夫の母が倒れたら

ある日、突然。備忘録。

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2019年07月02日 | 日記
「救急車お願いします。実家の義母の様子がおかしいんです…」
自宅から、119に電話した。
早口でいくつかの確認があり、最後にこちらの連絡先を伝えて受話器を置く。

夕食の準備がすべて整ったテーブルの上。
この期に及んで、あーあ、今日に限ってお刺身買っちゃった…と後悔。
それどころじゃないのに。
とっさに何をすればいいのか、おかずにラップして冷蔵庫に入れる頭も働かない。


夫は、日中着ていた白いシャツとデニムに着替え、車の鍵を取りに2階へ。
子に向かって、「部屋着脱いで、とりあえずTシャツ!」と叫び、
自分も出かける準備を急いだ。

そうだ、現金…現金が必要。慌てて財布を取りだす。
日中姑とデパートに行って、散財していた。
「どーしよー、持ち合わせ(ない)!」
オタオタしている私に、足音立てて降りてきた夫が言った。
「そんなの向こうでどうにでもなる。とりあえず出るぞ!」


風呂場、台所、施錠の目視だけして家を飛び出した。
玄関のデジタル時計が、8:45を示し光っていた。