哲学日記

松本清張「鉢植を買う女」

 

 松本清張の多くの作品は、繰り返し映画化テレビドラマ化されてる。この短編「鉢植を買う女」も「これまで4度テレビドラマ化されている」(Wikipedia)

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 松本清張は、物語に明確な時代性と社会性を持たせることで、日本の推理小説を一人前の文学にした。

しかし清張の諸作品がここまで大ウケした真の理由は、この一般性と絡めて、犯人の通俗的だが強い情念によって、多くの読者が身につまされるほどのリアリティのある個人的殺意を設定したことだとおもう。さらにこれが、ラストに独特の余韻となって効果的に漂うように物語が巧みに組み立てられてる。もしこの余韻がなければ、巧妙なトリックも、ごくつまらないものになってしまうだろう。

 

 わが坂口安吾も、あれほど謎解きゲームに子供っぽく執着せず、清張式に純文学的スパイスを効果的に活かして書けば(安吾の才能なら十分書けたとおもう)もっと名作が量産できたのに、力の入れどころミスってて惜しいなあと妄想してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (My Favorite Songs) 

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