LCネットワークを作る
10数年ぶりにLCネットワークを作ってみた。
金田式アンプに手を染めたのが1980年頃だと思うが、それ以来、基本的にはマルチ・アンプ(2-3way)でやってきたのでパーツは凝った物は全くない。
ジャンク箱にはそれなりにコイルにコンデンサは転がっていたが、コンデンサはいいとしてコイルが今回の計画に合うものが全くない。
なぜなら金田式の場合は、クロス・オーバー周波数が
600HZ(or 800hz)と8Khzだからだ。それに合わせたコイルしかない。
今のシステム構成が2Wayのマルチ・アンプなので、それに合わせなければならない。現在のSPの構成は
低域 DYNAUDIO 20W75
高域 BMS 4540ND
金田式のCRだけのデバイダ(クロスオーバーは1500Hz)
これをそのままLCネットワークに置き換えることにした。で、問題はコイルがないことだ。
仕方ないので、とりあえずFostexのコイルで 2.1mHとか、3.4mHという空芯コイルを使い
タップを出して必要な1mHと1.5mHを作ることにした。
オシレーターとAC電圧計を使い、いわゆるLCを共振させる方法でLの値を得る方法だ。
昔やったことがあるが、とんと忘れていた。LCを並列に接続して、小さな値の抵抗を直列に入れてその両端の電圧を測るという方法だ。Cの値は10μFとした。最初は抵抗を1KΩとしたら共振状態を把握できず、数Ωの抵抗にして問題解決。
ただし、EXCELで共振した周波数から Lのインダクタンスを求める式を作るのに四苦八苦してしまった。
一応、値がわかっているFostexのコイルで試してみたが、ほぼそれに近い値が出てきた。
ということで、LCネットワークを使って音だしが出来るようになった。
このSPシステムをベースにして、アンプの音をチェックできる。
今、6384pp単独の音を聴いている。バランスはちょっと高域が出過ぎている感じだ。
細かい調整は明日にしよう。