モリアオガエルが産卵しています。
オタマジャクシに孵化するのは、梅雨に入った頃だそうです。
今年は、1玉しかさんらんしていないようです。調べてみましたが、なかなか貴重な生物のようです。
無事孵化し、成長するのを見守りたいと思います。
「ウィキペディア」で調べてみると
モリアオガエルの分布
日本の固有種で、本州と佐渡島に分布する。ただし、神奈川県と千葉県では人為的に移入された疑いがある。また、四国と九州の分布ははっきりしていない。
離島については、1970年頃から伊豆大島に外来種として移入分布している
分類
学名は「樹上棲の、ボロをまとったもの」という意味。
発見当初はシュレーゲルアオガエルの2つの変種、モリアオガエル(var. arborea)とキタアオガエル(var. intermedia)として記載された。後に分類を検討し直した結果、両者ともに亜種に昇格となり、キタアオガエルはモリアオガエルに含まれることになった。さらに交配実験などにより、モリアオガエルはシュレーゲルアオガエルとは独立の別種であることが判明した。体長はオスが42-62mm、メスが59-82mmほどで、メスの方が大きい。オスは咽頭下に単一の鳴嚢をもち、これを膨らませて鳴く。
指先には丸い吸盤があり、木の上での生活に適応している。第3指が最も長く、吸盤も大きい[2]。指の間には水かきが発達する。体色は個体差が大きく、全身が緑色を呈する個体もいれば、地方個体群によっては全身に褐色の斑紋が出る個体もいる。また、体表にはつやがなく、目の虹彩が赤褐色なのも特徴である。
ニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルと似ているが、モリアオガエルはより大型になる。また、ニホンアマガエルとは目から耳にかけて黒い帯模様がないこと、シュレーゲルアオガエルとは虹彩が赤っぽいことで区別できる。
ひとつの卵の大きさは2.6mmほどであるが、幼生(オタマジャクシ)は全長51mmまで成長し、尾は細くてやや長い。オタマジャクシは両目の間隔が広い。変態したばがりの時期の体長は15-22mm程度である
山地で多く見られ、非繁殖期はおもに森林に生息するが、繁殖期の4月から7月にかけては生息地付近の湖沼や水田、湿地に集まる[2]。成体は他のカエルと同様に肉食性で、昆虫類やクモ類などを捕食する。一方、成体の天敵はヤマカガシ、イタチ、アナグマ、タヌキなどである。
モリアオガエルの生活史の特性は、特に産卵生態によって特徴付けられる。カエルは水中に産卵するものがほとんどだが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝や草の上、地上などに粘液を泡立てて作る泡で包まれた卵塊を産みつける。泡の塊の中に産卵する習性は多くのアオガエル科のカエルで共通しているが、モリアオガエルは産卵場所が目立つ樹上であることもあり、日本本土産のアオガエル科のカエルでは他に泡状の卵塊を形成する種が地中産卵性で小型のシュレーゲルアオガエルしかいないこともあって特に目立った存在となっている。
繁殖期になると、まずオスが産卵場所に集まり、鳴きながらメスを待つ。鳴き声は「カララ・カララ」と鳴いた後、「コロコロ」「クックック」と続く。メスが産卵場所にやってくるとオスが背中にしがみつき、産卵行動が始まるが、卵塊の形成が進むに連れて1匹のメスに数匹のオスが群がる場合が多い。
産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されるが、この粘液を集まったオスメスが足でかき回し、受精卵を含んだ白い泡の塊を作る。直径10-15 cmほどの泡の塊の中には黄白色の卵が300-800個ほど産みつけられる。泡の中では複数のオスの精子がメスが産んだ未受精卵をめぐって激しい競争を繰り広げると考えられており、モリアオガエルの精巣の大きさが際立って大きいことの原因と推測されている。泡は表面が乾燥して紙のようなシートとなって黄白色の卵塊となり、孵化するまで卵を守る役割を果たす。
約1週間ほど経って卵が孵化する。孵化したオタマジャクシは泡の塊の中で雨を待ち、雨で溶け崩れる泡の塊とともに下の水面へ次々と落下する。孵化したばかりのオタマジャクシは腹部に卵黄を抱えているため腹が黄色をしているが、やがて卵黄が吸収され、全身が灰褐色となる。オタマジャクシは藻類や動物の死骸などを小さな歯で削りとって食べる。
オタマジャクシは1ヶ月ほどかけて成長するが、この間の天敵はヤゴ、ゲンゴロウ、タイコウチ、アカハライモリなどである。イモリは、幼生が泡巣から落下する時に、その真下で待ちかまえていて、落ちてくる幼生をぱくぱく食べる。前後の足が生えてカエルの姿になった幼体は上陸し、しばらくは水辺で生活するが、やがて森林で生活を始める。冬眠は浅い土中やコケの下で行われる。
保全状況評価
日本の以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。
絶滅寸前(絶滅危惧種I類) - 奈良県
絶滅危惧II類(VU) - 千葉県、兵庫県、岡山県
準絶滅危惧 - 山形県、新潟県、栃木県、群馬県、長野県、静岡県、愛知県、大阪府、和歌山県、島根県、山口県
モリアオガエルは各地で生息数を減らしていると考えられている。おもな理由は生息地の森林などに人の手が入り、環境が変化したことが挙げられている。
一方で、 環境省のレッドリストには指定されていない。さらに国際自然保護連合(IUCN)では2004年からレッドリストの軽度懸念(LC)と評価しており、個体数は安定傾向にあるとしている。
福島県双葉郡川内村平伏沼(へぶすぬま)の繁殖地、また岩手県八幡平市の大揚沼モリアオガエルおよびその繁殖地が国指定の天然記念物と指定されている他、各自治体レベルでの天然記念物指定は数多い。愛知県新城市の市のカエルの指定を受けている。
オタマジャクシに孵化するのは、梅雨に入った頃だそうです。
今年は、1玉しかさんらんしていないようです。調べてみましたが、なかなか貴重な生物のようです。
無事孵化し、成長するのを見守りたいと思います。
「ウィキペディア」で調べてみると
モリアオガエルの分布
日本の固有種で、本州と佐渡島に分布する。ただし、神奈川県と千葉県では人為的に移入された疑いがある。また、四国と九州の分布ははっきりしていない。
離島については、1970年頃から伊豆大島に外来種として移入分布している
分類
学名は「樹上棲の、ボロをまとったもの」という意味。
発見当初はシュレーゲルアオガエルの2つの変種、モリアオガエル(var. arborea)とキタアオガエル(var. intermedia)として記載された。後に分類を検討し直した結果、両者ともに亜種に昇格となり、キタアオガエルはモリアオガエルに含まれることになった。さらに交配実験などにより、モリアオガエルはシュレーゲルアオガエルとは独立の別種であることが判明した。体長はオスが42-62mm、メスが59-82mmほどで、メスの方が大きい。オスは咽頭下に単一の鳴嚢をもち、これを膨らませて鳴く。
指先には丸い吸盤があり、木の上での生活に適応している。第3指が最も長く、吸盤も大きい[2]。指の間には水かきが発達する。体色は個体差が大きく、全身が緑色を呈する個体もいれば、地方個体群によっては全身に褐色の斑紋が出る個体もいる。また、体表にはつやがなく、目の虹彩が赤褐色なのも特徴である。
ニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルと似ているが、モリアオガエルはより大型になる。また、ニホンアマガエルとは目から耳にかけて黒い帯模様がないこと、シュレーゲルアオガエルとは虹彩が赤っぽいことで区別できる。
ひとつの卵の大きさは2.6mmほどであるが、幼生(オタマジャクシ)は全長51mmまで成長し、尾は細くてやや長い。オタマジャクシは両目の間隔が広い。変態したばがりの時期の体長は15-22mm程度である
山地で多く見られ、非繁殖期はおもに森林に生息するが、繁殖期の4月から7月にかけては生息地付近の湖沼や水田、湿地に集まる[2]。成体は他のカエルと同様に肉食性で、昆虫類やクモ類などを捕食する。一方、成体の天敵はヤマカガシ、イタチ、アナグマ、タヌキなどである。
モリアオガエルの生活史の特性は、特に産卵生態によって特徴付けられる。カエルは水中に産卵するものがほとんどだが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝や草の上、地上などに粘液を泡立てて作る泡で包まれた卵塊を産みつける。泡の塊の中に産卵する習性は多くのアオガエル科のカエルで共通しているが、モリアオガエルは産卵場所が目立つ樹上であることもあり、日本本土産のアオガエル科のカエルでは他に泡状の卵塊を形成する種が地中産卵性で小型のシュレーゲルアオガエルしかいないこともあって特に目立った存在となっている。
繁殖期になると、まずオスが産卵場所に集まり、鳴きながらメスを待つ。鳴き声は「カララ・カララ」と鳴いた後、「コロコロ」「クックック」と続く。メスが産卵場所にやってくるとオスが背中にしがみつき、産卵行動が始まるが、卵塊の形成が進むに連れて1匹のメスに数匹のオスが群がる場合が多い。
産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されるが、この粘液を集まったオスメスが足でかき回し、受精卵を含んだ白い泡の塊を作る。直径10-15 cmほどの泡の塊の中には黄白色の卵が300-800個ほど産みつけられる。泡の中では複数のオスの精子がメスが産んだ未受精卵をめぐって激しい競争を繰り広げると考えられており、モリアオガエルの精巣の大きさが際立って大きいことの原因と推測されている。泡は表面が乾燥して紙のようなシートとなって黄白色の卵塊となり、孵化するまで卵を守る役割を果たす。
約1週間ほど経って卵が孵化する。孵化したオタマジャクシは泡の塊の中で雨を待ち、雨で溶け崩れる泡の塊とともに下の水面へ次々と落下する。孵化したばかりのオタマジャクシは腹部に卵黄を抱えているため腹が黄色をしているが、やがて卵黄が吸収され、全身が灰褐色となる。オタマジャクシは藻類や動物の死骸などを小さな歯で削りとって食べる。
オタマジャクシは1ヶ月ほどかけて成長するが、この間の天敵はヤゴ、ゲンゴロウ、タイコウチ、アカハライモリなどである。イモリは、幼生が泡巣から落下する時に、その真下で待ちかまえていて、落ちてくる幼生をぱくぱく食べる。前後の足が生えてカエルの姿になった幼体は上陸し、しばらくは水辺で生活するが、やがて森林で生活を始める。冬眠は浅い土中やコケの下で行われる。
保全状況評価
日本の以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。
絶滅寸前(絶滅危惧種I類) - 奈良県
絶滅危惧II類(VU) - 千葉県、兵庫県、岡山県
準絶滅危惧 - 山形県、新潟県、栃木県、群馬県、長野県、静岡県、愛知県、大阪府、和歌山県、島根県、山口県
モリアオガエルは各地で生息数を減らしていると考えられている。おもな理由は生息地の森林などに人の手が入り、環境が変化したことが挙げられている。
一方で、 環境省のレッドリストには指定されていない。さらに国際自然保護連合(IUCN)では2004年からレッドリストの軽度懸念(LC)と評価しており、個体数は安定傾向にあるとしている。
福島県双葉郡川内村平伏沼(へぶすぬま)の繁殖地、また岩手県八幡平市の大揚沼モリアオガエルおよびその繁殖地が国指定の天然記念物と指定されている他、各自治体レベルでの天然記念物指定は数多い。愛知県新城市の市のカエルの指定を受けている。
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