します。

でも97年のタスマニア以来、私には困ったときの超能力が備わっていて、こういう場面になってくると突然野性の勘が働くのです。何の根拠もなく、「海はあっちだ!」と思って突き進むと途中で案の定、3人のブルベ(というのがこのレースの名称)メンバーを発見!

「ウチのオットを見なかったですか?」

と唐突に聞いたので相手は面食らってました。そりゃそうだ、こっちにとっては相手の風体は見知ったブルベメンバーそのものだけど、向こうにとっては全然知らないアジア人ですからね。でもすぐに事情を察してくれて「ああ、一緒に走ってる彼か、たぶん少し前にいると思うよ」と教えてくれました。唯一のアジア人は得です。みんなに覚えてもらえる。逆にこちらからはみんなが同じに見えて名前や顔を覚えるのに四苦八苦するわけですが…というか、最後まで覚えられなかったけど…。とにかく、オットが前にいることがわかって大助かり。進むべきか戻るべきか決まりました。先を目指します。

それからわずか数分後、


オット発見!



驚いて止まるオット。もったいないから止まらないでくだされ。



幸い、CP(コントロールポイント)の1km以内なので、サポート隊から補給を受けても問題がない場所でした。こういうことはレギュレーションで細かく決められています。でも思った以上に順調とのことで、特別補給もいらず、ちょっと話して次のCPで会うことにしました。



じゃーねー


↑この写真を撮るために止まったアンティークショップの前、カメラにデータが収まり切らなくなったので、車の中でPCを出してデータを移し替えていたら、道に迷っているんじゃないかと心配した店のおじちゃんが出てきてくれました。親切に車の窓から頭をつっこんで道の説明をしてくれていた時、窓をもう少し大きく開けようとしたブー、ボタン操作を間違えて、もう少しでおじさんの首を窓でちょっきんするところでした。危ない危ない。ごめんね、おじさん。お元気で。


次はCheminusを過ぎてNanaimoへ向かう手前のCederというところ。古いパブがCPになっていました。このあたりでようやくキューシートの見方に慣れてきた感じ。既にビクトリアからでも200km近く走っています。CPになっている店やガソリンスタンドでは、店員にサインをもらったり、自分で時間を記入したり、はたまたクイズに答えたりしながら、確かにそこを通過しました、という記録を作っていくわけですが、ここのCPでの問題は
「このパブの開店は何年でしょう?」
というもの。答えは壁に大きく書かれていました。



わらわらと集まってシートに「1885」と記入していくメンバーたち。ほほえましいです。どこかオリエンテーリングみたい。青いシャツはボランティアさんです。



パブの外壁にさりげなく立てかけてあるこのセンス!



チドリソウ、日本の社宅で育てていたけど、同じ花とは思えない。



この島で見かけたタンポポはこんなふうに茎が長くて可愛いのでした。矢車草とのコラボレーションが素敵。


今日はここまで~続きます。
オットの走行レポート(マニアック注意報発令中)はこちら

symbol7「読んだよ!」クリックお願いしまーす!→海外人気ブログはこちらから!

ビクトリアにて車検と観光 バンクーバー島旅行記 2

2006-07-14 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程2日目 7月4日 ビクトリアにて車検と観光

時差ぼけ(3時間)のせいで6時に起床。フーがスーパーで買った、牛乳と混ぜて煮込むだけのクノール・リークスープを作ってくれました。このホテルには2泊なので、冒険の牛乳買いしちゃったけど、正解でした。

午後の自転車インスペクション(以下車検と書きます)に備えて時間を読みつつ、午前は観光に。街のはずれにあるホテルからてくてくと歩きました。さすがに都会!人がたくさん歩いていて賑やかです。中西部の田舎では、都市部でさえ人が【歩いて】いるのをあまり見ないので新鮮!

港の近くのインフォメーションセンターを目指しつつ、あちこちの店にぶらぶら立ち寄っては奇声を上げたりする。トランプ集めが趣味のウーに至っては、全部の店で各種トランプ(playing card)を見つけては熱狂。

普段、ほとんど「欲しい物が存在しない」世界に生きている私も、ここではまるで日本滞在時のようにどれもこれも欲しくなって大変に困る。アクセサリー類も繊細でお値段も手頃と来て、ビーズに目がないブーも普段のクールな仮面を脱ぎ捨ててキャーキャー言ってました。

目的もなく家族でふらふらするなんて滅多にないことだけど、良いものですねえ…としみじみしている陰で、一人「早く早く」と気持ちが急いているのは、午後に車検、深夜に出発を控えていたオットのみ。残りの4人は全身観光客と化してダラーッと町歩きを楽しみました。

インフォメーションセンターで大量のパンフレット類をgetした後、日本食レストランへ。久しぶりの生魚に驚喜する。ウーが頼んだイクラ丼なんて、イクラがどっちゃり乗っているのにサーモン丼よりも安いの。需要がないせいですかねえ?


のんびりしていたおかげで案の定時間がなくなり、大あわてで車検へ。超有名人のK氏(このマニアックな自転車競技の世界で、ですが)と記念撮影後、巨人のようなボランティア3人に囲まれて厳しいチェック。何十時間もかけて山道を走るので、自転車の整備はもちろんのこと反射板を自転車や身体の各部に付けることやヘルメットの確認その他諸々、ずいぶん時間がかかっていました。

車検の間もその場を包む異様な熱気に気圧される一般市民(我々)たち。なんだかこういうスポーツの集団って独特の雰囲気ですよね、ちょっと苦手だ~。

無事車検をパスし必要書類を受け取ったら、また夜まで自由時間。とは言っても集合午前2時、出発午前3時だから、オットは8時には寝るとのこと。午後の限られた時間はundersea gardenへ行くかI-Maxを見るかで少々意見が分かれたのですが、ここはクジラで有名なところ。I-Maxでクジラの物語を見ることにしました。

実は我々、アイマックスとオムニマックスを混同していて、オムニマックスだと期待して入ったのでちょっと肩すかし。あ、なんだこれだったのね、って感じでちょっと後悔しつつも私は十分に楽しみました。実は私以外の家族はシアトルからバンクーバー島へ飛ぶプロペラ機からクジラを見たらしいんですよ。私だけ視力が悪くて見えていなかったみたい。だからその分もよーく見てきました。それにしても…海の中に生まれるっていうのも大変ですね。クジラはそんなこと考えてないかもしれないけれど。


アイマックスを出て、睡眠確保のオットと、お疲れのフーはホテルへ、残りの3人はもう少し街を散策…と別れたところで事件発生。一人夢中でクマのオブジェの写真をとり続けていたウー、慌てて私のところへ駆け寄ってきた勢いでカメラを道路に叩きつけてしまいました。中央の継ぎ目部分がパッカリと開いて、電源ボタンは引っ込みもちろんシャッターが切れる状態ではありません。


こういうとき


お母さんのレベルが問われるんですよねえ。



私?もちろんやさしく…




「バカッnose6と怒鳴りつけましたとも。本当に困ったお母さんです。でもね、このデジカメ、まだ買って2週間。しかも、今週中なら落として壊しても、買った店に持っていけば交換してくれる保険付きだったんです。まさかここから飛行機に乗って今戻るわけにいかないじゃないのっ!もう情けなくて、心の中では「ああ、貧乏って悲しいなあ」なんてしょーもないことを考えていました。でもねー、もしも本当にお金が有り余るほどあったら、怒ることもやりきれないこともずいぶん減るんじゃないかなあ。…なんて嘆いたって仕方ないんですが。


ここからカメラなしになるのはあまりにもしんどいなあ、ビデオカメラだけでどう乗り切るか…そんなことで頭がいっぱいだった数分間、さすがに脳天気なウーもショックにうちひしがれていました。その姿を見て急に罪悪感。お互いに謝って仲直りしましたが、カメラはどうにもならない…とすっかり落ち込んでしまいました。


観光気分でもなくなって、オットたちと合流し、食材を求めてまたもやスーパーマーケットへ。モノが壊れたくらいで感情も気分もコントロールできない自分にもガッカリ、ウーもガッカリ、重苦しい車内。ところがですよ、うちにはお助けマンのおねーさまがいるじゃないですか。その怪力と野生の勘は誰にも負けないおねーさん、車の中でしばらく根気よくカメラをいじっていたと思ったら、なんとチカラワザで修理!完全に壊れたはずのカメラが直ってしまいました(カラカラと嫌な音はしているのですが、結局旅の最後までもちました)すごい!ブーちゃんったら凶暴力持ちなだけじゃなくてハイテク機器も扱えるクマさんなのね!すごいぞ!

モノで落ち込んだ気分がモノで直るなんて、本当にまだまだ修行が足りません。反省。

ともあれ、気分も明るくなって、今日は出発前のオットに少しでも美味しいものを…とスーパーでカレーの食材を調達。ろくに調味料もない中でのカレーですがおいしく食べることができました。オットを早々に寝かせるために、我々家族はホテルのロビーで時間つぶし。ここでほぼ最後の常時接続となりました。


これぞビクトリア!の風景
どこでも美しいハンギングバスケットを見かけました。ロベリアやアリッサム、小さい花の使い方がお見事です。



BC(ブリティッシュ・コロンビア州)の特産物、ジェイドという緑色の天然石で作った置物。コガネムシくらいの大きさのクマが20ドルもしちゃうのです!



町中では本当にたくさんの電動車いすを見かけました。



ビクトリアの中心地、イン・ハーバーのあたり。



あちこちで管弦楽のパフォーマンスがありました。一応オーディションを経ないと演奏させてもらえないそうですが、レベルはいろいろでした。でも楽しそうです。



これ、ゼラニウム。戸外で冬を越せる気候なのでこんな巨木に!羨ましいです。



見えづらいけど、右の方に水上飛行機が写っているんです。



街をウロウロ。犬もたくさんいました。みんな幸せそうな街だったなあ。



これがイクラ丼。ウーの細い体に全部収まってしまいました。



知る人ぞ知る、Mr.K.B. 間違いなく世界最速の一人



オット、何かホビット化してますな。



町中でたくさん見かけたスマート・カー。プリウスのタクシーも多かった。



バラがお見事だったおうち。こんな大胆な色遣いしても浮かないなんて羨ましい。


symbol7今日もクリック、ありがとうございまーす!→海外人気ブログはこちらから!

オットももちろんこの様子を自分のブログにupしてます。言っておきますがマニアックです。 それでも読んでやっても良いという奇特な方、是非ついでにランキングもクリックしてやってくださいね。

バンクーバー島 旅行記1

2006-07-13 | 自転車の旅におつきあい

旅の日程1日目 7月3日 自宅→バンクーバー島・ビクトリアへ

7月3日朝7時過ぎ、犬たちをシエナに乗せてほいくえんへ。すんなり中へ入ったので安心したのもつかの間、私たちから離れたことに気づくとドアの内側に立ち上がるHope。緊張のあまりアクビがでるクッキー(犬は緊張するとアクビがでちゃうんだそうです)、ああ~、辛いよぉ。このとき、前回の体験保育の時にHopeは疲れすぎてしまって翌日昼まで起きられなかったこと、だから他の犬と遊ばせるのは一日30分くらいにして、あとはシニアルームで休ませてほしいことをお願いしておきました。(わずか半日後、様子を聞くために電話すると、「Hopeはシニアルームにいる間中吠えてどうしようもないから戻した」と言われました~あららららら。大丈夫かしらん)


<script language="JavaScript" src="http://www.magicalmaker.com/js/mm.js.php?upwh=13557-1152735236-400-308"></script>

小型犬のエリアに入ったものの、外に私たちを見つけると壁に向かって立ち上がったクッキー。

<script language="JavaScript" src="http://www.magicalmaker.com/js/mm.js.php?upwh=13557-1152735370-400-260"></script>
あなたたち、ここからだしなさーい!

ごめんよぉ。8つ寝るまで待っててね。よく言い聞かせておいたのがよけいに不安にさせちゃったかも。でも今回モニターのみなさんが画面上で見守ってくださっているので安心です。


後ろ髪を引かれながらも一旦帰宅。旅行の準備最終確認を…を思うも、なんだか今回やけに余裕があって、準備がきれいに終わっていたのです。部屋も片づいているし。不気味なくらい。そして出かけるまで、することもないのでネットで犬たちを見守っていました(爆)。


昼過ぎの飛行機ですが、一応国際線なので2時間前に空港にチェックインしなくてはなりません。9時過ぎに家を出発。今回は長期割引の効く駐車場をオットが予約してあったので(ええ、私は何もしてません。自分のレースのためとは言え、エラいなあ。わたくし、旅行の準備というものが何よりも嫌いなのです。)空港近くのパーキングからシャトルバスに乗せてもらいました。

今回も2回乗り換え。どこへ行くにも直行がない田舎町、不便です。…しかし、この不便な空港をさらに経由しないといけない人もいたりするんですよねえ、誰とは申しませんが(笑)。



空港のオブジェ。似てるかな?


ロッキーを越えて


飛行機から見えたこの山は何?富士山みたいな形でした。


さて、いよいよプロペラ機へ搭乗。普通のゲートから出たと思ったら階段を下りて空港のアスファルトの上。なんだか最近こういうの多いなあ。タラップに憧れていた時代もあったのに…。

プロペラ機っていうのは意外と丈夫で、プロペラが1つくらい止まっても大丈夫なんですってね♪…と言い聞かせたってやっぱり怖いものは怖いです。飛行機嫌いだ~~~~(涙)

でも実際は最初に乗ったピナクルエアラインのジェットよりも快適に飛び立ち、内部も広く、天井も高く、実は結構気に入ったのでした、プロペラ機。でも眼下にFedexの飛行機を見かけると思わず、トム・ハンクスのキャスト・アウェイを思い出しちゃったりしてまた怖くなりましたけどね。未見の方のためにネタバレは避けますが、怖ろしい映画でした。良かったけど。



プロペラ機の良いところは座席が羽根の下だから、景色が存分に楽しめること。バンクーバーシアトルの町もこんなにきれいに見えました。




着陸前、突然何の前触れもなく車輪が出てくるので結構ビビります。でも着陸もスムース。ちょっとプロペラ機のファンになってしまったかも。

空港にて。予約してあったレンタカーオフィスでちょっとしたトラブル発生。帰りにバンクーバーで乗り捨てができる車種は大型の2種類だけだと言われてモメました。「そんなんだったら他の会社にしたわよ!」と言う私に「でもこれより小さい車はないんだ、特にこのトラックなんかだったら乗り捨て手数料タダにするけど」なんてトンチンカンなことを勧めて火に油を注ぐおにーちゃん。私は普段プリウス乗りなんだってば。ミニバンが限界。というか、大きくて燃費が悪くてごつごつしたアメ車なんか嫌なのよ~!カローラないの?と、いくらゴネてもないものはないというので仕方ない。でもちょっと幸先が悪いような気がしてしまった。旅の初めはナーバスになっているからこういうことが気になるんです。

ともあれ、イヤイヤ車種(巨大なマーキュリー)を決めてからもいろいろ手違いがあったりして、予定時間を大幅にオーバーしつつ、ビクトリアへ。宿泊は可もなく不可もない都会のINN。予想以上の肌寒さに震えながら街へ出たけれども、既にレストランは閉まる時間で、結局スーパーマーケットのお総菜チキンパイや持ち込んだインスタントラーメンを部屋で食べることに。まあ、食べられただけヨシとしましょう。こんなところまで来てスーパーマーケットのカードを作ってしまいました。旅行者でも構わないって言うし、正規の値段で買えないくらい割引率が大きかったから。なんだか生活感溢れる我が家でした。

旅の初日なんてこんなもんですよね。え、違う?

symbol7久しぶりに海外旅行ランキング向きの記事になったので移動してみました。→海外人気ブログはこちらから!

バンクーバー島 旅行記 0

2006-07-13 | 自転車の旅におつきあい
オットのブルベ1200km 付き添いの旅、ここに始まる

モニター隊のみなさんに後を託したとは言え、やはり犬たちに後ろ髪を引かれて辛くて、当日まではとにかく億劫で気が乗らず、最後の最後までグズグズしていた私ですが…

いざ行ってみたら楽しくて、どうしてもっとちゃんと準備をしてこなかったか、と後悔することになったのはいつもの通りです。

と言っても、今回の旅は(も)オットのレースのサポートが目的だったので、自分で勝手にプランを立てるわけにもいきません。そしてレースは始まってみなければわからない。もう行ってみるしかない状態だったわけです。そして家族が協力しないものだから、気の毒なオットは仕事をしながら、身体の調整をしながら、駐車場からフライトから宿泊からレンタカーからフェリーから、全ての予約や下調べを一人ですべてこなしていました。

世の中には、旅行の準備が楽しくてたまらない、というタイプの人と、帰ってきてからいつまでも余韻に浸っていたいタイプがいるような気がするんですが、私は明らかに後者。今回も旅先でとにかく熱心に集めて回ったパンフレットの各種をこれからじっくりと楽しむのです。ふっふっふ。

赤い線が今回の2006 VanIsle1200というブルベのコース
<script language="JavaScript" src="http://www.magicalmaker.com/js/mm.js.php?upwh=13557-1152732397-258-340"></script>


このように(?)島の南東にあるVictoriaの町を7月5日の午前3時に出発、距離あわせのために、半島をぐるりと一周した後、海岸線沿いの国道を北西に進み、最北端の町Port Hardyで折り返して戻ってくるコースでした。最後はまた半島を一周して、ビクトリアの町中をグルグル回ってゴール。オットが到着したのは8日の午後4時35分頃。85時間35分のタイムでした。途中睡眠時間は9時間ちょっとかな。怖ろしいことにトップの人たちの最高記録では、途中ストップ15分というのがあるそうです。不眠不休のトイレ休憩のみ。すごい。

ブルベというのは、一定の長距離を一定の制限時間以内に走って認定を受ける競技だそうで、順位やタイムは関係ないんだそうです。1200kmのブルベに参加するためには、200km、400km、600kmなどのブルベを走り、認定を受けていなければなりません。詳しくはコチラを。(注:マニアックです。興味のある人もこわいもの見たさの人も行ってみよう!)

<script language="JavaScript" src="http://www.magicalmaker.com/js/mm.js.php?upwh=13557-1152733448-340-204"></script>

数字が我々サポート隊の宿泊ポイント。
1. Victoria
2. Campbell River
3. Sayward
4. Mill Bay
5. Victoria

実際には予定とズレて、雨の北部で体力を使い果たしたオットがSaywardまで戻ってこられず、折り返した後、Wossの町で仮眠を取ったり、Mill Bayではもう一つ前の町に宿を取るべきだったらしい、ということもありました。まあ、蓋を開けてみなければわからないものです。

大体、白色人種のみなさんが「涼しくて気持ちいい」なんて言うとき、アジア人の我々は「肌寒い」もしくは「むちゃくちゃ寒い」ものなので、今回ももうちょっとだけ防寒をきちんとするべきだったのです<オット

雨の続いた北部で、他のライダーたちが「暑くなくて絶好のレース日和だ」と喜ぶ中、オットは寒さに耐えきれず、ジャージの下に新聞紙を巻き付けて走っていたようでした。まるで耳なし芳一の経文のように新聞の文字が体中にプリントされていました。

ともあれ、前半が追い風で調子よく走れたこともあって、全体としては満足のいくタイムだったようです。

そして、我らサポート隊は、スタートにつきあったり、遅くまで帰りを待ったり…と言えば聞こえは良いんですが、実際のところ特別役に立てることもなかったので、ひたすら楽しく観光してまわりました。アメリカの田舎町に住むようになって以来、私の旅熱はきれいさっぱり消えてしまい、かつてバイクに寝袋をくくりつけて北海道をうろついていたことなんか嘘のように出不精になっていたのですが、なんだか今回はまた旅行魂に火がついてしまった感じ。

とはいえ、すっかり軟弱になった今、人気のない山奥の滝や澄み切った川の色を見るだけで圧倒されて怖ろしく、もうワイルドな旅行はできそうにありません。

実はバンクーバー島に関してはちょっとした思い入れがあります。このブログからもリンクさせていただいている、ライターの田中勝之さん、千恵さんご夫妻のサイトPaddles Across the Northのサイトで読ませていただいた千恵さんの旅。これこそが私のやりたくて、でもとうとうきっとできないままに終わるであろう旅。その舞台がこのバンクーバー島だったのです。

「憧れの」なんて言うのもおこがましいほど、尊敬すべき千恵さんの旅とは全く違う形でですが、今回そのバンクーバーアイランドへ足を踏み入れる機会が出来て、なんとも不思議な気分でした。

自分の足を使うことがほとんどない、ある意味後ろめたい旅路ではありましたが、存分に楽しんできました。

symbol7久しぶりに海外旅行ランキング向きの記事になったので移動してみました。→海外人気ブログはこちらから!

帰ってきたぞ~!

2006-07-12 | 自転車の旅におつきあい

先ほど(日本時間の12日午前5時半頃)無事、家に到着しました!3つの飛行機を乗り継いで、友人宅から自宅までなんと20時間!近いようで遠いカナダでした。

なにしろ空港での待ち時間が3時間とか5時間とか…おまけに、どういうわけか荷物が先に行ってしまい、後から到着した我々がターンテーブルで待てど暮らせど既に「持ち主現れず」で空港窓口の奥深くへしまい込まれてしまった荷物と対面できず、1時間以上もロス。一刻も早く犬や鳥と会いたくてやきもきしてしまいました。


でも、まあとにかく・・・


「うわーん、まってたのよ~」



「捨てられたかと思ったぞ!おうちに帰れるんだな!」


「おうちが一番!」


「なんだかきんにくがついてあしどりがしっかりしたっていわれちゃったわ~」


犬たちとも感動の対面を果たし、トリたちも元気にバスルームをウ○チだらけにしてくれていました。

シナモンさん始めモニターのみなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました!これからまた旅行記書きます!…あ、その前にスケートに行かなくちゃ…とほほ~



えくぼママさんがこんな素晴らしいページを作ってくださっています。留守中の様子がバッチリ!それにしても早起きさんなんですね!尊敬します。


symbol7お帰りのクリックをお願いしまーす!さて、何位になってるかな?→どらどら

島を後に、バンクーバーへ

2006-07-10 | 自転車の旅におつきあい

*******************
オットは無事1200kmを走り終えました。翌日、ライダー全員が集まって朝食会をした後、フェリーでバンクーバー島を後にして、現在バンクーバー(都市の方)の友人宅にお世話になっています。今日の夜には帰路につきます。

犬たちに会える!モニターのみなさん、ご報告本当にありがとうございます。今日は2日ぶりのネット接続ですがおかげさまで様子がよくわかりました。クキホプ、これを機に少し仲良くなってくれるといいなあ。(決して仲が悪いわけではないんだけれど…)



バンクーバー島で一番の街、ビクトリアはどこも花でいっぱいでした。




1200kmを走りきって、泥のように爆睡したであろうライダーたちが翌日朝食会を開催したレストラン。無精ひげと汚れと疲れでぼろぼろだった人たちがスッキリ別人のようにさわやかに現れるので誰が誰だか全然わからなくなってしまいました。



家に着いたら旅行記をup…できるかな?

それでは、今日はめいっぱいバンクーバー周辺を楽しむことにします!

バンクーバー島 北部にて

2006-07-08 | 自転車の旅におつきあい
********************

自転車で1200kmをほぼ4日間で走り抜くブルベに参加中のオットと、カナダのバンクーバー島に来ています。
ブログの通常更新は来週までお休み中。時々発作的に写真をupするかもしれません。


さて、オットの1200kmブルベのサポートとしてついてきたバンクーバーアイランド旅行4日目です。
ドッグキャンプ(別名:ほいくえん)に預けてきた犬、バスルームに放してきたインコたちは気になりますが、やはり旅は楽しくて、垣間見た自然の驚異に圧倒されたり、美しく手入れされた鮮やかな花に目を奪われたり、ドライブに疲れたり、ケンカしたり、道を間違えてパニックになったり、鍋にフライパンで蓋をして無理矢理ご飯を炊いたり、元気に過ごしています。

一方、5日の午前3時にヴィクトリアを出発して、半島を一周した後、国道1号を北上したオットたち、「バンクーバー・アイランド・1200km ブルベ」のメンバー37名はすでに大分バラけているようです。昨日のコントロールポイントだった382km地点のCampbell River Lodge。速い人はオットが到着する前に次へ向けて出発していたし、遅い人はオットが出発した時間にまだ到着していませんでした。我がオットは今までになく順調なペースで通過しました。今夜の到着は深夜というか早朝あたりになる予定です。さっき我々も(車で)走ってきたコースは20km近くも延々と続く下り坂。明日はあの坂を逆に上っていくことになります。アップダウンはロッキーマウンテン1200kmのコースよりもきついというこのバンクーバー島のコース、ライダーたちは時間がたつに連れて顔つきも変わってきています。サポートの我々もなかなか厳しいコンディションで動き回っています。

さすがに1200kmを走り通すとなると体がどんな食べ物を欲するのか、あるいは受け付けないのか、走っていない我々にはわかりかねますが、出発前にはスクランブルエッグとソーセージ、生野菜のサラダとおにぎりに味噌汁で出て行きました。今日はキャベツとコンビーフの煮込みとご飯、あるいはアプリコットジャムかガーリックバターのパン、茹でた新ジャガ、それともヨーグルト、いや、ラーメン?それより、その時間に私、起きられるかしらん。今年は冬も休まず、犬に噛まれても走り続けたトレーニングの集大成、なんとか完走してほしいものです。(ここ数年は、大きなレースの直前に私が入院したり、クッキーが発作を起こして動物のERに入ったり、子どもたちのキャンプが入ったり、なんやかんやで集中して準備ができなかったのです)

昨日は夜10時頃に到着したオット、すでに頬はこけ、赤黒く日焼けして消耗仕切っていましたが、シャワーを浴びて軽く腹ごしらえをすると、「順調だから4時間も寝られる」と実に幸福そうにつぶやくと爆睡し、3時にウェイクアップ・コールが鳴って私がもがき苦しみながら目覚めた時にはすでに身支度を整え終わっていました。人間好きなことのためならなんでもできるんだなあと感心。

今日はそのまま午前3時から24時間走り続ける予定だそうです。こんな過酷なレース、いったいどういう人たちが走るの?と思うでしょう?なんとうちのオット40歳、若い方から3番目だそうです。主流は50代。恐ろしい世界が世の中には存在するものです。


それにしても、ヴィクトリアを出たらインターネット接続もままならなくなりました。町のUPSストアでネットを使うと10分2ドルだし、日本語も読めない打てない。なんとかあちこちでワイヤレス接続のある場所を探してはかろうじてネット接続しています。

ところでこのCampbell Riverの目玉はサーモン釣り。ロッジには大きな魚と一緒に写った、大勢の写真が所狭しと飾られていました。心は動いたけれど、4人で楽しむ場合はちょっと大きめの船を頼むことになるので1時間110ドル、5時間がミニマムだとのこと。お金も時間もちょっと不足気味の我が家には厳しかった!いつかゆっくりできたらいいけれど。





P.S.シナモンさん、みなさん、ありがとうございます!今日やっとネットの使えるインフォメーションセンターにたどり着き全部読ませていただきました!くきほぷ、元気そうですね。安心しました。