K-hiro's essay

設計士K-hiroのひとりごと

玄関

2008-07-07 23:30:39 | Weblog
日本の住宅は地面と床との差が60cmほどあります。

湿気の多い日本では床下を空気が通るようにして湿気から
建物を守る。ほかに、害虫(シロアリ・ムカデ・ネズミなど)
から建物を守る。

そのために地面より高くなっています。

人間の行動から考えると60cmというのは1回で登るには
とても大変で2段から3段で登らなければなりません。

では、どうすれば良いでしょう。

1つには玄関へと導くアプローチを長く取りスロープにして徐々に
登っていくという手があります。これにより、上り下りは楽に
なること。玄関までのちょっとした招き入れのためのおもてなし
(装飾など)ができること。

家への招き入れの出入口である玄関はただ出入りするということ
だけでなく家との段差解消や招き入れるためのおもてなしをする
ところやその家の顔でもあります。

ちょっとした心使いが必要な場所ではないでしょうか。