小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

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人工芝張り替えで直談判

2010-01-05 12:37:10 | 千葉ロッテマリーンズ
瀬戸山球団社長とサブローが、いきなり新年4日に市役所を訪れて、千葉市長に人工芝張り替えへの直談判を行いました。

ロッテ、人工芝交換を要望=老朽化で千葉市に-プロ野球(時事通信) - goo ニュース
ロッテの瀬戸山隆三球団社長と選手会長のサブロー外野手が4日、千葉市役所に熊谷俊人市長を訪ね、千葉マリンスタジアムの人工芝張り替えを要望した。

 球団によると、現在の人工芝は2003年から使われており、老朽化が進んでいる。サブローは「スパイクが引っ掛かり、雨が降ると滑る。他球団からの評判も悪く、千葉の恥になる」と現状を訴えた。実現しても今季には間に合わないため、早くても来季からの使用になる。

 熊谷市長は「必要性も緊急性も認識している」としながら、経費が4~6億円とされることから、「100年に1度の厳しい予算」と市の財政状況を説明。「無理なものを現実にするよう、お互いに工夫したい」と答えるにとどめた。 


う~ん…。
サブローの気持ちは、グラウンドで結果を残してナンボの一プロ野球選手の発言として考えれば、痛いほど気持ちはよくわかるし、素人目に見たって、たまに行われるグラウンド開放があるたびに、グラウンドに足を踏み入れてはあっという間に靴が緑色になるという有様は、どう見ても非常に好ましからざる状況であるのは間違いない。
千葉マリンの所有はあくまでも千葉市なので、千葉市にお伺いを立てなければどうすることができないという事情もよく分かるだけに、なんとか千葉市の負担にならないような解決策を見出すことはできないだろうか?
あたしゃ不勉強なので、お役所の会計制度云々に関してはさっぱり分からないのだけれども、たとえ第三者からの「寄付」という形になったとしても、会計処理がめんどくさそう…。
しかも、4億も5億もかかる費用を、いったい誰が出すのか…という問題もあるわけで。
あからさまにいっそうの経費削減を推進している最中の現在のフロントが、「じゃあ、我々の『寄付』という形なら会計処理はあっさり通してくれますか?」と、ボンと4億も5億も出すわけがないだろうし、そんな男気とカネと制度があるのなら、とっくの昔に出しているよなあ…。
ましてや新進気鋭の熊谷市長に対し、化かし合いでプロ野球界を渡り歩いてきた「古狸」瀬戸山社長。このおっさん(瀬戸山さんのことね)が、ちょっとやそっとでカネを出すとはとても思えない。
それに、千葉マリンを使用しているのは、マリーンズが主だった使用者ではあるけれども、それ以外にもあるわけで、千葉市が動けないからといって、マリーンズがカネを出さなければいけない…という理由には、今ひとつ説得力に欠けるきらいもあるのだろう。
熊谷千葉市長によれば、千葉市の財政はこの15年で急速に悪化の一途をたどり、市債は昨年度(平成20年度)で1兆円を超えてしまったという。
そういえば、このネタとは直接は関係ない話だけれど、千葉でこの15年に急速に売り上げが悪化したといえば千葉競輪。
おいら、年明け3日の新聞の各種公営競技の売り上げ欄を見てびっくりしたのだけれど、千葉競輪は元日からのヒラ開催ということも手伝ってか、正月2日は公営競技が一番書き入れ時の日にちだというのに、入場者は2500人を超えたくらい、売り上げはなんと1億円にすら遠く及ばない7千万円台。昔とは違って、県内のサテライトで場外車券を売っているにも関わらず…である。
これが14年前の千葉ダービー決勝当日、平日にもかかわらず(確か火曜日)1万5000人も客が入った、同じ競輪場だとは、とても思えない。ダービー決勝戦とヒラ開催の2日目を同じ物差しで計るのは暴論だというのは理解してはいるが、それでも、一番稼ぎがあるであろう盆暮れ正月でこれだけ売り上げが低いと、愕然とせずにはいられないだろう。
千葉競輪場の近辺も大きく様変わりしてしまい、昔は千葉競輪場の駐車場だったところは、全部スーパーマーケットやコインパーキング、マンションなどになってしまい、競輪場ですってんてんになった客を当て込んで、さらに身ぐるみはいでやろうという魂胆丸出しだった、競輪場前にあったパチンコ屋もいつの間にか潰れてマンションになってしまった。
千葉市の財政状況が好転の兆しを見せないのなら、ごく近いうちに、千葉競輪場に関しての何らかの市長判断が下されそうな雲行きである。

どうやら千葉市が即刻動ける状態ではないようだ。

ただ。
これはしっかり触れておかなければならないのだけれど、先にサブローの発言は「一プロ野球選手の発言とすれば痛いほどよく分かる」と書いたのだが、これを「一社会人」として置き換えると、正直もうちと言葉の選びようがあるのではないか…と思う。

確かに選手としては「恥ずかしい」環境ではあると思うのだが、サブローはともかく、瀬戸山社長は千葉市の財政状況は理解しているはずなのだから、いくら一アスリートとしての本音は「千葉の恥」でも、マスコミを前にそんなセリフを言わせてはいけない。
こうしたところが報道に出てくるところを見ると、「瀬戸山は千葉市に対して高圧的な態度を取っている」と言われても仕方あるまい。いや、この噂はすでに出まくっているのだけれど、先ほども書いたとおり、千葉市とてない袖は振れないのだから、選手のためにも、千葉市のためにも、球団のためにも、どこかに落としどころを見つけられるような展開になることを願っております。


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2 コメント

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千葉市民としては (MS)
2010-01-05 21:24:36
かなり耳が痛い話です。
箱物市政のツケがここに出てしまったわけですから。
本来ならロッテと千葉市で折半なのが妥当でしょうけど、恐らく千葉市は金を出せないでしょう。
散々報道されている通り、千葉市は財政破綻寸前で全く余裕が無いのです。
瀬戸山とてそれを知らないわけがないですし、今回市長と会って話をしたのは
最終的にはロッテが全額負担することを予想した上で、市長の様子伺いをしたんじゃないかなと思います。
市長がファンだと公言しているサブローを同席させて、サブロー自らが選手の本音を訴えることによって
もしかしたら千葉市側にも金を出させることができるかもしれない、いう瀬戸山の戦略が感じられました。
サブローの言い方はかなりアレでしたけど…。
今回のことは千葉市にとっても必要なことですが、熊谷市長は脱箱物を掲げて市長になったのですし、
こんなことでもやり玉に挙げるくだらない人がたくさんいますからねぇ。
(特に旧体制でおいしい思いをした方々。)
ロッテが頑張って金を出すしか道がないように思えます。
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なるほど (小馬太郎兵衛)
2010-01-06 00:12:54
おそらく、どの程度まで球団がカネを出すことになるのか、或いは来年まで待てば全額出してくれそうなのか、いろいろ腹の探り合いに出かけたようにも取れますね。
どちらにせよ、素人目に見ても千葉市の財務状況は逼迫してますから、早急な改善を求めるのであれば、お互いの落としどころを見つける以外にないでしょうね。
フロントからすれば、千葉市に貸しを作るチャンスではありますが、それを思いっきりフロントに悪用されそうで怖いですよ…。

しかし、市債1兆円とは…。
国鉄債務が20何兆円とかで、「兆」の字の感覚が麻痺しそうですが、いくらなんでもこりゃひどい…。
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