南山城村では、今頃の季節になると、「サマツ」という言葉をよく聞きます。
サマツとは、松茸に似た松茸でないきのこのことです。
調べてみたのですが、よくわからないところも・・・・・・・・??
あちらこちらのネットに載っている記事を寸借しています。(無断でごめんなさい)
早松茸 (さまつ) 晩夏
キシメジ科。松茸に先立って夏に出る茸。傘の径五~二十センチ、柄の長さ五~二十センチ。松茸に似て茶褐色。
松茸のような強い香りはないが新鮮なうちは茸らしい香りがある。歯ごたえが良く鍋物、炊き込み御飯などに利用する。
<「コトバンク」より>
自然探訪2011年9月 バカマツタケ
バカマツタケ (Tricholoma bakamatsutake)
日本の秋の風物詩のマツタケは、アカマツ(ハイマツ、ツガ、エゾマツ、トドマツなどにも)林に生えるきのこですが、近縁種のバカマツタケはコナラ、カシワ、マテバシイなどの広葉樹に生えます。マツタケにそっくりの形をしていますが、色は少し薄く、香りはより強いのが特徴です。味・食感はマツタケと大差ありません。「マツタケのくせに生える木を間違えて馬鹿だな・・」というのが和名の語源ですが、青森の方言だそうです。そのほか、「ならまつたけ」、「ぞうきまつたけ」、「にたり」などの名前で昔から知られていました。しかし、学術誌に新種として記載されたのは意外に遅く、1974年のことでした。バカマツタケは松茸として販売されることもあります。
マツタケの近縁種は、日本国内には、ほかにニセマツタケ(広葉樹に生える、香りは薄い)、マツタケモドキ(マツ林に生える、香りは薄い)、シロマツタケモドキ(マツ林および広葉樹林に生える、マツタケモドキに似るが、きのこ全体は白色)があります。また海外では、日本と同種のマツタケは朝鮮半島、中国、シベリアなど東アジアに分布していますが、それ以外の地方では、アメリカマツタケ(全体白色)、オウシュウマツタケ(マツタケに似ている)などが分布します。これらは日本に輸入され、マツタケとして売られています。さらに、中国南西部からミャンマーにかけての森林から未知のマツタケ近縁種が広葉樹に生えることが報告されています。これらのマツタケ近縁種の間の類縁関係は、遺伝子を調べることで、いろいろなことがわかってきました。祖先の種から広葉樹に生える種と針葉樹に生える種が分化し、それぞれが分布を広げた所でさらに別の種に分化したようです。
マツタケとその近縁種は、生きている樹木の根から栄養分をもらっているので、瓶栽培などの人工的な栽培法は成功していません。マツ林を管理し、マツタケが生息しやすい環境にすることが試みられていますが、まだまだゴールには遠い状況です。また、日本のアカマツ林は、林内環境・下層植生の変化、マツ材線虫病の被害のため、マツタケの適地は急速に減り、市場に出荷される量は昭和初期の1%以下になりました。また、マツタケの主産地は京都、広島などの西日本から、岩手、長野などの比較的冷涼な地域に移ってきています。
三大松茸のそっくりさん
1 マツタケモドキ
<マツタケとの違い>
・柄の部分の先っぽが、急に細くなる感じ
・香りがしない
2 バカマツタケ
<マツタケとの違い>
・雑木林に生える(マツタケは松林に生える)
・生える時期が、ちょっと早い(9~10月くらい)
・ちょっと小さめ
、味も香りも食感も、マツタケと似ています
3 ニセマツタケ
<マツタケとの違い>
・生える時期が、ちょっと早い(9月くらい)
・香りが弱い(でも熱を加えると風味が増す)
国内にマツタケに似た仲間のきのこは3種類あります。「マツタケ3偽(義)兄弟」と勝手に呼んでいますが、素人目にはなかなか区別が困難なきのこ達です。「バカ」、「ニセ」、「モドキ」と呼ばれるきのこで、本物のマツタケと極めてよく似た形状をしています。
「バカマツタケ」は赤松などの針葉樹に発生する本物のマツタケと異なり、広葉樹に発生するきのこで、マツタケと外観はほぼ同じ形状をしております。香りもむしろマツタケ以上に強いくらいで、本物のマツタケと同等の扱いが可能です。
問題は残りの2つのマツタケで、「ニセマツタケ」と「マツタケモドキ」は本物と異なり、まったく特有の「マツタケ臭」のしないきのこです。ご存知の通りマツタケの「本命」はあの独特の「香り」にある訳で、香りのしないマツタケなどもはやマツタケとは言えません。スーパー等で市販されている輸入マツタケには、これら偽者のマツタケ近縁種がかなり多いように思われます。見分け方のコツは「柄の形状」と「香り」で区別することです。香りに関しては、輸入物のほとんどが店頭に並ぶ頃までには肝心の香りが無くなってしまっている可能性が高いのですが、柄の形状に関しては日数が経過しても変化しませんので、大抵は見分けることができます。本物のマツタケを見分けるポイントは、マツタケの柄の「根元」に着目し、柄の先端部が「丸み」を帯びているか、「尖り」状態かで識別します。つまり本物のマツタケは、先端部が「丸み」を帯びており決して細まって(尖って)はいません。第2、第3グループのマツタケ近縁種に関しては識別ポイントを十分にわきまえ、表示に惑わされることのない独自の鑑定眼を磨きたいものです
ニセマツタケに里山活性化の期待
福井、人工栽培技術開発に力
福井新聞(2015年6月11日)
里山活性化へ期待は"本物"―。秋の代表的味覚マツタケに形や食感がよく似た「サマツ(ニセマツタケ)」の人工栽培技術の開発に、福井県総合グリーンセンター(坂井市丸岡町)が取り組んでいる。実用化できれば新たな県産ブランドのキノコになるだけでなく、共生する広葉樹林の活用、山村の振興につながる可能性を秘めている。
マツタケは、共生するアカマツ林が松食い虫の被害を受けるなどして、国内生産量が年々減少している。中国産など輸入物に頼っているのが現状で、同センターを含め全国の研究機関が人工栽培に長年挑戦しているが、技術的に難しく成功例はまだない。
同センターは、マツタケに近い種の中でも香りの弱さを除けば最も似ているといわれ、熱を加えると風味が増すサマツに注目した。市場に出回るのはごくわずかで、ヒラタケなどと比べると5倍ほどの価格になる。県内に多い広葉樹林に生え、長期的な生産も望めるという。
2014年度に始まった研究は4年計画。初年度はサマツが生えやすい環境や温度など条件の解明、菌糸の培養に着手した。小浜市と、おおい町の広葉樹林で調査した結果、山の尾根付近でよく見られ、地表から15センチの平均地温が約20度の時期に、共生する広葉樹の周囲5~10メートルに円か半円状に生えることなどが分かった。嶺南ではスダジイ、嶺北ではコナラと共生している例が多いとみられる。
本年度以降、サマツの菌糸を付けた広葉樹の苗木を植えたり、広葉樹の根に菌床を埋め込んだりして、実際に人工栽培できるかどうかの検討を進める。また、イオンビームによる突然変異を利用し、より成長が速く、菌糸が付きやすいように品種改良する研究にも今後取り組む。
同センター林業試験部森林育成・特産研究グループの広瀬直人主任研究員は、マツタケの生産量が減っている要因として、アカマツ林が手入れされずに木が大きくなりすぎたり、落ち葉で土の状態が変わったりしたことを挙げる。「まきや炭の材料として利用した名残から、県内の里山には広葉樹が比較的多い。食の安全安心の面から自然に近い環境での栽培自体が価値になる。広葉樹林を荒れさせないためにも、課題は多いが何とか成功させたい」と意気込んでいる。
ニセマツタケ(キシメジ科) 食 ’02.09.中旬
傘の径5~20cm、柄の長さ5~20cm。「マツタケ」に似るが全体に茶色っぽい、肉は白色~極淡黄色。
シイ林に発生、「マツタケ」同様斜面を好み、独特の強い香りはないが新鮮なうちはシイの木に似たキノコらしい香りがある。
古くなるとしだいに香りが悪くなり、アンモニア臭に変わる。
コナラ・ミズナラ等の広葉樹林に発生する「バカマツタケ」は小型でマツタケ臭が強く、赤松林に発生する「マツタケモドキ」は煮ると黒ずむ。
というように、このあたりでいう「サマツ」は、ニセマツタケのことでしょうか。
「福井新聞」にあるように、松茸は人工栽培が難しいがニセマツタケは、可能とのこと。我が村でもそれに学んで特産品つくりに取り組んだらどうでしょう。村では、かつてはいたるところでサマツが生えていたということです。十分に採算の取れる取り組みになるのではないでしょうか。
サマツとは、松茸に似た松茸でないきのこのことです。
調べてみたのですが、よくわからないところも・・・・・・・・??
あちらこちらのネットに載っている記事を寸借しています。(無断でごめんなさい)
早松茸 (さまつ) 晩夏
キシメジ科。松茸に先立って夏に出る茸。傘の径五~二十センチ、柄の長さ五~二十センチ。松茸に似て茶褐色。
松茸のような強い香りはないが新鮮なうちは茸らしい香りがある。歯ごたえが良く鍋物、炊き込み御飯などに利用する。
<「コトバンク」より>
自然探訪2011年9月 バカマツタケ
バカマツタケ (Tricholoma bakamatsutake)
日本の秋の風物詩のマツタケは、アカマツ(ハイマツ、ツガ、エゾマツ、トドマツなどにも)林に生えるきのこですが、近縁種のバカマツタケはコナラ、カシワ、マテバシイなどの広葉樹に生えます。マツタケにそっくりの形をしていますが、色は少し薄く、香りはより強いのが特徴です。味・食感はマツタケと大差ありません。「マツタケのくせに生える木を間違えて馬鹿だな・・」というのが和名の語源ですが、青森の方言だそうです。そのほか、「ならまつたけ」、「ぞうきまつたけ」、「にたり」などの名前で昔から知られていました。しかし、学術誌に新種として記載されたのは意外に遅く、1974年のことでした。バカマツタケは松茸として販売されることもあります。
マツタケの近縁種は、日本国内には、ほかにニセマツタケ(広葉樹に生える、香りは薄い)、マツタケモドキ(マツ林に生える、香りは薄い)、シロマツタケモドキ(マツ林および広葉樹林に生える、マツタケモドキに似るが、きのこ全体は白色)があります。また海外では、日本と同種のマツタケは朝鮮半島、中国、シベリアなど東アジアに分布していますが、それ以外の地方では、アメリカマツタケ(全体白色)、オウシュウマツタケ(マツタケに似ている)などが分布します。これらは日本に輸入され、マツタケとして売られています。さらに、中国南西部からミャンマーにかけての森林から未知のマツタケ近縁種が広葉樹に生えることが報告されています。これらのマツタケ近縁種の間の類縁関係は、遺伝子を調べることで、いろいろなことがわかってきました。祖先の種から広葉樹に生える種と針葉樹に生える種が分化し、それぞれが分布を広げた所でさらに別の種に分化したようです。
マツタケとその近縁種は、生きている樹木の根から栄養分をもらっているので、瓶栽培などの人工的な栽培法は成功していません。マツ林を管理し、マツタケが生息しやすい環境にすることが試みられていますが、まだまだゴールには遠い状況です。また、日本のアカマツ林は、林内環境・下層植生の変化、マツ材線虫病の被害のため、マツタケの適地は急速に減り、市場に出荷される量は昭和初期の1%以下になりました。また、マツタケの主産地は京都、広島などの西日本から、岩手、長野などの比較的冷涼な地域に移ってきています。
三大松茸のそっくりさん
1 マツタケモドキ
<マツタケとの違い>
・柄の部分の先っぽが、急に細くなる感じ
・香りがしない
2 バカマツタケ
<マツタケとの違い>
・雑木林に生える(マツタケは松林に生える)
・生える時期が、ちょっと早い(9~10月くらい)
・ちょっと小さめ
、味も香りも食感も、マツタケと似ています
3 ニセマツタケ
<マツタケとの違い>
・生える時期が、ちょっと早い(9月くらい)
・香りが弱い(でも熱を加えると風味が増す)
国内にマツタケに似た仲間のきのこは3種類あります。「マツタケ3偽(義)兄弟」と勝手に呼んでいますが、素人目にはなかなか区別が困難なきのこ達です。「バカ」、「ニセ」、「モドキ」と呼ばれるきのこで、本物のマツタケと極めてよく似た形状をしています。
「バカマツタケ」は赤松などの針葉樹に発生する本物のマツタケと異なり、広葉樹に発生するきのこで、マツタケと外観はほぼ同じ形状をしております。香りもむしろマツタケ以上に強いくらいで、本物のマツタケと同等の扱いが可能です。
問題は残りの2つのマツタケで、「ニセマツタケ」と「マツタケモドキ」は本物と異なり、まったく特有の「マツタケ臭」のしないきのこです。ご存知の通りマツタケの「本命」はあの独特の「香り」にある訳で、香りのしないマツタケなどもはやマツタケとは言えません。スーパー等で市販されている輸入マツタケには、これら偽者のマツタケ近縁種がかなり多いように思われます。見分け方のコツは「柄の形状」と「香り」で区別することです。香りに関しては、輸入物のほとんどが店頭に並ぶ頃までには肝心の香りが無くなってしまっている可能性が高いのですが、柄の形状に関しては日数が経過しても変化しませんので、大抵は見分けることができます。本物のマツタケを見分けるポイントは、マツタケの柄の「根元」に着目し、柄の先端部が「丸み」を帯びているか、「尖り」状態かで識別します。つまり本物のマツタケは、先端部が「丸み」を帯びており決して細まって(尖って)はいません。第2、第3グループのマツタケ近縁種に関しては識別ポイントを十分にわきまえ、表示に惑わされることのない独自の鑑定眼を磨きたいものです
ニセマツタケに里山活性化の期待
福井、人工栽培技術開発に力
福井新聞(2015年6月11日)
里山活性化へ期待は"本物"―。秋の代表的味覚マツタケに形や食感がよく似た「サマツ(ニセマツタケ)」の人工栽培技術の開発に、福井県総合グリーンセンター(坂井市丸岡町)が取り組んでいる。実用化できれば新たな県産ブランドのキノコになるだけでなく、共生する広葉樹林の活用、山村の振興につながる可能性を秘めている。
マツタケは、共生するアカマツ林が松食い虫の被害を受けるなどして、国内生産量が年々減少している。中国産など輸入物に頼っているのが現状で、同センターを含め全国の研究機関が人工栽培に長年挑戦しているが、技術的に難しく成功例はまだない。
同センターは、マツタケに近い種の中でも香りの弱さを除けば最も似ているといわれ、熱を加えると風味が増すサマツに注目した。市場に出回るのはごくわずかで、ヒラタケなどと比べると5倍ほどの価格になる。県内に多い広葉樹林に生え、長期的な生産も望めるという。
2014年度に始まった研究は4年計画。初年度はサマツが生えやすい環境や温度など条件の解明、菌糸の培養に着手した。小浜市と、おおい町の広葉樹林で調査した結果、山の尾根付近でよく見られ、地表から15センチの平均地温が約20度の時期に、共生する広葉樹の周囲5~10メートルに円か半円状に生えることなどが分かった。嶺南ではスダジイ、嶺北ではコナラと共生している例が多いとみられる。
本年度以降、サマツの菌糸を付けた広葉樹の苗木を植えたり、広葉樹の根に菌床を埋め込んだりして、実際に人工栽培できるかどうかの検討を進める。また、イオンビームによる突然変異を利用し、より成長が速く、菌糸が付きやすいように品種改良する研究にも今後取り組む。
同センター林業試験部森林育成・特産研究グループの広瀬直人主任研究員は、マツタケの生産量が減っている要因として、アカマツ林が手入れされずに木が大きくなりすぎたり、落ち葉で土の状態が変わったりしたことを挙げる。「まきや炭の材料として利用した名残から、県内の里山には広葉樹が比較的多い。食の安全安心の面から自然に近い環境での栽培自体が価値になる。広葉樹林を荒れさせないためにも、課題は多いが何とか成功させたい」と意気込んでいる。
ニセマツタケ(キシメジ科) 食 ’02.09.中旬
傘の径5~20cm、柄の長さ5~20cm。「マツタケ」に似るが全体に茶色っぽい、肉は白色~極淡黄色。
シイ林に発生、「マツタケ」同様斜面を好み、独特の強い香りはないが新鮮なうちはシイの木に似たキノコらしい香りがある。
古くなるとしだいに香りが悪くなり、アンモニア臭に変わる。
コナラ・ミズナラ等の広葉樹林に発生する「バカマツタケ」は小型でマツタケ臭が強く、赤松林に発生する「マツタケモドキ」は煮ると黒ずむ。
というように、このあたりでいう「サマツ」は、ニセマツタケのことでしょうか。
「福井新聞」にあるように、松茸は人工栽培が難しいがニセマツタケは、可能とのこと。我が村でもそれに学んで特産品つくりに取り組んだらどうでしょう。村では、かつてはいたるところでサマツが生えていたということです。十分に採算の取れる取り組みになるのではないでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます