旅の日程3日目 7月5日 Victoria→Campbell River その1
この日の午前3時にいよいよスタートです。2時集合、つまり1時には起床。オットは夜早くからベッドに入ったけれど、私と子どもたちは寝そびれてしまいました。普段なら午前3時くらいなんてことないのだけど、3時間の時差のために、私の体内時間6時ではちょっと辛かったです。
ともあれ、ホテルのロビーでトランプ、上海ラミーで時間をつぶし、部屋に戻って朝食(深夜食?)の支度をしているうちに時間となりました。ブーはさすがに深夜に少し仮眠をとったけれど、ウーは「一回寝たら起きられないから」とがんばりました。みんなすっかり無理の利く年齢になって旅がずいぶん楽です。
持ってきたお米で炊いたご飯で作ったおにぎりと手巻き寿司(中身はキュウリと梅だけ)、インスタントのみそ汁、オムレツにソーセージ、ヨーグルトにあんずジャム。
ご飯を炊くのに、鍋のついていない小鍋が一つとフライパンしかなく、どうなることかと思いましたが、鍋の上にフライパンを載せるとちょうどよいサイズ!ここは背に腹は代えられない、と無理矢理使ってみるとなんとか成功、ほかほかのご飯ができました。
杏はスーパーで買ってみたものの、まだ熟していなくて食べられなかったから、ホテルに備えてあったコーヒーシュガーで急遽ジャムにしちゃった。クラッカーにもぴったりでした。
今回全部のアコモをキッチン付きにしてもらったけれど、そのレベルはさまざま。電子レンジがついていたりいなかったり、鍋が揃っていなかったり、なんとなく不潔だったり、シンクと水はバスルームのを使うようになっていたり。今回は一カ所1、2泊くらいだからこれでもなんとかなったけれど、もしも長く腰を据えるならキッチンの充実度は重要チェックポイントかも。
ゴソゴソしているうちにオットが起床。やる気に満ちてます。私はこの期に及んでコースの確認。いつも現地に着いてそこの空気を吸い、自分の足(もしくは自分の運転)で動き回らないと実感が湧かないのです。やっと地理を把握しようという気になりました。オットが出かける前に確認しなくちゃ。キューシートと観光地図だけは準備できているものの、コースの把握はブーにまかせっきり、さすがにちょっと慌てたけれど、軽く見る限りでは国道はほぼ一本道。オットも自分の入り組んだコースに私たちが着いてくることは期待していない様子なのでなんとかなるでしょう。
慌ただしく準備をして出発。スタート地点は何マイルか離れた海辺の公園…真っ暗で恐ろしく寒く、陰鬱な場所に見えました。この場所、ゴール後に快晴の真っ昼間に見たらこの世の天国のようなところだったんですけどね(笑)。
続々集まってくるライダーたちは静かに興奮して異様な雰囲気。総勢37名、3人の女性を含みます。平均年齢は53歳とか。
知らない人が見たら
引くに3千点!
静かなんです。静かに光る集団。コワイでしょ?
こんなところにもゴージャスなハンギングバスケット。
実際のレーススタートはここから10分ほど走った銀行前なのですが、とにかくここに全員集合。主催のKenから注意事項やコースの確認を聞いて、あとは緊張した時間を過ごします。子どもを含む家族連れはどうやら我が家ともう一家族のみ。あとは奥さんが着いてきていたり単独だったり。世代が違うのですね。
3時前、スタート地点へ全員でぞろぞろと移動し、そのままスタート。走る車の中からオットを見送って、サポート隊はホテルへ。朝まで爆睡。
でもゆっくり寝てもいられず、8時半には起きて朝食と荷物のまとめ。オットからは携帯にメッセージが入っていました。7時40分、ビクトリアの街を出たとのこと。10時過ぎにはこちらもホテルをチェックアウト。ホテルのロビーでクキホプ最後のチェック。モニター隊のみなさんのレポートをありがたく拝読しました。
国道1号線を一路北に向かい、峠を越えていよいよ海辺の道路へ…と思いきや…
道に迷いました。唯一の頼りだったオット作成の、GPSによる地図がわかりにくいこと!慌ててキューシートを頼りつつ、パニックになった母、今度はブーを罵倒…orz
このあたりの地名って、先住民の言葉から来ているので発音が難しいんです。CowichanとかChemainusとかQualicumとか。で、覚えづらいからブーが「Qナントカを超えたら3.6km走って信号を右折!」とか言うわけです。「Qナントカって何よ!」とか車の中で怒号が飛び交い、「地図よこしなさい!」「キーッこんな地図じゃ全然わからない!」と今度はその場にいないオットにまで八つ当たり。
私と旅行するのって大変よね>子どもたち 同情&反省致します。
でも97年のタスマニア以来、私には困ったときの超能力が備わっていて、こういう場面になってくると突然
野性の勘が働くのです。何の根拠もなく、「海はあっちだ!」と思って突き進むと途中で案の定、3人のブルベ
(というのがこのレースの名称)メンバーを発見!
「ウチのオットを見なかったですか?」
と唐突に聞いたので相手は面食らってました。そりゃそうだ、こっちにとっては相手の風体は見知ったブルベメンバーそのものだけど、向こうにとっては全然知らないアジア人ですからね。でもすぐに事情を察してくれて「ああ、一緒に走ってる彼か、たぶん少し前にいると思うよ」と教えてくれました。唯一のアジア人は得です。みんなに覚えてもらえる。逆にこちらからはみんなが同じに見えて名前や顔を覚えるのに四苦八苦するわけですが…というか、最後まで覚えられなかったけど…。とにかく、オットが前にいることがわかって大助かり。進むべきか戻るべきか決まりました。先を目指します。
それからわずか数分後、
オット発見!
驚いて止まるオット。もったいないから止まらないでくだされ。
幸い、CP(コントロールポイント)の1km以内なので、サポート隊から補給を受けても問題がない場所でした。こういうことはレギュレーションで細かく決められています。でも思った以上に順調とのことで、特別補給もいらず、ちょっと話して次のCPで会うことにしました。
じゃーねー
↑この写真を撮るために止まったアンティークショップの前、カメラにデータが収まり切らなくなったので、車の中でPCを出してデータを移し替えていたら、道に迷っているんじゃないかと心配した店のおじちゃんが出てきてくれました。親切に車の窓から頭をつっこんで道の説明をしてくれていた時、窓をもう少し大きく開けようとしたブー、ボタン操作を間違えて、もう少しでおじさんの首を
窓でちょっきんするところでした。危ない危ない。ごめんね、おじさん。お元気で。
次はCheminusを過ぎてNanaimoへ向かう手前のCederというところ。古いパブがCPになっていました。このあたりでようやくキューシートの見方に慣れてきた感じ。既にビクトリアからでも200km近く走っています。CPになっている店やガソリンスタンドでは、店員にサインをもらったり、自分で時間を記入したり、はたまたクイズに答えたりしながら、
確かにそこを通過しました、という記録を作っていくわけですが、ここのCPでの問題は
「このパブの開店は何年でしょう?」
というもの。答えは壁に大きく書かれていました。
わらわらと集まってシートに「1885」と記入していくメンバーたち。ほほえましいです。どこか
オリエンテーリングみたい。青いシャツはボランティアさんです。
パブの外壁にさりげなく立てかけてあるこのセンス!
チドリソウ、日本の社宅で育てていたけど、同じ花とは思えない。
この島で見かけたタンポポはこんなふうに茎が長くて可愛いのでした。矢車草とのコラボレーションが素敵。
今日はここまで~続きます。
オットの走行レポート(マニアック注意報発令中)はこちら。
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