こちらの記事の続きであります。
登別駅を出立のとき。
さて、登別10時16分発の苫小牧行き普通列車が、2、3分の遅れでやってきました。
列車はキハ143形の2両編成。
元をたどれば北海道内の雑形客車を駆逐した「レッドトレイン」50系51形客車で、客車列車が大量に電車列車や気動車列車に置き換えられて余剰になったのを、ディーゼルエンジンを搭載して札沼線あたりでの輸送力向上に遺憾なく力を発揮した系列である。
2012年に札沼線が電化されたのを受け、働く場を室蘭本線に求め、室蘭付近で働いていた711系車両を置き換えることになった。電車列車を気動車列車に置き換えるというのも、また稀有な例ではないだろうか。
もっとも、既存の電車列車を気動車列車に置き換える有名な例といえば、最近では新幹線開業でJRから分離された第3セクター鉄道でこの流れは顕著。
そんなわけで、この旅お初の、鈍行列車の旅であります。
朝10時過ぎとあって、人の流れは一段落ついているとはいえ、各ボックスがさらりと埋まる程度には客は乗っている。
そらもう朝から、こんなことをせずにはいられません。
人がぎょうさん働いてるときに飲む酒はうまいのう!(byマッサン)
午前中からサッポロクラシックをキハ~♪
列車に揺られながら、車窓を肴に真っ昼間から酒をむさぼる。
これこそが呑み鉄の第一の楽しみ也。
しかしですな…。
この普通列車飛ばしすぎ(´・ω・`)
このあたりは複線で線形もよく直線が続くため、普通列車でもまあ飛ばすこと飛ばすこと。
時速100キロとまでは行かないけれど、駅間速度はゆうに90キロを超え、95キロに迫る勢い。
それもそのはずで、東室蘭~苫小牧間で特急の通過待ちなし。くわえて元々は711系電車を走らせていたところを気動車列車で置き換えたのだから、それなりに飛ばすのは至極当然。
運転ダイヤ上でも理由があり、登別の場面では、後続の「スーパー北斗3号」とは21分の差が、苫小牧ではわずか3分に詰められるのだから、普通列車とはいえのんびり走っているわけにも行かない。
それこそ、この普通列車には「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という声をかけたくなるが、この列車からすれば「苫小牧!」とだけ言い残して、もてるスピードの限りを尽くして逃げ切りたいに違いない。
酒をむさぼりつつ、白老~社台間で馬の牧場を愛でる。
そんなに車窓から馬を見たければ、苫小牧から日高本線に転ずるのが常識だが、またハイシーズンの5月か6月に来てみたいものである。
以前にも何度か書いているけれど、この時期の北海道の車の運転は怖い(´・ω・`)
ほぼ直線区間をメイチの速度で走る間に、列車の運転台を眺めてみよう。
この列車はワンマン運転なので、後部運転台はさながら後部展望席。
立ってもよければ後展望でどうぞ。
運転席はこのような感じ。
客車からの改造は平成初期だけれど、在来の国鉄型車両のような、趣のある運転台。
ブレーキももちろん自動空気ブレーキ。電気指令式などというハイテクではございません。
お昼前で人の動きはそれほどないだろうと思っていたらさにあらず。
登別~苫小牧間の普通列車は昼間時間帯は1時間半~2時間ごとしかないため、各駅でもそれなりに客の出入りがある。
途中の有人駅である白老ではまとまった乗降がみられ、苫小牧に近づくにつれて乗降客も多くなってくる。
途中を目いっぱいのスピードで走っても、後から特急がものすごい勢いでかっとんで来るとあっては日頃ダイヤにそれほど余裕があるとも思えず、苫小牧着も定刻10時59分のところ、2、3分遅れた11時02分ころに到着。
列車は折り返し、苫小牧の2つ手前の糸井行きになる。
苫小牧は一度降りたことがあるはずだが、「こんな駅だっけなあ…」と疑問に思う。
確かあの時は札幌から普通列車で苫小牧に来て、一旦改札は出たものの、すぐまた改札に入り室蘭本線岩見沢行き気動車に乗り込んだはずで、記憶の風化もあるのだろうが、それほど覚えていないのも致し方ない。
苫小牧では、本当にすぐ後を「スーパー北斗4号」が追ってきていた。
昨日、南千歳から危うく立たされそうになったため、苫小牧からは指定席を用意している。
自由席料金との差額が320円とあれば、この程度の投資は安いもの。
ただし2席並んでは取れず、1列違いで別れることに。
僕の勝手なイメージでは、千歳あたりを過ぎると札幌都市圏に入り、沿線には住宅街が広がると「勝手に」想像していたのだけれど、意外というかなんというか、札幌に近くなっても、ところによっては駅間でも林が広がるのんびりした風景。
それでも駅が近づくたびに住宅街が広がり、札幌都市圏の深さを思い知る。
沿線を走るたび、過去にある僕の記憶を懸命に掘り起こしていたのだけれど、あのときの沿線イメージは、今の風景と全く相通じるところがなく、これはもう記憶の風化と取るしかないのか、或いは26年前の車窓など、旅の興奮でろくすっぽ見ていなかったのかもしれない。印象に残っていればそれなりに記憶に残っているはずなのだから。
そのうち右手から函館本線がやってきて、白石からは複々線に入る。
そういえば、登別で滝川までの乗車券を買ったのだが、「念のため」といいながら窓口氏に札幌で途中下車するかどうかを聞かれ、「降りない」と答えている。
千歳線方面から函館本線岩見沢方面は、札幌で途中下車しないことを条件に白石~札幌間の飛び出し乗車が認められており、途中下車すると登別~白石~滝川間の乗車券となり、もう一枚白石~札幌間の往復乗車券がつくことになる。
車内には札幌到着の車内アナウンスが流れたのだが、豊平川を渡ったところで列車はなぜか2、3分ほど駅間で停車。
豊平川のほとりで工事が行われており徐行指定されているのだが、その影響で列車ダイヤが全体に混雑しているのだろうか。
そして札幌駅前。
おおお、この高架駅は来たことがあるぞお。
しかし、1988年12月といえばまだ札幌駅が地平から高架に移設された直後で、駅前には地上駅時代の駅舎がそのまま残っていた。
このあたりも記憶とのすれ違いが生じているのだが、札幌駅前の町並みが見えた!!
来たよ札幌に。
まだ降りないけどw
函館本線からの遅れとあわせ、定刻11時47分より都合7分の遅れになり、11時54分頃に札幌到着。
この後は、12時発の新千歳空港始発の旭川行き特急「スーパーカムイ15号」に乗り継ぐ。
新札幌で乗り換えていれば同一ホーム乗り換えで済んだのだけれど、なんとなく札幌まで乗りとおしてしまったので、スーパー北斗到着が4番線、スーパーカムイの発車が5番線なので異ホーム乗り換え。
やおらよっこいしょと大きな荷物を抱えてエスカレーターを下って上るのは本当にめんどくさい(´・ω・`)
そのスーパーカムイ。
もう自由席の列はかなり伸びていました。
まあ、20分ちょい乗った岩見沢までだからいいか。
(※以下続きます。)
登別駅を出立のとき。
さて、登別10時16分発の苫小牧行き普通列車が、2、3分の遅れでやってきました。
列車はキハ143形の2両編成。
元をたどれば北海道内の雑形客車を駆逐した「レッドトレイン」50系51形客車で、客車列車が大量に電車列車や気動車列車に置き換えられて余剰になったのを、ディーゼルエンジンを搭載して札沼線あたりでの輸送力向上に遺憾なく力を発揮した系列である。
2012年に札沼線が電化されたのを受け、働く場を室蘭本線に求め、室蘭付近で働いていた711系車両を置き換えることになった。電車列車を気動車列車に置き換えるというのも、また稀有な例ではないだろうか。
もっとも、既存の電車列車を気動車列車に置き換える有名な例といえば、最近では新幹線開業でJRから分離された第3セクター鉄道でこの流れは顕著。
そんなわけで、この旅お初の、鈍行列車の旅であります。
朝10時過ぎとあって、人の流れは一段落ついているとはいえ、各ボックスがさらりと埋まる程度には客は乗っている。
そらもう朝から、こんなことをせずにはいられません。
人がぎょうさん働いてるときに飲む酒はうまいのう!(byマッサン)
午前中からサッポロクラシックをキハ~♪
列車に揺られながら、車窓を肴に真っ昼間から酒をむさぼる。
これこそが呑み鉄の第一の楽しみ也。
しかしですな…。
この普通列車飛ばしすぎ(´・ω・`)
このあたりは複線で線形もよく直線が続くため、普通列車でもまあ飛ばすこと飛ばすこと。
時速100キロとまでは行かないけれど、駅間速度はゆうに90キロを超え、95キロに迫る勢い。
それもそのはずで、東室蘭~苫小牧間で特急の通過待ちなし。くわえて元々は711系電車を走らせていたところを気動車列車で置き換えたのだから、それなりに飛ばすのは至極当然。
運転ダイヤ上でも理由があり、登別の場面では、後続の「スーパー北斗3号」とは21分の差が、苫小牧ではわずか3分に詰められるのだから、普通列車とはいえのんびり走っているわけにも行かない。
それこそ、この普通列車には「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という声をかけたくなるが、この列車からすれば「苫小牧!」とだけ言い残して、もてるスピードの限りを尽くして逃げ切りたいに違いない。
酒をむさぼりつつ、白老~社台間で馬の牧場を愛でる。
そんなに車窓から馬を見たければ、苫小牧から日高本線に転ずるのが常識だが、またハイシーズンの5月か6月に来てみたいものである。
以前にも何度か書いているけれど、この時期の北海道の車の運転は怖い(´・ω・`)
ほぼ直線区間をメイチの速度で走る間に、列車の運転台を眺めてみよう。
この列車はワンマン運転なので、後部運転台はさながら後部展望席。
立ってもよければ後展望でどうぞ。
運転席はこのような感じ。
客車からの改造は平成初期だけれど、在来の国鉄型車両のような、趣のある運転台。
ブレーキももちろん自動空気ブレーキ。電気指令式などというハイテクではございません。
お昼前で人の動きはそれほどないだろうと思っていたらさにあらず。
登別~苫小牧間の普通列車は昼間時間帯は1時間半~2時間ごとしかないため、各駅でもそれなりに客の出入りがある。
途中の有人駅である白老ではまとまった乗降がみられ、苫小牧に近づくにつれて乗降客も多くなってくる。
途中を目いっぱいのスピードで走っても、後から特急がものすごい勢いでかっとんで来るとあっては日頃ダイヤにそれほど余裕があるとも思えず、苫小牧着も定刻10時59分のところ、2、3分遅れた11時02分ころに到着。
列車は折り返し、苫小牧の2つ手前の糸井行きになる。
苫小牧は一度降りたことがあるはずだが、「こんな駅だっけなあ…」と疑問に思う。
確かあの時は札幌から普通列車で苫小牧に来て、一旦改札は出たものの、すぐまた改札に入り室蘭本線岩見沢行き気動車に乗り込んだはずで、記憶の風化もあるのだろうが、それほど覚えていないのも致し方ない。
苫小牧では、本当にすぐ後を「スーパー北斗4号」が追ってきていた。
昨日、南千歳から危うく立たされそうになったため、苫小牧からは指定席を用意している。
自由席料金との差額が320円とあれば、この程度の投資は安いもの。
ただし2席並んでは取れず、1列違いで別れることに。
僕の勝手なイメージでは、千歳あたりを過ぎると札幌都市圏に入り、沿線には住宅街が広がると「勝手に」想像していたのだけれど、意外というかなんというか、札幌に近くなっても、ところによっては駅間でも林が広がるのんびりした風景。
それでも駅が近づくたびに住宅街が広がり、札幌都市圏の深さを思い知る。
沿線を走るたび、過去にある僕の記憶を懸命に掘り起こしていたのだけれど、あのときの沿線イメージは、今の風景と全く相通じるところがなく、これはもう記憶の風化と取るしかないのか、或いは26年前の車窓など、旅の興奮でろくすっぽ見ていなかったのかもしれない。印象に残っていればそれなりに記憶に残っているはずなのだから。
そのうち右手から函館本線がやってきて、白石からは複々線に入る。
そういえば、登別で滝川までの乗車券を買ったのだが、「念のため」といいながら窓口氏に札幌で途中下車するかどうかを聞かれ、「降りない」と答えている。
千歳線方面から函館本線岩見沢方面は、札幌で途中下車しないことを条件に白石~札幌間の飛び出し乗車が認められており、途中下車すると登別~白石~滝川間の乗車券となり、もう一枚白石~札幌間の往復乗車券がつくことになる。
車内には札幌到着の車内アナウンスが流れたのだが、豊平川を渡ったところで列車はなぜか2、3分ほど駅間で停車。
豊平川のほとりで工事が行われており徐行指定されているのだが、その影響で列車ダイヤが全体に混雑しているのだろうか。
そして札幌駅前。
おおお、この高架駅は来たことがあるぞお。
しかし、1988年12月といえばまだ札幌駅が地平から高架に移設された直後で、駅前には地上駅時代の駅舎がそのまま残っていた。
このあたりも記憶とのすれ違いが生じているのだが、札幌駅前の町並みが見えた!!
来たよ札幌に。
まだ降りないけどw
函館本線からの遅れとあわせ、定刻11時47分より都合7分の遅れになり、11時54分頃に札幌到着。
この後は、12時発の新千歳空港始発の旭川行き特急「スーパーカムイ15号」に乗り継ぐ。
新札幌で乗り換えていれば同一ホーム乗り換えで済んだのだけれど、なんとなく札幌まで乗りとおしてしまったので、スーパー北斗到着が4番線、スーパーカムイの発車が5番線なので異ホーム乗り換え。
やおらよっこいしょと大きな荷物を抱えてエスカレーターを下って上るのは本当にめんどくさい(´・ω・`)
そのスーパーカムイ。
もう自由席の列はかなり伸びていました。
まあ、20分ちょい乗った岩見沢までだからいいか。
(※以下続きます。)
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