合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

The Nutcracker

2015-12-22 | バレエとかピアノとか
11月につづいて12月も風邪で寝込み、ようやく復活、気づいたらすっかり年末で、今年もくるみ割り人形三昧の季節。先週一週間は、異次元に吹っ飛ばされたように6日間劇場に詰めていました。
旧知のHちゃんが夫婦で設立して、正式オープンからまだ1年経っていない新しいスクール。かなりのチャレンジだけれど、全幕の伝統的くるみ割り人形公演をしよう! 結果は素晴らしいものでした。主役たちは13歳、14歳。去年の夏には私と一緒にレッスンしていた子たちです。若さもさることながら、週に3回しかレッスンを受けていない私の倍以上は軽く練習を積み重ねている彼らの伸びはめざましく、すでに国際コンクールも射程内…彼らの踊りはもちろんのこと、徹底したプロ意識、仲間意識、自分への厳しさにおばちゃんは涙がちょちょぎれてしまいました。

いやーそれにしてもアメリカだ!という事件が発生、5回公演の第一回め。唯一代役の効かない王子くるみ割り人形(プロ)が妻の出産立ち会いのため欠席という大ハプニング。いやいやいや。すでに予定日過ぎてるし、いつかこうなることはわかりきっていたはず…。とにかく、開演30分前に、スノーキング役にくるみ割り人形の振りをすべて降り写し。スノーのシーンはカット!もちろん2幕のパ・ドゥ・ドウもカット!…という異例の事態となりました。その後赤ちゃんは無事生まれて、王子は夜の部から復帰です。いやもうすごいね。それでもなんとか対応できて、事なきを得たのだからこれでいいのか。。。

それにしても、今回完全フルタイムで舞台袖にいて、緊急時対応と早替り手伝いの御役目をもらいましたが、衣装ってあんなに傷むのね!「不測の事態」ってあんなに起きるのね!念には念を入れて縫い付けた肩紐の、実は反対側が取れたりするのね!…5回めの公演になって突然小さい子のお着替え係が仕事忘れちゃったりするのね…それでもすべて滞りなく、なんとかまとめあげる力は素晴らしい。ダンサーたちの能力も、それを支える裏方たちも、ディレクターも、本当に有能な集団でした。


この集団の一部として働くことができてシアワセでした~

オマケ


超キュートなTiny mouse




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4 コメント

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Unknown (シナモン)
2015-12-22 07:55:15
プロが舞台に穴を開けるのですか・・・
親の死に目にも会えないというのは、日本だけでしょうか?
お疲れさま!
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Unknown (chie)
2015-12-22 21:16:38
風邪からの復帰第一戦目がこれでしたか。
よくまぁもう一度ダウンしないで済んだとぞっとします。。
それにしても舞台裏の凄さは想像以上!
あの衣装の紐が取れたらエライコッチャ。
だってバレエダンサーって胸薄いしなー。
TAMAさんも肩ひもには充分注意してくださいよ。


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Unknown (TAMA)
2015-12-23 00:05:28
☆シナモンさん、
本番前の3日間律儀にリハに来ている彼を見て、さすがだなあ、プロはこんな状況でも仕事をこなすんだなあ、と感心していたのですが、まさか当日来ないとは!でも家族至上主義のこの国ではたぶん当然のことなのだと思います。
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Unknown (TAMA)
2015-12-23 00:11:53
☆chieさん、
舞台終わって翌日は朝一つ仕事こなした後寝込みましたw
実はベロンが起きました。。。薄暗い舞台袖で10秒程度では安全ピンをエプロンから取り外すのが精いっぱいで間に合わず飛び出していった彼女、右の肩紐完全に落ちたので…
ダンサーは一応全員ヌードレオタード(日本ではボディファンデーションと呼んでいたと思う)を着ているのでまあ本当のベロンじゃないんですが多感なティーンネイジャーには耐え難かったと思います。出番中は健気にスマイルを保っていましたが、戻ってきたら泣いてました。
レッスン中はボディファンなんか着けてないからねー。本当に気をつけないとねー。おばちゃんのベロンは公害だしw
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