晩秋の、枝より花梨もぎ取って、削いで刻んでリカーで煮込む。ジャムよジャム、残り柘榴の、朱を入れて、鍋で色付け、砂糖を混ぜて、ゆっくり煮込んで出来上がり。クッキー作りにこのジャム使お、計量秤で小麦粉計り、ベーキングパウダー、黄卵入れて、バターとかして、砂糖を混ぜて、牛乳垂らして、捏ねあげる。捏ねて包んで寝かして出して、切って並べて、ジャム飾り。オーブンレンジのボタンを押すと、ようよう香り、漂って、熱い熱いと、皿取り出して、そっとかじって試食する。ちゃんと出来てる、不味くはないよ。細工は隆々、出来も佳し。何時でもたべれる、好きな時、三時のおやつは、これにしよ。そうそう、成ってた薔薇の実を、採って洗って、種を抜き、刻んで天日に、三日干す。ガラスポットに、薔薇の実入れて、熱々お湯を注ぎ込む。ポットに揺れる淡い色、飲めるものかと一口飲むと、仄かな甘味の薔薇の茶で、クッキー一口一休み。庭の掃除は、つかれたけれど、余禄のおやつを楽しめた。
