皆様おはようございます。
このエントリを書きだしている時点では2024年12月25日の朝でございます。
皆様の枕元にはサンタさんからのクリスマスプレゼントは届きましたでしょうか。
え、まだ信じてらっしゃるんですか(プゲラゲフンゲフン(´・ω・`)
さて、前回のエントリの続きであります。
え~。
前回は秋が深まる雄大な北の大地北海道を満喫しているところに、自転車に乗っていたら対向からぱからんぱからんと馬車がやってきまして、思わず息をのんで、これは子供の頃にテレビアニメで見た「赤毛のアン」のオープニング、大和田りつこさんの「聞こえるかしら」が頭の中に響いてしまってどうしようもない。
そんなところで前回は終了したかと思います。
しかしですね。
本当に今回の旅行は天気に恵まれた。
とにかく空rが高いし木々の色も、関東地方ではまだまだ見られぬ色づきで、未だに葉っぱの色も変えてはいけないほどの高温状態になっている中で、この開放感ですよ。
今でこそ2024年9月28日ですが、北海道はやはり関東に比べると季節の移ろいが1か月は進んでいるのかなと思います。
その証拠に、苫小牧の日差しも、木々の葉の色づきも、なんとなく関東では1か月先の、天皇賞秋が行われる近辺の色づきあいなのではないかと思います。
途中の区画には小さいポニーも繋養されておりました。
かたや、きんきらきんにさりげなく塗られた見るからに目が痛くなりそうな馬の模型もありましてね。
本当に馬のためのテーマパークといったところですな。
さて、息も絶え絶え自転車をこぎまして、自転車を返却したら、くまなく場内を歩いてみましょう。
帰りの送迎バス乗り場前にあるポニーショー広場では、定時でポニーショーを行っているということで、ここも後で立ち寄りましょう。
さて、近所には自家用車の駐車場があるのですが、ここにもまたさりげない造作が。
おお、これはドウデュースでおなじみの松島オーナーの勝負服ではありませんか。
そのほかに、もとの社台グループ、ノーザンファームにゆかりのある馬主さんのお人形がそこかしこにありました。
この勝負服のオーナーさんを全部言えたら大したもんです。僕は言えませんw
駐車場近くには早くもお土産屋さんが待ち構えていたので、どんなものが並んでいるのかいろいろ見てみることにしましょう、
我々はゆっくりのんびりたっぷり立ち寄る派なので、まだお土産などは買う時間ではありませんが、ツアー客の方々だと見学時間はたった90分。
これだけの敷地でありながら見学時間90分って、ぶっちゃけ場内を5両編成の(5両編成と書くなw)自転車に乗って場内を回るくらいしか、興味のない若者、学生さんあたりなどは暇をつぶすすべがなかろうと思われるので、そうした向きには、むしろ先にお土産屋さんを覗いて行かれるのも一興ではないかと存じます。
う~ん、いまのところ特に先に買っておくべきものはないな。
どうせお土産なんてもう買ってあるし、新千歳空港でも買うんですよどうせw
さて、せっかくですから場内くまなく歩ける範囲は歩いてみようということで、さきほどの障害馬術大会のスタンドに行ってみましょう。
特に何も言われていないから、スタンドにちょいと座って、障害馬術の見学です。
馬術といえば、先のパリオリンピックで、まさかの相手の失格というタナボタもあったとはいえ初老ジャパンですよね。
グリーンチャンネルしか中継をやっていなかったのですが、メダルを取るや否や各方面で映像が流れて、これは嬉しかったですねえ。
こうした馬場馬術や障害馬術、あるいはクロスカントリーなどというものは、日頃から馬や乗馬に接していないとどうしても見る機会がないものですから、たまにはじっくりみておきたいなあ。
というわけでスタンドへ。
近隣の中学生や高校生、或いは牧場で働いていらっしゃる方のオープンな障害馬術競技の大会のようで、いやー、じっくり見ちゃうな。
それほど難易度が高くない障害に見えても、1完歩、2完歩とリズムが合わないと障害飛越の際にバーを落としてしまって原点とか、突然馬が障害飛越を拒否して一掃してしまい、鞍上から「うわあああ」という悲鳴にも似た声が響き渡るなど、馬が人と共に息を合わせて障害飛越にチャレンジする姿はとても美しいですが、こんな苦労もあるんだなあ…。
スタンドは審判台正面だけでなく、馬場のカドっこにもしつらえられていたので、そこからなんとなく障害飛越の大会が行われているんだよ…という動画を撮影してみました、
なんとなく雰囲気が伝わってくだされば。
さて、ノーザンホースパークではあちらこちらに、来園客も普通に立ち入ってもよい厩舎がそこかしこに存在します。
噛みつかれる危険のある馬にはその旨のマークが厩舎にありますが、それ以外ではなんとニンジンを模したおやつもあげ放題。
これは場内の事務所で1個300円か400円で買えます。
こちらの厩舎では、放牧がされておりまして、馬が三々五々くつろいでおりました。
馬からしたら、「今日はどんなお客さんが来てるんだろう」なんて冷やかしているのかもしれませんw
馬同士が戯れているところをぼーっと眺めていられるだけで、気持ちが落ち着きます。
馬によるデトックス効果なのでしょうか。
日頃の鬱憤とか日常など、千歳空港に置いてきたくらいの感覚になりますね。
いや~。
こんなところを見ようと思ったら、関東近辺では横浜根岸の馬の博物館あたりにしかないからな~。
日常を全て忘れられることが出来ます。
かわいいねえ。
さて、この写真右手にある厩舎へ入りますと、いきなりとんでもない馬の馬房が表れて腰が抜けました。
それはこの馬です。
ブラストワンピースここにいたんだ!!
これがね、全く下調べをしていないという何よりの証拠なんですよ。
ブラストワンピースといえば、言わずとしれた2018年の有馬記念馬。
その後も現役続行して2021年の札幌記念5着を最後に引退したのですが、このあたりの血統背景もあったのか、種牡馬にはなれずに、乗馬としてノーザンホースパークで装いを過ごすことになったとは聞いてはいたんですが…。
この日はたまたま馬房に馬がいらっしゃらなかったのですが、乗馬の訓練に供せられていたのかな?
他にもどこかで聞いたことのある馬がいっぱいいらっしゃる。
そのお隣の馬房だったかが、ものすごい量の献花と写真であふれかえっている馬房があったのですが、このニュースは僕も訪問前に知っていたのですが、この9月12日に天国への端を渡った、ダートで大活躍したヴァーミリアンの馬房がありましてね。
大勢のファンや関係者の花束や写真で埋め尽くされておりました。
さて。
これは遠くてわからないのですが、キンシャサノキセキですね。
あらまレインボーラインさんじゃありませんか。
こちらは2018年の春の天皇賞馬。ゴール前でちょっと足を怪我してしまいましてね。残念ながらその後の現役続行はかなわず。
いまこうして余生を送っているのは、いいなあ。
こちらはミッキースワロー。重賞3勝ですね。
ワールドエース。
あらフォゲッタブルさんもお久しぶり。
お元気そうで何より。
そういえば別の厩舎にはこのような、我々ロッテファンにとっては素敵な名前のお馬さんもいましたね。
ロッテちゃんですって。
厩舎と厩舎の間を移動するたびに、普通に馬がかっぽかっぽと人に物おじせずに歩いているので、こちらが本当に驚いてしまうような。
その代わり、来場のお客様はこれ以上奥には絶対にお入りにならないでくださいね…というエリアが厳密に区分けされておりますので、そこはしっかり守りましょう。
そういえば馬ににんじんのようなお菓子をあげられる体験ができるというので、乗馬センターの事務室を尋ねたら、入り口でぬこさんが腹をおっぴろげてグーグー寝ておりましたw
全てが彼にとっては日常なのでしょう。
で、そのお菓子を片手に、お菓子をあげても大丈夫ですよ…という馬たちが比較的固まっている厩舎に入ってみたんですよ。
その瞬間、どこからか強烈な視線を感じましたw
名前はマチルダさんですか。ジャブローですか。ガンダム好きじゃないと通じねえなw
とにかく視線と雰囲気でもう圧倒。
「その手にお持ちのもの…当然あたしに下さるんですよね…っていうかよこせや」と言われている気満々でございます。
それではどうぞ。
いや~、楽しいね。
もちろん同じ厩舎の中でも、餌をあげてもいい馬とそうでない馬がいるので、そこは馬房に貼ってあるステッカーでよくご確認ください。
さて。
もうそろそろお昼を過ぎたというところで、馬にお菓子をあげている間に我々もお腹が空いてまいりましたので、一度お土産屋さんの場所まで戻って、レストランで昼食と致しましょう。
北海道は9月下旬といえば、もう暖房の季節です。
すでに薪ストーブの準備がなされております。
っていうか薪ストーブなんて何世紀ぶりかに見たw
やはりノーザンホースパークまで来た以上、ワインの一杯くらいは上げないといけませんよね。
僕はそばに合うように白ワイン。
ノーザンホースパークのレストランの名物といえば豪快なハーブ豚のステーキなのですが、あいにくとこれも毎度毎度なんですが、北海道のホテルの朝食はいつどこで食べても美味しいものは美味しいんですよ、
腹持ちが良すぎてしまったので、僕は手打ちそばにしてみました。
嫁さんは北海道の野菜をふんだんに使用したハンバーガーを選択。
いや~。
美味しかった。
おちついた雰囲気の中でのレストラン。時が過ぎていくのがとても惜しいように感じました。
さて、お昼も過ぎて、14時の新千歳空港行きバスが出ると、場内は一気にお客さんの量が減って、どこへ行くにも混まなくなってきます。
ちなみに帰りの送迎バスは4月~11月には最終便が16時まであるので、これからがゆったりと馬と触れ合える時間。
先ほどまでは観光馬車や体験乗馬にも大行列ができていましたが、1周待ちで乗れそうなので乗ることにしました。
1遊1000円するのですが、馬の体験パークなのだから財布のひもなど緩む一方でありますw
おやおや二頭曳きの馬車ですか。
これは現実の世界では初めて見たかも。
今までは1頭曳きの観光馬車はどこでも見たことがあって、或いは2頭所有して観光馬車をそれぞれ1頭ずつ曳かせて1頭の馬あたりの集客と稼働率を上げるということはどこの観光馬車でも行われれておりますが、2頭曳きとなると、映像の世界かアニメか漫画の世界でしか見たことがありません。
というわけで、2頭曳きの馬車の様子を、ちらっとツイッターで動画に残しております。どうぞ。
馬車から見える、ノーザンホースパークの秋の季節。
馬車もぽっくりぽっくり、時が止まったような優雅な時間が過ぎていきます。
そのかわり、動力は動物なので、発進するたびにドシーンと衝撃が来るのは致し方ありませんw
発進時の衝撃が調整できるのは、機関車が客車を引っ張る機関士の腕くらいなものです。
っていうかこういった観光馬車に乗るのはどこ以来だろう…。
記憶に残っている限り、2016年秋に嵐山からトロッコ亀岡駅に降りたらすぐの場所に観光馬車があって、きゃっきゃ言いながら乗った記憶がございます。
左側の馬の名前は失念してしまいましたが、右側の馬が先ほど厩舎で休んでいたロッテちゃん。
ウマの世界もたいがいムラ社会なもので、序列としては左側の馬が主導権を取って右側のロッテちゃんに、何かあるとよく𠮟り飛ばしているのだそうw
叱るというよりは、自分のペースでうまくいかないとロッテちゃんに当たっているのだそうで、それはそれでかなりかわいそうw
でも大なり小なりそういった力関係はどこの職場に行ってもあるものだと思いますw
例えば、左の馬が右を歩いているロッテちゃんにもたれかかっている時。
これは左の馬が怒っているんですってw
園の中心にあるディープインパクト像を、日光の関係で後ろから。
ノーザンホースパーク運営のノーザンファーム、さらにその前の社台グループ吉田善哉からの流れや、過去の名馬や、ディープインパクトを買った時のメモランダムも残されている、ギャラリーをゆっくりと見学。
資料館のなかには、レプリカですがこんなものも用意されております。
ノーザンホースパークといえばノーザンファーム。
日本を代表する馬産地が夏に行うセレクトセール、当歳馬と1歳馬のセリ市ですね。
日本の競走馬の競り市を世界中のバイヤーが苫小牧に買いに詰めかけるようになるまでに成長させた、ある意味日本経済のけん引役の一つとして数えられるようになったとしても全く過言ではないというセレクトセールのセリ台のレプリカがあります。
このレプリカのいいところは、ただの展示ではございません。
ちゃんと上ってハンマーを叩くことが出来ます。
展示を見終わると、ポニーショーがやっているというので見に行ってみましょう。
表に出ると、先ほどのポニーが草をかいつまんでいたのでちょいとお近づき。
さて、そろそろ日が傾いてきたので、お土産を買い込んで16時発の新千歳空港行きのバスに乗り込む準備をしましょう。
これに乗らないと、千歳か苫小牧からタクシーを呼ぶ羽目になり、バスだと渋滞はもちろん信号もないから15分くらいで連れて行ってくれるのだけれど、タクシーを使ったら目も当てられない。
空の色もきれいですなあ…。
最後にもう一度、バス乗り場前にある厩舎を覗きに行くと、馬が厩舎に帰ってきて、洗い場で足元を洗われておりました。
そらもう馬はいたずらし放題ですw
その帽子いただきっ!
さて、行きも揺られた送迎バスに乗り込んでいきましょう。
さらばノーザンホースパーク。
今度は秋口ではなくて、春先の日が長い季節にまた来たいですね。
というわけで、一挙に現実に新千歳空港に戻ってまいりました。
まずは地下1階のJR新千歳空港駅改札わきに突撃し、荷物の回収にまいりましょう。
コインロッカー脇にはベンチがあるのですが、明らかに〇国からいらっしゃったと思われっる声のでかい方々が、広いベンチに寝っ転がって場所を占拠して降ろい辟易。
そりゃ新千歳はいつどこへ行っても座る場所もないから、行くとなんか疲れる印象しかないわけです。
さて、荷物を引き上げたら少々お土産を買い足すためにいつものあのフロアへ。
8月に来たときはお盆の入り、しかし夕方だったからまだ余裕があったのですが、今日は夕方というだけでどこもかしこもお土産屋さんは列をなしてますね。
この画角は毎度おなじみになりましたw
人ごみにやられてしまいそうだったので、とっととチェックインしてしまいましょう。
といっても、やっぱり夕方のプライムタイムの手荷物検査は時間がかかり、ゆうに30分は待ったかな。
今日は土曜日なんですがね(・・;)
というのは、チェックインさえ終わってしまえば、制限エリアのほうがベンチがいっぱいあるし、ベンチの各所にコンセントがあちらこちらにしつらえられているものですから、中に入ってしまった方が圧倒的に楽。
今日の機材もA350-900さん。
機体番号まではわかんね(・・;)
そして今日のお席は、ご覧になればわかる方はお分かりになるこちら。
一度座ると多少の課金はしてもこれはこの快適さをかなぐり捨てることが出来ない、クラスJさんを利用させていただきました。
というわけで、あっという間の1時間10分ほどのフライトで羽田空港へ。
いつも羽田の着陸態勢寸前になるとどこを通っているのかわからないのですが、今回は窓の右側から見えたのが完全にアクアライン。
飛んでいる場所がわかると一気にコーフン度が増しますな。
そういえば新千歳を離陸して右旋回したときに、やたらとライトで煌々と光る施設が見えたのですが、位置と形状からありゃ門別競馬場じゃないかと。
これも興奮しましたね。
そんなわけでただいま現実。
8月のフライトで味をしめてしまった嫁さんは、ロビーにあるマッサージ器で10分ほど空中浮遊を愉しんでから、やおら手荷物受取場へやってきたようです。
優雅やのw
「どうせ出てくるまで20分くらいかかるんでしょ」
まあ、それがあったから5月の福岡の帰りに手荷物を預けてしまって、回収に手間取って幕張稲毛海岸行きの最終のリムジンバス乗り過ごしちゃったんだよ(´・ω・`)
っていうかですよ。
これもただいま現実、かつ幕張稲毛海岸線は詰め込み勝負という証左なのですが、直近のバスがもう満席で次は40分後までないんですってよ奥さん(・・;)
これがコロナ禍前だったらおおよそ20分ごとには動いていたはずで、千歳を19時に出てきたのに、結局稲毛海岸の団地に着いたのは夜11時近くですよ(´・ω・`)
というわけで、今回の旅の総括。
1.何度も言うけれどもフェリー旅の良さ
これはもうフェリー旅の良さは毎度毎度書いているのですが、夜通し海の上を走って、時間と仕事から解放されて優雅な時間を過ごせるのは、今や何事にも代えがたい魅力がありますね。
移動中に食べられる食事、非日常。
洋上で独り占めできる水平線と太陽。
これはもう、お乗りいただいて、水平線を体感していただくほかありません。
今年1年、船旅を書き続けてあたしもこの20年を生きながらえることが出来たとさえ思っております。
2.札幌は何度行っても楽しいものは楽しい
これが「そんなに好きなら住めば」となると、車がないと間違いなく生活できないので考えますが、観光に行くのならこれはたまらん。
何もかもが美味しい。
観光客向けの値段だとわかっていても「これくらいなら…」となるくらいの値段設定だし納得できる味だし、やはりここは外せませんな。
3.どこまでも広がる雄大な景色
今回、牧場関連の観光施設には初めて行ったのですが、おそらく北海道名物競走馬牧場見学に出かけても同じようなことを言うのでしょうね。
これはもう、行けるときに何度も行かないとダメですね。
僕ももう50に手が届くころ。いつ行けるか、ではなくて行くならもういっそ行ってしまえ…という領域に入ってきました。
ノーザンホースパークは、ぶっちゃけ年間パスポートを買ってもいいのかなと思うくらい、いいところだなあ、癒しを受けるならここかなあ…などと思うようになりました。
今年の旅行記はみな、どちらかというと船旅を主眼において、船旅をフィーチャーしているのですが、これが皆様の著効計画の一助になれば幸いに存じます。
そんなわけでどうどう北海道番外地は、ブログ20周年の今年、年内までに無事完走いたしました。
ちなみに冒頭にも触れましたが、このブログはクリスマスの朝に書き出したのですが、途中でガス欠を起こしまして、今朝がたやっと気合が入ってスイッチが入って書き上げたものでありますw
最後までご覧対抱きましてありがとうございました。
これからも小馬太郎兵衛をどうぞごひいきに。
ありがとうございました。
このエントリを書きだしている時点では2024年12月25日の朝でございます。
皆様の枕元にはサンタさんからのクリスマスプレゼントは届きましたでしょうか。
え、まだ信じてらっしゃるんですか(プゲラゲフンゲフン(´・ω・`)
さて、前回のエントリの続きであります。
え~。
前回は秋が深まる雄大な北の大地北海道を満喫しているところに、自転車に乗っていたら対向からぱからんぱからんと馬車がやってきまして、思わず息をのんで、これは子供の頃にテレビアニメで見た「赤毛のアン」のオープニング、大和田りつこさんの「聞こえるかしら」が頭の中に響いてしまってどうしようもない。
そんなところで前回は終了したかと思います。
しかしですね。
本当に今回の旅行は天気に恵まれた。
とにかく空rが高いし木々の色も、関東地方ではまだまだ見られぬ色づきで、未だに葉っぱの色も変えてはいけないほどの高温状態になっている中で、この開放感ですよ。
今でこそ2024年9月28日ですが、北海道はやはり関東に比べると季節の移ろいが1か月は進んでいるのかなと思います。
その証拠に、苫小牧の日差しも、木々の葉の色づきも、なんとなく関東では1か月先の、天皇賞秋が行われる近辺の色づきあいなのではないかと思います。
途中の区画には小さいポニーも繋養されておりました。
かたや、きんきらきんにさりげなく塗られた見るからに目が痛くなりそうな馬の模型もありましてね。
本当に馬のためのテーマパークといったところですな。
さて、息も絶え絶え自転車をこぎまして、自転車を返却したら、くまなく場内を歩いてみましょう。
帰りの送迎バス乗り場前にあるポニーショー広場では、定時でポニーショーを行っているということで、ここも後で立ち寄りましょう。
さて、近所には自家用車の駐車場があるのですが、ここにもまたさりげない造作が。
おお、これはドウデュースでおなじみの松島オーナーの勝負服ではありませんか。
そのほかに、もとの社台グループ、ノーザンファームにゆかりのある馬主さんのお人形がそこかしこにありました。
この勝負服のオーナーさんを全部言えたら大したもんです。僕は言えませんw
駐車場近くには早くもお土産屋さんが待ち構えていたので、どんなものが並んでいるのかいろいろ見てみることにしましょう、
我々はゆっくりのんびりたっぷり立ち寄る派なので、まだお土産などは買う時間ではありませんが、ツアー客の方々だと見学時間はたった90分。
これだけの敷地でありながら見学時間90分って、ぶっちゃけ場内を5両編成の(5両編成と書くなw)自転車に乗って場内を回るくらいしか、興味のない若者、学生さんあたりなどは暇をつぶすすべがなかろうと思われるので、そうした向きには、むしろ先にお土産屋さんを覗いて行かれるのも一興ではないかと存じます。
う~ん、いまのところ特に先に買っておくべきものはないな。
どうせお土産なんてもう買ってあるし、新千歳空港でも買うんですよどうせw
さて、せっかくですから場内くまなく歩ける範囲は歩いてみようということで、さきほどの障害馬術大会のスタンドに行ってみましょう。
特に何も言われていないから、スタンドにちょいと座って、障害馬術の見学です。
馬術といえば、先のパリオリンピックで、まさかの相手の失格というタナボタもあったとはいえ初老ジャパンですよね。
グリーンチャンネルしか中継をやっていなかったのですが、メダルを取るや否や各方面で映像が流れて、これは嬉しかったですねえ。
こうした馬場馬術や障害馬術、あるいはクロスカントリーなどというものは、日頃から馬や乗馬に接していないとどうしても見る機会がないものですから、たまにはじっくりみておきたいなあ。
というわけでスタンドへ。
近隣の中学生や高校生、或いは牧場で働いていらっしゃる方のオープンな障害馬術競技の大会のようで、いやー、じっくり見ちゃうな。
それほど難易度が高くない障害に見えても、1完歩、2完歩とリズムが合わないと障害飛越の際にバーを落としてしまって原点とか、突然馬が障害飛越を拒否して一掃してしまい、鞍上から「うわあああ」という悲鳴にも似た声が響き渡るなど、馬が人と共に息を合わせて障害飛越にチャレンジする姿はとても美しいですが、こんな苦労もあるんだなあ…。
スタンドは審判台正面だけでなく、馬場のカドっこにもしつらえられていたので、そこからなんとなく障害飛越の大会が行われているんだよ…という動画を撮影してみました、
なんとなく雰囲気が伝わってくだされば。
秋のノーザンホースパークでの馬術大会。 pic.twitter.com/TXzfTNKsuS
— 日刊こうマロネ@禁酒はとりあえず減酒 (@kouma_tarobee) December 24, 2024
さて、ノーザンホースパークではあちらこちらに、来園客も普通に立ち入ってもよい厩舎がそこかしこに存在します。
噛みつかれる危険のある馬にはその旨のマークが厩舎にありますが、それ以外ではなんとニンジンを模したおやつもあげ放題。
これは場内の事務所で1個300円か400円で買えます。
こちらの厩舎では、放牧がされておりまして、馬が三々五々くつろいでおりました。
馬からしたら、「今日はどんなお客さんが来てるんだろう」なんて冷やかしているのかもしれませんw
馬同士が戯れているところをぼーっと眺めていられるだけで、気持ちが落ち着きます。
馬によるデトックス効果なのでしょうか。
日頃の鬱憤とか日常など、千歳空港に置いてきたくらいの感覚になりますね。
いや~。
こんなところを見ようと思ったら、関東近辺では横浜根岸の馬の博物館あたりにしかないからな~。
日常を全て忘れられることが出来ます。
かわいいねえ。
さて、この写真右手にある厩舎へ入りますと、いきなりとんでもない馬の馬房が表れて腰が抜けました。
それはこの馬です。
ブラストワンピースここにいたんだ!!
これがね、全く下調べをしていないという何よりの証拠なんですよ。
ブラストワンピースといえば、言わずとしれた2018年の有馬記念馬。
その後も現役続行して2021年の札幌記念5着を最後に引退したのですが、このあたりの血統背景もあったのか、種牡馬にはなれずに、乗馬としてノーザンホースパークで装いを過ごすことになったとは聞いてはいたんですが…。
この日はたまたま馬房に馬がいらっしゃらなかったのですが、乗馬の訓練に供せられていたのかな?
他にもどこかで聞いたことのある馬がいっぱいいらっしゃる。
そのお隣の馬房だったかが、ものすごい量の献花と写真であふれかえっている馬房があったのですが、このニュースは僕も訪問前に知っていたのですが、この9月12日に天国への端を渡った、ダートで大活躍したヴァーミリアンの馬房がありましてね。
大勢のファンや関係者の花束や写真で埋め尽くされておりました。
さて。
これは遠くてわからないのですが、キンシャサノキセキですね。
あらまレインボーラインさんじゃありませんか。
こちらは2018年の春の天皇賞馬。ゴール前でちょっと足を怪我してしまいましてね。残念ながらその後の現役続行はかなわず。
いまこうして余生を送っているのは、いいなあ。
こちらはミッキースワロー。重賞3勝ですね。
ワールドエース。
あらフォゲッタブルさんもお久しぶり。
お元気そうで何より。
そういえば別の厩舎にはこのような、我々ロッテファンにとっては素敵な名前のお馬さんもいましたね。
ロッテちゃんですって。
厩舎と厩舎の間を移動するたびに、普通に馬がかっぽかっぽと人に物おじせずに歩いているので、こちらが本当に驚いてしまうような。
その代わり、来場のお客様はこれ以上奥には絶対にお入りにならないでくださいね…というエリアが厳密に区分けされておりますので、そこはしっかり守りましょう。
そういえば馬ににんじんのようなお菓子をあげられる体験ができるというので、乗馬センターの事務室を尋ねたら、入り口でぬこさんが腹をおっぴろげてグーグー寝ておりましたw
全てが彼にとっては日常なのでしょう。
で、そのお菓子を片手に、お菓子をあげても大丈夫ですよ…という馬たちが比較的固まっている厩舎に入ってみたんですよ。
その瞬間、どこからか強烈な視線を感じましたw
名前はマチルダさんですか。ジャブローですか。ガンダム好きじゃないと通じねえなw
とにかく視線と雰囲気でもう圧倒。
「その手にお持ちのもの…当然あたしに下さるんですよね…っていうかよこせや」と言われている気満々でございます。
それではどうぞ。
いや~、楽しいね。
もちろん同じ厩舎の中でも、餌をあげてもいい馬とそうでない馬がいるので、そこは馬房に貼ってあるステッカーでよくご確認ください。
さて。
もうそろそろお昼を過ぎたというところで、馬にお菓子をあげている間に我々もお腹が空いてまいりましたので、一度お土産屋さんの場所まで戻って、レストランで昼食と致しましょう。
北海道は9月下旬といえば、もう暖房の季節です。
すでに薪ストーブの準備がなされております。
っていうか薪ストーブなんて何世紀ぶりかに見たw
やはりノーザンホースパークまで来た以上、ワインの一杯くらいは上げないといけませんよね。
僕はそばに合うように白ワイン。
ノーザンホースパークのレストランの名物といえば豪快なハーブ豚のステーキなのですが、あいにくとこれも毎度毎度なんですが、北海道のホテルの朝食はいつどこで食べても美味しいものは美味しいんですよ、
腹持ちが良すぎてしまったので、僕は手打ちそばにしてみました。
嫁さんは北海道の野菜をふんだんに使用したハンバーガーを選択。
いや~。
美味しかった。
おちついた雰囲気の中でのレストラン。時が過ぎていくのがとても惜しいように感じました。
さて、お昼も過ぎて、14時の新千歳空港行きバスが出ると、場内は一気にお客さんの量が減って、どこへ行くにも混まなくなってきます。
ちなみに帰りの送迎バスは4月~11月には最終便が16時まであるので、これからがゆったりと馬と触れ合える時間。
先ほどまでは観光馬車や体験乗馬にも大行列ができていましたが、1周待ちで乗れそうなので乗ることにしました。
1遊1000円するのですが、馬の体験パークなのだから財布のひもなど緩む一方でありますw
おやおや二頭曳きの馬車ですか。
これは現実の世界では初めて見たかも。
今までは1頭曳きの観光馬車はどこでも見たことがあって、或いは2頭所有して観光馬車をそれぞれ1頭ずつ曳かせて1頭の馬あたりの集客と稼働率を上げるということはどこの観光馬車でも行われれておりますが、2頭曳きとなると、映像の世界かアニメか漫画の世界でしか見たことがありません。
というわけで、2頭曳きの馬車の様子を、ちらっとツイッターで動画に残しております。どうぞ。
ノーザンホースパークの観光馬車。一頭曳きはどこかで見たけど、2頭曳きは初めて見た。 pic.twitter.com/2ENre1UCF8
— 日刊こうマロネ@禁酒はとりあえず減酒 (@kouma_tarobee) September 28, 2024
馬車から見える、ノーザンホースパークの秋の季節。
馬車もぽっくりぽっくり、時が止まったような優雅な時間が過ぎていきます。
そのかわり、動力は動物なので、発進するたびにドシーンと衝撃が来るのは致し方ありませんw
発進時の衝撃が調整できるのは、機関車が客車を引っ張る機関士の腕くらいなものです。
っていうかこういった観光馬車に乗るのはどこ以来だろう…。
記憶に残っている限り、2016年秋に嵐山からトロッコ亀岡駅に降りたらすぐの場所に観光馬車があって、きゃっきゃ言いながら乗った記憶がございます。
左側の馬の名前は失念してしまいましたが、右側の馬が先ほど厩舎で休んでいたロッテちゃん。
ウマの世界もたいがいムラ社会なもので、序列としては左側の馬が主導権を取って右側のロッテちゃんに、何かあるとよく𠮟り飛ばしているのだそうw
叱るというよりは、自分のペースでうまくいかないとロッテちゃんに当たっているのだそうで、それはそれでかなりかわいそうw
でも大なり小なりそういった力関係はどこの職場に行ってもあるものだと思いますw
例えば、左の馬が右を歩いているロッテちゃんにもたれかかっている時。
これは左の馬が怒っているんですってw
園の中心にあるディープインパクト像を、日光の関係で後ろから。
ノーザンホースパーク運営のノーザンファーム、さらにその前の社台グループ吉田善哉からの流れや、過去の名馬や、ディープインパクトを買った時のメモランダムも残されている、ギャラリーをゆっくりと見学。
資料館のなかには、レプリカですがこんなものも用意されております。
ノーザンホースパークといえばノーザンファーム。
日本を代表する馬産地が夏に行うセレクトセール、当歳馬と1歳馬のセリ市ですね。
日本の競走馬の競り市を世界中のバイヤーが苫小牧に買いに詰めかけるようになるまでに成長させた、ある意味日本経済のけん引役の一つとして数えられるようになったとしても全く過言ではないというセレクトセールのセリ台のレプリカがあります。
このレプリカのいいところは、ただの展示ではございません。
ちゃんと上ってハンマーを叩くことが出来ます。
展示を見終わると、ポニーショーがやっているというので見に行ってみましょう。
表に出ると、先ほどのポニーが草をかいつまんでいたのでちょいとお近づき。
さて、そろそろ日が傾いてきたので、お土産を買い込んで16時発の新千歳空港行きのバスに乗り込む準備をしましょう。
これに乗らないと、千歳か苫小牧からタクシーを呼ぶ羽目になり、バスだと渋滞はもちろん信号もないから15分くらいで連れて行ってくれるのだけれど、タクシーを使ったら目も当てられない。
空の色もきれいですなあ…。
最後にもう一度、バス乗り場前にある厩舎を覗きに行くと、馬が厩舎に帰ってきて、洗い場で足元を洗われておりました。
そらもう馬はいたずらし放題ですw
その帽子いただきっ!
さて、行きも揺られた送迎バスに乗り込んでいきましょう。
さらばノーザンホースパーク。
今度は秋口ではなくて、春先の日が長い季節にまた来たいですね。
というわけで、一挙に現実に新千歳空港に戻ってまいりました。
まずは地下1階のJR新千歳空港駅改札わきに突撃し、荷物の回収にまいりましょう。
コインロッカー脇にはベンチがあるのですが、明らかに〇国からいらっしゃったと思われっる声のでかい方々が、広いベンチに寝っ転がって場所を占拠して降ろい辟易。
そりゃ新千歳はいつどこへ行っても座る場所もないから、行くとなんか疲れる印象しかないわけです。
さて、荷物を引き上げたら少々お土産を買い足すためにいつものあのフロアへ。
8月に来たときはお盆の入り、しかし夕方だったからまだ余裕があったのですが、今日は夕方というだけでどこもかしこもお土産屋さんは列をなしてますね。
この画角は毎度おなじみになりましたw
人ごみにやられてしまいそうだったので、とっととチェックインしてしまいましょう。
といっても、やっぱり夕方のプライムタイムの手荷物検査は時間がかかり、ゆうに30分は待ったかな。
今日は土曜日なんですがね(・・;)
というのは、チェックインさえ終わってしまえば、制限エリアのほうがベンチがいっぱいあるし、ベンチの各所にコンセントがあちらこちらにしつらえられているものですから、中に入ってしまった方が圧倒的に楽。
今日の機材もA350-900さん。
機体番号まではわかんね(・・;)
そして今日のお席は、ご覧になればわかる方はお分かりになるこちら。
一度座ると多少の課金はしてもこれはこの快適さをかなぐり捨てることが出来ない、クラスJさんを利用させていただきました。
というわけで、あっという間の1時間10分ほどのフライトで羽田空港へ。
いつも羽田の着陸態勢寸前になるとどこを通っているのかわからないのですが、今回は窓の右側から見えたのが完全にアクアライン。
飛んでいる場所がわかると一気にコーフン度が増しますな。
そういえば新千歳を離陸して右旋回したときに、やたらとライトで煌々と光る施設が見えたのですが、位置と形状からありゃ門別競馬場じゃないかと。
これも興奮しましたね。
そんなわけでただいま現実。
8月のフライトで味をしめてしまった嫁さんは、ロビーにあるマッサージ器で10分ほど空中浮遊を愉しんでから、やおら手荷物受取場へやってきたようです。
優雅やのw
「どうせ出てくるまで20分くらいかかるんでしょ」
まあ、それがあったから5月の福岡の帰りに手荷物を預けてしまって、回収に手間取って幕張稲毛海岸行きの最終のリムジンバス乗り過ごしちゃったんだよ(´・ω・`)
っていうかですよ。
これもただいま現実、かつ幕張稲毛海岸線は詰め込み勝負という証左なのですが、直近のバスがもう満席で次は40分後までないんですってよ奥さん(・・;)
これがコロナ禍前だったらおおよそ20分ごとには動いていたはずで、千歳を19時に出てきたのに、結局稲毛海岸の団地に着いたのは夜11時近くですよ(´・ω・`)
というわけで、今回の旅の総括。
1.何度も言うけれどもフェリー旅の良さ
これはもうフェリー旅の良さは毎度毎度書いているのですが、夜通し海の上を走って、時間と仕事から解放されて優雅な時間を過ごせるのは、今や何事にも代えがたい魅力がありますね。
移動中に食べられる食事、非日常。
洋上で独り占めできる水平線と太陽。
これはもう、お乗りいただいて、水平線を体感していただくほかありません。
今年1年、船旅を書き続けてあたしもこの20年を生きながらえることが出来たとさえ思っております。
2.札幌は何度行っても楽しいものは楽しい
これが「そんなに好きなら住めば」となると、車がないと間違いなく生活できないので考えますが、観光に行くのならこれはたまらん。
何もかもが美味しい。
観光客向けの値段だとわかっていても「これくらいなら…」となるくらいの値段設定だし納得できる味だし、やはりここは外せませんな。
3.どこまでも広がる雄大な景色
今回、牧場関連の観光施設には初めて行ったのですが、おそらく北海道名物競走馬牧場見学に出かけても同じようなことを言うのでしょうね。
これはもう、行けるときに何度も行かないとダメですね。
僕ももう50に手が届くころ。いつ行けるか、ではなくて行くならもういっそ行ってしまえ…という領域に入ってきました。
ノーザンホースパークは、ぶっちゃけ年間パスポートを買ってもいいのかなと思うくらい、いいところだなあ、癒しを受けるならここかなあ…などと思うようになりました。
今年の旅行記はみな、どちらかというと船旅を主眼において、船旅をフィーチャーしているのですが、これが皆様の著効計画の一助になれば幸いに存じます。
そんなわけでどうどう北海道番外地は、ブログ20周年の今年、年内までに無事完走いたしました。
ちなみに冒頭にも触れましたが、このブログはクリスマスの朝に書き出したのですが、途中でガス欠を起こしまして、今朝がたやっと気合が入ってスイッチが入って書き上げたものでありますw
最後までご覧対抱きましてありがとうございました。
これからも小馬太郎兵衛をどうぞごひいきに。
ありがとうございました。
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