カヤ日記

活動する研究者、かやちゅ。@カヤニストの行動記録
カヤネズミの研究&保護活動や野生生物の保全に関する話題をつれづれに

講演会「人と自然の共生を夢みて」

2018-10-03 | 取材・講演・セミナー

11月4日に、兵庫県川西市の国崎クリーンセンター施設ゆめほたるにて、児童文学作家のあんずゆきさんと、人と自然との共生をテーマにお話します。

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講演会「人と自然の共生を夢みて」

人が自然と共生するとはどういうことなのでしょうか?
河川や里山の野生生物の保全に、研究と市民活動の両面から取り組んでおられる畠佐代子氏と、自然や動物が大好きで、豊能町住民でもあった児童文学作家のあんずゆき氏をお迎えして、人と自然の共生とはどういうことか、一緒に考える時間を共有します。

日時    2018年11月4日(日)10:00~11:45
定員    80~150名
場所    国崎クリーンセンター啓発施設 ゆめほたる 研修室
   (兵庫県川西市国崎字小路13番地 Tel:072-735-7282)
講師    あんず ゆき(児童文学作家)/ 畠 佐代子(滋賀県立大学非常勤講師、全国カヤネズミ・ネットワーク代表
費用    無料
申込方法 参加希望日の7日前までにメールまたは電話にて予約・申込み
申し込み・イベント詳細
→QRコード

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あんずゆきさんは、児童向けの小説や絵本、ノンフィクションなど様々な作品を書かれています。
ちなみに『土手をかけおりよう!』(文研出版)のカヤネズミの研究者のサヨさんのモデルは私です(笑)。
今回、あんずさんと一緒にお話しをする機会をいただいて、とても楽しみにしています。
あんずゆきさんのホームページはこちら


カヤネズミを守ろう2018(第3回・第4回)

2018-09-07 | 取材・講演・セミナー

台風・地震の被災地域の方々にお見舞い申し上げます。
自宅周辺も、台風21号の風雨で隣家の雨戸が家の庭に吹き飛んできたり、近所の建物の金属板が落下して道路や周辺の家屋に散乱したりと、これまでに見たことがないような光景が広がっていて、被害の大きさを実感しました。

さて、城陽ごりごりの丘のカヤネズミのイベント、第3回と第4回のお知らせです。
全4回のうち、2回以上参加すると、かわいいカヤネズミの缶バッジがもらえます。
ぜひぜひご参加ください。

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城陽五里五里の丘 生きもの塾
カヤネズミを守ろう!
~カヤネズミが安心して子育てできる環境をごりごりの丘にみんなでつくろう~

城陽五里五里の丘には、水辺、草地、森がそろっています。
多くの野生生物が生息する未来の「生物多様性の宝庫」として注目されています。
公園にはすでに様々な植物が育ち、動物が生きています。
日本一小さなネズミ「カヤネズミ」とそのすみかである「カヤ原」について
学び、そしてそれらを守る活動に城陽五里五里の丘で参加しませんか。

第3回:春に手入れしたカヤネズミのすみか(カヤ原)を覗いてみよう
(日時)平成30年9月15日(土)13時30分~15時30分
    雨天時は9月16日(日)13時30分~15時30分
(場所)城陽五里五里の丘(京都府城陽市富野北角14-8)
(内容)オギ原の観察と生き物調査
 (対象)自然保護に関心のある一般の方(子ども~大人、小学生以下は保護者同伴)
(参加費)無料
(持ち物)動きやすい服装、動きやすい靴(坂道・天候によってぬかるみます)、軍手、帽子、飲み物、タオル
(その他)要予約(定員40名程度)
(指導)畠 佐代子(全国カヤネズミネットワーク代表、博士(環境科学)、滋賀県立大学環境科学部非常勤講師)
(申込・問合せ)城陽五里五里の丘(電話:0774-66-6022)
チラシ

第4回:春に手入れしたカヤネズミのすみか(カヤ原)を覗いてみよう
(日時)平成30年10月6日(土)13時30分~15時30分
    雨天時は10月7日(日)13時30分~15時30分
(場所)城陽五里五里の丘(京都府城陽市富野北角14-8)
(内容)オギ原の観察と生き物調査
(申込・問合せ)城陽五里五里の丘(電話:0774-66-6022)
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台風の翌日(9/5)のごりごりの丘の様子。

ヤマモモの木が根っこから倒れていました。
ほかにも、倒れたり傾いたりしている木がありました。
ただ、思ったよりは被害が少なかった感じです。


遊歩道には、公園の外から吹き飛ばされた木の枝が散乱。
枝の幅は差し渡し1mくらいはありました。

オギ原は一応無事でしたが、葉がすれてぼろぼろになったり、落ちてしまった株も結構ありました。
8月末に見つけたカヤネズミの巣は、吹き飛ばされてなくなっていました。
どこかで無事にやりすごしてくれていることを願います。


カヤネズミの写真集

2018-08-02 | らくがき帳

『ちいさなかわいいハーベストマウス』(MdN編集部 編)

つい先日出版された写真集です。
この本のことを知ったカヤネット会員の方から、
「知り合いから『かわいいから買った』と聞いたのですが、私はカラパイアの一件(*注)を思い出して不安になりました。実際どうなんでしょうか?」
という趣旨のメールをもらいました。

昨日、本屋で現物を見つけたので、中を見てみました。
チューリップやタンポポのほか、木の枝、麦の穂や草の葉に上っているカヤネズミの写真があり、ファンタジーの世界と、現実にあり得そうなシーンが入り交じっていました。
特に説明書きも無かったので、こういう環境にすんでいるんだと誤解をする人もいるかも知れないなと思いました。

写真メインでしたが、最後に、見開きでカヤネズミについての説明書きがありました。
内容は、日本での生息環境や、個体数の減少により国内外で保護活動が行われていること、イネはあまり食べないこと、簡単には飼えないことなどがごく簡単にまとめられていました(ウィキやカヤネットの記事を参考にして軽くまとめたような感じ、ま、印象ですが)。

ちなみに著者名はありませんでしたが、チューリップに入ったカヤネズミの写真は、以前、海外のニュースサイトで紹介されていた写真と同じでしたので、この写真家の作品をまとめたものなのだろうと思います。

写真はきれいなので、ファンタジーの世界と割り切って見る分には、まあいいと思いますが、カヤネズミの生態を知るには、適切な本ではないので、おすすめしません。

というのが、この本を読んだ私の感想です。

*注:もとの経緯はこちらを参照ください。なお、私の指摘を考慮していただいたとのことで、カラパイアの当該記事では、現在本文の写真は削除されています。


SNSで拡散しているカヤネズミの誤情報について

2018-04-25 | 事務局長備忘録

以前、カラパイアというニュースサイトに、カヤネズミの生態を誤解させるような記事が掲載されたため、本会HP上で誤りを指摘しました。

しかし最近また、ツイッターやフェイスブックなどのSNSで、netgeekによるカヤネズミについての誤った情報を掲載した記事(「チューリップに入って蜜を吸うカヤネズミ」)が、すごい勢いで拡散しています。
ツイッターでその誤りを指摘したところ、他のユーザーの方が一連の投稿をまとめて下さいました。
わかりやすくまとめられているので、ぜひご一読下さい。

カヤネズミは害獣という誤解が広まって駆除されたため、地域によっては絶滅寸前にまで追い込まれているという話はデマ

カヤネズミが減少しているおもな要因は、生息地の減少です。
生息域の8割にあたる都道府県のレッドリストに掲載されており、地域によってはというよりも、かなり危うい状況です。

さらに、元記事には、駆除の件以外にも、いろいろと情報の誤りがあります。
発信元のnetgeekには誤りを指摘しましたが、スルーです。
これ以上、誤解が広がらないよう、注意を喚起する次第です。
*バイラルメディアに与することになるので、元記事へのリンクはしません。
元記事の内容については、上記のまとめページを参照してください。


みなさんの周りで、このような写真や記事を見てだまされている人がいたら、ぜひ誤りだよと教えてあげて下さい。
よろしくお願いします。


カヤネズミを守ろう2018

2018-03-29 | 取材・講演・セミナー

城陽五里五里の丘でのカヤネズミの保全活動も、今年で3年目になりました。
4月の第1回と6月の第2回の参加者を募集中です。
全4回の講座のうち、2回以上参加された方には、素敵なカヤネズミの缶バッジのプレゼントもあります。
ぜひぜひ、ご参加ください。
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城陽五里五里の丘 生きもの塾
カヤネズミを守ろう!
~カヤネズミが安心して子育てできる環境をごりごりの丘にみんなでつくろう~

城陽五里五里の丘には、水辺、草地、森がそろっています。
多くの野生生物が生息する未来の「生物多様性の宝庫」として注目されています。
公園にはすでに様々な植物が育ち、動物が生きています。
日本一小さなネズミ「カヤネズミ」とそのすみかである「カヤ原」について学び、そしてそれらを守る活動に城陽五里五里の丘で参加しませんか。

※カヤ原:オギやヨシ、ススキなど、昔から生活の中で使われてきた「イネ科」植物の生える場所のこと。

第1回
(日時)平成30年4月21日(土)13時30分~15時30分
    雨天時は4月22日(日)13時30分~15時30分
(場所)城陽五里五里の丘(京都府城陽市富野北角14-8)
(内容)オギ原の観察と外来種の選択除草など(調整中)
 (対象)自然保護に関心のある一般の方(子ども~大人、小学生以下は保護者同伴)
(参加費)無料
(持ち物)動きやすい服装、動きやすい靴(坂道・天候によってぬかるみます)、軍手、帽子、飲み物、タオル
(その他)要予約(定員40名程度)
(指導)畠 佐代子(全国カヤネズミネットワーク代表、博士(環境科学)、滋賀県立大学環境科学部非常勤講師)

第2回
(日時)平成30年6月9日(土)13時30分~15時30分
    雨天時は6月10日(日)13時30分~15時30分
(場所)城陽五里五里の丘(京都府城陽市富野北角14-8)
(内容)オギ原保護と生きもの調査(調整中)
 (対象)自然保護に関心のある一般の方(子ども~大人、小学生以下は保護者同伴)
(参加費)無料
(持ち物)動きやすい服装、動きやすい靴(坂道・天候によってぬかるみます)、軍手、帽子、飲み物、タオル
(その他)要予約(定員40名程度)
(指導)畠 佐代子(全国カヤネズミネットワーク代表、博士(環境科学)、滋賀県立大学環境科学部非常勤講師)

(申込・問合せ)城陽五里五里の丘(電話:0774-66-6022)