情けなさ過ぎ

ＪＲ脱線事故　「社員は公言自粛を」　列車区長名　文書配布、誓約求める (産経新聞) - goo ニュース

事態もここまでくれば、カテゴリを「まぬけニュース」にしたいほどである。
公言自粛はまあ納得は出来る。社にとって不利にならぬようにはかるのは当然の措置といえよう。
「会社」の人間が報道機関に「公の声」を発すれば、報道機関にとってはまたとないメシの種。
また揚げ足をとられてあることないこと叩かれるに違いない。
しかし、事が「プライベートの自粛」まで求められるとは…。
一言で言えば、こう。
まともな労働組合は存在しないのか！！
まあ、存在しないから会社にも強く言えない。
個人で言えば会社から目の敵にされる。
だから会社の思うがままにプライベートもままならぬ。
会社に言われたので旅行を取りやめましたというのもおかしな話。
会社に言われたので同僚と酒を飲みに行くのもやめましたなんて論外だし、果ては、
会社に言われたのでセックスを自粛しましたなんてことにもなりかねないぞ、これは！！
そりゃそうだ。事故があったときにやれボーリングに行きましたとかゴルフをしてましたとかいって叩かれるのなら、社員はプライベートで何をしても叩かれることになるではないか。
被害者様が苦しんでおられるときにセックスとは何事だ！！しかも３回戦までまで行ったとは！！なんて、会社からも遺族からも言われたくはないぞ、いくらなんんでも。
極論というなかれ。結局、会社に物を言える組織がまともに機能していたならば、こんなおかしい話は、責任を個人に押しつける行為として、労働組合が黙っているはずがないのである。この実態こそが、ＪＲ西日本には御用組合しか存在しないことの、何よりの証拠ではないか。
だったら会社が、旧日本軍みたいに、性欲を満たしてくれる何かを「公的に」用意してくれるのか？　会社が福利厚生の名の下に、旅行にも行けない社員を救済する行事を行ってくれるのか？　これだけマスコミの批判が高まっていれば、そうした福利厚生もしづらいだろう。ならばいかにして社員を救済するつもりなのか。
ＪＲ西日本の再生には、まだまだ時間がかかりそう。
いくらなんでも、社員たちがかわいそうでならない。