哲学日記

ウケを狙うとはどういうことか

ウケを狙うとはどういうことか。
その9割は、大衆の意識下の先入観を肯定してみせることで相手を安心させ喜ばし、悪く言えば一種の媚びを売ることだ。

一例として(古い例しか思いつかず恐縮ですが)
さほどラッセン好きなわけでもない永野が、芸として
「ピカソより~ゴッホより~、普通に~、ラッセンが好ッきィー!!」
と叫び大衆人気を得た。

大衆は、間違いなくゴッホより、普通にラッセン好きなのに、その気持ちを勝手に意識下に抑圧してしまうので、こういう明快な表現が、自分では決して思いつけない。
 
 
自分と対象に十分な距離がとれず、
対象も自分も客体として観察できない
 
 
からだ。
 
才能のある芸人には、それができる。
 
 
 
 
他の芸人のちょっと似たギャグも連想する。
 
「息子がジャスティンビーバーだったらなあ」
 
「トム・クルーズはお金持ち」
 
など、芸人の個性によって切り口や表現法はそれぞれだが、大きいくくりで、発想は同系統だとおもう。
 
 

 


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ちなみに、

ブッダが明確に否定した四顛倒(常楽我浄)を、逆に究極の真理と肯定してみせた大乗仏教も、全く同系統の大衆的発想だとおもう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(My Favorite Songs)   


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(過去記事増再録)
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