あんさん知ってはりまっか。新宿と福岡を結ぶ、路線バス史上最長の「はかた号」という存在を。
しっかり許認可を得ている路線バスとしては最長不倒の記録を20年間保持し続けている「はかた号」。
昨今は規制緩和でツアーバスの脅威にさらされることとなり、この路線が誕生した頃とは、はかた号を取り巻く状況は一変し、価格破壊を起こした飛行機はもとより、ツアーバスとも競合することになってしまった。
しかもそのツアーバスははかた号より最長、最強、いや最凶。
いまや東京~長崎の路線もある。
高速バス キラキラ号:東京~福岡・長崎
う~ん。
今や4列シートで東京~福岡が10000円、長崎まで11500円…。
いやあ…。
乗りたくないねえ。
その昔は硬いボックスシートで23時間も揺られてやっと着いていた長崎が、夕方に出て朝チョイ過ぎには長崎に着いているというのだから、これも時代の流れは時代の流れというべきなんだろうけれど、4列はいくらなんでも嫌だよう…。゜(゜´Д`゜)゜。ウァァァン
4列シートといっても、以前の東北急行バスの仙台行きや山形行きのように、9列で足元をしっかり広く取ってくれているバスなら、それなりに我慢も出来るんですがね。あれは4列でも実に快適だった。
そうした状況下に放り込まれた「はかた号」。
運行会社の一部撤退や、格安航空券の出現に伴って、一時期存続が危ぶまれた時期もあったけれど、3列シート軽食つきで片道15000円というコンセプトは、登場時から変わらぬまま過ごしてきたが、さすがに相次ぐツアーバスの参入とあっては、運行する西鉄バスもてこ入れを余儀なくされ、2009年、シートによって運賃が3段階に分かれる3クラス制を導入。それに伴い定員を確保するため、スーパーハイデッカーからダブルデッカーへの禁断の切り替えが行われた。
スーパーハイデッカーにせよダブルデッカーにせよ、同じバスなのだからどのみち車内が狭いのには変わりがないのだが、あくまで平屋のスーパーハイデッカーに比べれば、2階建てバスになると天井が狭くなり、ダブルデッカー車だと、さすがに個人の好き嫌いの差がはっきり出てしまうレベル。
ちなみにいうと、あたしも実はダブルデッカーはあまり好きではない。あの狭い天井がダメなんですよねえ。
なもんで、高速バスを利用する時は、なるべく2階建てバスには乗らないような方向で路線を選択している。もちろん、すき好んで「東海道昼特急」などに乗ることもあるけれど、それはもう例外。夜行はなるべくハイデッカー車かスーパーハイデッカー車が入る路線を選ぶようにしている。2年前の甲子園の帰り、京都から東北急行バスの東京行きを選択したのはそれが理由。
おっと、話が横に逸れましたな。
「水曜どうでしょう」では「キング・オブ・深夜バス」として紹介され、それ以後幾多のどうでしょうバカがはかた号にチャレンジしては次々と討ち死にした例も枚挙に暇がない。うちの観戦仲間が利用した時は平気だったらしいが。
その「はかた号」が、この3連休中、代々木公園で開かれていた「九州観光・物産フェアwith東北2011」の会場で展示されているというので、ちょっくら出掛けてまいりました。
バスの前では、ただ今人気急上昇中、熊本県の御当地キャラ「くまモン」がお出迎え。
そうかそうかくまモン。
これに乗って渋谷に来たのか←違
それ以前に、くまモンくらいの体型になると、2階建てバスの階段が昇れないと思います。チーバくんと同じでww
左前面の行先表示が、なんとも神経を崩壊させてくれる、いや旅情をかきたててくれますな。
それではさっそく車内見学。
まずはこれまでと変わらずに片道15000円で発売されている、3列ビジネスシート。
※↑クリックで拡大します。
2階建ての中ほど前寄りから後ろの座席全てがこのビジネスシート、全部で21席。
写真の最後部は、停車している状況でもエンジン音が耳につくので、神経質な方には最後部の座席はエンジン音が耳障りかもしれないが、後ろに座席がない分思いっきりリクライニングを倒すことが出来るので、はかた号に限らず、2階建てバスがメインで入る路線を愛用している向きには「お買い得席」として重宝されている。
そして2階建てバスの2階部分は、その構造上、前部より後部のほうが気持ち天井が高く取られているので、天井を気にする人は、後ろ寄りを指定したほうが若干ストレスからは解放されるかと。
夜行バス仕様のシートや車内は、なかなか撮影できる機会がないもんでねえ。他に乗っている方もいらっしゃるし。
そしてこのはかた号の最大の売り。
2階前部に4席だけ設けられた、プレミアムシート。
3列シートより4000円増しの、片道19000円。
2階前部に位置するので、各地出発後に休憩に入るまでと、朝休憩の後は、運転席に陣取らなくても前面展望を独り占めすることが出来る。
※↑クリックで拡大します。
最初はシートの大きさが気になるところだけど、座った途端、そんなことはどうでもよくなった。
それくらい全体にホールド感があるし、このままリクライニングせずに背中を立たせていても、ソファに身を委ねるような座り心地が得られ、これだけでも3列シートとは全く違う座り心地。
そして3列シートとの最大の相違点は足元。
なんとまあ、身長178センチのあたしが、座高が高くて短すぎる足をピンと前に伸ばすことが出来る。これは凄い!こんな体験、乗用車でもなかなか味わうことは出来ない。
こんな態勢で、ちょいとリクライニングを倒してみる。
お?
おおっ。
おっほおおおっほおおおお。
おおおおおおおおおすげえええええええ深く倒れるううううううううう
思わずアテンドの係りの人に「これは凄い、深く倒れますねえ!!」ともらしたら、「そうでしょう、このリクライニングが売りなんです」と打てば響く答えが返ってきたほど。
これは安眠できそうだ。
3列シートだと、フルにリクライニングを倒すとかえって中途半端な態勢になってしまい、あたしなどはフルにはリクライニングせず、倒す量を半分ほどにすると逆に程よい人なので、ただでさえこれだけのホールド感に、かなり深くまで倒れるシートを体験させられると、これはもうぐっすり眠らざるを得ない(笑)。
これは多分やられないぞ。むしろ博多駅や天神で降り立った時にピンピンしているかも。
そして1階に降りると、片道8000円のエコノミーシート。
※↑クリックで拡大します。
う~ん。
プレミアムシートとの落差が凄すぎる(´・ω・`)
アレだ。東日本のE4系Maxに乗って、グリーン車から2階席の自由席に移ったときのような感じですよ。あのグリーンに乗ったら、2階席の3列×3列の自由席には乗れない(´・ω・`)
1階席だから天井はきついし狭いし4列だし。
アテンドのお兄さんの説明だと、やはり昨今の情勢を反映して、売れるのはこのエコノミーシートからなのだそう。
これはやられるぞ。
新宿を出たら多分諏訪湖の時点でやられる自信あるもの。
それでも、隣が空席だとかで人口密度が少なければ、それなりに快適に過ごせる方法もあるのだろうが、満席だとこりゃきついぜよ…(´・ω・`)
一度は試したいはかた号。
体力を考えると、あたしは。
飛行機でひとっとびもいいけれど、たまには陸路移動もよきかな。
そうなると、あたし的には片道昼特急+フェリーで九州というのもお勧めなんですよ。関西~九州間のフェリーは、2等でごろ寝なら安くつくんで。
やられそうになる「はかた号」のプレミアムシートで、セレブな旅の演出はいかがでしょうか。
ただし、プレミアムシートでやられても、苦情詰問その他お土産を除き一切承りませんので予め御了承ください(^^;)
しっかり許認可を得ている路線バスとしては最長不倒の記録を20年間保持し続けている「はかた号」。
昨今は規制緩和でツアーバスの脅威にさらされることとなり、この路線が誕生した頃とは、はかた号を取り巻く状況は一変し、価格破壊を起こした飛行機はもとより、ツアーバスとも競合することになってしまった。
しかもそのツアーバスははかた号より最長、最強、いや最凶。
いまや東京~長崎の路線もある。
高速バス キラキラ号:東京~福岡・長崎
う~ん。
今や4列シートで東京~福岡が10000円、長崎まで11500円…。
いやあ…。
乗りたくないねえ。
その昔は硬いボックスシートで23時間も揺られてやっと着いていた長崎が、夕方に出て朝チョイ過ぎには長崎に着いているというのだから、これも時代の流れは時代の流れというべきなんだろうけれど、4列はいくらなんでも嫌だよう…。゜(゜´Д`゜)゜。ウァァァン
4列シートといっても、以前の東北急行バスの仙台行きや山形行きのように、9列で足元をしっかり広く取ってくれているバスなら、それなりに我慢も出来るんですがね。あれは4列でも実に快適だった。
そうした状況下に放り込まれた「はかた号」。
運行会社の一部撤退や、格安航空券の出現に伴って、一時期存続が危ぶまれた時期もあったけれど、3列シート軽食つきで片道15000円というコンセプトは、登場時から変わらぬまま過ごしてきたが、さすがに相次ぐツアーバスの参入とあっては、運行する西鉄バスもてこ入れを余儀なくされ、2009年、シートによって運賃が3段階に分かれる3クラス制を導入。それに伴い定員を確保するため、スーパーハイデッカーからダブルデッカーへの禁断の切り替えが行われた。
スーパーハイデッカーにせよダブルデッカーにせよ、同じバスなのだからどのみち車内が狭いのには変わりがないのだが、あくまで平屋のスーパーハイデッカーに比べれば、2階建てバスになると天井が狭くなり、ダブルデッカー車だと、さすがに個人の好き嫌いの差がはっきり出てしまうレベル。
ちなみにいうと、あたしも実はダブルデッカーはあまり好きではない。あの狭い天井がダメなんですよねえ。
なもんで、高速バスを利用する時は、なるべく2階建てバスには乗らないような方向で路線を選択している。もちろん、すき好んで「東海道昼特急」などに乗ることもあるけれど、それはもう例外。夜行はなるべくハイデッカー車かスーパーハイデッカー車が入る路線を選ぶようにしている。2年前の甲子園の帰り、京都から東北急行バスの東京行きを選択したのはそれが理由。
おっと、話が横に逸れましたな。
「水曜どうでしょう」では「キング・オブ・深夜バス」として紹介され、それ以後幾多のどうでしょうバカがはかた号にチャレンジしては次々と討ち死にした例も枚挙に暇がない。うちの観戦仲間が利用した時は平気だったらしいが。
その「はかた号」が、この3連休中、代々木公園で開かれていた「九州観光・物産フェアwith東北2011」の会場で展示されているというので、ちょっくら出掛けてまいりました。
バスの前では、ただ今人気急上昇中、熊本県の御当地キャラ「くまモン」がお出迎え。
そうかそうかくまモン。
これに乗って渋谷に来たのか←違
それ以前に、くまモンくらいの体型になると、2階建てバスの階段が昇れないと思います。チーバくんと同じでww
左前面の行先表示が、なんとも神経を崩壊させてくれる、いや旅情をかきたててくれますな。
それではさっそく車内見学。
まずはこれまでと変わらずに片道15000円で発売されている、3列ビジネスシート。
※↑クリックで拡大します。
2階建ての中ほど前寄りから後ろの座席全てがこのビジネスシート、全部で21席。
写真の最後部は、停車している状況でもエンジン音が耳につくので、神経質な方には最後部の座席はエンジン音が耳障りかもしれないが、後ろに座席がない分思いっきりリクライニングを倒すことが出来るので、はかた号に限らず、2階建てバスがメインで入る路線を愛用している向きには「お買い得席」として重宝されている。
そして2階建てバスの2階部分は、その構造上、前部より後部のほうが気持ち天井が高く取られているので、天井を気にする人は、後ろ寄りを指定したほうが若干ストレスからは解放されるかと。
夜行バス仕様のシートや車内は、なかなか撮影できる機会がないもんでねえ。他に乗っている方もいらっしゃるし。
そしてこのはかた号の最大の売り。
2階前部に4席だけ設けられた、プレミアムシート。
3列シートより4000円増しの、片道19000円。
2階前部に位置するので、各地出発後に休憩に入るまでと、朝休憩の後は、運転席に陣取らなくても前面展望を独り占めすることが出来る。
※↑クリックで拡大します。
最初はシートの大きさが気になるところだけど、座った途端、そんなことはどうでもよくなった。
それくらい全体にホールド感があるし、このままリクライニングせずに背中を立たせていても、ソファに身を委ねるような座り心地が得られ、これだけでも3列シートとは全く違う座り心地。
そして3列シートとの最大の相違点は足元。
なんとまあ、身長178センチのあたしが、座高が高くて短すぎる足をピンと前に伸ばすことが出来る。これは凄い!こんな体験、乗用車でもなかなか味わうことは出来ない。
こんな態勢で、ちょいとリクライニングを倒してみる。
お?
おおっ。
おっほおおおっほおおおお。
おおおおおおおおおすげえええええええ深く倒れるううううううううう
思わずアテンドの係りの人に「これは凄い、深く倒れますねえ!!」ともらしたら、「そうでしょう、このリクライニングが売りなんです」と打てば響く答えが返ってきたほど。
これは安眠できそうだ。
3列シートだと、フルにリクライニングを倒すとかえって中途半端な態勢になってしまい、あたしなどはフルにはリクライニングせず、倒す量を半分ほどにすると逆に程よい人なので、ただでさえこれだけのホールド感に、かなり深くまで倒れるシートを体験させられると、これはもうぐっすり眠らざるを得ない(笑)。
これは多分やられないぞ。むしろ博多駅や天神で降り立った時にピンピンしているかも。
そして1階に降りると、片道8000円のエコノミーシート。
※↑クリックで拡大します。
う~ん。
プレミアムシートとの落差が凄すぎる(´・ω・`)
アレだ。東日本のE4系Maxに乗って、グリーン車から2階席の自由席に移ったときのような感じですよ。あのグリーンに乗ったら、2階席の3列×3列の自由席には乗れない(´・ω・`)
1階席だから天井はきついし狭いし4列だし。
アテンドのお兄さんの説明だと、やはり昨今の情勢を反映して、売れるのはこのエコノミーシートからなのだそう。
これはやられるぞ。
新宿を出たら多分諏訪湖の時点でやられる自信あるもの。
それでも、隣が空席だとかで人口密度が少なければ、それなりに快適に過ごせる方法もあるのだろうが、満席だとこりゃきついぜよ…(´・ω・`)
一度は試したいはかた号。
体力を考えると、あたしは。
飛行機でひとっとびもいいけれど、たまには陸路移動もよきかな。
そうなると、あたし的には片道昼特急+フェリーで九州というのもお勧めなんですよ。関西~九州間のフェリーは、2等でごろ寝なら安くつくんで。
やられそうになる「はかた号」のプレミアムシートで、セレブな旅の演出はいかがでしょうか。
ただし、プレミアムシートでやられても、苦情詰問その他お土産を除き一切承りませんので予め御了承ください(^^;)
数字上はまったく一緒なんですけど、横に並ぶと小馬さんの方が大きく見えますよね。
腹はあたしのほうが出てますが…(・・;)←
5連休さえとれれば、子鴎君の住む大阪まで下道をスクーターで行きたいなと、ひそかに思っておりますがw
でも東京までなさっておいであのですから、大阪までもやってやれないことはないですな(^^;)
あの4列シートで福岡まで行くなら、あたしゃ自らのクルマで走りたいですねえ…。