マリーンズファーム日本一の瞬間を見届けられたのももちろんよかったけれど、2軍でもそうそう見られるかどうかという、点差だけでは絶対に伝わらない、想像を絶する馬鹿試合を現地で見ることが出来たというのもまた、野球バカ冥利に尽きるってーもんでございます。ファームの皆さん、本当におめでとう!
ロッテに“吉兆”まずは弟!さあダブル日本一だ(スポーツニッポン) - goo ニュース
(ロ)山室、山本、上野、服部、○橋本、根本、S鈴江=青松
(神)蕭一傑、小嶋、ジェン、若竹、●横山、石川=岡崎
前回、ジャイアンツ球場でマリーンズイースタン優勝のシーンを見届けて、稲城区の丘陵地帯を右手に見ながら、「夜来たら夜景が綺麗なんだろうな」と思いつつ下っていた時は、まさか新潟まで遠征することになるとは、これっぽっちも思っていなかった。
ところが、コメント欄で弟子のかわまりさんにぼそっと冗談で「じゃあ車で連れて行って下さい」と呟いたところ、話は大まじめに新潟行きの方向へ。
いやほら、あちらは子持ちの人妻様ですよ。
ほいでもってこちらはしがない独身野郎ですよ。
どう考えたって、家族でお出かけするものと思い込んだ上で書き込んだセリフが、「いや、一人で行く予定だったからいいですよ♪」みたいな感じで、話はとんとん拍子にまとまってしまった(笑)。
問題は、もちろんデーゲームで13時試合開始なので、新潟には相応の時間には到着しておかないといけない。
新潟となれば関越道一択。
ただ、ETC1000円割引の影響で、以前の経験則が通用しないほど各高速道路は週末になると渋滞するので、渋滞を見越して早めに出なければならず、そうなると、どこか関越道のインター近辺に出やすそうな場所で待ち合わせなければならない。
関越道に出やすく、かつ千葉からも行きやすい場所、ハンドルネームの通り川崎市在住のかわまりさんも出やすい場所…と考えると、これも経験則で、首都高や外環美女木インターからもアクセスしやすく、マリーンズファンなら周囲の地理もある程度理解している、武蔵浦和で朝7時に待ち合わせをすることに。
武蔵浦和に朝7時となると、家を出るのは始発ではなくても、朝5時とかに家を出るパターン。だったら始発で行って、武蔵浦和駅ロータリーにある吉野家で朝飯でも食うかね。
…この話は、もちろん1軍の最終戦が9月30日木曜日に行われる事を前提としてのもの。この時点で、予備日に試合が回ったら、土曜日俺の死亡確定。
…だから木曜日の「やるやる詐欺」には怒ったんだよorz
シーズン最終戦なんて、勝とうが負けようが試合が終わったあとはなんだかんだでぐだぐだして帰りが遅くなるのは分かっていたし、ましてやこちらはCS争いの残り1枠を日ハムと競っていて、檻ッ鉄は勝率5割を賭けた戦い、結びの一番でのガチンコ勝負。
その翌日が始発となると…ねえ。
そんなわけで。
1軍のレギュラーシーズン最終戦終了後、帰宅したのは、観戦仲間にありがたく車で送ってもらっても午前様。
飯食って風呂に入って、やっと寝たら2時。
…。
起きたら3時(泣)。
寝たら起きられないので、当然この時間に起きる他無し。
おかげで、眠たいのに眠れないし、今日のために力はある程度セーブはしていても、前夜かなり叫びすぎたらしくてノドはけっこうガラガラ。
そういえば昔、そんな状態で朝帰りして知人の箏曲演奏会のナレーターのお仕事に出かけたら、プロデューサーの知人に、「お前風邪でもひいたのか?」といわれ、「いんや、朝帰りだなす」と返したら、速攻で土手っ腹に正拳突きを食らった(笑泣)。分かる人には分かる、あの人です。
んなもんで、かわまりさんのあめお号に乗っけられ、所沢から関越道をひた走る。高坂SA付近で多少の渋滞はあったものの、渋滞とはいっても時速50キロくらいで流れていたから、そんなもんは渋滞のうちに入れて良いのか悪いのか。
新潟中央インターを出たのは10時40分頃だったろうか。
しっかし、改めてETC割引の恩恵のすさまじさを見せつけられた思い。
まさか、所沢~新潟中央間が1680円とはね…。
市内のコンビニで食料の買い出しをしようと降りたら、暑い!!日本海側は気温が上がってますな。こりゃ30度に届きそう。
ハードオフスタジアム新潟に着いたのは、11時15分頃だったろうか。
隣にはアルビレックス新潟の本拠地、東北電力ビッグスワンスタジアム。
球場コンコースからは、新潟市街が一望できる。
こちらは南側。関東地方や太平洋側の人間は、南側に山があることに一瞬違和感を抱くだろう。
こちらは市街地を俯瞰。
新潟駅の方向は、ビッグスワンに隠れて見えませんww
そんなわけで球場着!
ファーム日本一決定戦は、前日にスターティングメンバーをNPBのホームページで発表してくれるので、スタメンは知っていたけれども、改めてスタメンをどうぞ。
開会セレモニーなどを経て試合開始。
相手阪神の先発は蕭一傑。
マリーンズの先発は山室。
外野に集まった、「どこにでも行くロッテファン」の方々。
試合途中、ふと気づいたことが。
マリーンズの一塁コーチャーズボックスには、代田さんではなくて、明がいた。
写真ではちょいと分かりづらい構図になっているけれど…。
どうやら試合中に戦力外通告の発表がなされたらしく、代田コーチも来季の契約を結ばないことが通告された旨の発表が。
そうか…。
もう君(代田さん)はいないのか…。
いやいやいかんいかん、そんな念はひとまず払拭しよう。
今は試合に集中集中。
試合はもう蕭一傑の完全試合ムード。
序盤3回には、青松がさんざん粘ってライトフライには打ち取られたものの、9球粘って数を放らせることには成功したものの、3回に投じた18球を境に、4回9球、5回7球、6回6球、7回9球と来て、いずれも打てないとなれば、そりゃもう焦点はマリーンズが勝てる勝てない、或いは打つ打たないというところではなく、蕭一傑の大一番での完全試合が現実のものになるかどうか。
こちとらはフォアボールからヒットで返されるという、数字以上に効率が良すぎる攻撃で点を入れられているので、取られた4点の壁は、想像以上に厚い。
こりゃあ、完全試合も決して夢じゃないぞ…。
そんなスタンドのムードが、8回表、漸く出た細谷の待望のチーム初ヒットを足がかりに、がらんがらんと音を立てて崩れ去る。
1死後、ムニスの代打角中がセンター前にはじき返し、続く青松はストレートのフォアで1死満塁。
続く翔太には代打金澤、初球をセンター前にはじき返し、完全試合どころか1点を返し3点差、なお満塁で9番ピッチャー上野で代打は角。
さすがに阪神ベンチは慌てふためく。完全試合ペースが突然崩れて1死満塁。
たまらず蕭一傑を下げて小嶋を投入すると、バッターは代打の代打吉田。ここは空振り三振。
バッターはトップに返って宮本。
その3球目がワイルドピッチになり、キャッチャーがボールを見失っている間に2塁ランナーまで還り、なんということか、完全試合どころか1点差まで追い上げるというただならぬ流れに。
スタンドからは「ヽ(゜∀゜)ノあと1点!あと1点!」コール。
ここは空振り三振に終わったマリーンズも、この8回の攻撃が、とんでもない幕切れへの序曲だった。
9回表、阪神の投手は小嶋からジェンへ。
正人倒れて1死後、神戸センター前、ここで代走が送られて生山。細谷ライト前で生山は3塁へ。
竹原が2ベースで生山生還でとうとう同点でなお1死2、3塁。
たまらずに阪神は若竹にスイッチ。
角中は空振り三振で2死2、3塁。
1塁が空いている状況で、マリーンズベンチの状況を把握した阪神ベンチは、続く青松を敬遠して、8回表の代打の関係で8番に入った、ピッチャー橋本勝負を選んだ。
この選択をした時点で、間違いなく勝負の流れは阪神が握っていたんです。
だって、この時点で野手を使い切っちゃって、代打を出せなかったんだから。
満塁で沸き立ったレフトスタンドも、ハシケンがそのまま打席に立たなければならないと見るやすっかり意気消沈、声のトーンもダダ下がり。
ところが。
フルカウントまで一球も振らずに粘ったハシケン、ラストボール。
…押し出し!!
なんと…。
投手に押し出しでついに勝ち越しか…。
こんな試合、なかなかお目にかかれるものではない。
逆に言えば、押し出しで勝ち越し点を奪っても、最後3つのアウトを取るまで、流れはどちらに傾くか、全く分かったものではない。
最後の最後まで、絶対に気を緩めてはいけない。
その証拠に。
1死後、若竹の代打野原祐也がフォアを選ぶと、1番柴田が思いっきり振り抜い当たりは、ライトフェンス直撃の3ベースとなり野原生還。ああ同点…。
しかも1死3塁、一点逆転サヨナラの大ピンチ。
ところがここを、ハシケンが堂々と上本、野原将を2者連続三振に斬って取る。
そしてハイライトの10回。
阪神のマウンドには地元出身、横山が、万雷の拍手で迎えられる。
簡単に2アウトを取って、こりゃ総力戦になったら間違いなく分が悪いな…と思っていたら、生山にデッドボール。万が一ケガをされたら、投手の誰かが守備につかなければならないという状況、まあ歩けたからよし。
続く細谷はセンター前、生山は一気に3塁へ。なんと細谷、8回からの3打席で猛打賞ww
竹原は貫禄のフォア。
阪神は横山を諦め石川を投入。
バッター角中。
その初球…。
デッドボールキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
なんと、またしても押し出し、今度はデッドボール…。
今度こそ勝てるのか。
しかし、勝負事はそう甘くはない。
阪神だって必死。
10回裏、ハシケンから替わった根本が葛城に2ベース、森田は初球でサードへの送りバントをしっかり決めて、1死3塁のまたまた大ピンチ。
ここでベンチは根本を諦めて鈴江へスイッチ。
なんとなく、すずえもんならやってくれそう…。
…と思ったら、岡崎にフォア。1死1、3塁。
続く水田の当たりはライトのファウルゾーンへのやや浅いフライ。ライトとセカンド、ファーストが必死に追いかけて、ライトが後ろ向きでキャッチ。2死。
ここで3塁ランナーは当たりが浅かったこともあってタッチアップは自重したものの、ライトからのボールがホームへ投げられたのを見て、ファーストランナーがタッチアップ。
これに気づいたキャッチャーかキャッチャー前のカットマンだったかが、冷静な判断で2塁へ送球、審判の腕は…。
ランナーを指している。ということは…。
アウトだ…。
勝てたんだぁぁ~~っっっ!!
というわけでスコア!
MVPのほっしゃん。
3塁側スタンド前ので挨拶を、拡大写真でご覧頂けます。
いやあ…。
よく勝てたねえ…。
帰りは小千谷市内に立ち寄り、「角屋」でへぎそば。
帰りは反対方向なのに、自宅近辺まで送って下さったかわまりさん、現地でお世話になったKさん、本当にありがとうございました。
ロッテに“吉兆”まずは弟!さあダブル日本一だ(スポーツニッポン) - goo ニュース
ファーム日本選手権が2日、ハードオフ新潟で行われ、イースタン・リーグを制したロッテが延長10回の末、6―5でウエスタン・リーグ覇者の阪神を下し、5年ぶり2度目の優勝を果たした。最優秀選手には3安打2得点のロッテ・細谷圭内野手(22)が選出された。
CS進出を決めたばかりのロッテに2軍からも吉報だ。05年以来の頂点。その05年は1、2軍のダブル日本一を達成しており、5度宙に舞った高橋2軍監督は「今年もそうなればいい。西村監督が胴上げされるのを見たい」と話した。
7回まで0―4。1人の走者も出せない苦しい展開を細谷が打ち破った。8回にチーム初安打を放って反撃の口火を切り9、10回にも右前打。今季は1軍で活躍し始めた矢先に首痛を発症して2軍落ちした22歳は「結果が出ていた時だったし悔しさが残る。いつでも(1軍に)行けるように準備したい」と2軍で成績を残しても満足していない。1、2軍とも新体制で迎えた今季。猛練習で2軍が先に最高の結果を残し、CSを戦う1軍への後押しとなった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | H | E | |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 6 | 7 | 1 | |
0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 7 | 0 |
(ロ)山室、山本、上野、服部、○橋本、根本、S鈴江=青松
(神)蕭一傑、小嶋、ジェン、若竹、●横山、石川=岡崎
前回、ジャイアンツ球場でマリーンズイースタン優勝のシーンを見届けて、稲城区の丘陵地帯を右手に見ながら、「夜来たら夜景が綺麗なんだろうな」と思いつつ下っていた時は、まさか新潟まで遠征することになるとは、これっぽっちも思っていなかった。
ところが、コメント欄で弟子のかわまりさんにぼそっと冗談で「じゃあ車で連れて行って下さい」と呟いたところ、話は大まじめに新潟行きの方向へ。
いやほら、あちらは子持ちの人妻様ですよ。
ほいでもってこちらはしがない独身野郎ですよ。
どう考えたって、家族でお出かけするものと思い込んだ上で書き込んだセリフが、「いや、一人で行く予定だったからいいですよ♪」みたいな感じで、話はとんとん拍子にまとまってしまった(笑)。
問題は、もちろんデーゲームで13時試合開始なので、新潟には相応の時間には到着しておかないといけない。
新潟となれば関越道一択。
ただ、ETC1000円割引の影響で、以前の経験則が通用しないほど各高速道路は週末になると渋滞するので、渋滞を見越して早めに出なければならず、そうなると、どこか関越道のインター近辺に出やすそうな場所で待ち合わせなければならない。
関越道に出やすく、かつ千葉からも行きやすい場所、ハンドルネームの通り川崎市在住のかわまりさんも出やすい場所…と考えると、これも経験則で、首都高や外環美女木インターからもアクセスしやすく、マリーンズファンなら周囲の地理もある程度理解している、武蔵浦和で朝7時に待ち合わせをすることに。
武蔵浦和に朝7時となると、家を出るのは始発ではなくても、朝5時とかに家を出るパターン。だったら始発で行って、武蔵浦和駅ロータリーにある吉野家で朝飯でも食うかね。
…この話は、もちろん1軍の最終戦が9月30日木曜日に行われる事を前提としてのもの。この時点で、予備日に試合が回ったら、土曜日俺の死亡確定。
…だから木曜日の「やるやる詐欺」には怒ったんだよorz
シーズン最終戦なんて、勝とうが負けようが試合が終わったあとはなんだかんだでぐだぐだして帰りが遅くなるのは分かっていたし、ましてやこちらはCS争いの残り1枠を日ハムと競っていて、檻ッ鉄は勝率5割を賭けた戦い、結びの一番でのガチンコ勝負。
その翌日が始発となると…ねえ。
そんなわけで。
1軍のレギュラーシーズン最終戦終了後、帰宅したのは、観戦仲間にありがたく車で送ってもらっても午前様。
飯食って風呂に入って、やっと寝たら2時。
…。
起きたら3時(泣)。
寝たら起きられないので、当然この時間に起きる他無し。
おかげで、眠たいのに眠れないし、今日のために力はある程度セーブはしていても、前夜かなり叫びすぎたらしくてノドはけっこうガラガラ。
そういえば昔、そんな状態で朝帰りして知人の箏曲演奏会のナレーターのお仕事に出かけたら、プロデューサーの知人に、「お前風邪でもひいたのか?」といわれ、「いんや、朝帰りだなす」と返したら、速攻で土手っ腹に正拳突きを食らった(笑泣)。分かる人には分かる、あの人です。
んなもんで、かわまりさんのあめお号に乗っけられ、所沢から関越道をひた走る。高坂SA付近で多少の渋滞はあったものの、渋滞とはいっても時速50キロくらいで流れていたから、そんなもんは渋滞のうちに入れて良いのか悪いのか。
新潟中央インターを出たのは10時40分頃だったろうか。
しっかし、改めてETC割引の恩恵のすさまじさを見せつけられた思い。
まさか、所沢~新潟中央間が1680円とはね…。
市内のコンビニで食料の買い出しをしようと降りたら、暑い!!日本海側は気温が上がってますな。こりゃ30度に届きそう。
ハードオフスタジアム新潟に着いたのは、11時15分頃だったろうか。
隣にはアルビレックス新潟の本拠地、東北電力ビッグスワンスタジアム。
球場コンコースからは、新潟市街が一望できる。
こちらは南側。関東地方や太平洋側の人間は、南側に山があることに一瞬違和感を抱くだろう。
こちらは市街地を俯瞰。
新潟駅の方向は、ビッグスワンに隠れて見えませんww
そんなわけで球場着!
ファーム日本一決定戦は、前日にスターティングメンバーをNPBのホームページで発表してくれるので、スタメンは知っていたけれども、改めてスタメンをどうぞ。
開会セレモニーなどを経て試合開始。
相手阪神の先発は蕭一傑。
マリーンズの先発は山室。
外野に集まった、「どこにでも行くロッテファン」の方々。
試合途中、ふと気づいたことが。
マリーンズの一塁コーチャーズボックスには、代田さんではなくて、明がいた。
写真ではちょいと分かりづらい構図になっているけれど…。
どうやら試合中に戦力外通告の発表がなされたらしく、代田コーチも来季の契約を結ばないことが通告された旨の発表が。
そうか…。
もう君(代田さん)はいないのか…。
いやいやいかんいかん、そんな念はひとまず払拭しよう。
今は試合に集中集中。
試合はもう蕭一傑の完全試合ムード。
序盤3回には、青松がさんざん粘ってライトフライには打ち取られたものの、9球粘って数を放らせることには成功したものの、3回に投じた18球を境に、4回9球、5回7球、6回6球、7回9球と来て、いずれも打てないとなれば、そりゃもう焦点はマリーンズが勝てる勝てない、或いは打つ打たないというところではなく、蕭一傑の大一番での完全試合が現実のものになるかどうか。
こちとらはフォアボールからヒットで返されるという、数字以上に効率が良すぎる攻撃で点を入れられているので、取られた4点の壁は、想像以上に厚い。
こりゃあ、完全試合も決して夢じゃないぞ…。
そんなスタンドのムードが、8回表、漸く出た細谷の待望のチーム初ヒットを足がかりに、がらんがらんと音を立てて崩れ去る。
1死後、ムニスの代打角中がセンター前にはじき返し、続く青松はストレートのフォアで1死満塁。
続く翔太には代打金澤、初球をセンター前にはじき返し、完全試合どころか1点を返し3点差、なお満塁で9番ピッチャー上野で代打は角。
さすがに阪神ベンチは慌てふためく。完全試合ペースが突然崩れて1死満塁。
たまらず蕭一傑を下げて小嶋を投入すると、バッターは代打の代打吉田。ここは空振り三振。
バッターはトップに返って宮本。
その3球目がワイルドピッチになり、キャッチャーがボールを見失っている間に2塁ランナーまで還り、なんということか、完全試合どころか1点差まで追い上げるというただならぬ流れに。
スタンドからは「ヽ(゜∀゜)ノあと1点!あと1点!」コール。
ここは空振り三振に終わったマリーンズも、この8回の攻撃が、とんでもない幕切れへの序曲だった。
9回表、阪神の投手は小嶋からジェンへ。
正人倒れて1死後、神戸センター前、ここで代走が送られて生山。細谷ライト前で生山は3塁へ。
竹原が2ベースで生山生還でとうとう同点でなお1死2、3塁。
たまらずに阪神は若竹にスイッチ。
角中は空振り三振で2死2、3塁。
1塁が空いている状況で、マリーンズベンチの状況を把握した阪神ベンチは、続く青松を敬遠して、8回表の代打の関係で8番に入った、ピッチャー橋本勝負を選んだ。
この選択をした時点で、間違いなく勝負の流れは阪神が握っていたんです。
だって、この時点で野手を使い切っちゃって、代打を出せなかったんだから。
満塁で沸き立ったレフトスタンドも、ハシケンがそのまま打席に立たなければならないと見るやすっかり意気消沈、声のトーンもダダ下がり。
ところが。
フルカウントまで一球も振らずに粘ったハシケン、ラストボール。
…押し出し!!
なんと…。
投手に押し出しでついに勝ち越しか…。
こんな試合、なかなかお目にかかれるものではない。
逆に言えば、押し出しで勝ち越し点を奪っても、最後3つのアウトを取るまで、流れはどちらに傾くか、全く分かったものではない。
最後の最後まで、絶対に気を緩めてはいけない。
その証拠に。
1死後、若竹の代打野原祐也がフォアを選ぶと、1番柴田が思いっきり振り抜い当たりは、ライトフェンス直撃の3ベースとなり野原生還。ああ同点…。
しかも1死3塁、一点逆転サヨナラの大ピンチ。
ところがここを、ハシケンが堂々と上本、野原将を2者連続三振に斬って取る。
そしてハイライトの10回。
阪神のマウンドには地元出身、横山が、万雷の拍手で迎えられる。
簡単に2アウトを取って、こりゃ総力戦になったら間違いなく分が悪いな…と思っていたら、生山にデッドボール。万が一ケガをされたら、投手の誰かが守備につかなければならないという状況、まあ歩けたからよし。
続く細谷はセンター前、生山は一気に3塁へ。なんと細谷、8回からの3打席で猛打賞ww
竹原は貫禄のフォア。
阪神は横山を諦め石川を投入。
バッター角中。
その初球…。
デッドボールキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
なんと、またしても押し出し、今度はデッドボール…。
今度こそ勝てるのか。
しかし、勝負事はそう甘くはない。
阪神だって必死。
10回裏、ハシケンから替わった根本が葛城に2ベース、森田は初球でサードへの送りバントをしっかり決めて、1死3塁のまたまた大ピンチ。
ここでベンチは根本を諦めて鈴江へスイッチ。
なんとなく、すずえもんならやってくれそう…。
…と思ったら、岡崎にフォア。1死1、3塁。
続く水田の当たりはライトのファウルゾーンへのやや浅いフライ。ライトとセカンド、ファーストが必死に追いかけて、ライトが後ろ向きでキャッチ。2死。
ここで3塁ランナーは当たりが浅かったこともあってタッチアップは自重したものの、ライトからのボールがホームへ投げられたのを見て、ファーストランナーがタッチアップ。
これに気づいたキャッチャーかキャッチャー前のカットマンだったかが、冷静な判断で2塁へ送球、審判の腕は…。
ランナーを指している。ということは…。
アウトだ…。
勝てたんだぁぁ~~っっっ!!
というわけでスコア!
MVPのほっしゃん。
3塁側スタンド前ので挨拶を、拡大写真でご覧頂けます。
いやあ…。
よく勝てたねえ…。
帰りは小千谷市内に立ち寄り、「角屋」でへぎそば。
帰りは反対方向なのに、自宅近辺まで送って下さったかわまりさん、現地でお世話になったKさん、本当にありがとうございました。
って、黙っておけばよかったかしら?w
慶彦マジックだとばかり思っていました。あれで前夜の寝不足の目がバッチリ覚めました。
まあ、慶彦って名前の奴は何をしでかすか分かりませんからw
さすがにベンチ入りメンバーまでは、あたしも把握しておりませんで…。
どうやらわたしはもう少し後ろのほうで観戦していたようです。
あの複雑怪奇な試合を克明に記録されていて感服いたしました。勝っちゃっていいのかよと笑い転げていました。
管理人さんとは、やちひが@甲子園をはじめいろんなところでご一緒になってるみたいです。今となってはあの阪神の秋山くんから2点も取ったやちひが、スゴイですよ。
コメントありがとうございます。
実は、素人仕事ながらスコアをつけながらの観戦でしたので、なんとか展開を追うことが出来ました。これで酒でも飲んでいようものなら、8回以降の複雑怪奇な試合展開は、とても追えたものではありません(泣)。
私も、文中にある通り、第一声が「勝てたあ!!」でしたからww
甲子園もご覧になっていたんですね。
今思えば、秋山といい、ベイスターズの眞下といい、そうそうたるメンバーと当たっていたんだなと、改めて感じます。
本当だったらここに出てきたであろう秋山に向かって、「やちひがに2点も取られた秋山~!!」ってヤジってやろうかと思ったんですが、広島に行ってました(泣)。