旅行社「ツアーバス」参入、東京―大阪「3千円」戦争 (朝日新聞) - goo ニュース
正直な感想を言わせてもらえば、安かろうは悪かろうということで。
自分の価値観から言えば、安いのは確かに大きな魅力ではあるけれど、万が一という時の保証は何一つ存在しない。例えば事故渋滞などに嵌ったら、安いツアーバスや一部のJR系高速バスはトイレすらついていないから、生理現象までコントロールしなければならず、そんなバスには頼まれても乗りたくない。それに、安ければ当然しわよせは下請けの観光バス会社に行くわけで、車両故障で現場に取り残されることなどはざらにある。
まあ、下心さえあれば、若さがはち切れちゃいそうなナウいヤングのきゃぴきゃぴのカワイ娘ちゃん(←日刊ゲンダイ風)に囲まれて、550キロの道のりを、さしてリクライニングもせず足下も窮屈な観光バスに身を委ねてのバスドライブが待っているわけだが、そんなバスの雰囲気がいいかどうかは、その人の価値観にもよるだろうから断言はしないが、夜もなかなか落ち着かないし、ぐっすり眠れないのは確かだろう。「ムーンライトながら」で慣れているという強者は別として。
大阪まで安く行くのなら、俺だったら最低でも昼行3列シートの「東海道昼特急大阪号」がボトムレベル。ツアーバスでも、3列トイレ付きで、東海道昼特急大阪号の運賃6000円以下なら乗ってもいいけれど、それ以下のサービスレベルだったら、いかに安くても願い下げである。連れと一緒なら尚更相応のサービスレベルを求めたい。
学生時代のころなどは、そもそも今をときめくツアーバスというもの自体が存在しておらず、東京大阪間の往復は、青春18きっぷ利用でなければ、夜行バスか新幹線というのが当たり前だった。10年前は新幹線も、金券屋でチケットを買えば11300円で行けたから、今よりはるかに割引率が高かったのだ。加えてノーマルの指定席料金に1000円足せば、チケット屋でグリーン車チケットが買えた時代だったから、ちょっとお金を足せばくつろいで移動できたのである。
今となってはチケット屋で新幹線チケットを買っても割引率はほんの雀の涙程度、加えて激安高速バスが相次いで登場となれば、若い客を中心としてそちらに移るのは当然の流れである。
ただ、10年前のサービスレベルを求めるとなれば、自ずとサービスレベルは最低限でも3列シートの「東海道昼特急大阪号」以上…ということになってくる。いや、10年前のレベルを求めるなら、通は近鉄バスを選択するだろうね。飲み物、おしぼりサービスが残っている唯一の路線バスだから(フライングスニーカー、カジュアルツィンクル号を除く)。ただ、お盆や年末年始、GWの繁忙期は高速バス自体を避けた方が無難。昨年8月15日のエントリに書いたとおり、渋滞で悲惨な目に遭うからである。トイレなしのツアーバスなんかはそりゃもう、トイレに行きたくても行けない。途中休憩なしの民間路線バス各社なんかは食糧確保すらままならない。だったら立っても3時間の新幹線がいいのかなと。
まあ、あまり移動費用をケチってばかりいると、それだけで他人様から足下を見られかねないという理由もある。Fumi氏によく言われるのだが、やっぱり旅に出るからには、年も年だし、それ相応の移動手段を使いたいと思うのが自然な流れではないかと。
大阪―東京の片道料金が3000円台――。激安価格を売り物にした中小旅行会社の「ツアーバス」が、高速バス業界の競争を過熱させている。「ツアー」といっても、鉄道会社の長距離路線バスと同様に目的地に乗客を運ぶだけ。主催する旅行会社が料金や運行区間を自由に設定できるのが強みだ。路線バスも割引やサービスアップで迎え撃つ。行楽の春、深夜バスの乗り場はラッシュアワー並みのにぎわいだ。
午後10時前、阪急梅田駅にほど近い大阪・梅田の駐車場。多い時は10台近いツアーバスが停車し、大きな荷物を持った若者や家族連れらが次々に乗り込んだ。東京でのコンサートに行くという大阪府豊中市の女性会社員(28)は「安い分、浮いたお金が買い物に回せるのがいい」と、3900円のツアーバスに乗り込んだ。
路線バスは、道路運送法によって路線や料金を国土交通省に届け出る必要があり、一定の路線をダイヤ通りに走らなければならない。一方、ツアーバスは旅行会社が主催する旅行商品の一種で、料金や運行区間を自由に設定できるのが特徴だ。
高速バス業界はこの約10年で、年間乗客数が約1.5倍の約8300万人(日本バス協会調べ)に膨らんだ。ツアーバスは5年ほど前から参入し、現在、約10社が関西―東京間のほか、関西と九州や広島などを結ぶバスを走らせている。
大阪―東京の場合、ほぼ毎日運行されており、そのほとんどが夜9~10時台に出発し、早朝に着く夜行バスだ。料金は3千~6千円台。シートの数やトイレの有無によって幅があるが、平均すると、通常の路線バスの8610円の約半額、新幹線の3分の1程度だ。
ツアーバスのほとんどは、観光会社からのレンタルだ。空いているバスを旅行会社が運転手ごと安く借りているため、コストを圧縮できる。一方、路線バスは車両の減価償却費など固定経費がかさみ、料金を下げづらい事情がある。
「西日本ツアーズ」(大阪市)の4300円のバスは乗車率はほぼ100%という。東京ディズニーランドやコンサート、買い物などに行く若者や出張のサラリーマンのほか「高年齢の利用も増えている」(担当者)。約2年前に本格運行を始めた「ビジネストラベル」(兵庫県芦屋市)も乗車率は8割以上で、平日にインターネットで予約すれば3900円で乗れる。
ツアーバス人気のあおりを食う格好の路線バス業界も割引で対抗する。「近鉄バス」(大阪府東大阪市)は02年から、4800円の割安便を走らせ始めた。02年に施行された改正道路運送法で運賃設定などが一定の範囲内で自由化されたことが値下げ競争に火を付けた。
「西日本ジェイアールバス」(大阪市)は昨年11月から、4200円の「超得割青春号」をスタート。さらに満席時に限り、補助席を選ぶと半額の2100円になる「超激安席」も。その一方で、新型のリクライニングシートや空気清浄機などを備えたバスも導入し、300円割高の8910円の料金も設定した。
同社の広報担当者は「業界の競争は激しいが、いろいろな価格帯のバスを走らせて選択肢を増やすことで対抗していきたい」。
◇
〈交通評論家の角本良平さんの話〉 整備ミスの問題が相次いでいる航空機や事故が多いトラックの各業界をみてもわかるように、自由化が進み過ぎると、その過程でメンテナンスや運転手の労働条件にしわ寄せが行きがちだ。バス業界もそのことをよく認識し、まずは公共交通機関としての安全確保を一番に考えたうえで競争にのぞむべきだろう。
正直な感想を言わせてもらえば、安かろうは悪かろうということで。
自分の価値観から言えば、安いのは確かに大きな魅力ではあるけれど、万が一という時の保証は何一つ存在しない。例えば事故渋滞などに嵌ったら、安いツアーバスや一部のJR系高速バスはトイレすらついていないから、生理現象までコントロールしなければならず、そんなバスには頼まれても乗りたくない。それに、安ければ当然しわよせは下請けの観光バス会社に行くわけで、車両故障で現場に取り残されることなどはざらにある。
まあ、下心さえあれば、若さがはち切れちゃいそうなナウいヤングのきゃぴきゃぴのカワイ娘ちゃん(←日刊ゲンダイ風)に囲まれて、550キロの道のりを、さしてリクライニングもせず足下も窮屈な観光バスに身を委ねてのバスドライブが待っているわけだが、そんなバスの雰囲気がいいかどうかは、その人の価値観にもよるだろうから断言はしないが、夜もなかなか落ち着かないし、ぐっすり眠れないのは確かだろう。「ムーンライトながら」で慣れているという強者は別として。
大阪まで安く行くのなら、俺だったら最低でも昼行3列シートの「東海道昼特急大阪号」がボトムレベル。ツアーバスでも、3列トイレ付きで、東海道昼特急大阪号の運賃6000円以下なら乗ってもいいけれど、それ以下のサービスレベルだったら、いかに安くても願い下げである。連れと一緒なら尚更相応のサービスレベルを求めたい。
学生時代のころなどは、そもそも今をときめくツアーバスというもの自体が存在しておらず、東京大阪間の往復は、青春18きっぷ利用でなければ、夜行バスか新幹線というのが当たり前だった。10年前は新幹線も、金券屋でチケットを買えば11300円で行けたから、今よりはるかに割引率が高かったのだ。加えてノーマルの指定席料金に1000円足せば、チケット屋でグリーン車チケットが買えた時代だったから、ちょっとお金を足せばくつろいで移動できたのである。
今となってはチケット屋で新幹線チケットを買っても割引率はほんの雀の涙程度、加えて激安高速バスが相次いで登場となれば、若い客を中心としてそちらに移るのは当然の流れである。
ただ、10年前のサービスレベルを求めるとなれば、自ずとサービスレベルは最低限でも3列シートの「東海道昼特急大阪号」以上…ということになってくる。いや、10年前のレベルを求めるなら、通は近鉄バスを選択するだろうね。飲み物、おしぼりサービスが残っている唯一の路線バスだから(フライングスニーカー、カジュアルツィンクル号を除く)。ただ、お盆や年末年始、GWの繁忙期は高速バス自体を避けた方が無難。昨年8月15日のエントリに書いたとおり、渋滞で悲惨な目に遭うからである。トイレなしのツアーバスなんかはそりゃもう、トイレに行きたくても行けない。途中休憩なしの民間路線バス各社なんかは食糧確保すらままならない。だったら立っても3時間の新幹線がいいのかなと。
まあ、あまり移動費用をケチってばかりいると、それだけで他人様から足下を見られかねないという理由もある。Fumi氏によく言われるのだが、やっぱり旅に出るからには、年も年だし、それ相応の移動手段を使いたいと思うのが自然な流れではないかと。
ただ、あまり「今日は青春18きっぷできましたぁ、泊まりはネットカフェです」なんて言い続けていると、本当にお里が知れてしまいます。それでも安さ至上主義ならその人の価値観ですからいいのですが…。
それと、小馬さんのお言葉、
>あまり移動費用をケチってばかりいると、それだけで他人様から足下を見られかねない
そうですよね。これから気を付けたいと思います。