お久しぶりです。
来年はネズミ年ということで、ネズミにちなんだイベントが各地で開催されるようですね。
私もカヤネズミのシッポつながりの方々とこっそりとイベント企画チュウです。
多摩動物公園では、12月26日から干支の企画展
「ちゅう げっ歯類展──むちゅうになるおもしろいなかまたち PART2」
が開催されます。
楽しそうな企画なので、お近くの方はぜひ。
あと、先日SNSでお知らせしたのですが、おなじく多摩動物公園の干支の企画展
干支の講演会2020「人とねずみ あなたにとってねずみとは?」
については、すでに定員に達して募集終了となりました。
私もお話させていただく予定ですが、こんなに早々に定員に達するとは思わず、案内が間に合わなくてすみません。
令和になって、少し明るい話題も増えたように感じますが、各地での災害や事件など、心がざわつくことも多くありました。
この一年、自分の身辺には大きな変化はありませんでしたが、以前に比べてカヤネズミについての知見を求められることが多かったように思います。
カヤネズミの認知度が上がると同時に、生息地の保全についても関心が高まってきたと実感しています。これまでやってきたことが実を結んできたのなら、うれしいです。
新たな年が、皆様とカヤネズミにとって良い年でありますように。
少し早いですが良いお年を。
『ちいさなかわいいハーベストマウス』(MdN編集部 編)
つい先日出版された写真集です。
この本のことを知ったカヤネット会員の方から、
「知り合いから『かわいいから買った』と聞いたのですが、私はカラパイアの一件(*注)を思い出して不安になりました。実際どうなんでしょうか?」
という趣旨のメールをもらいました。
昨日、本屋で現物を見つけたので、中を見てみました。
チューリップやタンポポのほか、木の枝、麦の穂や草の葉に上っているカヤネズミの写真があり、ファンタジーの世界と、現実にあり得そうなシーンが入り交じっていました。
特に説明書きも無かったので、こういう環境にすんでいるんだと誤解をする人もいるかも知れないなと思いました。
写真メインでしたが、最後に、見開きでカヤネズミについての説明書きがありました。
内容は、日本での生息環境や、個体数の減少により国内外で保護活動が行われていること、イネはあまり食べないこと、簡単には飼えないことなどがごく簡単にまとめられていました(ウィキやカヤネットの記事を参考にして軽くまとめたような感じ、ま、印象ですが)。
ちなみに著者名はありませんでしたが、チューリップに入ったカヤネズミの写真は、以前、海外のニュースサイトで紹介されていた写真と同じでしたので、この写真家の作品をまとめたものなのだろうと思います。
写真はきれいなので、ファンタジーの世界と割り切って見る分には、まあいいと思いますが、カヤネズミの生態を知るには、適切な本ではないので、おすすめしません。
というのが、この本を読んだ私の感想です。
*注:もとの経緯はこちらを参照ください。なお、私の指摘を考慮していただいたとのことで、カラパイアの当該記事では、現在本文の写真は削除されています。
『カヤネズミの四季』の著者であり、日本のカヤネズミ研究の草分け的な研究者である、九州大学名誉教授の白石哲先生が今月21日にお亡くなりになった。
2年前に『すぐそこに、カヤネズミ』をお送りして以来ご無沙汰していたので、今日の夜、白石先生の奥様からお電話をいただいて訃報に接し、ただただ、驚いている。
最近体の調子が思わしくなく、ここ2年ほどは入退院を繰り返しておられたとのこと。
今日が初七日だったそうで、奥様が仏壇の整理をしていたところ、不思議なことにカヤネズミが1匹、仏壇の前に出てきたそうだ。
奥様は「カヤネズミもお参りにきてくれたのかな」と思ったそうで、「このことをぜひ畠さんに伝えたいと思って連絡しました」とおっしゃって下さった。
カヤネズミは、普段家の中に入り込むことはめったにないが、ここ数日の寒波で屋内に入り込んできたのかも知れない。
ただ、そういう科学的な解釈は別にして、私もカヤネズミが白石先生のところにお参りにきたのだと信じたい。
白石先生のご冥福を心よりお祈りします。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年のお正月は、数十年ぶりの大雪でしが、今年はあたたかいお正月です。
今日はまるで春のような陽気でした。
年始めに大豊神社に初参りに行って、干支の土鈴を買い求めるのが、最近の楽しみです。
今年は申年ということで、狛猿の土鈴。
狛猿は、大豊神社の末社のひとつ、日吉社のお使いです。
もちろん、大黒社の狛ねずみさんにもご挨拶をしてきました。
椿の花冠で、ちょっとおめかしをされていました。
昨年は『すぐそこに、カヤネズミ』を出版して、児童書を書く難しさと楽しさを知りました。
知り合いの学校関係者の方からは「学校の図書館やクラスに『すぐそこに・・・』をおきたい」というような、うれしい声をいただいたりもしました。
本書のあとがきにも書きましたが、本書が多くの子どもたちに読まれて、カヤネズミやカヤ原を結ぶかけはしになってくれたらうれしく思います。
また、今年はカヤネット設立15周年と未来遺産の登録が重なり、活動の節目となる年になりそうです。
仕事の方も、活動と同じように、充実させたいものです。
いろいろな方々に支えられていることへの感謝を忘れず、のびのびとやっていきたいと思います。