１０００万円というお買い物

ノリにロッテが“条件付き助け船”(スポーツニッポン) - goo ニュース

オリックスは１７日、中村紀洋内野手（３３）を自由契約とする手続きを取った。今後、自力で移籍先を探す中村に対して、ロッテの瀬戸山隆三球団社長（５３）が千葉市美浜区の球団事務所でノリ獲得の可能性について言及。韓国、台湾など海外へ活路を求める場合、さらに年俸にこだわらない場合は獲得を検討することを示唆したもので、厳しい条件付きながら“救いの手”を差し伸べた。

　迷えるホームランバッターへ、幕張から“助け舟”が出た。ズレータ獲得で今季の打線補強は終了していることを前置きした上で、瀬戸山球団社長がノリ獲得の可能性を口にした。

　「基本的に（獲得は）ないけれど、状況が変わればね。彼が台湾、韓国へ行くということになれば考えます。最後の最後に彼が本当に困って、お金の問題じゃない、野球がやりたいんだということになれば、何かするかもしれない」。外国人枠が１球団２人の韓国は、すでに全８球団の枠が埋まっている状態だが、他球団が軒並み獲得の意思がないことを表明する中、条件付きながら初めてロッテが手を挙げた。

　００年本塁打王、００、０１年打点王の実績に敬意を表した格好だが、瀬戸山社長が提示した条件も容易ではない。中村の本職である三塁は、猫の目打線のロッテでも昨季１２５試合出場の今江が固定されている。同社長は「変な言い方かもしれないが、選手のストックで。外野をやってもらうかもしれないし」と主力としての獲得ではないことを示唆した。

　年俸面も現実は厳しい。１６日に中日・落合監督は「（最低保障の）４４０万円でも手を出さない」と話したが「５００万円ってことはない。それはノリに失礼やろ。お金じゃない、１０００万円でもいいということなら考える」と、獲得する場合は１軍最低保障の年俸１５００万円前後を基準とする方針を示した。

　球団側はオリックスからトレードを打診された時点で、米国へ帰国中のバレンタイン監督へ報告したが、色よい返事はなかったという。瀬戸山社長が出した“助け舟”も最終手段の救命ボート級だが、荒波にもまれる中村にとっては光明となるかもしれない。

浪人も覚悟のノリ「ありがたい話」(スポーツニッポン) - goo ニュース

ロッテ・瀬戸山社長の“救いの手”ともとれる発言に関して中村は「それが本当なら、ありがたい話ですね」と感謝の気持ちを口にした。

　この日は芦屋市内のスポーツジムでトレーニングをこなし「キャンプにテストで参加する覚悟もできている。それだけ野球が好き。ここからが勝負。真っ先に手を挙げてくれる球団に行きます。今はとにかく待つしかない」と悲壮な決意を強調。「１％のチャンスがあれば、それに懸けたい」。昨年９月に手術した左手首も順調に回復しており、打撃、スローイングに不安はない。移籍先が見つからない場合は「浪人も覚悟している」と話し、引退は否定した。

　≪オリックスが回答書を送付≫オリックスは１７日、中村との契約更改交渉に関し質問状を受けていた日本プロ野球選手会に回答書を送付、事情説明を行った。機谷球団代表は「交渉経過を説明した。野球協約に違反したとの認識はない。選手会にも分かってもらえたと思う」と話した。回答書は非公開だが、選手会が指摘する「減額制限を超える場合は合同トライアウト（昨年は１１月６日）前に通達」との選手会・１２球団申し合わせを順守、１０月中の下交渉で大幅減俸を通告した経緯を記したとみられる。

　選手会の松原徹事務局長（４９）は「われわれが把握している内容と事実関係で異なる部分がある」と話し、１９日の労使事務折衝で日本プロ野球組織にも確認。「もっと早く自由契約になっていてもよかった」と依然、問題視している。

うーん。
この話、額面通りには受け取らない方がいいのかも。
まあ、社長のコメントも企画担当も外人外野手もネ申三塁手も、ポロリとやらかすのはお得意技ですから。　そのくせＭスプにポロリが無いのはげふんげふん。

というのは、いくら年俸でもめたとはいえ、ノリといえば５年前の大ホームランバッターですよ。故障を抱えた上に高年俸でめっきり数字を落としているにしても、一発に魅力があるバッターというのには変わりがないわけで。
かような威光を放つ男に、本気か冗談半分かは分からないが、いくらなんでも１０００万で取るというのは失礼だろう。
おそらくは気球観測かなにかで、瀬戸山社長が「１０００万なら…」という話を飛ばしておいて、他球団に「あんた１０００万なら安い買い物でしょ、とっとと取りなさいよ」と、他球団の出方を伺っているのではないかと。中日の落合監督のように、「いくら安くても絶対に取らん」と明言していればよいが、他球団にしてみたら、故障がちとはいえ、未だ一発に魅力を感じるところは少なくないわけで、１０００万で買えるのなら…。しかし野球協約上の問題もあろうし、そうそう金額に関しては口に出せない。とりあえず、どうせなにかと嫌われ役として立ち回っている瀬戸山社長自らが１０００万と切り崩しにかかり、他球団の反応を待っているのかな…とも思えてくるのである。

確かにうちの内野陣が手薄なのは、浦和を見てもらえれば一目瞭然。昨シーズンなどは、一軍の外国人外野手お笑いトリオもさることながら、内野手が手薄だった。
なにせ、田中雅彦や林孝哉が３塁を守っていたこと自体が尋常じゃないでしょ。
じゃあ、かといってノドから手が出るほどノリが欲しければ、とっくの昔に獲得に動いていたわけだし。
それに故障持ちとあれば使いづらいのは確かだし、まして代打要員でもいいとは言われても、代打要員のためだけに１軍枠を一つ空けるチーム状態でもあるまい。ましてや今年は運河がおそらくは指名打者のポジションに座るだろう。１塁福浦、３塁今江は動かしたくないところだし、まさか今更ショートというわけにもいくまい。そうなったら西岡ファンがただじゃおかないだろうし。
そりゃあ、一発の魅力がある選手が欲しいのは山々だが、今のマリーンズに割り込む余地があるか…といえば、それこそ代打要員でしかないのではないだろうか。

この話が真か否か。
ちょっと事態の推移を見守りたい。