父 田中正雄のアトリエを受け継いで、約2年
~田中恵子の鎌倉七里ヶ浜アトリエ通信~9月1日号(2017)
子供漫画の黎明期の人気漫画家であった、
父 田中正雄のアトリエを受け継いで、約2年。
約1年前に床のフローリングを張り替え、
父の机の前の本棚とライトテーブルを予備室に移動し、
机の上を広くして、私の制作環境としました。
写真は工事直前のアトリエ。
私は父が70年近く愛用した傾斜のあるライトテーブルで
「グリーントルマリン森 変奏曲」シリーズを制作中。
左端は父が長年使っていた椅子。
右はわずかに残った応接セット。
現在60代~70代の方は父のファンだった方が多いのではないでしょうか?
「少年」「少年画報」「野球少年」等に、
柔道漫画「ダルマくん」、
野球漫画「ライナーくん」などを連載し、
手塚治虫氏と人気を争っていました。
大阪出身というのも、手塚氏との共通点。
40代以下の方は学研の歴史漫画でおなじみのことと思います。
私も「伊藤博文」等はアシスタントしました。
今年に入って、2人(3人)の中学生のファンの方からファンレターをいただきました。
皆さん古い時代の「ダルマくん」や「ライナーくん」ファンで、
ご兄弟は、学研の父の漫画の大ファンだったら、
お祖父さんが愛蔵していた、古い時代の漫画と出会って、
著者が学研の大好きな漫画家だったので大感激したそうです。
わかりますね~この感動!
鳥肌ものです!
私の現在の居合の師匠は、居合の道場に通い始めたら、先生の一人が、
「ダルマくん」の著者「田中正雄」であったことで、
震えるほど感激したそうです。
父が「ダルマくん」に描いた武道の精神を貫き、
その業(わざ)は、師を通して私が伝承を受けています。
その精神は、父から直接私が伝承しました。
「柔心流 居合道」です。
約2年間、鎌倉七里ヶ浜アトリエで多くの時間を過ごしましたが、
8月後半から、狭山「東月庵」での制作が多くなりました。
居合の修行はずっと鎌倉七里ヶ浜道場で続いています。
鎌倉伊織 URL http://www.kamakura-iori.net
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