鬱蒼とした 薄暗い山道を
転ばないように 遅れないように
耳に届くのは
姿の見えない鳥の声 風にざわつく木々
枯れた小枝が踏みしめられて折れる音
弾む2つの息づかい
転ばないように 遅れないように
足下を見つめながら
注意深く歩いていた はずなのに
ふと 差し込む日の光に 空を見上げる
大木の枝々の隙間に 澄みきった空の青さ
目を落としたときには もう見失っていた
足を止めることができない私は
とたんに重くなった足を引きずりながら
森の奥の心地よかった記憶を一枚ずつ薄い膜で覆いながら
一言も発することなく ただ黙って
涙すら流すこともなく
多分 この森の出口であろう方へ 歩き続ける
転ばないように 遅れないように
耳に届くのは
姿の見えない鳥の声 風にざわつく木々
枯れた小枝が踏みしめられて折れる音
弾む2つの息づかい
転ばないように 遅れないように
足下を見つめながら
注意深く歩いていた はずなのに
ふと 差し込む日の光に 空を見上げる
大木の枝々の隙間に 澄みきった空の青さ
目を落としたときには もう見失っていた
足を止めることができない私は
とたんに重くなった足を引きずりながら
森の奥の心地よかった記憶を一枚ずつ薄い膜で覆いながら
一言も発することなく ただ黙って
涙すら流すこともなく
多分 この森の出口であろう方へ 歩き続ける