多摩川サイクリングロードの車窓から

Mt.富士ヒルクライム 2018

三行でわかる今年の富士ヒル

・一週前にギックリ腰発症
・濃霧で何も見えません
・自己ベストは出たけれど

とりあえず河口湖駅にあるヤマノススメの看板をどうぞ。俺はひなたちゃん推しです。





 ヒルクライムのタイムというのは正直なもので、実力がストレートに反映されます。調子が悪くて遅くなることはあっても、何かの拍子で実力以上のタイムが出るということはほとんどありません。
 今年の俺はどうかといいますと、レースに二回(HINODEステージ、ハルヒル)参加していずれも自己ベストを更新できました。ヤビツ峠のTTでも良いタイムが出ているし、このままいけば富士ヒルでも自己ベストが出そうです。
 問題はどこまで縮められるかですが、過去の実績からおおよそ予測できていました。ズバリ、81分。

 それに加え、今年の富士ヒルはスタートのグループ分けが大きく変わっています。
 昨年までは自己申告タイム順でしたが、今年は過去5年の富士ヒルのベストタイム順になり、サバを読めなくなりました。これにより、集団が安定し風除け効果を期待できそうです。
 それを加味して、目標は80分!去年までの自己ベストは83分50秒なので一気に更新したるで~~!!



 富士ヒルを一週間後に控えた日曜日、お店の朝練から帰ると腰が妙に痛むことに気づきました。翌朝になると歩行困難なレベルまで悪化し、出勤すらままならず休む始末。幸い自宅近くに整形外科があるのですが、そこまでの500メートルがなんと遠かったことか・・・
 その後は徐々に良くなってきたものの、ちょっと変な姿勢になったりするとグキッ!と激痛が走る状態。
 結局レース当日まで完治に至らず、痛み止め等の薬を飲んでの参加となりました。さあどうなることやら。
 てゆーかUCIだったらドーピングに引っかかるのでは



 さて、レース当日。下山荷物は前日に預けておいたので、会場入りは第五ウェーブのスタート時刻に間に合えばOKということになります。そこでホテルでビッグベンをゆっくり済ませてから出発。・・・のつもりでしたが、やはり気が急いていたのでしょうか、6時頃には北麓公園に到着していました。
 第五ウェーブの待機場所には大量の自転車がすでに並んでおり、位置取りはかなり後方になりましたが、今回はウェーブ内の実力差が拮抗しているはずなので、問題はないでしょう。多分。


 北麓公園は濃霧に包まれており、富士山はもちろん見えません。それどころか100m先がよく見えないほどです。アナウンスによれば五合目は青空が広がっているとか・・・ほんとかよ?
 気温は思ったより低くなく、半袖ジャージだとちょっと肌寒いかなーという程度でした。アームウォーマーを使うか、グローブは指きりか指ありか。ちょっと悩みましたが、五合目の気温が8度と聞いてアームウォーマー無し、指切りグローブの最軽装を選択。下山荷物に重装備を入れてあるし、ゴール手前の追い込んでいるときなら多少寒くても何とかなる、という判断です。

 ちなみに昨年は荷物預けで大混乱をきたしていましたが、今年は荷物の前日預けを導入するなど改善がされたおかげか、スムーズに進んでいたみたいです。この辺は主催者GJなんじゃないでしょうか。


 スタートしてしばらくはパレードランですが、計測開始地点までに少し位置取りを上げておくことにしました。レースでテンションが上がるのか序盤飛ばす人が多く、そのペースに巻き込まれると後半に響きます。かといってマイペース過ぎて集団から脱落してしまってもまずい。なので心持ち前に出て、余裕を稼いでおこうという思惑です。まあ気休め程度ですが。
 そしていざ計測開始、やはり周囲が一気にペースアップ、俺にとっては明らかにオーバーペース。これは適当にやり過ごしてマイペースを維持、のはずが

オラオラ、待ちやがれ~!

 マイペースとはなんだったのか。


 それはともかく、昨年までに比べると速度の差が少なく、料金所までにはなんとなく集団が形成され始めていました。やはりグループ分けを実績順にした効果なんでしょうね。他のレースも是非マネして欲しいところです。また昨年までは女子全員が第二ウェーブスタートだったため、早い段階で女子がどんどん落ちてきてコース取りが難しくなることもありましたが、今年は女子もタイム別になったのでその点でもスムーズです。

 一合目の手前あたりから霧がどんどん濃くなり、コースの先が見通せなくなってきました。
 こうなると、コースを全部覚えているわけでもないので傾斜変化への対応がどうしても後手になります。いやほんと、これから傾斜がきつくなるのか緩くなるのかわからず、前にいる集団の様子もよくわからない、というレベルの霧だったんですよ。さらにアイウェアが曇ってしまい、ますます視界が悪化。
 そういえば下山時にアイウェアが何個か落ちていたのですが、きっと曇ってしまって外した時に落としちゃったんでしょうね。俺の場合メガネを兼ねているので外すわけにもいきませんでしたが。
 追い討ちを掛けるように雨も降り始め、サイコンが読みにくくなるというオマケつき。こうなると目隠しして走っているも同然で、このあたりからペースが乱れがちになっていた気がします。

 三合目手前あたりで霧が晴れ、雨も止んでようやく走りやすくなりましたが、そのあたりからペースが落ち始めました。心拍数が明らかに低下しており、ケイデンスを上げてみても長続きしない。傾斜の変化による緩急がつけられず、その都度集団から遅れるようになってしまったので、何度も集団を乗り換える行き当たりばったりなレース展開になっていきます。
 この辺りから、腰もジンワリ痛み始めていました。激痛が走るというわけじゃないので、それほど影響はなかったと思うのですが。

 最後の平坦ではぜひ集団に入っていたかったのですが、その手前にある奥庭駐車場で遅れてしまい、平坦入口でブン回して追撃を試みるも追いつけず。後ろには誰もいなかったので、単独で行く羽目になりました。
 平坦の終盤で、前の集団から脱落した人になんとか追いつき一息入れることができました。もちろん牽いてやる気などさらさらなく、そのまま最後の坂に備えます。
 そしてゴール前の坂は意外ときつい。何も考えずひたすら踏み込みますが、やはりいまいち力が入らず、ふらふらとゴールしました。

 タイムは82分15秒、目標タイムにも想定タイムにも遠く及びませんでした。自己ベストを更新したにも関わらず、全く嬉しく無いというのは初めてです。
 悪い結果ではないのですけど、理屈で言えばもうちょっと詰められたはず。全部腰痛のせいだ、と割り切れれば簡単なのですが。


 五合目はこの通りの濃霧。富士山なんか全く見えやしませんでした。



 さて、今年は下山パトロールに当選しているので、もう一仕事しなくてはなりません。とりあえず受付をして下山時間が決まったら、それまでメロンパンでも・・・


受付の人A(男):次に下山する第三グループにパトロールが足りないので、すぐ行ってもらうことはできませんか?

(ああ?ふざけんなさっきゴールしたばっかりだぞメロンパンもアイスも食わずに下山しろってのか殺すぞ)
え、今すぐですか?う~ん・・・

受付の人B(美人):厳しいですか?出来ればお願いしたいのですが・・・

いや全然かまいませんよ、行きましょう!(キリッ


 今日は午後から雨予報ですしね、早いとこ下山してさっさと撤収しないと濡れちゃいますからね。


 ヒルクライムの下山というのは事故を防ぐためにゆっくり降りますが、時々テンションが上がってオーバースピードでかっ飛ばすヤツや、センターラインを越えて右側走行をかますヤツが出ます。今回はパトロールという立場なので、そういうのを見つけたらシメてやらねばなりません。・・・という覚悟、あるいは期待を持って下山に臨んだのですが、最後までそういう危険走行をするヤツを見ることはなく、至って平和な下山でした。ちょっと拍子抜けです。
 早いタイミングの下山で上級者が多かったこともあるでしょうが、濃霧の中でそんなマネはできなかった、というのもあるんでしょうね。


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