SUNDAY ALL OVER THE WORLD / Kneeling atThe Shrine
SUNDAY ALL OVER THE WORLD 唯一のアルバム。
新生クリムゾンのメンバー+トーヤで構成されています。
内容は、Ophelia's Shadowのころのトーヤに感じが似ています。
しかし、バックがクリムゾンなので、そのまんま、クリムゾンの演奏で歌うトーヤ、です。
トーヤ関連では、芸術性が一番高いアルバムとなっています。
クリムゾン関連では、めずらしく、女性ボーカルものです。
トーヤはフィリップの奥さんなので、二人そろったグループで活動したかったのでしょうか。
結果、セールス的に大失敗でこれ一枚でバンドは消滅します。
プログレファンからもニューウェーブファンからもそっぽを向かれてしまう訳です。
じゃあ、つまらないのか、というと、トーヤファンの私はとてもいい出来だと思います。
プログレファンからは酷評されていますが、とてもカッコイイサウンドです。
POPな感じではないので、一般のリスナーは聴かないし、プログレファンも聴かない。
トーヤのファンも音楽性が違っているので聴かない。
という、不遇のアルバムですが、音楽は純粋にカッコイイです。
ジャケットもいいし、大好きなアルバムです。
TERJE RYPDAL / To Be Continued
テリエ・リピダル、ミロフラフ・ビトゥス、ジャック・デジョネットの三人のリーダーアルバム。
ジャズなのだが、テリエ・リピダルというギタリストはあまり早弾きをしない、一音一音の音色を大切にしている、ジャズというカテゴリーには収まりきれてないアーティストです。
このアルバムのなかに収められている「Topplue Votter & Skjerf」という曲は鳥肌ものです。
暗く幻想的な曲でテリエの全リーダーアルバムの中の曲のベストです。
空間的なキーボードの上を幻想的トーンのギターがすすり泣いています。
ドラム、とベース(ウッドベース)は完璧にジャズ系ですが(ミロフラフ・ビトゥス、とジャック・デジョネットなので、ジャズを聴く人からは何の不満があるんだ、と叱られそうです。)ジャズ的なものをあまり感じないほどすばらしい音空間が構成されています。
いや、バックの二人とピッタリ息があっていて、完璧に溶け込んでいると言うべきでしょう。
ジャケットはいかにもECMといった感じで、私は好きです。
(ユニクロがECMのジャケットの写真をTシャツにした時はびっくりしました。)
このジャケのグラスが欲しくて、探したのだけれど、見つかりませんでした。
気になる方はCDを買ってみてください。
6曲目だけでも充分聴く価値があります。
PETER MAUNU / Warm sound In A Gray Field
セッション・ミュージシャンのピーター・マウヌのアルバム。
この人はパトリック・オハーン、マーク・アイシャムとGROUP87を結成し、そこで印象的なギターをひいていました。
その後、パトリック・オハーンのアルバムでゲスト参加したり、フュージョン系のグループに参加したりしています。
フュージョンはまったく聴かないので、よくわかりませんが、GROUP87ではかなり、ロック色の強いフイードバックを聴かせた音色をだしていました。
先のテリエ・リピダルと並んで、好きなギタリストの一人です。
このアルバムは、ニューエージのアルバムです。
しかし、ニューエージなのですが、幻想的な曲を演っています。
まったく無名のギタリストですが、実力、センス、ともに優れています。
はっきり言って、地味なので、おすすめはしませんが良いギタリストです。