「くもんのすいせん図書」に、今年度から新たに『すぐそこに、カヤネズミ 身近にくらす野生動物を守る方法』が選定されました。
「くもんのすいせん図書」とは、古今東西のすぐれた本の中から、子どもたちに人気が高い650冊を選定されたものです。
子どもの成長にあわせて段階的にリストされています。
くもん出版だけでなく、さまざまな出版社の本が収録されています。
2019年度くもんのすいせん図書一覧表
『すぐそこに、カヤネズミ』はD-47にあります。
おなじDグループには『ごんぎつね』『それいけズッコケ三人組』『セロ弾きのゴーシュ』『ドリトル先生アフリカ行き』など、名作がずらり。
これらの本とともに『すぐそこに、カヤネズミ』が入るのはとても光栄です。
多くの子どもたちに、本を通じてカヤネズミやカヤ原に関心をもってもらえたらうれしいです。
11月27日付の朝日新聞「eco活プラス」に紹介されました。
私が取り組んでいる城陽五里五里の丘でのカヤネズミの生息地保全活動を中心に、カヤネズミの生態や、生息地のカヤ原が減っている現状などがわかりやすくまとめられています。
ぜひご一読下さい。
(eco活プラス)カヤネズミを守りたい 開発や外来植物で減る「カヤ原」(朝日新聞2018年11月27日)
20年近くカヤネズミの保護に取り組んできて、カヤネズミを含む身近な自然を守るためには、継続的な活動が本当に大事だと実感しています。
五里五里の丘では、幸運にもそれができているので、できるだけ長く活動していけたらいいなと思います。
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今日は桂川で、大津から来た子どもたちと観察会。
カヤネズミの巣探しと、ふわふわのオギの穂のくらべっこ。
見つかった巣は全部で6つ。中にオギの穂が詰まった、暖かそうな巣も観察できた。
今週は、日曜は静岡で講演会+カヤネット研修会に始まり、月曜は東京でモニ1000里地の検討会、火曜は滋賀県立大で講義、水曜は滋賀県内の某企業でカヤネズミの講習会、木曜は近畿大で講義と、行ったり来たりの一週間。
でもこれでフィールドの活動もやっと一段落したので、ぼちぼちあれやこれやをしていこうと思う。
カヤネズミの北限の新産地についての論文を出しました。
畠佐代子・新野聡・富樫悦夫・上野山雅子・澤邊久美子. 2018. カヤネズミの新北限産地. 伊豆沼・内沼研究報告12: 53-62.
これまで確認されているカヤネズミの生息地は、すべて名取川を挟んで南に位置します。
しかし今回発見した新産地は、いずれも名取川より北で確認しました。
新産地のうち1カ所は、日本のカヤネズミの分布の北限として知られる仙台市太白区坪沼よりも北に位置しており、新たな北限となります。
明日は今年度最後の五里五里の丘「カヤネズミを守ろう」の開催日ということで、ここ数日、台風の進路予報をやきもきしながら見ていましたが、なんとか無事開催できそうでほっとしています。
ぜひぜひ、ご参加ください。
さて10/27(土)より、きしわだ自然資料館にて、特別展「なるほど!巣ワールド」が開催されます。
身近にくらす生き物のさまざまな巣が展示されます。
私も、カヤネズミの巣についてのポスター展示に協力します。
ぜひ見に来てください。
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特別展「なるほど!巣・ワールド」
期間:2018年10月27日(土曜日)~2019年1月14日(月曜日・祝日)
10時00分~17時00分(入館は16時00分まで )
期間中の休館日:12月24日・1月14日を除く月曜日、10月31日・11月30日・12月25日・12月28日~1月3日
※展示準備のため10月25日と26日は臨時休館とします。
場所:きしわだ自然資料館1階ホール(岸和田市堺町6-5;南海本線岸和田駅から徒歩15分)
料金:高校生以上400円(25名以上の団体280円;2、3階の常設展示も含む)・中学生以下無料
4歳以下の幼児は、保護者同伴でご入場ください
11月17日(土曜日)・18日(日曜日)は無料開館日
主催:きしわだ自然資料館
協力:小海途銀次郎氏・大阪市立自然史博物館・姫路科学館・海遊館・伊丹市昆虫館ほか
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また、特別展開催期間中の11/10(土)には、岸和田市の神於山周辺の草原で「カヤネズミの巣探し観察会」があります(主催 岸和田自然資料館)。
私が講師をつとめます。久しぶりの岸和田での自然観察会なので楽しみです。
詳細・申込はこちら
*すでに申し込みがかなりあり、定員を超えた場合は抽選になるそうです。