人は5年ひと昔、十年ふた昔というじゃございませんか。ならば15年前は三つも昔の話なの?ということをつらつらと書いてみようかしら。
15年前当時の2003年といえば、なんとまあ聞いて驚け、まだ東京駅にブルートレインが残っていたころなんですよ。
人の動きが夏休みのハイシーズン前になると、前にやっていた仕事はどちらかといえば閑散期。シーズン前なら有給休暇が取り放題だったので、今回はいつなくなるかもわからない九州特急に狙いを定めて、福岡ドームに遠征をかけてやろう…っていう算段だったのであります。
はい、まずあさかぜ号。
隣にいた普通列車は沼津行きだったかどこだったか。当時の東海道線113系の東京方4両につく付属編成はJR東海のクルマが多くて、青地のモケットに白い枕カバーをかけていたので車外からでもすぐわかる。
で、独身貴族でブルジョアジーだったあたし、九州までシングルデラックスの旅を画策しておったわけですが。
こいつがですね、豊橋~二川間の集中豪雨で、二川駅に停車しておりまして。
どこかで運転停車でもしているのかな…と思ったら二川、あと一駅動かしてくれれば豊橋だというところなのに、駅構内の列車の入れ替えの都合もあったのだろうか、二川で延々足止めを食らうことに。
やっと動いたと思ったらもう午前0時をとうに回っており、これはもう長期戦やむなし、時期が7月初頭ということで1年で1番日が長いシーズンでもあり、どこを走っている時点で外が明るくなることやら。それを楽しみにして寝るほかあるまい。
え~。
外が明るくなってまいりました。
加古川とか見えてますな。
( ´Д`)y━・~~こりゃいったい何分くらい遅れてるんだい?
ちなみに僕、小郡(現新山口)に降りて宇部線あたりをちょろちょろ回ろうと思っていたんだけど、その予定時間が9時着なのね。小郡で。
今どこよ。姫路を過ぎたばっかりでしょう。
ど~しよっかな~。
時間はちょうど6時を過ぎようか否かというところで、個室の部屋がコンコンとノックされる。
一睡もしていないであろう車掌さんの疲労が濃く見えるのだが、要はこの列車は東海地方の集中豪雨で2時間50分ほど遅れており、もうすぐ岡山に到着する。もし新幹線に振り替えるならば、こだま号をご利用できるがいかがか…と。
振替なら振替で面白いけど、どうせこだま号に乗りたいのなら、これもまだ現役で走っていた0系車両に乗ってみたい。「連絡のこだまは何系か?」との答えには、無情にも「100系です」という答え。
なら毒食らわば皿まで、ということで、このまま小郡まで乗っていく選択をしてもいいんじゃないか。どうせ福岡の宿はきまっているんだし、急ぐたびではない。
それに、本当に急ぐ旅ならば振替で新幹線こだま号に乗って、小郡からもともと組んでいた旅程をこなすのが1番楽でいいのだか、もともと最初に組んでいた旅程の中には、今夜北九州市民球場で行われるホークス対マリーンズ戦の観戦も腹積もりの中にあり、これが晴天で決行間違いナシならこだま号の振り替えを受け入れたのだろうが、今夕方からの北九州地方の天気予報があまりよくなく、いやほとんどよくなかったため、ど~せ中止になるくらいなら、日ごろは乗らないローカル線巡りに方向転換しよう…というものである。
…まあ、こんなこともあろうかと、東京駅で余計な食料と酒を買っておいてよかったよw
列車はちょうと三原か尾道あたりで朝の通学ラッシュにかかったようだけれど、こっちは前夜からずっと閉じ込められっぱなしなんだからかんべんしろや(´・ω・`)
というわけで、小郡に着いたのが、定刻より160分ばかり遅れた11時40分。もう昼飯の時間である。
伊能で小野田線に乗り換える。ここで乗り換えると宇部線伊能~宇部間が未乗になってしまうが、それはまた機会があったら来訪すればいいだろう。
小野田線といえば、途中の雀田から長門本山へ盲腸線が伸びていて、この短い区間だけをクモハ42という古豪の旧型車両が走っていて人気だったのだが、この年2003年3月をもって引退してしまったのが残念無念。
周遊きっぷの経路通り。宇部線~小野田線~山陽線と乗り継いで厚狭へ向かう。
厚狭の駅窓口で、今朝遅れたあさかぜ号の特急券の払い戻しを請求する。帰ってくるものがあるならば、それはもうありがたく頂戴しなければならない。
ややあって、めでたく特急料金3240円が手元に戻ってきた。
厚狭から美祢線で仙崎まで飛び出し、長門市へ戻って下関まで山陰線の日本海側ルートを通ってみようという魂胆である。
美祢線の車両は、見ただけで「気をつけろ、この顔にはトイレなし」とうたわれた、悪名高いキハ120が停車中。そらもう乗る前にトイレ済ませておきますがな。
美祢線は旅客輸送こそ昼間は長い暇が有るかのごとき様相だが、貨物輸送量があったおかげで、運賃が地方交通線ではなくて一般幹線波の扱いを受けている。
列車は小一時間ほどで山陰線の地方都市、長門市へ。美祢線はこの後仙崎まで一駅乗り入れる。長門市~仙崎間は美祢線ではなく、山陰本線の支線という扱いになっている。
僅か一駅の仙崎…。
何もないっすねえ。
バス停があって、バスはどこからかちょくちょく来るようで、5分ほど待てば下関行き長距離バスがくるらしい。
今の僕ならそっちにもフラフラと載ってしまうところだけれど、一応、周遊きっぷのルートがあるので、踵を返して長門市に戻ることにする。
ふ~ん。小月経由準急下関行きね。それ魅力。
それでも長門市駅前のアナウンスで降車ボタンをあっさり押すこの心の弱さよw
さて、長門市につくと、なにやら特急列車が止まっておりました。
下関方面行きの「いそかぜ」だったか、松江方面の特急だったかは見逃した。アレに乗っていても、今となってはネタとしては面白かったかも。
特に九州方面に急いだところで、北九州の試合が雨で中止(しかもかなり濃厚)ってーんじゃ、急いだって仕方ないってーことで、長門市から小串行普通列車に乗り、小串で下関行きに乗り換えることにする。
キハ40に1時間半ほど揺られ、そろそろ夕方の気配が漂う山陰地方。
小串からの列車は、これでした。
おおキハ58キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
各鉄道会社により、この頃は新規ローカル型気動車が相次いで生産されており、キハ58形元急行用車両もかなり数を減らしてきていた頃であったため、この出会いはなかなかにうれしいゾウお父さんは。
世が世なら、ここで口当たりのいい日本酒を空けたくなっちゃうね。ちびりちびりと飲みたいわ。
やっぱりさ。
通勤電車で酒飲んでると白い目で見られるけど、こうしたボックス席だったら遠慮する必要は、ないよね?よね?
で。
実はこの日の北九州は屋外球場、プラス雨のシーズンだったんで、行ければ行けたらいい、という算段で、全くチケットの用意とかしてなくて、その証拠に、宿を取ったのが北九州ではなくて福岡市内というw
下関からは415系で小倉へ渡って、特急で博多へ出たんだっけ。
ひとまず博多の宿に荷物を放り投げて…、また出かけます。
今度は博多南線に。
運賃290円、特急料金100円というお値打ち価格の、車庫への回送線を活用した珍しい路線。
というわけで、
ちょっと行ってきますわ。
ちなみに外は真っ暗だから、景色なんてなんも知りません(´・ω・`)
というわけで、ものの7~8分で博多南駅に到着。
博多南からはどうしようと。
ロータリーを漁っていると、西鉄の春日原駅が比較的近く似合って運んでくれるというので、春日原へ行ってみましょう。
春日原に行って、運よく出会えたのは、この子でした\(^O^)/
もと西鉄特急2000系\(^O^)/
いまや特急の任を解かれても、ローカル輸送に、ラッシュ時輸送に大活躍の車両でありますが、天神~大牟田間を縦横無尽に走り続けた結果なのか、2010年度にすべて現役を引退してしまったのは惜しまれる。
昔は2つドアだったけど、ラッシュ用に対応するために3ドア化されても、あの頃の威光が陰るなどということはありません。
このあと中洲の屋台でご飯を食べて、宿に戻ればもうへべれけちゃん。
明日のロッテは勝ちますぞ。勝っちゃうぞちきしょう(べろんべろん)
15年前当時の2003年といえば、なんとまあ聞いて驚け、まだ東京駅にブルートレインが残っていたころなんですよ。
人の動きが夏休みのハイシーズン前になると、前にやっていた仕事はどちらかといえば閑散期。シーズン前なら有給休暇が取り放題だったので、今回はいつなくなるかもわからない九州特急に狙いを定めて、福岡ドームに遠征をかけてやろう…っていう算段だったのであります。
はい、まずあさかぜ号。
隣にいた普通列車は沼津行きだったかどこだったか。当時の東海道線113系の東京方4両につく付属編成はJR東海のクルマが多くて、青地のモケットに白い枕カバーをかけていたので車外からでもすぐわかる。
で、独身貴族でブルジョアジーだったあたし、九州までシングルデラックスの旅を画策しておったわけですが。
こいつがですね、豊橋~二川間の集中豪雨で、二川駅に停車しておりまして。
どこかで運転停車でもしているのかな…と思ったら二川、あと一駅動かしてくれれば豊橋だというところなのに、駅構内の列車の入れ替えの都合もあったのだろうか、二川で延々足止めを食らうことに。
やっと動いたと思ったらもう午前0時をとうに回っており、これはもう長期戦やむなし、時期が7月初頭ということで1年で1番日が長いシーズンでもあり、どこを走っている時点で外が明るくなることやら。それを楽しみにして寝るほかあるまい。
え~。
外が明るくなってまいりました。
加古川とか見えてますな。
( ´Д`)y━・~~こりゃいったい何分くらい遅れてるんだい?
ちなみに僕、小郡(現新山口)に降りて宇部線あたりをちょろちょろ回ろうと思っていたんだけど、その予定時間が9時着なのね。小郡で。
今どこよ。姫路を過ぎたばっかりでしょう。
ど~しよっかな~。
時間はちょうど6時を過ぎようか否かというところで、個室の部屋がコンコンとノックされる。
一睡もしていないであろう車掌さんの疲労が濃く見えるのだが、要はこの列車は東海地方の集中豪雨で2時間50分ほど遅れており、もうすぐ岡山に到着する。もし新幹線に振り替えるならば、こだま号をご利用できるがいかがか…と。
振替なら振替で面白いけど、どうせこだま号に乗りたいのなら、これもまだ現役で走っていた0系車両に乗ってみたい。「連絡のこだまは何系か?」との答えには、無情にも「100系です」という答え。
なら毒食らわば皿まで、ということで、このまま小郡まで乗っていく選択をしてもいいんじゃないか。どうせ福岡の宿はきまっているんだし、急ぐたびではない。
それに、本当に急ぐ旅ならば振替で新幹線こだま号に乗って、小郡からもともと組んでいた旅程をこなすのが1番楽でいいのだか、もともと最初に組んでいた旅程の中には、今夜北九州市民球場で行われるホークス対マリーンズ戦の観戦も腹積もりの中にあり、これが晴天で決行間違いナシならこだま号の振り替えを受け入れたのだろうが、今夕方からの北九州地方の天気予報があまりよくなく、いやほとんどよくなかったため、ど~せ中止になるくらいなら、日ごろは乗らないローカル線巡りに方向転換しよう…というものである。
…まあ、こんなこともあろうかと、東京駅で余計な食料と酒を買っておいてよかったよw
列車はちょうと三原か尾道あたりで朝の通学ラッシュにかかったようだけれど、こっちは前夜からずっと閉じ込められっぱなしなんだからかんべんしろや(´・ω・`)
というわけで、小郡に着いたのが、定刻より160分ばかり遅れた11時40分。もう昼飯の時間である。
伊能で小野田線に乗り換える。ここで乗り換えると宇部線伊能~宇部間が未乗になってしまうが、それはまた機会があったら来訪すればいいだろう。
小野田線といえば、途中の雀田から長門本山へ盲腸線が伸びていて、この短い区間だけをクモハ42という古豪の旧型車両が走っていて人気だったのだが、この年2003年3月をもって引退してしまったのが残念無念。
周遊きっぷの経路通り。宇部線~小野田線~山陽線と乗り継いで厚狭へ向かう。
厚狭の駅窓口で、今朝遅れたあさかぜ号の特急券の払い戻しを請求する。帰ってくるものがあるならば、それはもうありがたく頂戴しなければならない。
ややあって、めでたく特急料金3240円が手元に戻ってきた。
厚狭から美祢線で仙崎まで飛び出し、長門市へ戻って下関まで山陰線の日本海側ルートを通ってみようという魂胆である。
美祢線の車両は、見ただけで「気をつけろ、この顔にはトイレなし」とうたわれた、悪名高いキハ120が停車中。そらもう乗る前にトイレ済ませておきますがな。
美祢線は旅客輸送こそ昼間は長い暇が有るかのごとき様相だが、貨物輸送量があったおかげで、運賃が地方交通線ではなくて一般幹線波の扱いを受けている。
列車は小一時間ほどで山陰線の地方都市、長門市へ。美祢線はこの後仙崎まで一駅乗り入れる。長門市~仙崎間は美祢線ではなく、山陰本線の支線という扱いになっている。
僅か一駅の仙崎…。
何もないっすねえ。
バス停があって、バスはどこからかちょくちょく来るようで、5分ほど待てば下関行き長距離バスがくるらしい。
今の僕ならそっちにもフラフラと載ってしまうところだけれど、一応、周遊きっぷのルートがあるので、踵を返して長門市に戻ることにする。
ふ~ん。小月経由準急下関行きね。それ魅力。
それでも長門市駅前のアナウンスで降車ボタンをあっさり押すこの心の弱さよw
さて、長門市につくと、なにやら特急列車が止まっておりました。
下関方面行きの「いそかぜ」だったか、松江方面の特急だったかは見逃した。アレに乗っていても、今となってはネタとしては面白かったかも。
特に九州方面に急いだところで、北九州の試合が雨で中止(しかもかなり濃厚)ってーんじゃ、急いだって仕方ないってーことで、長門市から小串行普通列車に乗り、小串で下関行きに乗り換えることにする。
キハ40に1時間半ほど揺られ、そろそろ夕方の気配が漂う山陰地方。
小串からの列車は、これでした。
おおキハ58キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
各鉄道会社により、この頃は新規ローカル型気動車が相次いで生産されており、キハ58形元急行用車両もかなり数を減らしてきていた頃であったため、この出会いはなかなかにうれしいゾウお父さんは。
世が世なら、ここで口当たりのいい日本酒を空けたくなっちゃうね。ちびりちびりと飲みたいわ。
やっぱりさ。
通勤電車で酒飲んでると白い目で見られるけど、こうしたボックス席だったら遠慮する必要は、ないよね?よね?
で。
実はこの日の北九州は屋外球場、プラス雨のシーズンだったんで、行ければ行けたらいい、という算段で、全くチケットの用意とかしてなくて、その証拠に、宿を取ったのが北九州ではなくて福岡市内というw
下関からは415系で小倉へ渡って、特急で博多へ出たんだっけ。
ひとまず博多の宿に荷物を放り投げて…、また出かけます。
今度は博多南線に。
運賃290円、特急料金100円というお値打ち価格の、車庫への回送線を活用した珍しい路線。
というわけで、
ちょっと行ってきますわ。
ちなみに外は真っ暗だから、景色なんてなんも知りません(´・ω・`)
というわけで、ものの7~8分で博多南駅に到着。
博多南からはどうしようと。
ロータリーを漁っていると、西鉄の春日原駅が比較的近く似合って運んでくれるというので、春日原へ行ってみましょう。
春日原に行って、運よく出会えたのは、この子でした\(^O^)/
もと西鉄特急2000系\(^O^)/
いまや特急の任を解かれても、ローカル輸送に、ラッシュ時輸送に大活躍の車両でありますが、天神~大牟田間を縦横無尽に走り続けた結果なのか、2010年度にすべて現役を引退してしまったのは惜しまれる。
昔は2つドアだったけど、ラッシュ用に対応するために3ドア化されても、あの頃の威光が陰るなどということはありません。
このあと中洲の屋台でご飯を食べて、宿に戻ればもうへべれけちゃん。
明日のロッテは勝ちますぞ。勝っちゃうぞちきしょう(べろんべろん)
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