夫の実家に近づくと、消防車の赤色灯が見えた。
サイレンの音を消した消防車、パトカー、救急車が3本の小路に
距離を置いて停まっている。
夫の実家の前は道幅が狭く、いっぺんに停められなかったらしい。
近所の人がチラホラ表に出ていたが、野次馬というほどでもない。
山の手のこのあたりは、品のいい家庭が集まっている。
(と、のちに冷静になった時思った)
救急隊は、これから出発する、というタイミング。
夫が車を車庫におさめる前に車から降りて、
「家族です!お世話になります!!」
子どもの手を引いて、救急車に駆け寄った。
名前を聞かれて名乗り、長男の妻だと申し出る。
救急車に同乗しますか?と聞かれ夫の顔を見ると、「後追いする!」と一言。
警察も来ているから、経緯の説明や実家の施錠が必要になるので
後から車で追っかけるということらしい。子も、夫と来ることになった。
救急車の中で横になった姑は、酸素マスクをつけられ目を閉じていた。
「お義母さーん、大丈夫よ。イチロウさん(夫)も、カオル(子)もみんな来たからね」
と言うと、
「あぁりいがぁと…わぁるいぃぃわねぇ…」
目を閉じたまま、姑が答えた。
「血圧が高く、めまい・嘔吐。受け入れ先が決まりましたので、出発します」
と救急隊の方。
「お願いします」しか言えない。
車内はカーテンのような布で窓を覆われており、外の様子は全く見えず。
時折、「道をあけてください」という運転席からのマイク音声が響く。
とりあえず、A叔母に連絡しなければ…
さすがに、救急車の中では私も動揺していたらしい。
ラインの宛先を探す指先がふるえ、A叔母の愛犬のアイコンが探せない。
『先ほど、実家に着きました。今、S病院に救急車で向かっています』
いつもの倍以上の時間をかけて一文を送り、次の内容を打とうと深呼吸した時
ラインの着信音が鳴った。
『気づくのが遅くなってごめんなさい。
S病院なら直接行った方が近いので、合流しましょう』
A叔母と連絡がとれたことが、こんなに安心できたことはなかった。
サイレンの音を消した消防車、パトカー、救急車が3本の小路に
距離を置いて停まっている。
夫の実家の前は道幅が狭く、いっぺんに停められなかったらしい。
近所の人がチラホラ表に出ていたが、野次馬というほどでもない。
山の手のこのあたりは、品のいい家庭が集まっている。
(と、のちに冷静になった時思った)
救急隊は、これから出発する、というタイミング。
夫が車を車庫におさめる前に車から降りて、
「家族です!お世話になります!!」
子どもの手を引いて、救急車に駆け寄った。
名前を聞かれて名乗り、長男の妻だと申し出る。
救急車に同乗しますか?と聞かれ夫の顔を見ると、「後追いする!」と一言。
警察も来ているから、経緯の説明や実家の施錠が必要になるので
後から車で追っかけるということらしい。子も、夫と来ることになった。
救急車の中で横になった姑は、酸素マスクをつけられ目を閉じていた。
「お義母さーん、大丈夫よ。イチロウさん(夫)も、カオル(子)もみんな来たからね」
と言うと、
「あぁりいがぁと…わぁるいぃぃわねぇ…」
目を閉じたまま、姑が答えた。
「血圧が高く、めまい・嘔吐。受け入れ先が決まりましたので、出発します」
と救急隊の方。
「お願いします」しか言えない。
車内はカーテンのような布で窓を覆われており、外の様子は全く見えず。
時折、「道をあけてください」という運転席からのマイク音声が響く。
とりあえず、A叔母に連絡しなければ…
さすがに、救急車の中では私も動揺していたらしい。
ラインの宛先を探す指先がふるえ、A叔母の愛犬のアイコンが探せない。
『先ほど、実家に着きました。今、S病院に救急車で向かっています』
いつもの倍以上の時間をかけて一文を送り、次の内容を打とうと深呼吸した時
ラインの着信音が鳴った。
『気づくのが遅くなってごめんなさい。
S病院なら直接行った方が近いので、合流しましょう』
A叔母と連絡がとれたことが、こんなに安心できたことはなかった。