こちらの記事の続きであります。
さて、函館駅発車を前に、どうやらダイニングカーでの朝食の順番が回ってきそうな気配。そろそろ列に戻っておこう。
ホームから函館の車両基地を眺める。
たまたまですが、並んでいる列の目の前に、ホーロー引きの看板がございます。
「サッポロビール」の文字がなんとも味わい深い。やっぱり北国に来たらサッポロビールですわね。
或いはウイスキー派なら、国営放送の朝の連続テレビドラマで一躍有名になったニッカウヰスキーですかしら。
階下通路から眺める函館駅。
駅名票に相対するかのように、札幌へ行く列車と青森へ行く列車が同居しております。
この乗車目標だけを見ても旅情を誘われる。
改めて階下通路から函館駅ホームを眺める。
柱に詰まれた雪が、北国の生活の厳しさを思い起こさせる。
函館を6時50分頃の発車。
どうやら後続の「北斗星」のダイヤに乗せたうえで、5、6分の遅れで運行している様子。
函館を発車して、再度朝日にてらされる函館車両所の車両群。
これは北斗星やカシオペア専従といっても過言ではないDD51の姿。
特急「北斗」に使用されるキハ183。
キハ183と、函館~青森間「スーパー白鳥」に使用される電車列車も呉越同舟で留置されている。
「オレッチが北海道の都市間輸送を担っているんだぞ」という意気込みが感じられる。
さて、函館駅を発車して五稜郭を通過しようというタイミングで空席にお呼ばれされて、朝食の席へ。
メニュー表はこちら。
注文の直前まで和食にしようか洋食にしようか散々逡巡したあげく、やっぱりとっつきやすい洋定食に手を出すことに。
どちらにしてもお値段は一緒なのだから、たまには和定食にしてもよかったのだろうが、「カシオペア」である以上、やはり目は洋定食に向くのかしら。
和定食で思い出すのは、昔は「洋定食」を出す列車と言えば1、2等急行列車というのがステータスで、庶民的な2、3等急行列車や鈍行列車は和定食の図柄を表示するのが当たり前で、そのあたりが列車自体のステータスとして厳然と存在した。
今の世の中は和定食と洋定食を選べるのだから、ステータスなど気にせず列車を利用できる世の中になったということなのだろう。
もっとも、こうした言質は2、3年前だったら堂々といえたけれど、いまや金をいくら積んでも明らかに乗れなそうなクルージング列車などが登場したから、確かにその列車自体をステータスと言ってしまえばそのようにも思えるし、そうしたクルージング列車は、1等車である「イ」を名乗っても全くおかしくないくらいの存在感をあらわしている。
案内された席から車窓を眺める。
ややあって料理が運ばれてきた。
1650円を支払えば、移動する列車内で優雅に朝食をとることができるのだから、なんと優雅な時間であろうか。
何度もこうした場面で書き添えているのだが、この朝食で1650円と考えてはいけない。移動する列車内でゆっくり食事を取るのだから、その価値はもはやプライスレスというべきである。
ややあって列車は高度を稼いでいき、もう一つの線路と分かれると、分かれた方は北海道新幹線に寄り添うように走っていく。
おそらく向こう側が、北海道新幹線の暫定終着駅、新函館北斗であるようだ。
列車は下り線専用の別線、通称「藤城線」に入り、山の間を駆け巡る。
こんな雄大な景色を見ながら朝食をとることが出来るのだから、1650円は決して高くない、というか、そもそも福島県内で風規制にあわなければ噴火湾あたりでの朝食になるのだから、遅れ様々とでも言うべきであろう。
定刻運転なら駒ケ岳を見ながらの朝食など楽しめないのだから。
そしてやがて列車は噴火湾側へ出る。
列車の右手のすぐそばに海を眺めることが出来て、これはこれでまた北海道にふさわしい雄大な景色である。
車窓を眺めつつの豪華すぎる朝食を心行くまで楽しみ、自室へ戻ると、「いかめし」で有名な森へ接近。
この先、列車は苫小牧手前まで、ずっと右手に海を見ながらの車窓になる。
ここでもう一度、ロビーカーまで出ずっぱり、列車の景色を心行くまで楽しもうという魂胆である。
牽引するDD51重連も、ここからなら手に取るように楽しむことができます。
複線区間なのでアクションカメラw
複線区間だが、あいにく対向列車はほとんど現れない。
ダイヤを予め知っていれば、ロビーカーの最前列にはりついて対向列車とのスライドを撮影することも可能なんだけど(´・ω・`)
ロビーカーからなら、こうした景色も思いのままw
せっかくなので、ロビーカーに併設された売店で、朝もはよからやはり所望するのはこちら。
ぶはああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!!
うん。
すばらしい。
「人がぎょうさん働いてるときに飲む酒はうまいのう」。
この頃絶賛放映中だったNHK連続テレビ小説「マッサン」の中の名台詞のひとつであるw
長万部で峠へ向かって別れる函館本線と別れ、こちらは室蘭本線をたどる。
幻想的な雲と太陽。
ひたすら雪景色の中を爆走。
やがて列車は工場群の真っ只中へ突っ込む。
これこそが室蘭に近付いてきた証拠。
やがて室蘭への分岐駅、東室蘭へ接近。
東室蘭では、遅れているのに堂々とローカル列車を待たせ、こちらは先に発車していく。
その遅れ幅は相変わらず1時間50分あたりを行ったりきたりしており、「とにかく最後まで運転する、その代わり特急料金だけは絶対にお前らに払い戻さねえぞ」というJR北海道の意気込みすら感じる走りである。
というより、「北斗星」のスジに少々の遅れで乗せているようだから、突発的な事象が起こらない限りは、これ以上遅れようがないのである。
もっとも、そのおかげで駒ケ岳の雄大な景色を楽しみながらの朝食が楽しめ、噴火湾を見ながらの朝酒をむさぼっているのだから、これ以上豪華な時の過ごし方はないといえる。
さあ、まだまだ景色を楽しみますよ。
(※以下続きます。)←まだ続くかw
さて、函館駅発車を前に、どうやらダイニングカーでの朝食の順番が回ってきそうな気配。そろそろ列に戻っておこう。
ホームから函館の車両基地を眺める。
たまたまですが、並んでいる列の目の前に、ホーロー引きの看板がございます。
「サッポロビール」の文字がなんとも味わい深い。やっぱり北国に来たらサッポロビールですわね。
或いはウイスキー派なら、国営放送の朝の連続テレビドラマで一躍有名になったニッカウヰスキーですかしら。
階下通路から眺める函館駅。
駅名票に相対するかのように、札幌へ行く列車と青森へ行く列車が同居しております。
この乗車目標だけを見ても旅情を誘われる。
改めて階下通路から函館駅ホームを眺める。
柱に詰まれた雪が、北国の生活の厳しさを思い起こさせる。
函館を6時50分頃の発車。
どうやら後続の「北斗星」のダイヤに乗せたうえで、5、6分の遅れで運行している様子。
函館を発車して、再度朝日にてらされる函館車両所の車両群。
これは北斗星やカシオペア専従といっても過言ではないDD51の姿。
特急「北斗」に使用されるキハ183。
キハ183と、函館~青森間「スーパー白鳥」に使用される電車列車も呉越同舟で留置されている。
「オレッチが北海道の都市間輸送を担っているんだぞ」という意気込みが感じられる。
さて、函館駅を発車して五稜郭を通過しようというタイミングで空席にお呼ばれされて、朝食の席へ。
メニュー表はこちら。
注文の直前まで和食にしようか洋食にしようか散々逡巡したあげく、やっぱりとっつきやすい洋定食に手を出すことに。
どちらにしてもお値段は一緒なのだから、たまには和定食にしてもよかったのだろうが、「カシオペア」である以上、やはり目は洋定食に向くのかしら。
和定食で思い出すのは、昔は「洋定食」を出す列車と言えば1、2等急行列車というのがステータスで、庶民的な2、3等急行列車や鈍行列車は和定食の図柄を表示するのが当たり前で、そのあたりが列車自体のステータスとして厳然と存在した。
今の世の中は和定食と洋定食を選べるのだから、ステータスなど気にせず列車を利用できる世の中になったということなのだろう。
もっとも、こうした言質は2、3年前だったら堂々といえたけれど、いまや金をいくら積んでも明らかに乗れなそうなクルージング列車などが登場したから、確かにその列車自体をステータスと言ってしまえばそのようにも思えるし、そうしたクルージング列車は、1等車である「イ」を名乗っても全くおかしくないくらいの存在感をあらわしている。
案内された席から車窓を眺める。
ややあって料理が運ばれてきた。
1650円を支払えば、移動する列車内で優雅に朝食をとることができるのだから、なんと優雅な時間であろうか。
何度もこうした場面で書き添えているのだが、この朝食で1650円と考えてはいけない。移動する列車内でゆっくり食事を取るのだから、その価値はもはやプライスレスというべきである。
ややあって列車は高度を稼いでいき、もう一つの線路と分かれると、分かれた方は北海道新幹線に寄り添うように走っていく。
おそらく向こう側が、北海道新幹線の暫定終着駅、新函館北斗であるようだ。
列車は下り線専用の別線、通称「藤城線」に入り、山の間を駆け巡る。
こんな雄大な景色を見ながら朝食をとることが出来るのだから、1650円は決して高くない、というか、そもそも福島県内で風規制にあわなければ噴火湾あたりでの朝食になるのだから、遅れ様々とでも言うべきであろう。
定刻運転なら駒ケ岳を見ながらの朝食など楽しめないのだから。
そしてやがて列車は噴火湾側へ出る。
列車の右手のすぐそばに海を眺めることが出来て、これはこれでまた北海道にふさわしい雄大な景色である。
車窓を眺めつつの豪華すぎる朝食を心行くまで楽しみ、自室へ戻ると、「いかめし」で有名な森へ接近。
この先、列車は苫小牧手前まで、ずっと右手に海を見ながらの車窓になる。
ここでもう一度、ロビーカーまで出ずっぱり、列車の景色を心行くまで楽しもうという魂胆である。
牽引するDD51重連も、ここからなら手に取るように楽しむことができます。
複線区間なのでアクションカメラw
複線区間だが、あいにく対向列車はほとんど現れない。
ダイヤを予め知っていれば、ロビーカーの最前列にはりついて対向列車とのスライドを撮影することも可能なんだけど(´・ω・`)
ロビーカーからなら、こうした景色も思いのままw
せっかくなので、ロビーカーに併設された売店で、朝もはよからやはり所望するのはこちら。
ぶはああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!!
うん。
すばらしい。
「人がぎょうさん働いてるときに飲む酒はうまいのう」。
この頃絶賛放映中だったNHK連続テレビ小説「マッサン」の中の名台詞のひとつであるw
長万部で峠へ向かって別れる函館本線と別れ、こちらは室蘭本線をたどる。
幻想的な雲と太陽。
ひたすら雪景色の中を爆走。
やがて列車は工場群の真っ只中へ突っ込む。
これこそが室蘭に近付いてきた証拠。
やがて室蘭への分岐駅、東室蘭へ接近。
東室蘭では、遅れているのに堂々とローカル列車を待たせ、こちらは先に発車していく。
その遅れ幅は相変わらず1時間50分あたりを行ったりきたりしており、「とにかく最後まで運転する、その代わり特急料金だけは絶対にお前らに払い戻さねえぞ」というJR北海道の意気込みすら感じる走りである。
というより、「北斗星」のスジに少々の遅れで乗せているようだから、突発的な事象が起こらない限りは、これ以上遅れようがないのである。
もっとも、そのおかげで駒ケ岳の雄大な景色を楽しみながらの朝食が楽しめ、噴火湾を見ながらの朝酒をむさぼっているのだから、これ以上豪華な時の過ごし方はないといえる。
さあ、まだまだ景色を楽しみますよ。
(※以下続きます。)←まだ続くかw
突然ですが、小馬様、貴殿は「レア車ゲッター」のフォースがあるのでは?
と申しますのも、8枚目の写真、たった2両しかない「白鳥」用の785系が写っているんですもの。私はこれを見てたまげました。よくぞお撮りになられた…と。
貴重な車両を撮影できたのは羨ましい限りです(^^
調べてみたら増結用とのことでしたので、シーズンオフのこの時期は函館に常駐していたのかもしれません。
これが走行シーン、いや実際に乗ったのがたまたまこれだったら、もっとレアだったのでしょうね。