哲学日記

泉鏡花の名作「高野聖」

 

 以前の記事 鬼才泉鏡花 「高野聖」で

「高野聖」が青空文庫にあったので、数十年ぶりに読み返した。

妄念もうねんは起さずに早うここを退かっしゃい、助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情じゃわ、生命冥加いのちみょうがな、お若いの、きっと修行をさっしゃりませ。

 

出家者のセックスがあたりまえになって久しい。今や不犯護持するごくごく少数の出家を宗門の異端者よばわりしかねない勢いだ。まして世間をや。

高野聖の心の葛藤が、おおかたの読者にとって意味不明になるのも、そう遠い日の話ではない。

今ならまだ理解できる。ちょっと古い文体を我慢して最後まで読めば、失望することは決してないとうけあおう。

と書いた。
 

しかし、いささか古い言い回しは読みづらいので、途中で投げ出す人が少なくないとおもう。

 ニコニコ動画に「高野聖」の見事な朗読がある。
読みづらさの苦労なく、耳で充分名作を楽しめる。

泉鏡花 『高野聖(前半)』(朗読:佐藤慶) - ニコニコ動画

泉鏡花 『高野聖(後半)』(朗読:佐藤慶) - ニコニコ動画

 

 

なお、原作を損なわずに、上手に要点を描いた、立派な出来のアニメもあります。

物語のアウトラインを得るのに便利です。

あわせてご鑑賞あれ。


Animated Classics of Japanese Literature: The Priest of Mt. Kouya

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (My Favorite Songs)

ABBA - Mamma Mia [Tradução] (Clipe Oficial) ᴴᴰ | Clássicos - YouTube


www.youtube.com


(過去記事編集再録)

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