いやあ、応援しているチームはあれど、最後はお互いの意地と意地のぶつかり合い。手に汗握る大熱戦でした。
オービックが連覇=富士通に逆転勝ち―アメフットXボウル(時事通信) - goo ニュース
流れ呼んだオービック・木下典 アメフット社会人選手権(産経新聞) - goo ニュース
本当は東京ドームまで応援に行きたかったのだけれど、先週末から続いていた偏頭痛が月曜朝になっても一進一退の攻防。一進一退の攻防は試合だけでいいのに、体調が一進一退では仕方がないので泣く泣く現地観戦はあきらめる。
JXBクラスになるとskyAが生中継をしてくれるので、家にいてもオンタイムで自宅のテレビ前がアリーナ席になる。川崎球場に行くときのようにビールの1つや2つ買い込みたいけれど、さすがに偏頭痛が取れないので酒は自重。
前回、Xリーグファイナルの鹿島ディアーズ戦が、接戦だろうという大方の予想を大きく覆し、オービックの大量リードという大味な展開にはなったけれど、富士通のノーハドルオフェンスの前にはおそらく手を焼くことは間違いないだろうし、接戦を期待しながら試合開始。
この日、なんでもオービックは代表取締役会長命令で、全社早退で応援に駆けつけたとか駆けつけないとか。社会人チームとはいえ富士通とは違い、オービックはクラブチームなので、社内でもアメフトにからっきし興味がない人には実にありがた迷惑な業務命令だろうが、それでも代表取締役会長の熱意がうかがい知れようというもの。
試合は富士通レシーブでキックオフ。
富士通の、プレー前の作戦会議を行わないノーハドルオフェンスの前に、シーガルズディフェンス陣はかなり手を焼いていた。なにせ相手は間合いを取らずにガンガン攻めてくるから、ディフェンス陣に考える暇を与えない。
前半はこのノーハドルオフェンスが実に有効に作用しており、勢いに乗った富士通オフェンスは1Q、2回目のシリーズで先制のタッチダウン。
流れは一気に富士通に傾くかと思いきや、この後オービックディフェンス陣は徐々に富士通のノーハドルオフェンスに対応する動き。
ここでオービックディフェンス陣が踏ん張れたことで、お互いに力と力のぶつかり合う、拮抗したつばぜり合いの展開の様相に。
2Qはオービックディフェンス陣が富士通の攻撃を止めれば、富士通ディフェンスもオービックに対応した動き。オービックは相手陣9ヤードまで攻め込むも、相手ディフェンス陣に2度もQBサックを食らって無得点と、手に汗握るもつれた展開。
オービックもフィールドゴールを狙うのがやっとといった体。
前半は3-7とリードを許して折り返し。
膠着した展開。
動かすには、インターセプトやビッグゲインなど、ビッグプレー一つで試合が動きそうな気配はあった。
後半開始。
3Q。
オービック→富士通と渡った攻撃権で、富士通がじわりじわりとオービックの陣地に入り込み、レッドゾーンに入る19ヤードまで攻め込むも、富士通はサードダウンコンバージョンを失敗。フィールドゴールを選択し3-10。
ただまだ7点差なので1TD差。
そして富士通のキックオフで試合再開。
#18木下典明のキックオフリターンTDキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
お互いに欲しい欲しいと思っていたビッグプレーが、よもやここで飛び出すとは…。
差を広げられた直後のタッチダウンだけに、これは富士通を心理的に追い詰めるには十分すぎるビッグプレイ。
直後のTFPは誰かディフェンス陣がカバーしたのか失敗してしまったので9-10。同点には至らなかったものの、自軍の士気を上げるには余りあるビッグプレー。
しかしこの日のキッカー#1金親、フィールドゴールも失敗するなどかなりのドツボ。う~ん。
社会人日本一決定戦。
オービックが勝てば連覇。
富士通が勝てば4度目の正直で悲願の初優勝。
怪我をも厭わない熱いプレーが随所で繰り広げられたその裏で、富士通QBは出原が足を痛めて平本に代えたものの、この平本がランプレー中に膝を痛めてリタイヤ。吉田は前の試合で怪我をしたとかで、QB3人中2人が傷んでしまったとあらば出るしかないという状況。攻撃の司令塔であるQB3人の怪我も、富士通に重くのしかかっていってしまうことに。
そして4Q。
ノリのビッグプレーで俄然調子が出てきたオービックオフェンス。
オービックは自陣10ヤードからのシリーズを、WR#17平野へのロングパスと相手のラフィンザパサーの反則で一気に敵陣10ヤードまで攻め込むと、最後はまたしてもノリへのスクリーンパスが成功!!今度こそ正真正銘の逆転!!
流れを掴んだオービック、TFPは2ポイントコンバージョンを選択。これが成功して17-10!!これでようやく1TD差をつけることに。
攻撃権は富士通→オービックと渡ったシリーズの、自陣34ヤードからの1st&10。
QB#6菅原は迷わずノリへロングパス。これが相手の裏へ走りこんでいたノリの手に収まり、そのままエンドゾーンまで走りきってTD!!24-10。
4Q残り6分35秒。
まだまだ何が起こるかわからない。
その1分後。
オービックの5ヤード付近まで攻め込んできた富士通。最後は左肩を痛めているQB出原が身を挺して肩からエンドゾーンにダイブしてTD!!
TDを決めたものの、膝を突いてなかなか立ち上がれない出原。
それでも怪我を厭わぬプレーに、選手、スタッフ、観客も胸を熱くしたに違いない。
両客席から地鳴りのように沸き起こるクラウドノイズ。
ちきしょう。こんな熱い試合を見にいけなかったのが残念でならない。
直後のオービックの攻めはいわゆる「四者凡退」。もちろんオービックが気迫に圧倒されたわけではないが、このシリーズは富士通ディフェンスの気持ちが上回った。
負けられない富士通。
譲れないオービック。
両者ががっぷり四つに組んだクライマックスは、残り2分54秒でやってきた富士通の攻撃。
富士通にとっては、フィールドゴールでは意味はない。
同点を狙うタッチダウンしか見えない。
富士通の自陣28ヤードからの攻撃で、富士通はフォースダウンギャンブルを交え、じわじわとオービックの陣地まで攻め込み、エンドゾーン手前10ヤードまで持ってきた。
3回の攻撃は、いずれもパス不発。パスプレーで不成功なら時計が止まる。富士通はタイムアウトを2回使っており、残り1回しか残されていないので、それ以外に時計を止めながら攻め込むという術がない。
そしてサードダウンのパスが不成功に終わった時点で残り31秒、富士通は最後のタイムアウトを要求。
そこで組まれたのは、全選手全スタッフのハドル。
パスが通ればまず同点。
4度目の正直。
悲願の社会人日本一。
泣いても笑っても、残されたチャンスはわずかに1プレー。
地鳴りのような声援に包まれる東京ドーム。
ラストプレー。
富士通QB出原が、渾身のTDパス。
…しかしそこにオービック#9塚田がいた…!!
インターセプトきたああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
これでターンオーバー。
あとはオービックは時間を使えばいいだけ。
オービックシーガルズ、ここに連覇達成!!
あの試合。
生放送の翌日、つまり昨夜に再放送があったので、冷静な立場となってラストシーンをもう一度見てみた。
あの明暗を分けたのは、いったいなんだったのか。
負けられない富士通。
譲れないオービック。
両者の差はほんの紙一重。
その紙一重を説明しろといわれても、説明できる言を僕は持っていない。
富士通も強かった。
実力が拮抗した、手に汗握る大熱戦でした。
これ、現地で見ていたらどれだけ大声が出ていたことか…。
テレビの前でもけっこう大きな声出しちゃったのに(・・;)
オービックは2年連続社会人日本一。
これで来年1月3日、同じく東京ドームで開かれるアメフトチーム日本一決定戦「ライスボウル」に出場決定。相手は学生日本一決定戦「甲子園ボウル」の覇者、関西学院大学と激突することに。
オービックシーガルズの皆さん、連覇おめでとう!!
オービックが連覇=富士通に逆転勝ち―アメフットXボウル(時事通信) - goo ニュース
アメリカンフットボールの日本社会人選手権・ジャパンXボウルは19日、東京ドームで行われ、オービック(中地区)が24―17で富士通(東地区)に逆転勝ちし、前身のリクルート、シーガルズ時代を含め、2年連続6度目の社会人王者となった。
オービックは前半に4点リードされたが、第3クオーターにWR木下典のキックオフリターンTDで1点差とし、第4クオーターにQB菅原から木下典へのTDパスが決まり逆転。菅原、木下典のコンビでさらに1TDを加えた。
オービックは来年1月3日に東京ドームで行われる日本選手権・ライスボウルで、学生王者の関学大と日本一を争う。
流れ呼んだオービック・木下典 アメフット社会人選手権(産経新聞) - goo ニュース
攻撃を止められ、守備では相手のノーハドル攻撃にペースを奪われたオービック。リードを許して重苦しい雰囲気で前半を終えたが、後半に入ると、WR木下典がビッグプレーの連続で流れを変えた。
第3クオーター10分16秒、相手のFGで点差を広げられた直後だった。キックオフのボールを手にした木下典が、フィールドの左サイドを一気に駆け抜けた。実に98ヤードのリターンTDだ。
第4クオーターに入ると、QB菅原からのTDパスがおもしろいように決まる。4分30秒、残り10ヤードからの攻撃でパスを受けた木下典が逆転のTDを決めると、約2分後には菅原からの66ヤードのTDパスが木下典の手にすっぽりと収まった。
元NFLの練習生で、「NFLに最も近い日本人」といわれた木下典。今季からオービックに参加し、存在感を見せつけた。大阪から千葉にあるチームの練習場に通う生活だが、「毎回のゲームが新鮮で、楽しませてもらっている」と笑う。
ライスボウルで日本一を争う相手は、立命大時代からライバルだった関学大。「負けられない気持ちは持っている」と、大会MVPの28歳は、次の戦いに照準を合わせた。(只木信昭)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL | |
0 | 3 | 6 | 15 | 24 | |
7 | 0 | 3 | 7 | 17 |
本当は東京ドームまで応援に行きたかったのだけれど、先週末から続いていた偏頭痛が月曜朝になっても一進一退の攻防。一進一退の攻防は試合だけでいいのに、体調が一進一退では仕方がないので泣く泣く現地観戦はあきらめる。
JXBクラスになるとskyAが生中継をしてくれるので、家にいてもオンタイムで自宅のテレビ前がアリーナ席になる。川崎球場に行くときのようにビールの1つや2つ買い込みたいけれど、さすがに偏頭痛が取れないので酒は自重。
前回、Xリーグファイナルの鹿島ディアーズ戦が、接戦だろうという大方の予想を大きく覆し、オービックの大量リードという大味な展開にはなったけれど、富士通のノーハドルオフェンスの前にはおそらく手を焼くことは間違いないだろうし、接戦を期待しながら試合開始。
この日、なんでもオービックは代表取締役会長命令で、全社早退で応援に駆けつけたとか駆けつけないとか。社会人チームとはいえ富士通とは違い、オービックはクラブチームなので、社内でもアメフトにからっきし興味がない人には実にありがた迷惑な業務命令だろうが、それでも代表取締役会長の熱意がうかがい知れようというもの。
試合は富士通レシーブでキックオフ。
富士通の、プレー前の作戦会議を行わないノーハドルオフェンスの前に、シーガルズディフェンス陣はかなり手を焼いていた。なにせ相手は間合いを取らずにガンガン攻めてくるから、ディフェンス陣に考える暇を与えない。
前半はこのノーハドルオフェンスが実に有効に作用しており、勢いに乗った富士通オフェンスは1Q、2回目のシリーズで先制のタッチダウン。
流れは一気に富士通に傾くかと思いきや、この後オービックディフェンス陣は徐々に富士通のノーハドルオフェンスに対応する動き。
ここでオービックディフェンス陣が踏ん張れたことで、お互いに力と力のぶつかり合う、拮抗したつばぜり合いの展開の様相に。
2Qはオービックディフェンス陣が富士通の攻撃を止めれば、富士通ディフェンスもオービックに対応した動き。オービックは相手陣9ヤードまで攻め込むも、相手ディフェンス陣に2度もQBサックを食らって無得点と、手に汗握るもつれた展開。
オービックもフィールドゴールを狙うのがやっとといった体。
前半は3-7とリードを許して折り返し。
膠着した展開。
動かすには、インターセプトやビッグゲインなど、ビッグプレー一つで試合が動きそうな気配はあった。
後半開始。
3Q。
オービック→富士通と渡った攻撃権で、富士通がじわりじわりとオービックの陣地に入り込み、レッドゾーンに入る19ヤードまで攻め込むも、富士通はサードダウンコンバージョンを失敗。フィールドゴールを選択し3-10。
ただまだ7点差なので1TD差。
そして富士通のキックオフで試合再開。
#18木下典明のキックオフリターンTDキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
お互いに欲しい欲しいと思っていたビッグプレーが、よもやここで飛び出すとは…。
差を広げられた直後のタッチダウンだけに、これは富士通を心理的に追い詰めるには十分すぎるビッグプレイ。
直後のTFPは誰かディフェンス陣がカバーしたのか失敗してしまったので9-10。同点には至らなかったものの、自軍の士気を上げるには余りあるビッグプレー。
しかしこの日のキッカー#1金親、フィールドゴールも失敗するなどかなりのドツボ。う~ん。
社会人日本一決定戦。
オービックが勝てば連覇。
富士通が勝てば4度目の正直で悲願の初優勝。
怪我をも厭わない熱いプレーが随所で繰り広げられたその裏で、富士通QBは出原が足を痛めて平本に代えたものの、この平本がランプレー中に膝を痛めてリタイヤ。吉田は前の試合で怪我をしたとかで、QB3人中2人が傷んでしまったとあらば出るしかないという状況。攻撃の司令塔であるQB3人の怪我も、富士通に重くのしかかっていってしまうことに。
そして4Q。
ノリのビッグプレーで俄然調子が出てきたオービックオフェンス。
オービックは自陣10ヤードからのシリーズを、WR#17平野へのロングパスと相手のラフィンザパサーの反則で一気に敵陣10ヤードまで攻め込むと、最後はまたしてもノリへのスクリーンパスが成功!!今度こそ正真正銘の逆転!!
流れを掴んだオービック、TFPは2ポイントコンバージョンを選択。これが成功して17-10!!これでようやく1TD差をつけることに。
攻撃権は富士通→オービックと渡ったシリーズの、自陣34ヤードからの1st&10。
QB#6菅原は迷わずノリへロングパス。これが相手の裏へ走りこんでいたノリの手に収まり、そのままエンドゾーンまで走りきってTD!!24-10。
4Q残り6分35秒。
まだまだ何が起こるかわからない。
その1分後。
オービックの5ヤード付近まで攻め込んできた富士通。最後は左肩を痛めているQB出原が身を挺して肩からエンドゾーンにダイブしてTD!!
TDを決めたものの、膝を突いてなかなか立ち上がれない出原。
それでも怪我を厭わぬプレーに、選手、スタッフ、観客も胸を熱くしたに違いない。
両客席から地鳴りのように沸き起こるクラウドノイズ。
ちきしょう。こんな熱い試合を見にいけなかったのが残念でならない。
直後のオービックの攻めはいわゆる「四者凡退」。もちろんオービックが気迫に圧倒されたわけではないが、このシリーズは富士通ディフェンスの気持ちが上回った。
負けられない富士通。
譲れないオービック。
両者ががっぷり四つに組んだクライマックスは、残り2分54秒でやってきた富士通の攻撃。
富士通にとっては、フィールドゴールでは意味はない。
同点を狙うタッチダウンしか見えない。
富士通の自陣28ヤードからの攻撃で、富士通はフォースダウンギャンブルを交え、じわじわとオービックの陣地まで攻め込み、エンドゾーン手前10ヤードまで持ってきた。
3回の攻撃は、いずれもパス不発。パスプレーで不成功なら時計が止まる。富士通はタイムアウトを2回使っており、残り1回しか残されていないので、それ以外に時計を止めながら攻め込むという術がない。
そしてサードダウンのパスが不成功に終わった時点で残り31秒、富士通は最後のタイムアウトを要求。
そこで組まれたのは、全選手全スタッフのハドル。
パスが通ればまず同点。
4度目の正直。
悲願の社会人日本一。
泣いても笑っても、残されたチャンスはわずかに1プレー。
地鳴りのような声援に包まれる東京ドーム。
ラストプレー。
富士通QB出原が、渾身のTDパス。
…しかしそこにオービック#9塚田がいた…!!
インターセプトきたああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
これでターンオーバー。
あとはオービックは時間を使えばいいだけ。
オービックシーガルズ、ここに連覇達成!!
あの試合。
生放送の翌日、つまり昨夜に再放送があったので、冷静な立場となってラストシーンをもう一度見てみた。
あの明暗を分けたのは、いったいなんだったのか。
負けられない富士通。
譲れないオービック。
両者の差はほんの紙一重。
その紙一重を説明しろといわれても、説明できる言を僕は持っていない。
富士通も強かった。
実力が拮抗した、手に汗握る大熱戦でした。
これ、現地で見ていたらどれだけ大声が出ていたことか…。
テレビの前でもけっこう大きな声出しちゃったのに(・・;)
オービックは2年連続社会人日本一。
これで来年1月3日、同じく東京ドームで開かれるアメフトチーム日本一決定戦「ライスボウル」に出場決定。相手は学生日本一決定戦「甲子園ボウル」の覇者、関西学院大学と激突することに。
オービックシーガルズの皆さん、連覇おめでとう!!
ちなみに #16 三宅クンは途中で負傷退場。勝利の輪に参加することもできず救急車で搬送されました。くわしくはライスで
誰にもばれないようにこっそり訂正しておきました。御指摘ありがとうございます。
テレビ中継の情報では、三宅選手は手か指の怪我で、トレーナーと一緒にグラウンドから下がってそのまま戻ってきていない…という話でしたが…。
チアリーダー150人のラインダンスは圧巻でしたね!
東京ドームの難点は音響で、それゆえドームでは本音ではライブをやりたくないアーティストさんもいらっしゃいますからねえ…。
あのチアリーダー全員のラインダンスは見たかったです!!
ドームにドーッと歓声が上がったところでCMに行きやがったSkyAは(ry