花鳥の郷をつくる会 ミツバツツジとササユリの郷

花鳥の郷の季節の風景やイベントのお知らせ。郷つくりの様子も発信し、花鳥の郷への理解や関心を持ってもらう。

ササユリの苗探し  花鳥の郷から大きな贈り物=サマツ茸

2016-09-27 21:32:23 | 日記
活動開始。今秋初の作業         2016.9.25
大きな収穫も・・・さまつがとれました!!!
 台風16号が去った後、久しぶりの青空の下、花鳥の郷の様子を見に行きました。
 倒木だらけの荒れよう。去年枯れたナラの枝折れ・落下と松枯れの倒木です。
 整理が思いやられます・・・。
 が、嬉しいことに村の特産・サマツが上がっていましたよ。今年は期待大です。

 

 今日の作業は、11月に予定するササユリ苗(1・2年生の1枚葉)を見つけ出し、目印をつけること。小南さんのユリ園に自生する苗に印を打つことです。

5名の事務局員が参加。印は50センチほどに切ったしのぶ竹。現地調達!


 苗探しに奮闘!!! 頑張りましたが見つかりません。


 6月頃にはたくさんあった1枚葉が無いのです。
 ようやく見つけ出した2本の苗に印をしましたが、これでは苗を増やそうとする計画が狂ってしまいます。



  それにしても、苗はどこに消えてしまったのか?
 『おそらく虫に食べられたのでは・・・・』が私たちの結論でした。
 来春苗が芽を出した頃に掘り挙げようかと相談しました。まずは大失敗の巻。

  予定を変更して、今考慮中の事務所の下見に行くことにしました。コンテナ型の中古品を払い下げてもらう予定です。運 搬・据え付け・改装・水道・電気の準備など大変です。



10月の予定
10月 7日(金)作業日  AM 9時半 花鳥の郷集合
    9日(日)秋の野草観察会 AM10時 やまなみP集合
     16日(日)作業日 AM 9時半 花鳥の郷集合     
    22日(土)秋の探鳥会 AM10時 やまなみP集合

  イベントにも作業にもたくさんお越し下さい

                                  <報告  事務局長・橋本洋一>

2016ササユリ見学会 6月

2016-09-07 17:39:25 | 日記
 今頃になって申し訳ありません。
 当ブログ(つくる会)の中心テーマの一つ、『ササユリ見学会』の報告をします。
 最近の気象状況でササユリの開花時期にも変化が起きているのでは・・・。今年は、例年より1週間早く開催しました。
ちょうど見頃のササユリと出会え、参加者から喜びの声を聞くことができました。花鳥の郷をつくる会の事務局長・橋本からの報告です。
報告1  6/5今年第1回のササユリ見学会について

 強い希望があり、小雨ながら決行。参加者22名。
 押原レストランから歩いてすぐの坂道に数本の開花したユリを見かけました。
  いきなりのユリ出現に感動と期待の声が・・・
  アザミやウツボグサ、ドクダミの花を愛で、茶畑を眺めながら小南さんの小屋へ
 出迎えていただいた小南さんからササユリ保護のお話を聞き入山。1〕
 ユリ園に入ると10数本のササユリがお出迎え、各所で歓声が上がり、そして撮影モードに・・・・・
 ササユリはちょうど見頃。開花したもの、膨らみかけたつぼみ、そしてまだかたいもの・・・と入り交じり、清楚な姿形、色合い、香どれをとっても期待を満足させてくれるものでした。
 畑には、6輪の花を付けたみごとなユリも見られました。
 ササユリ保護の苦労話、炭焼きの話、サンショウウオやモリアオガエルの話等話題いっぱい、時間が過ぎるのを忘れるほど・・・。いっぱいのお話と木酢液、竹杖をお土産にいただいてササユリと別かれたのは12時過ぎきっと満足いただけたのではないでしょうか。



報告2  見学会2日後の今日の様子

 小南ササユリ園の様子が気になって、朝からのぞきに行ってきました。
 6輪のササユリはすっかり満開状態。おそらく10年以上の星霜を生き抜いた花でしょうね。
 山のユリ園の花たちは更にたくさん咲いていました。つぼみを含めて100本はあるのではないでしょうか 見事としか言い様がありません。
 10年近く前、「シシにやられてあかんわ」と嘆いておられた時以来、ユリの生息地を柵で囲い、木を間引き、下草を刈り、さらに鹿よけに柵を高くし、近は電気柵を張り巡らして獣害対策に力を入れられた成果です。一度生態系を崩すと大変なことになる一例でしょうか。
 小南さんご苦労様、そしてありがとう。

 軽トラで5分、気になっていた花鳥の郷のササユリの様子を見に走りました。
郷の入り口ポールのすぐ左側に自然生えのユリが3輪、白い花を咲かせていま
した。〔写真4と5〕
 その30㍍先にも2本のユリが笹の奥で不安げに咲いていました。私たちが気に
とめながら笹退治を怠るなど世話をしなかったせいでしょうか。
 今年からはしっかり世話をし、自生地をよみがえらせたいも のです。
 そして入り口から300㍍、私たちの作業道にも一輪、ピンクの濃いユリが咲いていました。
 葉を4~5枚付け来年くらいには咲きそうなものが2本、発芽1~2年目の一枚葉
の苗も数本ありました。
 ササユリたちのそのたくましさに感動です。今、会員の庭で来春の発芽を待っている苗を成長させ、適地に戻す作業を成功させたいと考えています。

 小さなササユリの苗。村の中にササユリの花を増やそうと取り組んでいる私たちに希望と期待を持たせてくれる発見です。獣害・昆虫害・人害に合わず無事に成長して欲しいものです。

花鳥の郷や南山城村をササユリの郷に!!

2015-09-08 09:26:49 | 日記
 花鳥の郷や南山城村をササユリが咲き乱れる素敵な地域にしたいという願いで、ササユリの保護、育成に取り組んできました。ササユリの季節には、ササユリ鑑賞会(村内のササユリを保護育成されている方々を訪問し鑑賞するツアー)を催し、たくさんの参加者を得、御好評いただいています。
 ところが、年々ササユリの生育地が減ってきているのが現状です。
 原因は、いろいろあります。鹿やいのししによる獣害、心無い人による人害、虫による虫害、気候の変化、生活スタイル・環境の変化で里山の整備が放置されてきている等々です。
 そこで、ササユリの育成地の確保・保護だけでなく、人工的に増殖しようと取り組みをはじまましたが、なかなかうまくいっていません。
 ここは、プロの力を借りて・・・ということで、花鳥の郷をつくる会の事務局メンバーを中心に、第1回研修会を行いました。
 研修先:大神神社でササユリの栽培とその研究をされている農園
 講師:荒井  先生(大神神社のササユリ栽培に専任

 
 先ず初めに、事務所で説明を受けました。「大神神社の御神花 ささゆり ーその整体と栽培法ー」小冊子(新井先生の講演をまとめられたもの)に沿ってのお話を伺いました。<詳しい内容は、省略>
 『ササユリの生育に必要な条件は、いずれの自生地においても春・秋の草刈など人の手が適度に加わり、里山的な環境が維持されること』『ササユリ自生地の環境で最も重要な条件が日照です。春先には比較的日照量が多く、夏季には日照量が少なくなる環境がササユリの生育に好都合。4月の萌芽期から5月下旬の生育期までは林床に光が十分とどき6月の開花期以降には落葉樹の葉が生い茂り、遮光率が高くなる里山の自然が育成敵地』
 ササユリの種子発芽特性、採取時期、採取方法、球根育成方法、施肥方法、遮光方法など栽培方法について説明を受け、質疑しました。
 その後、栽培農園に場所を移し、さらに具体的に説明を受けました。


 これからも研修を積み重ね、ササユリの郷作りを進めていきたいと思います。
 次回は、南山城村で、栽培されている方のお話を聞きたいと計画しているところです。

ナラ枯れ・・・ネットで調べてみると

2015-07-20 13:25:12 | 日記
昨日の橋本さんの寄稿された「ナラ枯れ」の件を調べてみると、ネット上にたくさんの記事がありました。参考までに引用させていただいてアップしました。

日本森林学会誌から
「カシノナガキクイムシとその共生菌が関与するブナ科樹木の萎凋枯死
被害発生要因の解明を目指して」    小林正秀・上田明良   京都府林業試験場

カシノナガキクイムシの穿入を受けたブナ科樹木が枯死する被害が各地で拡大している。本被害に関する知見を整理し,被害発生要因について論じた。枯死木から優占的に分離されるRaffaelea quercivoraが病原菌であり,カシノナガキクイムシが病原菌のベクターである。カシノナガキクイムシの穿入を受けた樹木が枯死するのは,マスアタックによって樹体内に大量に持ち込まれた病原菌が,カシノナガキクイムシの孔道構築に伴って辺材部に蔓延し,通水機能を失った変色域が拡大するためである。未交尾雄が発散する集合フェロモンによって生じるマスアタックは,カシノナガキクイムシの個体数密度が高い場合に生じやすい。カシノナガキクイムシは,繁殖容積が大きく含水率が低下しにくい大径木や繁殖を阻害する樹液流出量が少ない倒木を好み,このような好適な寄主の存在が個体数密度を上昇させている。被害実態調査の結果,大径木が多い場所で,風倒木や伐倒木の発生後に最初の被害が発生した事例が多数確認されている。これらのことから,薪炭林の放置によって大径木が広範囲で増加しており,このような状況下で風倒木や伐倒木を繁殖源として個体数密度が急上昇したカシノナガキクイムシが生立木に穿入することで被害が発生していることが示唆された。

ウィキペディアから
カシノナガキクイムシ
カシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus)とは、コウチュウ目・ナガキクイムシ科の昆虫である。広葉樹に被害を与える害虫である。成虫の体長は5mm程度の円筒状であり、大径木の内部に穿孔して棲息する。穿孔された樹木は急速に衰える。夏場でも葉が真っ赤に枯れることから、景観上の問題となることもある。
概要
夏場に枯損が深刻化する。樹木の周囲に、穿孔した木のくずが散乱することも特徴である。樹種はカシ、シイ、ナラ類が対象となりやすく、しばしば大量発生と衰退を繰り返す。針広混交林の里山でも被害は見られることから、松くい虫の被害と混同されることがあるが、両者に関連性は無い。
本種は「養菌性キクイムシ」と呼ばれるグループに属し、幹に掘ったトンネル(孔道)の内壁に繁殖した菌類を食べて生活している。体には、マイカンギアと呼ばれる菌類を保持する特殊な器官があって、枯れた木から生きている木へと菌類を運ぶ。本種と強く結びついている菌類としては、カビの仲間であるRaffaelea quercivora[1](俗に「ナラ菌」と呼ばれる)がよく知られる。
本種による影響の例として、京都市の「五山送り火」で知られる如意ヶ嶽(大文字山)など東山連峰では、2005年から2009年までの5年間に亘り、本種の影響と見られるナラ枯れの被害が拡大している[2]。
対策
対策として、伐倒及び燻蒸処理があるが、極めて広範囲で発生することから現実的ではない。被害が拡大しても、全ての樹木に被害が出るわけではないこと、また、枯損木の周囲で天然更新が行われることから、山が丸裸になることはない。
<参考・関連ホームページ>
林野庁/ナラ枯れ被害 - 農林水産省
http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/naragare.html
カシノナガキクイムシ の画像検索結果https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%8E%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%B7&biw=1256&bih=619&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&sqi=2&ved=0CDEQsARqFQoTCML27cPj6MYCFQOnlAodGs4AIA
東北森林管理局/カシノナガキクイムシ - 林野庁
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/syo/asahi/siryou/kasinaga.html

「ナラ枯れは「地元」のカシノナガキクイムシが起こしている」という説と「大径木は昔からいくらでもあった。それでも大発生はなかった。この事実はどう説明するのだろうか。」そうだろうかと疑問を呈する意見と両方ある。さて、どうだろう???

ナラ枯れは「地元」のカシノナガキクイムシが起こしている
-遺伝子解析が示すナラ枯れ被害拡大の要因-
ポイント
ナラ枯れを媒介する「カシノナガキクイムシ」の遺伝的変異を解析したところ、被害を受けるナラ類と同様に、本州の北東と南西で遺伝子の組成が明瞭に異なっていることが明らかになりました。
このことから、カシノナガキクイムシは近年になって気候変動によって北方に分布を広げたのではなく、以前から各地に生息しており、昨今の森林環境の変化にともなって被害が顕在化したと推定されました。
概要
最近、ミズナラなどが集団で枯れる被害が顕著になっています。その原因は病原菌で、「カシノナガキクイムシ」という昆虫に運ばれて、寄主であるナラ類に被害をもたらしていることが分かっています。今回、「カシノナガキクイムシ」の遺伝的変異を解析したところ、本州中部を境にして遺伝的な組成が大きく異なることが判明しました。この違いは「カシノナガキクイムシ」の寄主であるナラ類の遺伝的変異の分布とも一致し、両者が長くそれぞれの場所で共存してきたことを示しています。したがって、現在のナラ枯れ被害は、気候変動等により「カシノナガキクイムシ」が南西から北東へ急激に分布を拡大したためではなく、里山の放置等による樹木の大径木化など、他の環境変化に原因があることが強く示唆されます。


農業情報研究所>環境>森林>ニュース:2011年2月2日
ナラ枯れ蔓延の原因は里山放置等気候変動と無縁な環境要因の変化 森林総研の新研究
森林総合研究所のカシノナガキクイムシの遺伝的変異の解析は、最近顕著になっている「ナラ枯れ被害は、気候変動等により「カシノナガキクイムシ」が南西から北東へ急激に分布を拡大したためではなく、里山の放置等による樹木の大径木化など、他の環境変化に原因があること」を「強く示唆」しているそうである。
 森林総合研究所プレスリリース ナラ枯れは「地元」のカシノナガキクイムシが起こしている-遺伝子解析が示すナラ枯れ被害拡大の要因- 2011年1月31日
 http://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2011/20110131/documents/20110131.pdf
 研究論文本文:http://www.biomedcentral.com/1472-6785/10/2
 プレスリリースによれば、「ナラ枯れがなぜ猛威をふるうようになったのかには大きく二つの仮説が知られています。一つは、もともと涼しいところに生育するミズナラに、それまで生息していなかった南方系のカシノナガキクイムシが温暖化等により分布を北上させて接触し、共進化の関係がなかったために激しい被害が出ているとする仮説です。もう一つは、ナラ類が燃料として利用されなくなって、本種の寄生に適した大径木が増えたことなど環境条件の変化によって大発生しやすくなり、各地の個体群がそれぞれ急増したという仮説です。そこで、遺伝子に残されたカシノナガキクイムシの分布の変化の跡をたどることにより、2つの仮説を検討し、被害拡大の要因を探ることを試みました」というとだ。
 研究の結果は次のとおり。
 「最北端の被害地である秋田県から京都府にかけての14地域のカシノナガキクイムシ集団について、マイクロサテライトマーカー用いて遺伝的構造を調べました。その結果、本州の北東部と南西部ではカシノナガキクイムシの遺伝的組成が異なっていることがわかりました。このことから、本州南西部のカシノナガキクイムシが本州北東部に分布域を広げたのではないことが分かります。ナラ枯れの被害を受けるミズナラやコナラも、これと同様に北東部と南西部で遺伝的組成が異なることが知られていま
す。
 こうしたことから、現在大発生しているカシノナガキクイムシはその寄主であるナラ類とともに、それぞれの地域で長い時間をかけて共進化してきたものと考えられます。従って、カシノナガキクイムシが近年に北上したという仮説は支持されません。逆に、ナラ枯れ被害はその地域にもともと生息していたカシノナガキクイムシが、環境条件が好転したために大発生ていることが示唆されます。また、同じ地域の中でも場所が離れると遺伝的に遠くなることが認められましたが、それは大発生した本種が近隣に移動し、その場所の個体群と交配しながら大発生し、さらに近隣の場所へと少しずつ分布を拡大しているためと推察されます」。
 しかし、この研究によって、好転した「環境条件」が「里山の放置等による樹木の大径木化」だとどうして確認、あるいは断定できるのか。もともと地元にいたカシノナガキクイムシを大発生させた環境条件の変化に「気候変動」が含まれる可能性を何故排除するのか、やはり我田引水の結論の匂いがする。未だ大発生が見られない白神山地や八甲田には、カシノナガキクイムシはもともといなかったとでもいうのだろうか。それとも、気候変動とはまったく無関係な「少しずつの分布の拡大」が、まだこの地まで到達していないだけということなのだろうか。
 ともあれ、大径木は昔からいくらでもあった。それでも大発生はなかった。この事実はどう説明するのだろうか。
ナラの木が枯れる被害の拡大要因を解明
:森林総合研究所
 (独)森林総合研究所は1月31日、ナラの木が枯れる「ナラ枯れ」を媒介する「カシノナガキクイムシ」の遺伝的変異を解析したところ、被害を受けるナラ類と同様に、本州の北東部と南西部で遺伝子の組成が明瞭に異なっていることが分かったと発表した。
 最近、日本海沿岸を中心に、ミズナラなどのナラの木が枯死する現象、いわゆるナラ枯れが目立ち、現在もその被害地域は拡大している。ナラ枯れは、カシノナガキクイムシという体長4~5mmの黒い円筒状の形をした昆虫が、ナラ枯れをおこす病原菌(ナラ菌)を運び、寄生するナラ類に被害をもたらしている。
 ナラ枯れが猛威をふるうようになった理由については、大きく分けて、近年の気候の温暖化によりカシノナガキクイムシが分布を北方に広げたという仮説と、ナラ類が燃料として利用されなくなり、カシノナガキクイムシが寄生しやすい大きな木が増えた環境条件の変化によるという仮説の2つがあった。
 同研究所では、今回、遺伝子に残されたカシノナガキクイムシの分布の変化の跡をたどることにより、2つの仮説を検討し、被害拡大の要因を探った。
 研究では、最北端の被害地である秋田県から京都府にかけての14地域で、カシノナガキクイムシの集団を対象に、「マイクロサテライトマーカー」という遺伝子の並び方の違いを調べる方法を用いて、遺伝的構造の変異を調べた。
 その結果、本州中部を境にして、本州の北東部と南西部ではカシノナガキクイムシの遺伝的な組成が大きく異なっていることが判明した。
 被害を受けているミズナラやコナラも、本州の北東部と南西部では遺伝的な組成が異なることが知られており、カシノナガキクイムシの遺伝的な組成の変異は、寄生するナラ類の遺伝的変異の分布と一致した。
 こうしたことから、カシノナガキクイムシは、気候変動により本州南西部から北東部に分布を広げたものではなく、それぞれの地域に元々生息していたカシノナガキクイムシが、近年里山の放置などによる樹木の大木化など、森林環境の変化によって大発生する条件が増え、ナラ枯れの被害が顕在化したと推定された。
 今後、カシノナガキクイムシの集団間の遺伝的変異を、より細かく調べることにより、離れた被害地間での移動の実態などの推定が可能になり、こうした情報によって翌年の被害地予測などに活用できるものと期待される。

ナラ枯れ  橋本洋一さんの投稿

2015-07-19 23:10:17 | 日記
台風一過、村は落石・倒木の被害が少々あった程度、
被害に遭われた皆さんにお見舞い申し上げます。


「ナラ枯れ」

  


皆さんこの写真、気になりませんか?

そう、季節外れの紅葉です。

一目何本の紅葉が数えられますか?


もっと近づくと



   
  ナラ枯れです

毎年こんな勢いで枯れていくとこの山どうなるのだろう


更に近づくと





  原因は カシノナガキクイムシという甲虫の大量発生とか?
枯れている木はコナラの大木です

若く元気な木には、甲虫は近寄らないそうで、

年老いて抵抗力の落ちた木が犠牲になっているのです




カシナガにやられた木の下にはおがくずのような白い粉が散乱しています

この切り株は、去年犠牲になり、処理してあげた木の残骸です。




花鳥の郷にもカシナガは侵入中

何本が犠牲になるか、心配です。


       <以上、橋本洋一さんからの投稿です>


鈴木も気になっていて、163号線を南山城村から木津川市、さらに、木津川沿いに山城町の山を見ながら走ってみると、どこまでも同じ景色。橋本さんの写真と同じ風景です。それも、数が増えているような印象です。
たいへんな事態が進行しています。
みなさんも、山に目を向け、観察してみてください。びっくりしますよ。「いつの間に・・・・」と。
これから、学習し、結果を当ブログに載せて行きます。ご存知のことがありましたら、連絡ください。