幸せのおまじない ～おひなさま～

3月3日が　過ぎたらね

すぐに　さよならするのよ　でも泣かないで


それは　幸せになるための　おまじない



ステキな　大人の女性になるために

誓いを込めて　ひとつずつ

箱のお城に　納めましょ



そして　最後のふたをする時に　

感謝のひと言　

お雛さま　ありがとう



来年の春にまた

ステキな笑顔で　逢いましょう



いつか　好きな人のところに　嫁ぐまで


*　*　*

≪母とお雛さま≫


トップの写真は以前にもご紹介したのですが、
母がハマグリを利用して作ってくれたお雛さまです。

今年も殺風景な職場に飾りました。





こちらは、
何かのおまけで戴いたみたいだったのですが、
これも、職場の廊下に飾りました。


実は、
お雛さまを飾るたびに思い出す母の話があります。


お雛さまを出す時って、
ワクワクして楽しいのですが、
3月3日を過ぎると、翌日はもうお片付けです。

お雛さまの片づけが遅れると、
婚期を逃すとか遅くなるとか言われた時代です。

母は妙に几帳面なところがあって、
4日の片づけは絶対でした。

なので私も、
3月4日は寄り道をせずにまっすぐ学校から帰るのです。

ところが、まだ子供だった私にとって、
お雛さまを出す時は簡単なのですが、
片付ける時は、ちょっと大変でした。

出した時と同じ箱に戻しているのに、
入っていたはずのお雛さまたちがどうにも納まらないのです。

はみ出しているものを力づくで押し込むわけにもいかず、
まるでパズルでしたわぁ（笑）

箱の中に入れる向きにコツがあるのですが、
毎年壊さないようにと、それがなかなか難しいものでした。

年月と共に。
ようやく上手になる年頃には、
学校の帰りも遅くなるようになって、
いつの間にか片付けは、母だけの仕事になってしまいました。

後でやるからと言っても、
家に帰るとすでに片付いて部屋が広くなっているのです。

いえ、片付けだけではありません。
大人に近づくにつれ、友達との約束事も増えて帰りはいつも夜。

更に好きな人ができるようになると、
私の心の中から、お雛さまの存在が遠くなってしまいました。

もう飾らなくてもいい！と言ったこともありました。

それでも毎年2月になると、
母は1人でお雛さまを出して、3月4日には片付けてくれていたのです。
私が結婚するまでずっと・・・。

母ごころだったのでしょうね。

自分が親になって、
ようやくあの頃の母の気持ちがわかります。

でも、
私はそこまではできませんでした。

２～３日遅れることも暫しあり、
そのうち飾るのは、お内裏さまだけになってしまいましたし、
最近ではそれさえも・・・(^-^;

心のゆとりが無くなっている気がします。





因みに、
こちらのお雛さまは組み紐を趣味にしている叔母の手作りです。
帯締めを編んでから、お雛さまを作ったようです。


皆さまの貴重なお時間を、
最後までありがとうございました。

―　20日のToday's sky　―

2016.2.20 早朝　＠かすみがうら市

「　雨降る前に僅かな太陽　」

―　20日のToday's sky　―

2016.2.12 午前　＠かすみがうら市

「　春を待つ空　」

―　Today's sky　―

2016.2.21 午前　＠かすみがうら市

「　私の休息日　」

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