合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

Connecticut School Shooting

2012-12-17 | 毎日の暮らしから
久しぶりに日本から戻ってきたアメリカ人が受けるカルチャーショックの数々。

・人が太ってる!
・ファッションが違う!
・家の中で靴を履いて歩いたらヘンな感じだった。
・日本での癖で、ファーストフードでサイズLのミールを注文して、その量にびっくりする。

…etc.
彼らにとっては数ヶ月ぶりの故郷。以前とは違って見えるんでしょうね。

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先週の金曜日に起きたコネチカットの小学校での乱射事件。
今、アメリカは喪に服しています。テレビをつけてもネットを見ても、この事件の続報からは逃れられません。地元でもトップクラスの公立校で、そのレベルと地域の安全さのために、わざわざ州外から転入してきて事件に巻き込まれた子もいたようです。

どうしてこんなことになってしまうのか。日本にも似たような事件は起こりうるけれど、やは決定的に違うのは、個人が容易に銃を手に入れられて、それが合法だという環境だと私は思うのです。同じように考えているアメリカ人もたくさんいる。でもそう思わないアメリカ人もこれまたたくさんいる。そこは平行線で、そういった人達の主張では「銃を持つな、なんて、私たちに『襲われたら死ね』と言っているのね!」ということになります。

現実には、襲ってくる悪党はほぼ100%銃を持っているわけで、いくら防御側が銃を手にしたところでそれで迎え撃つなんてことはほぼ無理って、どうしてわからないかな。それよりは社会全体から銃を非合法化して追放してしまった方が安全に決まっている、とこれまた私は(単純に)思います。実はアメリカ人の案外多くの人も同じように考えています。それでも銃はなくならない。なぜなら、銃がなくなったら困る人達がこの国を牛耳っているから。

オバマ大統領は、今回の事件を追い風に銃規制に取り組んでくれると確信していますが、同時に、それが実現する確率はやはり低いだろうと思わざるを得ません。こんな、ロシアンルーレットみたいな社会は嫌だ。でも、どこかで自分の心に折り合いを付けなければなりません。

モーガン・フリーマンが「テレビを消そう、ニュースを見てはいけない、犯人をセレブリティのように扱ってはいけない」と声明をだしています。考えなければいけないことだけれど、興奮したメディアに踊らされるのではなく、1人1人が問題の本質を考えなければならないと思います。凶行を起こした若い男の心の闇と、事件の引き金と、それを悪化させたもの…。それでも、社会が変わるのは難しいと、悲観的に見ています。



子どもたちも、彼らをかばって撃たれてしまった若い女性教師も、校長もみんなこのホリデーを楽しみにしていたでしょうに。みんな普通の市民だったのに。

Rest in Peace



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4 コメント

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Unknown (TAG2)
2012-12-18 06:19:57
ご無沙汰です。

日本は衆院選が、予想してはいたけど・・・の結果を迎えました。
しかも自民党総裁は、かつて「ボクちゃん、もういや~」と首相としての責任を投げ出したおぼっちゃま・・・

これで原発依存からの脱却は遠くなってしまうのでしょう。
フクシマという重い代償と引き替えに明らかになった電力会社の能力不足さえ うやむやになるのではと、薄ら寒い気がします。

「夢物語だ、現実的じゃない」という言いぐさは理想を実現する努力を放棄する言い訳に過ぎない、理想に背を向けるのは進歩に背を向けることでしかないと、なぜ分からないんだろう。
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Unknown (えくぼママ)
2012-12-18 06:54:21
今回の犠牲者の小さい事、本当に小さい(;_;)
気を付けてって言っても、どうしようもないのは分かっていますが、気を付けて。
日本もそうですが、メディアの取り上げ方って、そればっかりって感じになってしまって、踊らされるってあるのですよね。
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Unknown (TAMA)
2012-12-21 10:03:32
☆TAG2さん、

何故わからないかというよりは、その「いつか」に彼らは生きていないので、どうなろうとかまわない、わかろうとなんてしていないのでは…としか…。
平行線ですね。
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Unknown (TAMA)
2012-12-21 10:07:28
☆えくぼママさん、

小さい子どもたちでしたね。ひとりひとりの顔写真と名前が出るたびに正視できません。みんな愛されていた子どもたちなのにね。
こちらのメディアには、犠牲者の家族も犯人の知人も出てきていろいろなことを直接話してくれます。その点では、すべてがマスコミのフィルターを通されてしまう日本の報道よりも好感が持てますが、どちらにしても、注目しすぎることで、犯人を祭り上げてはいけないと思います。
それと、やはりこちらでは、「これからどうしていくのか」よりも「被害者や、子どもたちの心のケア」の方に焦点が当たっているような気がします。
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