小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

道央気まぐれない列車番外地 5 寝台特急カシオペアを遊び尽くす その4

2015-06-19 00:00:56 | それゆけ乗り鉄トラベラーズ
こちらの記事の続きであります。

さて、ぼちぼちペースアップしていかないと、完結するのが真夏になっちまう(´・ω・`)
っていうか完全にそのペースだしw
季節感が台無しではないですか。
だったらとっとと書かんかい…ってー話ですな。どうもすみません(´・ω・`)

そんなこんなで、宇都宮を発車した頃合いを見計らって12号車のロビーカーを一旦引き払い、自室の4号車まで、もと来た道をすれ違う人々に難渋しながらたどりつかなければならない。
というのは、そろそろ頼んでおいたカシオペアスペシャル弁当が部屋に配られるタイミングなのである。

狭い個室では飽き飽きしてしまう。さりとてロビーカーまで行くのも億劫という向きには、数両に一つ、ミニロビーが自販機のトイメンに設置されておりますので、こちらでもご休憩いただけます。
ただし、トイメンに自販機があるので、個室同様、楽しめる車窓は下り列車の進行方向右手側、つまりは東側ということになる。
やっぱり西側の車窓も眺めたいよなあ…。
ただ、オーシャンビューになるのは、個室の窓側にあたる、下り列車で言えば進行方向右手側になります。青森~函館間では反対の左手側、通路側ということになりますが。



列車が那須塩原を通過しようとしたあたりで、いよいよお待ちかねのお食事タイム。
カシオペアスペシャル弁当がケータリングされてきました。
予め飲み物もオーダーでき、僕はしっかりサッポロクラシックをオーダーしておきました。
ウェルカムドリンクが居配された際に、予め弁当の予約券をウエイターに渡しておく、その際にドリンクのオーダーを聞かれるというシステムである。



この包み紙一つにしてもお土産としての価値は十二分に存在しよう。
お吸い物も列車の中でいただけるとは、まあ…。

中身はこちら。



一の重。
キングサーモン塩焼、玉子焼、有頭海老煮、笹蒲鉾、イカ照焼、カニ磯辺揚、アスパラガス天ぷら、帆立の雲丹ソース焼、海鮮麩着、くるみ豆腐、田楽味噌、くるみ甘露煮、ずんだ団子。



二の重。
じゃが芋のキッシュ、鶏肉のマッシュルームソース、ブロッコリー、赤パプリカ、タコマリネ(バジル風味)、煮物(玉蒟蒻、春雨巾着、筍、人参、蕗、生麩)、ハタハタ南蛮漬、若布、二色パプリカ。



三の重。
ちらし寿司(カニフレーク、いくら醤油漬、錦糸玉子、北海道型昆布)



う~ん。
フラッシュなしで撮ったのは無謀だったか(´・ω・`)
ただでさえ揺れる車内の上に車窓はもう真っ暗だしねえ。

お吸い物つき、ドリンク代別で3800円とはなかなかいい値段だけれども、これは値段云々ではなく、車内でこれだけのお弁当をお吸い物つきでいただけるのだから、揺れる車内で車窓を楽しみながら、語らいながら箸をつつけばよいのである。
これがダイニングカーならウェイターがまめまめしく動き回るところだが、個室内でお弁当をいただいているのだから誰にも邪魔されることはない。
ただ、一つ大きな欠点があるとすれば、暗くて車窓なんて夜景くらいしか楽しめないというところかw
酒とお弁当を大いに楽しんでいるうちに新白河を通過。副本線に、先行していた黒磯発福島行き2149Mを待たせての堂々の通過である。

…雪降ってるよ((((;゜Д゜)))))))

さすがにこの辺りになると東北、気候も雪国に変化していくのか。
…まあ、雪はこの先夜が明ければいくらでも見ることになるからw

いやあ、このお弁当はおいしい。
三重かさねのお弁当で、量的に満足いくかどうか心配だったけれど、予想をはるかに覆すボリュームで、これは21時30分からのダイニングカーのパブタイムは厳しいかなあ。
本当はダイニングカーでシチューかハンバーグでもと腕を撫していたのだが、このボリュームだと2回戦目に行くことはかなり難しそう。
うう、でも行きたいなあせっかくだから。しかしいいボリューム。
これだけのボリュームがあるのだから、おそらくはこの列車のターゲット層である50代以上の方々にとってはさぞ満足のいく量であると思う。

写真ではフラッシュを焚いているので分かりづらいけれど、全車両個室寝台ということで、車内販売が来ることすらわからないという構造的な欠陥を補うため、各個室には、「車内販売接近表示機」wが設置されております。
車内販売が自室の車両にやってくると、チャイムと共に行灯が光って知らせてくれます。



ふう。
食べた食べた。

食べたら腹ごなしに車内散策w
再びロビーカーへ行ってみよう。

おお。
今の時間は誰もおりゃせんで。
ロビーカーも広々と使えます。



列車は19時50分。定刻どおりの運転を行っているようで、新幹線駅が併設されたターミナル駅に到着。
さてここはどこでしょう。



おお、ホーム端には雪が。
やっぱりここは東北ですな。



ここはどこの駅か。
ヒントはこれ。



奥羽本線標準軌用ローカル列車、719系5000番台。
ということは、福島でございます。
ああ、わざわざ上野から「つばさ」に乗っておいて福島で降りて、この車両に乗って高畠までローカル線の旅をしたっけな。峠駅で「峠の力餅」の立ち売りに突撃したっけなあ。懐かしい。
あれからもう10年以上経ちますか。

さて、列車は定刻どおり19時52分に発車。

…したかと思ったのもつかの間。
その走りはもはや走りではなく、歩みはまるで亀の如し。
併走する福島交通と並ばれていたら、間違いなくあざ笑うかのようにぶち抜かれるくらいの歩み。
ロビーカーからちょいと機関車の前方へ首をひねってみれば、この先の場内信号だかが黄色が2つ点灯する警戒信号。
ということは、その先の出発信号、おそらくは東福島で赤信号、ですわな。
かくして福島を発車してほどなく、お隣の東福島駅で歩みを止めてしまった。

そうなのである。

乗車前に「東北地方で強風が吹き荒れており…」とちらりと触れたと思うのだが、まだまだ強風は福島県内を中心に吹き荒れており、風規制で抑止がかかった模様。
これが通勤列車やビジネス特急だと「まいったな、いつ動くのかな」などとイライラしだすところだが、そらもうカシオペアですから、降りるのは早くても明日の朝。別に急ぐ旅ではあるまい。

おそらく風規制が解除されては再度規制が入るの繰り返しなのだろう。
東福島には15分ほど停車の後ゆっくりと発車したのだが、次の伊達で完全に歩みを止めた。



もとより発車前から福島~仙台間で風規制が入っているのはリサーチ済みだったから、慌てず騒がず。
遅れればそれだけ長く乗っていられるのだからいいだろう。
ただし、もとから札幌に定刻の9時32分に到着するとは思っていなかったからいいとはいえ、あまり遅れるのも考え物で、下手をすれば札幌に着いた足でそのままホテルのある小樽へ移動し楽しむのは寿司屋だけ…なんてーことにもなりかねない。
おそらくそこまでの遅れはないとは思うけれど、やはり札幌へ行くからには市内にも少しは足を記しておきたいのだ。

列車はなが~~~~~~~く止まり、やがてよろよろと歩いてはまた長く止まるという、年老いた亀にも似た歩みであるが、車両がグラングランと揺さぶられるほどの強風が吹きつけているのだから仕方あるまい。
やがて21時半になり、ダイニングカーではパブタイムの案内が始まろうかというところなので、せっかくなので列に並んでみることに。
嫁さんにも水を向けたのだけれど、嫁さんは僕以上に腹いっぱいになっており、すでに寝台を作ってひっくり返っているw

パブタイムはかなりの列が伸びていたが、なんとか1回目の回転の列にもぐりこむことが出来た。
せっかくの「食堂車」なのだから、なにか列車内で食事でも…と思うのだが、あいにくとカシオペアスペシャル弁当のボリュームにやられ、そこまで腹に余裕がない。
しかしながらここまで来て食堂車のアラカルトを楽しまない手はないので、せっかくなので一杯楽しんでいこうではないかと。



パブタイムのメニュー。









とりあえず、まずは一杯。サッポロクラシック。



アテは北海道ソーセージの盛り合わせ。



う~ん。
パブタイムに酔う。
いやこれは風で列車がグラングラン揺れているからだろう。
本当なら走っている列車の食堂車で傾けるグラスこそ最高の呑み鉄なのだろうけれど、この風ではしばらく動きそうにない(´・ω・`)

福島県内で抑止されて2時間半ほど、ようやく列車がごとりと動き出し、そろそろと藤田、貝田の駅を過ぎたころに、ようやく風規制が解除されたようである。
僕の酔いもかなりいい頃合いになり、列車の揺れとあいまってよたよたと自室へ戻る。

「カシオペア」の定刻だと、仙台到着は20時57分だが、2時間半近く遅れた23時30分頃に仙台に到着。ここでもし下車したならば、特急料金はゆうに払い戻しを受けられる遅れ幅である。
今の段階で2時間半かあ。
これが一寝入りして夜が明けたらどれほどの遅れ幅になっているのだろう。
せっかくカシオペアに乗っているのだから、ここで寝るのももったいないような気がするが、降って沸いた今回の渡道。
どっかで寝るとしても、せっかくの渡道、在来線を利用しての渡道などこの先あるかどうか。
ならば青函トンネルはどうしても見ておきたい。
問題はただ一つ。

この時間まで酒にまみれて起きていて、青森までに起きられるのか。

それは神のみぞ知る(´・ω・`)

(※以下続きます。)


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