おおきく振りかぶって ～夏の大会編～

第12話　９回


　モモカンのサインが読まれている事に気付いた西浦。
　なのに、田島一人でサインを出し始めた途端、ホームランを打たれてしまうとは。
　美丞の応援歌が流れる中、呆然と立ち尽くしている西浦ナインを見ていると、胸が痛い。



　三橋がフォアボールを出し、栄口もまさかのエラー。
　この状況下で、大声で「ワンナウトーーー！」と叫んだ、三橋の姿に泣きそうになった。
　この試合で、エースらしくなったよなぁ、三橋。



　田島のサインに、初めて首を振った三橋。
　絶妙なコントロールも戻り、一度もバットを振らせずに、倉田を三振に討ち取った。

　５回裏でモモカンが試合後に言おうと考えていた事に、三橋が自分で気付くこのシーンも好き。
　ま、これについては、三橋一人が悪かったのではなく、阿部にも問題があったんだけど。



　９回表といい、裏といい、美丞の監督が出す、紫色のオーラが笑えた。
　原作よりもパワーアップしているな、このウネウネ。



　９回裏ツーアウトで、バッター西広。
　大声援の中、バットに当たってくれと祈るものの、前打席に続いて三球三振に倒れる。
　奇跡は起こらないまま、西浦対美丞は、6対11で西浦の敗退が決定した。

　応援席前で泣き崩れる西広や、帽子で涙を隠す栄口、阿部を見て涙が溢れ出す三橋たちが泣ける。
　そんな選手たちに喝を入れ、すぐに気持ちを引き締めさせた、モモカンが男前だった。



　次回サブタイトルは「また始まる」。
　最終回って言わなかったけど、次回が最終回じゃなかったっけ？

　いずれにせよ、アニメは、単行本最新刊よりも少し先の内容までやるんだな。
　もっとも、6月23日に第15巻が発売されるから、来週になれば“最新刊”までの内容になるのか。

　ともあれ、来週は2時30分からの放映だそうだから、気を付けないと。
　最終回を見逃したとあっては、シャレにならない。