賭博覇王伝 零 ギャン鬼編 感想

賭博覇王伝 零　ギャン鬼編　第29話　底力


　「窓」のダーツで、ジュンコは「Ａ」「Ｋ」「Ｑ」、零は「Ａ」「Ｋ」「８」の目に矢を当てた。
　どうやら、零もジュンコも、「窓」のダーツは狙った数字に当てられる様だ。
　零が出した「８」を、ジュンコはミスだと思った様だが、恐らくはこれも計算の内なのだろう。



　「窓」によって開かれた、２人の手はこの通り。


　ジュンコ

　♠Ａ　♠Ｋ　？　？　？
　♥Ａ　♦Ａ　♣Ａ　？　？
　♥Ｋ　♦Ｋ　♣Ｋ　？　？
　♠８　？　？　？　？
　♥８　？　？　？　？
　♦８　？　？　？　？
　♣８　？　？　？　？
　？　？　？　？　？
　？　？　？　？　？
　？　？　？　？　？

　ジュンコは、ＡとＫを固め、他の手札を隠す布陣。
　一番上はロイヤルストレートフラッシュ、二番目と三番目はフルハウスかスリーカードで確定。
　それ以上の事は、もう少しゲームが進まないと分からない。


　零

　♠Ａ　♠Ｋ　♠Ｑ　？　？
　♥Ａ　？　？　？　？
　♦Ａ　♦Ｋ　♦Ｑ　？　？
　♣Ａ　♣Ｋ　♣Ｑ　？　？
　？　？　？　？　？
　？　？　？　？　？
　？　？　？　？　？
　？　？　？　？　？
　？　？　？　？　？
　？　？　？　？　？

　一方の零は、ロイヤルストレートフラッシュもどきを３つ作る布陣。
　ロイヤルストレートフラッシュ以外は、フラッシュ、ストレート、ワンペア、ブタのどれかか。

　なお、現時点では、♥Ｋと♥Ｑの在り処は不明。
　使うカードは52枚中50枚だから、その2枚を使っていない可能性もないではないが。


　零、ジュンコ側共に工夫していて、初期配置は結構面白かった。
　そして、零に「尻尾が出てる」と言ったジュンコは、何に気付いたのか？


　定石としては、ジュンコは、ブタで♠Ａを攻撃かな？
　で、♠Ａがロイヤルストレートフラッシュでなければ、次はロイストで♦Ａを攻撃。
　それでも違っていたなら、♣Ａがロイスト確定なので、ワンペアで潰してターンエンド。
　先にロイヤルストレートフラッシュを潰せたなら、残りのＡをフルハウス等で確実に仕留める。

　でも、零もそれは分かっているから、♠Ａにブタ、♦Ａにワンペア、♣Ａにロイストを配置するだろう。
　すると、先鋒のジュンコは、14対28の1勝2敗で、零に15ポイントもリードされてしまう事になる。
　なので、ここは裏をかいて、零の♣Ａをロイストで、♠Ａをワンペアで、♦Ａをツーペアで攻撃してみる。
　しかし、零はそこまでお見通しかも知れないから、更に裏の裏の裏をかいて‥‥、うん、キリがないね。

　前回も書いたけど、この手の「心理戦」だけは、やめて欲しいところ。