昨夜は音量を低めに鳴らしたので「いい感じ」に聴こえた。
入出力を測定したら ほぼ15w近く出ていた。
ということで、今日の昼から鳴らしてみた。音量を上げていくと、思った以上に早い段階で歪み始めた。
音量自体は上がるので、これは前段が早く歪み始めるようだ。
あらためてEF86の推奨動作例を見ると、次段の入力抵抗が390kΩとなっていた。
今回のEL156のグリッド抵抗は100KΩだ。
どうやらEF86の五結だと、負荷が重くなるようだ。
そうなると根本的に回路の変更が必要になる。
(1)EF86の後段にカソード・フォロワーを入れる。
(2)EF86を諦めて、双3極管を使ったSRPPに変更する。
というのが浮かんだ。
SRPPだと、いろんな球が使えるし、ゲイン・コントロールも楽だろう。
でも、そうする前に試してみたい事があった。EF86を三結で使うことだ。
簡単に変更できるのでやってみた。
確かに、これだと音量を上げていっても歪み感は減った。
が、私はPopsなどは、結構大きな音で聴くので、ボリュームを上げていくと
すぐに限界に達する。 能率が89dBの DYNAUDIOのウーファーは荷が重すぎるようだ。
15W弱の出力ではドライブできないようだ。
今回の実験では、EL156のシングルアンプは「なかなか味のある音を出す」というのがわかった。が、現在の我が家のスピーカー・システムだと荷が重いようだ。
それにしても、この出力トランスと並べると「ド迫力」のアンプだ。
暫くは、お蔵入りになりそうだ。
ということで、やはりPPアンプを作るしかなさそうだ。
そこで今回、感じたのはEL156が感度が良い球だということだ。グリッドのバイアス電圧はマイナス9-10Vくらいだ。
ただし、よく言われているように、ヒーターからの残留ノイズが大きい。
PPアンプを作るにしても、初段の回路や用いる球をどうするかが思案のしどころかなと思わされた。
初段は SRPPか差動回路にするかしか選択肢はないように思える。